3分でわかるクラレンス・バーズアイ【冷凍食品の発明者】

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  • Опубликовано: 25 окт 2024
  • アメリカの実業家であり、冷凍食品の発明者として知られるクラレンス・バーズアイを紹介します。
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    こんにちは。人からわかる3分技術史。
    今日はクラレンス・バーズアイについて勉強していきましょう。
    クラレンス・バーズアイ。1886年生まれ。アメリカの実業家であり、冷凍食品の発明者として知られます。
    バーズアイは、22代大統領スティーブン・クリーブランド時代のアメリカ合衆国、ニューヨーク州のブルックリンに生まれました。
    バーズアイは幼いころから自然を好み、昆虫採集や野生動物の狩り、剥製作りをして過ごしたと言われます。
    父親は弁護士でしたが、裕福とはいえませんでした。バーズアイはアマースト大学で生物学を学びましたが、学費がまかなえず2年で中退。そこで米国農務省(USDA)で働きはじめます。
    USDAでは、アメリカ西部の動物の調査を行いました。また、その調査のなかで、感染症の一つであるロッキー山紅斑熱の感染経路の究明に貢献したと言われます。
    バーズアイの転機となったのは、1912年、バーズアイ26歳ごろに北部の寒冷地帯であるラブラドールに赴いたことでした。バーズアイはキツネの毛皮を売る商売をはじめるために、牧場を立てようと調査を進めていました。そのなかでバーズアイは、イヌイットが冷凍した肉や魚が、解凍してもおいしいことに気づきました。
    バーズアイ以前にも冷凍保存食は存在しました。しかし当時はゆっくりと冷凍されていたために、氷の結晶ができ、食品の繊維を破壊することで味や食感が著しく変化していました。
    しかし、クリーブランドの極寒のなかで急速に冷やすと、結晶ができるまでもなく凍結し、食感が変わりません。
    このことに気づいたバーズアイは、1917年に地元に戻ると、急速冷凍技術を用いた冷凍食品の研究開発を始めました。
    バーズアイが発明したのが、バーズアイ・マルチプレート冷凍機です。バーズアイ・マルチプレート冷凍機では、塩化カルシウムを用いて金属板をマイナス43℃まで冷やし、その金属板に挟むことで魚を急速冷凍します。そしてバーズアイは、冷凍食品を製造販売する会社として1924年にゼネラル・シーフード社を創業。
    1930年には野菜を新鮮なまま凍結する技術も開発し、冷凍食品産業を発展させました。
    バーズアイは1956年に69歳で亡くなります。晩年まで食品冷凍技術を研究し、その発展に努めました。急速冷凍による冷凍食品は、当初は粗悪な保存食と考えられましたが、次第に人々に受け入れられていきました。現在では多くの家庭やレストランにおいても冷凍食品が食べられているだけでなく、ミックスベジタブルなど冷凍に向いた食品が広く普及するようになり、人々の食生活を変えました。
    バーズアイは現在においても、食品急速冷凍技術の発明者、冷凍食品産業の創始者として知られています。
    以上!

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