「考えすぎてしまう」原因5つ【うつ病・不安障害・発達障害ASDなど、精神科医が9分で説明】

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  • Опубликовано: 9 окт 2024
  • 0:05 (1)はじめに
    0:31 (2)考えすぎるとつらくなる
    2:00 (3)「考えすぎてしまう」原因5つ
    2:09 ①過去のいやな出来事
    2:56 ②考えやすい性格
    3:57 ③うつ病
    4:54 ④不安障害
    6:10 ⑤発達障害ASD
    7:22 (4)「考えすぎ」への対策
    8:24 (5)まとめ
    うつ病・不安障害などで「考えすぎてしまう」との相談をよく受けます。この同じことを繰り返し考えてしまう「反芻思考」はしばしば悪循環に至り注意が必要ですが、その原因は様々です。
    「考えすぎてしまう原因5つ」につき、精神科医が要点を約9分の動画にまとめています。
    出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
    こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
    府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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    ↓↓内容の詳細は下記になります。
    (1)はじめに
    うつ病・適応障害セルフチェック。今回は「考えすぎてしまう原因5つ」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
    うつ病・不安障害の治療で「考えすぎてしまう」とのご相談を受けることは少なくありません。
    同じ考えすぎるでも、その内容や原因は実際はいろいろ違いがあります。
    今回は「考えすぎてしまう原因5つ」についてやっていきたいと思います。
    (2)考えすぎるとつらくなる
    特に「堂々巡りの反芻思考」に注意が必要です。
    <考えすぎる>
    この「考えすぎる」は、うつ病や不安障害の治療でよく出てきます。
    ついいろいろ気になって考えてしまいますが、考えすぎた結果かえって不安が強まることも多いです。
    <2つの「考える」>
    まず本来の「考える」は、これはもう物事が進んでいくための「考え」です。
    一方で、ぐるぐる回ってしまう「反芻思考(ぐるぐる思考)」もあります。
    <本来の「考える」>
    これは問題解決のために考えていくことです。
    解決するなどして物事は前進していき、ストレスも減って精神状態も改善しやすいです。
    <反芻思考(ぐるぐる思考)>
    この場合は同じところをぐるぐる考えすぎてしまいます。
    その結果、解決や前進にあまりに向かいにくい。
    むしろ考えると不安が強まることも多くなります。
    <2つの「考える」の違い>
    本来の「考える」では考え方が進んでいきますが、反芻思考(ぐるぐる思考)では堂々巡りになります。
    そして本来の考えだと精神面も改善しますが、「ぐるぐる思考(反芻思考)」だと悪化します。
    全体的に見て本来「考える」は有効ですが、「反芻思考」だとむしろ逆効果になることが多いです。
    このように「考え過ぎると」しんどさが目立ちます。
    では、「どんな原因で」考えすぎてしまうでしょうか?。
    (3)考えすぎてしまう原因5つ
    さまざまな背景で「考えすぎ」が出てきてしまいます。
    ①過去のいやな出来事
    「急に思い出して巻き込まれることも」あります。
    <嫌なことを思い出す>
    前あった嫌な出来事を思い出してしまうことがあります。
    巻き込まれるように、その場であった嫌感覚・感情等も追体験してしまいます。
    そして、強いストレスになり、しばしば不調になることがあります。
    <いやな出来事の例>
    まずは「人間関係のトラブル」の体験。
    また「大きな失敗の体験」。
    そして「急なショックな出来事」などがあります。
    <考え過ぎることの影響>
    まずこれは過去のことなので、考えてもあんまり解決はしません。
    一方で、嫌な感覚は明確に追体験して残ります。
    なので基本的にはほぼマイナスの効果のみになります。
    ②考えやすい性格
    元の性格が影響することもあります。
    <考えやすい性格>
    人は生来さまざまな性格があります。
    その中で生まれながら「考えやすい」ことは当然あります。
    そして、人によっては経験から後々「考えやすくなる」こともあります。
    <考えやすさのメリット>
    まずは「もれなく密に物事を計画したり判断したりできる」ことは強みになります。
    そして「深くさまざまな角度から物事を理解することができる」これも強みになります。
    そして、対人的にも「衝動やこだわりというところに走らずに冷静に共感しやすい」面もあります。
    <考えやすさのデメリット>
    まずは考えることに時間がかかって、むしろ行動に移しにくくなってしまうこと。
    そしてストレスがかかり心理的な余裕がなくなり、逆にそれで判断を間違えることもあります。
    そして、もう一つが強いストレスでの「不安やうつに陥るリスク」です。
    ③うつ病
    うつ病では「過去を後悔して」考えすぎます。
    <うつ病とは>
    うつ病は、落ち込みなど「うつ症状」が目立つ脳の不調になります。
    脳の「脳内物質セロトニンの不足」などが背景とされます。
    抗うつ薬や休養などで治療するとされます。
    <うつ病での考えるくせ>
    まずは「全か無か思考」全部取れなければ、もう0点だと見てしまう考え方です。
    また「べき思考」こうある「べき」にとらわれてしまうこと。
    もう一つあるのが今回扱う「反芻思考」考えすぎてしまうことです。
    <特にうつ病では過去を考えすぎる>
    うつ病では過去の失敗などを繰り返し考えてしまいます。
    そして考えることで落ち込んで悪循環になってしまいます。
    さらに「全か無か思考」など他の考えのくせもあるためより悪循環になりやすいです。
    ④不安障害
    「未来への不安」で考えすぎます。
    <不安障害とは>
    不安障害は、強すぎる不安が生活に影響を与える精神疾患です。
    これもうつ病同様、脳内物質「セロトニン」の不足も関与するとされます。
    治療は抗うつ薬「SSRI」を土台に、不安に徐々に慣らす「脱感作」を並行します。
    <代表的な不安障害>
    まずは「社会不安障害」人間関係、対人的なところの不安です。
    続いてが「パニック障害」急な不安の発作を起こすものになります。
    もう一つは「全般性不安障害」さまざまな物事に慢性的に不安があるものです。
    そして「強迫性障害」不安を背景に、手洗い等の確認行為が出ます。
    <不安障害の不安と考え過ぎ>
    不安障害では主に未来に対してのさまざまな不安を持ちます。
    不安から考えすぎ、そして答えが出ないことで更に不安になる悪循環です。
    そして、「不安なこと」が周辺の様々に広がり、更に悪循環が悪化してしまうこともあります。
    <未来への不安の例>
    例えば「病気になってしまうんじゃないかと?」いう不安。
    そして「失敗してしまうんじゃないか?」という不安。
    また「事故などが起きるんじゃないか?」という不安もあります。
    ⑤発達障害ASD
    「過去を思い出して、そこにこだわってしまう」というところです。
    <発達障害ASD(自閉症スペクトラム)とは>
    ASDは対人面の苦手「社会性の障害」と「こだわり」、この2つが目立つ生来の発達障害です。
    幼少期に見つかることも多いですけれども、大人になってから不適応などで見つかることも多いです。
    この特性への薬はなく、特性に対しては日々の取り組みで対策していくことになります。
    <ASDの考え過ぎの特徴①過去を思い出す>
    ASDの方の中には「過去の嫌なことを時に鮮明に思い出す」という方がいます。
    すると、嫌な感覚も「追体験」で強く思い出し、しばしば不調になってしまいます。
    人によっては、時に情動不安定や混乱をきたすこともあります。
    <ASDの考え過ぎの特徴②こだわり>
    ASDでは1度気になってしまうと「そこにこだわって考え過ぎる」ことが少なくありません。
    そして「他のことへの切り替え」というのが特性上苦手・困難です。
    先の「過去の嫌なこと」を思い出す時も、1度気になると更に考えすぎ悪循環にしばしばなります。
    (4)考え過ぎへの対策
    「まずは気付いて、他のことをする」ことが大事です。
    具体的には、「考え過ぎに気付く」「他のことに集中する」の2つです。
    ①考え過ぎに気付く
    「考え過ぎ」は気づいてはじめてそれを止められます。
    しかし、一方で実際考えすぎに「気付かない」ことも少なくありません。
    対策は、早めに気付く為に「自分がどういう状態か」マインドフルネス的な「自己観察」の反復練習です。
    ②別のことに集中する
    「考えすぎ」に気づいたら外側の「何か別のこと」に集中し、一旦「考える」ことから抜けます。
    身近なことの中で、「考え事を抜けやすい」自分に合う集中しやすいことを見つけていきます。
    ただ、これをやってもやはり繰り返し考えすぎてしまうことがあります。
    繰り返し考え過ぎるようであれば、対策も繰り返しやっていくのが現実的です。
    (5)
    今回はうつ病・適応障害セルフチェック「考え過ぎてしまう原因5つ」を見てきました。
    うつ病などで考えすぎてつらさが増す状態を「反芻思考」と言い、その代表的な原因は以下の5つです。
    ①過去の嫌な出来事
    ②考えやすい性格
    ③うつ病
    ④不安障害
    ⑤発達障害ASD
    対策はまず自分の「考え過ぎ」を観察して気付き、その後「別のことに集中」して考え事を切っていきます。
    こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
    府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
    こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
    #考えすぎ #反芻思考 #うつ病 #不安障害 #ASD  
    【解説者】
    医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
    精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
    2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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