うつ病のしんどさ5つ【罪悪感や偏見、再発のリスクなど精神科医が9分で説明】
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- Опубликовано: 9 окт 2024
- 0:05 (1)はじめに
0:31 (2)うつ病とは
2:03 (3)うつ病のしんどさ5つ
2:09 ①「罪悪感」の影響
3:17 ②改善に時間がかかる
4:14 ③理解されにくい(偏見など)
5:33 ④再発のリスク
6:50 ⑤キャリア等への影響
8:11 (4)まとめ
うつ病は落ち込みなど「こころの症状」のほか、体の症状など多様な症状に苦しみます。しかし症状の強さ以外にも、再発の不安や偏見など、様々な角度でのしんどさがあります。
「うつ病のしんどさ5つ」につき、精神科医が要点を約9分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに
うつ病・適応障害セルフチェック。今回は「うつ病のしんどさ5つ」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
メンタルクリニックで多くの方が診断を受ける「うつ病」。
この病気は、「落ち込み」や「体の不調」などの多様な症状のほかにも、さまざまな角度からの「しんどさ」があります。
今回は「うつ病のしんどさ5つ」について見ていきます。
(2)うつ病とは
うつ病は「落ち込みなどが出る脳の不調」です。
<うつ病とは>
うつ病は、落ち込みなどの症状が出る脳の不調です。
脳の脳内物質「セロトニン」の不足などが背景とされます。
休養・薬物療法・精神療法が治療の3本柱とされます。
<うつ病の症状>
①こころの症状
落ち込み、不安、意欲低下など、いわゆる「うつ症状」が出ます。
②体の症状
動悸や吐き気、めまいであったり、倦怠感、だるさ、不眠などさまざまな体の症状が出ます。
③行動の変化
イライラしやすくなったり、人を避けるなど、外から見ての行動に変化が出ます。
<うつ病の治療>
①休養
しばしば休職が必要です。そして、休職しなくても、休養を確保して頭を休ませることが治療に大事です。
②薬物療法
抗うつ薬SSRIを主に使います。その上で眠れない時の睡眠薬など補助的な薬を使うこともあります。
③精神療法
「ストレスマネジメント」や、考え方・行動のくせを整える「認知行動療法」的なアプローチがあります。
<うつ病治療の3段階>
①急性期
うつや不安が強い時期です。このときは、休養をしっかりすることを心がけます。
②リハビリ期
このときは、リハビリを徐々にやっていき、活動などの改善を図ります。
③安定期
この時期は活動はできるので、「再発予防」が一番大事になります。
<休職をした場合の3段階>
目安は各段階1か月、計3カ月です。
①前期
「休養期」で、休むことに専念します。
②中期
「リハビリ期」、体を動かすことを徐々に増やしていきます。
③後期
「復帰準備期」、このときは仕事に近いことをしたり、職場と相談をしたりします。
(3)うつ病のしんどさ5つ
「症状のほかにも、さまざまなしんどさ」があります。
①罪悪感
自分を責めて休養が困難になります。
<罪悪感とは>
罪悪感は、自分が周りに「悪いことをした」「迷惑をかけた」などと、「自責する」症状になります。
うつ病の症状の一つとしても出現することがあります。
そして、人を避けるなど、行動の変化としても出ることがあります。
<罪悪感の影響>
まずは症状に加えて、自分を責めて「しんどさが増幅」してしまうことがあります。
そして、自分を責めることで、本来休むべきなのに「休養が困難になる」ことがあります。
もう一つが人を避けることなどによって「孤立に至る」ことがあります。
<罪悪感の対策>
まずは薬物療法(抗うつ薬)、うつ病の症状の一つのため治療で罪悪感も改善することが多いです。
続いて「できる範囲の休養」確かに罪悪感があると休養は難しいですが、できる範囲で休養をしていきます。
もしこれらの治療でも罪悪感が残った場合は「別の見方を探す」方法を模索します。
②改善に時間がかかる
「徐々に改善する」ため、ゆっくりでも焦らないことが大事です。
<うつ病治療のつまづきや長期化>
まずは「休養がうまくいかない場合」、なかなか休まらないと治療が長期化することが多いです。
続いて「なかなか動けない」休養しても、なかなか活動の一歩を踏み出しにくい場合があります。
もう一つは「動くと翌日不調になる場合」、活動してもなかなか本来の活動までは難しい場合があります。
<うつ病の改善は時間がかかる>
うつ病は適応障害と違って脳の不調のため、改善には時間がかかるところがあります。
そして、この「改善までの期間」というのは、なかなか個人差が大きいです。
そして、ここで焦ってしまうと、それがストレスになって逆効果になることが多いです。
<このしんどさの対策>
まずは「焦らずじっくり待つ」ことが大事です。
その上で必要があれば「薬の調整」をする場合があります。
そして「適量のリハビリ」活動は増やす一方で次の日ぐったりしない「適量」を探すことが大事です。
③理解されにくい
「特に長期化した際に偏見などに注意」です。
<長期化すると周りも焦る>
休職など治療の初期は周りの方も心配して見守ることが多いです。
一方で、だんだん長期化してくると、周りも次第に不安が強くなってきます。
そうなると周りが焦りからいら立ちなどをぶつけたりすることも増えてきます。
<焦りがあった時の偏見や圧力の例>
まずは「気合いで治せるんじゃないか」みたいな話が出ることがあります。
また、長期化してくると、これはもう「甘えなんじゃないか」と言われる場合があります。
そして長期間療養をしたから「もう大丈夫でしょう」と言われる場合もあります。
<偏見や圧力への対策>
まず、人によって価値観が違うためある種「割り切ってあまり真に受け過ぎない」ことが大事です。
そしてできる範囲で「頑張りを分かりやすく見せる」ことは現実的に大事です。
その上でも偏見等が続く場合には「環境調整」を検討していきます。
④再発のリスク
「改善した後も再発には注意」というところ。
<うつ病の治癒と再発リスク>
うつ病はしっかり治療すると薬を使って症状がない「寛解状態」にまずなります。
そして安定が続く場合薬を減量・中止しても安定している「治癒」の状態になることもあります。
ただし、その場合でも「再発リスク」はどうしても残ります。
<再発を防ぐには>
まずは日頃から「ストレスや疲労の対策を取って予防する」こと。
続いて「不調の前ぶれがあれば、早めに対策をして再発を防ぐ」というところ。
それでも不調が続く場合は早めに受診して治療を再開することになります。
<前ぶれの例>
「前ぶれ」は人によって違う一方、同じ人だと同じような症状なので「自分の前触れ」を知ることが大事です。
人によっては「不眠」眠れない前触れのことがあります。
人によっては「気分の波が出る」ところが目立つことがあります。
人によっては「何か落ち着かない」ということで出る方もいらっしゃいます。
<「無理できない」こともある>
うつ病でも仕事復帰などははできることは多くあります。
一方で、再発予防にはやはり注意が必要です。
その場合以前のように長時間の残業など「無理ができない」面がどうしても出てきます。
⑤キャリア等への影響
「社会生活の方法は時に見直す必要がある」というところです。
<うつ病の影響>
まずは「療養期間」休職などの期間がときに長期になります。
もう一つが「再発のリスクは続く」こと。
そして以前ほどは「無理ができない」という部分があることです。
<評価やキャリア等への影響>
どうしても「療養期間に関してのキャリア面の影響」が出ることがあります。
そして残業制限など「無理ができないことへの評価等の影響」も出ることはあります。
これらにおいて、キャリア・評価面において不利になる部分が否定できない面もあります。
<キャリア等への影響への対策>
まず1つ目としては「現時点への直面」現実的な影響とその大きさ等をまず見ていきます。
その上で、自分が一体何を大事にする「軸」を見直していくことも大事です。
これら「現実」と「軸」を見て、その上で「軸」に沿った環境調整を模索していきます。
(4)まとめ
今回は、うつ病・応障害セルフチェック「うつ病のしんどさ5つ」を見てきました。
うつ病は心身多様な症状が続くほか、次に挙げる5つのようなさまざまなしんどさがあります。
①「罪悪感」の影響
②改善に時間がかかる
③理解されにくい
④再発のリスク
⑤キャリア等への影響
対策の柱は、自分の「軸」をしっかり明確にし、うつ病になる前の自分とは違う「今の自分」をしっかり生きていくことです。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
通院患者です。女性の先生に診て貰ってますが、凄く良くして頂いています。話しは変わりますが、足を骨折してしまいました。書類を取りに行くのが大変なので、費用はこちらで負担するので、郵送をお願いしましたが、断られました。患者や怪我人の立場にたった対応をして欲しいです。
私は双極性障害ですが、再発予防はなかなか自分では難しいです😓
また周囲の理解は得られないとわかっていても辛くなってしまいます。
自分自身の病気を受け入れる方法について知りたいです。
友人が鬱病に罹りました、気分転換など計り外出する様にしてます。
外出後は食事をして帰宅する。あとは話の聞き手になり、言動に対しての
激しい異論や反論は一切せず、肯定しながらひたすら聞くだけ、たまに
軽いジョークを交えての会話を心がけました。罹患時よりかなり回復しましたが
それでも半年ほど掛かりましたがまだ油断は禁物だと思います。あとは様子見し
ながら補助してみようと思います。
とても優しい方ですね。
主さんもお身体ご自愛ください。