【音楽ガチ分析】米津玄師『KICK BACK』~アヴォイド・ノート山盛り、転調ゴリ押し、とにかくパワープレイが格好いい!
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- Опубликовано: 19 янв 2023
- 作曲家のトイドラが、米津玄師『KICK BACK』を分析します。
質問・意見はコメントにて。
2:16 分析はじめ
☆楽譜の動画→ • 【耳コピ楽譜】米津玄師『KICK BACK』
〈米津玄師〉
ボカロP時代はハチの名で知られ、一時代を築いた。
短調で果敢に音をぶつける獰猛な作曲スタイルが特徴的。
現代日本のJ-popシーンを語る上では欠かせない影響力を持つ。
〈総評〉
【楽式】
・Aメロ-Bメロ-サビ。
→Aメロに重点が置かれ、印象的な転調も。
→サビの雰囲気がAメロと類似しており、3部形式っぽい。
【リズム・拍子】
・非常に粒だったビート感。
→ドラムンベースっぽい過剰な Drums
→Guitar のカッティング
→長く伸ばさない Bass
・Drums の fill-in は控えめ。
→ドラムマシンの雰囲気を出すためか。
【メロディ・和声】
・melodic minor への意識が非常に強い。
→上方変位した導音のうまみを最大限引き出している。
→属音に対する導音(♯4音)すら登場する! 拡張された melodic minor。
・逆に言えば、melodic minor でさえあれば音のぶつかりは気にしない。
→ V に対する♮11(avoid note)が当たり前のように鳴らされている。
・クラシック音楽を思わせる工夫が多い。
→メロディに非和声音が少ない。
→コード進行があまりに単純。ほぼ「I - IV - V」しかない。
→Aメロにメロディ的なベースラインが登場。ポップスではあまりやらない。
・転調が非常に多いうえ、かなり力ずくなので印象に残る。
→Aメロに激しい展開を作るのは、アニソン特有の尺の短さゆえ。
・半音階を含む刺繍音や経過音が多い。
→不安定なぶつかりを生む。
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作曲家のトイドラ → tomita-haruki.studio.site/
#音楽理論
#チェンソーマン
#米津玄師 Видеоклипы
もっと評価されるべき
素晴らしい活動です❗動画一つ一つにかける労力が半端ではないと思いますが、頑張って下さい‼応援しています。
応援ありがとうございます。
少しでも多くの人に見ていただけるよう、たくさん分析していきます!
わかりやすかったです
ありがとうございます!
元ネタの『そうだ!We're ALIVE』(モーニング娘。)の要素を
リアレンジしたものと捉えると着想がわかりやすいのかなと思います。
歌詞がモロですが、イントロのベースライン、ブルーノート、単純なコード、曲想変化など。
元ネタのつんく♂も、真逆と言えるくらい別物にしてしまう米津&常田も天才的です。
なるほど、冒頭の歌詞がリアレンジになっていることは知っていましたが、確かに音楽の内容もリアレンジになっていますね……。
そしてあの曲、常田さんも編曲にかかわっていたんですね!
知りませんでした。
大事な情報とご指摘、感謝します!
属音に対する同音ってただブルーノート的だと解釈してたんだが、この言い方は初めて知った。たしかに!!!となる
すごくおもしろかったです!
紅蓮の弓矢の解説も気になります、Linked Horizonのファンがこぞって見ると思います!
そう言ってもらえてうれしいです!
動画見ていただきありがとうございます。
興味深く拝見しました。
ミュージシャンは、ここで分析されているようなコード進行とか効果とか全て考えながら作曲、アレンジしているのでしょうか?それとも感覚的に作った結果そうなっているのでしょうか?
素朴な疑問です。
動画見ていただきありがとうございます!
それはかなり人によるでしょうね。
理論的に狙いを定めて作る人もいれば、感覚的に作った結果そうなる人もいます。
必ずしもどちらと断言できるものでもなく、混ざり合っていると思います。
16:38 ポッピンアパシーくらいの少し前の米津さんのメロにすごく似てます
ジャズやフュージョンなんかの分析も見たい
実は近いうちにパットメセニーの曲を分析する予定です。
それ以外にも面白いジャズなど分析していきたい気持ちはありますので、楽しみにお待ちを。
Boy分析した譜面だけ作って解説は作ってないんですか?
まだ解説動画は作ってません。
割とそういう曲がたくさんあるので、今後追加していきたいと思ってます。
@@toydora_music わかりましたありがとうございます