【音楽ガチ分析】ショパン『革命のエチュード』~ 半音進行だらけ&超キャッチー! 豊かな装飾音が織りなすアルペジオと高いメロディセンス
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- Опубликовано: 18 окт 2023
- 作曲家のトイドラが、ショパン(Chopin)の「12の練習曲 作品10」より「革命のエチュード」を分析します。
質問・意見はコメントにて。
☆楽譜の動画→ • 【クラシック分析楽譜】ショパン『革命のエチュード』
〈ショパン(Chopin)〉
19世紀のフランスを中心に活躍した、前期ロマン派を代表する作曲家。
「ピアノの詩人」の異名を持ち、特にピアノ作品で著名。
〈総評〉
【楽式】
・前奏→第1主題→第2主題→前奏回帰→第1主題回帰→後奏
→前奏がかなり印象的。 第1主題も印象的で、 第2主題はやや転調気味とメリハリを持たせている。
・「頭サビ→AメロBメロ→サビ……」という歌謡曲の構成を思わせ、 かなりキャッチー。
→前奏にいきなりカデンツァ風の部分があり、情熱的。
【リズム】
・左手がずっと苛烈な16分音符のアルペジオを奏し続ける。
【メロディ 和声】
・メロディに半音の装飾が多い。
→しばしば強拍に刺繍音・経過音が置かれる(古典音楽では普通弱拍に置く)。
・左手の伴奏にも半音の装飾がやたら多い。
→半音の倚音・刺繍音・経過音など。
→伴奏なのに旋律的なキラメキがある。
・古典的音楽理論の打破が見られる。
→連続5度・弱進行・限定進行音無視など。
・和声進行も、古典の時代から拡張されている。
→ずれ和音・偶成和音・多様な読み替え転調・全音ずつずれていく反復進行など。
☆ フランスにおける自由な和声の前兆が見られる。
【表現】
・半音進行はこの曲のテーマ。
→これでもかというくらい盛り込まれている。
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作曲家のトイドラ → tomita-haruki.studio.site/
#ショパン
#chopin
#音楽理論 Видеоклипы
Csus4→Cで終わるのに全く明るさを感じさせないのがすごい。
クラシックから入って、ポップスの音楽業界で作編曲をしている者ですが、クラシックの和声学とコードを混在させた解説のバランスが絶妙で、最高の動画でした!和声学の数字表記だけでなく、コードネームを書いていただいたことでより直感的に理解することができたように思います。まあ、はっきり言ってわかったところでこんな曲は作れないのですが、それでも天才のひらめきを分析すること自体で楽しめます。これからも楽しみに見ていきます。個人的にはラベルのソナチネの分析をお願いしたいです。和声的な部分のほかに各楽章を通した主題の変形、絡みなど短い曲の中に濃い内容が詰まっていそうです。
そう言っていただけて嬉しいです!
ラヴェルは、水の戯れを分析する予定がありますのでどうぞお楽しみに。
おもしろかったです。この曲は弾けるので、分析してる動画には興味を魅かれました。このところショパンのエチュードを練習していて、たまに和声分析しています。テンションが多いのでどう分析したものかと迷うことが多々あります。トイドラ様の分析参考にします。
木枯らしのエチュードもお願いします!
クラシック作曲を専攻してる大学生です。専攻がクラシックなんですが、まだ知らない部分もたくさんあるのでトイドラさんの動画見ながら頑張って勉強してます。クラシック以外に田中秀和楽曲分析の動画や他の動画ももちろん素晴らしいでしたが、この前のドビュッシーやラヴェルの分析動画のような詳しいクラシック分析は本当に勉強になります!!いつもありがとうございます😭(ちなみに私は韓国の視聴者です!海外からもよく見てます!)
そう言っていただけてとても嬉しいです!
これからも勉強になるような動画をあげられるよう頑張りますので、ご期待ください。
韓国の方にも見ていただいているなんて驚きです……!
コメント失礼します。
まだまだ勉強している最中ですが、とても面白い内容が盛り込まれており実践的な勉強が出来て有難いです。
まだ、動画は途中なのですが概要欄の楽譜の動画のリンクが異なっていると思いコメントさせて頂きました。
もしなにか意図的なものでしたらすみません。
コメントありがとうございます!
本当ですね、ご指摘いただき助かります。
修正させていただきました!
こんな素晴らしい動画が存在するなんて、知りませんでした。
楽曲の特にクラシックの分析はとても勉強になります。
これから、他の動画も視聴して勉強させて頂きたいと思います。
近現代曲の分析は大変だと思いますが、より多くの楽曲分析お願い致します。
ご好評ありがとうございます!
近く「黒鍵のエチュード」と、ラヴェルの曲も何か分析するつもりです。
どうぞ楽しみにお待ちください。
有難うございます。特にラヴェルの曲、楽しみにしております。
減七の和音(dim7)の転調の紹介で、ベースがぶつかるようですがポピュラー音楽の考え方ですか? クラシック音楽では記譜によってドッペルドミナントの機能が変わり転調するので、その考え方というのは初めて知りました。
ベースがぶつかるのは、dim7に省略されていたベースを補ってわかりやすく表記しているためです。
クラシック音楽では、dim7の和音は属9の根音省略形体と解釈します。
省略された根音を補うことで元の属9(X7(b9))の和音となり、根音がぶつかることになります。