Youra Guller Plays Chopin Nocturns

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  • Опубликовано: 6 сен 2024
  • Youra Guller (14 May 1895 - 31 December 1980) was a French classical pianist.
    00:01 No.13 C minor Op.48-1
    05:51 No. 7 C sharp minor Op.27-1
    11:16 No. 8 D flat minor Op.27-2
    17:07 No. 4 F major Op.15-1
    21:28 No. 9 B major Op.32-1
    ライナーノウツ引用
    □ ピアニストについて
    ルーマニア生まれでフランスで活躍した女流ピアニスト、ヨウラ・ギュラーの名と演奏は、その華々しい演奏歴に拘わらず忘れられたピアニストとして一部の愛好家の中で伝説化している。
    ギュラーはロシア人の父とルーマニア人の母との間に1895年5月16日にパリで生まれた。5際からピアノを学び、9歳でパリ音楽院に入学。マダム・シエネのクラスに入る(同年齢で同郷のクララ・ハスキルとクラスメートとなり、ピアノ試験の成績では彼女と高得点でのほぼ同点。順位は互いに前後していたよううだ。)12歳で音楽院を首席で卒業後、第一次世界大戦までの約10年間、欧州各地でのリサイタルやソリストとして活躍。その名を急速に広めた。また、映画界からも勧誘を受けるほどの美形であり、ティボーは彼女を「音楽の女神」と呼んだ。大戦中は一時引退し、レシュティツキーのメソードを研鑽。大戦後はホフマン、コルトー、ルービンシュタイン、ローゼンタール、ザウアーと肩を並べるピアニストとして名声を得た。エネスコやシゲティとも共演。そしてラヴェルやカザルスといった数々の名演奏家や、ジャン・コクトーやアインシュタインからも賞賛された。また室内楽の勉強をするためにジネット・ヌブーからヴァイオリンを学んだようだ。第二次世界大戦中は、ユダヤ人であるがために迫害に遭い、さらに闘病生活により演奏活動を中断。戦後1955年、パリでの復帰リサイタルの成功をきっかけに、欧州での演奏活動を再開。1971年にカーネギーホールでのリサイタルを行った。またこの活動は欧州に留まらず、フィリピンのマニラでも公演している。
    1980年12月31日にミュンヘンで没した。
    □ この演奏について
    ギュラーの録音は数が少なく、1955年の復帰リサイタル後に録音したと思われる、ショパンの11曲のマズルカ集5曲のノックターン集(仏Ducretet-Thomson:10インチ2枚)、1971年にベートーヴェンの2曲の後期ソナタ集(op.110・111:
    仏:Erato)、1975年に小品集(クープラン、ラモー、ショパン、アルベニスなど:英Nimbus。この小品集のCD化には、LPに録音されているスカルラッティーの3曲のソナタは未収録である)のLP計4枚であろう。今回復刻したのは、上記の1950年代半ばに録音されたノックターン集(LP番号・255C044)の初期仏盤(10インチ盤)からである(正確な「録音日」は調査できなかった)。このLPはA面にtrac1と2の「短調」のノックターン、B面に「長調」のノックターンが収録され、レーベル面には「スタインウェイ(を使用)」との記載がある。録音は有名な技師、アンドレ・シャルランが担当。非常に雰囲気があり、立体的な音に仕上げられている。
    演奏については、言うまでもなく「素晴らしい」の一言に尽きる。全体的に淡々とした印象を受けるが、その内容は驚くほど充実している。音符を参照しながら聴くと、ギュラーが「忠実」に演奏しているががわかる(注:使用している楽譜は原典盤ではに。またop.27-2の3分07秒あたりの音はミスタッチと思われる。通常「ミ」で演奏されるが、ここでは「♭ミ」を弾いている。誤って弾きやすい音ではある。勿論この音によって芸術性が失われるわけではないが。)ノックターンの演奏によくありがちな過剰なテンポの揺れはなく、あくまでも自然な流れであり、伴奏部分の調整の変化に伴う音色の弾き分け、絶妙なペダリング、旋律の歌わせ方、さらに対旋律との音による会話、力まないフォルテ。これほどバランスのとれた「趣味の良い」演奏はなかなか聴くことは出来ない。特にop.27-2は筆者にとって最高の演奏だと思っている。
    CDの収録時間としては物足りなさを感じるかもしれないが、この5曲のノックターンをじっくり聴いて頂きたい。レコード各社が商業目的をも含んだ「ノックターン全集」のCD以上に”至福の時”を与えてくれるに違いない。
    小笠原 吉秀
    一部人名に編集加筆。

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