私がインプラント治療をやらない理由 〜患者さまに寄り添うために出した答え〜

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  • Опубликовано: 18 окт 2023
  • 「ゆりこ先生はインプラントをやらないのですか?」
    「稲葉歯科医院ではインプラント治療は受けられないのですか?」
    と言うご質問を頂くことがありますので、今回は私がインプラントをやらない理由についてお伝えしたいと思います。
    私が日本歯科大学に入学したのは1991年なのですが、ちょうどその時、大学としては最初のインプラント専門の診療部門が設立されました。
    1997年に大学を卒業しましたが、当時大学院へ進むほとんどの先生が補綴科、矯正科、口腔外科など大きな科であり、インプラント科へ進む方はごく少数であったのを記憶しております。
    学生時代、インプラントについて詳しく教わっていなかったため、卒業して間も無く、当時IPSGの会長を務めていただいていた渡部 好造先生より、ブローネマルク・システム インプラントの実習を受けさせていただきました。
    ブローマルクインプラントは、高い成功率、そして何より唯一の膨大な研究実績に裏付けられたシステムとして知られています。
    私も出発点として他の先生方と皆一緒であったと思います。
    ですが、私の歯科医師の理想像が一番近くに存在した父でした。
    学生時代からセミナーのお手伝いをしたり、マジックのような父の治療をみて将来私もできるようになりたいと思うようになりました。
    その当時、父が開業していたクリニックで助手のアルバイトをしていたのですが、ほとんどの患者さまが父が作った義歯を20年、30年と長く使ってくださっており、3ヶ月に1度、中には毎月メンテナンスに通われていらっしゃりました。
    父と患者さまの関係は長い年月を共にしてきた友人のようであり、私もいつかそんな治療ができて、患者さまと良い関係を築きたいと思いました。
    それが、ドイツで開発されたテレスコープ システム(ドイツ式入れ歯)であり、私が目指すものとなりました。
    もし父の診療がインプラントであったのであれば、全く違う方向性に進んでいたかもしれません。
    現在、患者さまの治療をさせていただくようになり、20年以上の年月が過ぎましたが、当時治療をさせていただいた患者さまの様子を見ることができるようになりました。
    私が治療をさせていただいた患者さまとは、一生のお付き合いだと思って治療をさせていただいております。
    しかし、インプラント治療の20年後、30年後、もし介護施設などに入ったとしたらその後のメンテナンスはできないのではないかと思っております。
    以前参加させていただいた、インプラント学会の中で、ジュネーブ大学老人歯科学教授のFrauke Mueller先生がおっしゃっていたことを思い出しました。(人生の幸福度曲線)
    「世界的に、インプラント治療は固定性補綴(取り外さないもの)に向かっていますが、20年後30年後のインプラントの状態はどうなっているのか予測する必要があります。
    加齢によって、様々な生理学な変化が起こり次第に、歯科の先生は患者様にとってより近いパートナーとなる必要があるでしょう。
    固定性のワンピース(取り外しが出来ない)のインプラントではマネージメントが難しいです。
    万が一、固定性で清掃性が悪いインプラントが入っている場合は、患者さんとの連絡を取り続けることが大切。
    インプラントの具合がどうか、常に連絡をとる必要があるでしょう。」
    私にとって、20年、30年と患者さまのその後の様子を見ることが出来ないと言うことが不安な要素であり、不安なことはやらない。と言うことが、私がインプラントをやらない理由になるかと思います。
    そして、現在通っていただいている患者さまが、私のことを気さくで優しいと思ってくださっているのであれば、それが父の診療スタイルであり、私がなりたかった歯科医師像なのです。
    以前、患者さまより父についてメールをいただきました。
    ⭕️「今日待合で待ってる間、先生のお父様でしょうか?
    患者様のご治療されていてその方が終わった時に「美味しいもの沢山食べて下さい」
    と仰っていたのをお聞きしました。
    お父様も心が温かいな‥と思ったんです。
    話し方でよく伝わりました。
    誰もがお話しするような事かも知れないのですが、
    本当にそう思われているのだな‥と関係のない私に伝わるほど人間性に溢れておられる方だと感動しました。
    この先生方が患者様を心から思う、笑顔を願う、この熱意が素晴らしい義歯を作るんだ‥と感動した一瞬でした。」
    将来の可能性も含めて、患者さまとコミュニケーションが取れ、寄り添えるような歯科医師になりたいと思っております。
    【目次】
    0:02 オープニング
    0:41 私がインプラン治療をやらない理由
    8:35 入れ歯は一生保つ!?患者さまにお伝えする事
    9:49 老後の問題
    11:07 まとめ
    11:22 エンディング
    -------------------------
    🌼稲葉歯科医院
    入れ歯専門サイト:www.ireba-inaba.jp
    総入れ歯専門サイト:fulldentures-inaba.jp
    奥歯の入れ歯サイト : riegel-telescope.com
    医院HP:inaba-shika.com
    🌼ゆりこ先生プライベートブログはこちら
    www.yuri-story.com
    🌼Instagram
    / yuriakubi
    🌼ドイツ式入れ歯専門技工所 Weber dental labor
    weber-dental-labor.com
    🌼お問い合わせ
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    LINE:www.ireba-inaba.jp/line/
    E-mail : inaba@inaba-shika.com
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Комментарии • 4

  • @user-hr4xq7dl3c
    @user-hr4xq7dl3c 9 месяцев назад +2

    ゆりこ先生と同じ治療する先生大阪市内でいないですか?
    特養で働いています。
    インプラントのそれてる利用者様がインプラント取れる人がいます。なので私も年齢重ねる時は、ゆりこ先生と同じ治療をしてもらいたいなーって思って

    • @ireba-inaba
      @ireba-inaba  9 месяцев назад

      コメントいただき、ありがとうございます。特別養護老人ホームでは、口の中のメンテナンスはでほぼ出来ない状態だと思います。
      歯科の診療所が併設されている事もないので、インプラントのメンテナンスが非常に難しい状態であり、今後の課題だと思います。
      大阪でドイツ式入れ歯を専門とされる先生、何名かおられます。
      ●永井歯科クリニック
      nagaidc.net
      ●アキ歯科クリニック
      aki-dnt.com
      お二人とも勉強熱心で、優しい先生なので、もしよろしければご相談されてください。
      ゆりこ先生

  • @mayumisoeno1973
    @mayumisoeno1973 4 месяца назад +1

    私も〜持病と歯周病により
    約11年前に都内の大学病院の口腔外科にて保険適用で歯周病治療により上下部分入れ歯に😢
    特に下は左側前歯付近3本しかない状態で担当医師からはインプラント出来ないけどちゃんと調整しますからと3ヶ月検診を受け続け今は下の入れ歯はクラスプ・レスト座も出来ない造りですが、噛み合わせもあっていて快適になんでも食べれる本当に私の身体の一部になってます!
    この動画を観るにつき元気を頂き感謝です!チャンネル登録させて頂きました︎︎👍

    • @ireba-inaba
      @ireba-inaba  4 месяца назад +1

      コメントいただきありがとうございます。
      噛み合わせもあって、快適に何でも食べれて、体の1部に感じられているのであれば、それが正解だと思います。
      こちらこそ、元気になるコメントをくださりうれしいです!