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Ruo Ando - 安藤類央 (国立情報学研究所)
Япония
Добавлен 10 ноя 2022
ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」7 ナショナリズム
筆者は、ナショナリズムが対処できない3つの問題を挙げています。
核兵器によって、冷戦はほとんど流血を見ずに終わり、あらゆる種類の戦争が減少した。
2016年には、シリア、ウクライナなどの例外はあれど、人間の暴力における死者の数は、肥満、自動車事故、自殺による死者の数を下回った。
さらに深刻で、進行中の脅威としては、気候変動による生態系の破壊である。
本書では、対策として内燃機関・化石燃料からの脱却、クリーンミートなどが挙げている。
だが、気候変動を避けるために政府・企業で行うことはできるが、グローバルなレベルで対策を講じなければならないが、大国であっても生態系に対する主権は持っていない。
問題の深刻さから、生態系の破壊については、ナショナリズムに基づく孤立主義はより厄介な代物になる可能性がある。
非常に難しい問題だが、これらの解決策は、政治をグローバル化することである。
今世紀は、同国時の安全と繁栄を守るためには、外国人と協力しないといけない。
良きナショナリストは、良きグローバリストであるべきである。
ここでも狭い自己の定義からいかに脱するかという共通の問題がある。
核兵器によって、冷戦はほとんど流血を見ずに終わり、あらゆる種類の戦争が減少した。
2016年には、シリア、ウクライナなどの例外はあれど、人間の暴力における死者の数は、肥満、自動車事故、自殺による死者の数を下回った。
さらに深刻で、進行中の脅威としては、気候変動による生態系の破壊である。
本書では、対策として内燃機関・化石燃料からの脱却、クリーンミートなどが挙げている。
だが、気候変動を避けるために政府・企業で行うことはできるが、グローバルなレベルで対策を講じなければならないが、大国であっても生態系に対する主権は持っていない。
問題の深刻さから、生態系の破壊については、ナショナリズムに基づく孤立主義はより厄介な代物になる可能性がある。
非常に難しい問題だが、これらの解決策は、政治をグローバル化することである。
今世紀は、同国時の安全と繁栄を守るためには、外国人と協力しないといけない。
良きナショナリストは、良きグローバリストであるべきである。
ここでも狭い自己の定義からいかに脱するかという共通の問題がある。
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ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」6 文明
Час назад
2018年の時点で、世界には1つの文明しかない。 著者は、これをオリンピックと医療の例を出して説明しています。 生物は進化の過程で種が分岐していったが、人類の歴史上の争いは自然選択とは異なる。 人間の部族は時が経つにつれ融合し、次第に大きなグループを形成する傾向がある。 さらに、人間の集団も明確な規律や制度を持ちうるが、たかだか数百年続けば長い方であり、地球や生命全体の歴史を比べれば、ほんの一瞬である。 交通網の発達や、社会経済システムの発展により、現在世界は単一の文明を構成するようになっている。 オリンピックがいい例で、中世の世界では、異なる国同士が同一の土俵で、競技することなどありえなかった。 また、今、病気や怪我にかかった際には、経済状態で多少質が変わるかも知れないが、住んでいる場所に関わらずほぼ同じ治療が受けられる。 教育も同様で、これは現在の文明においては、医療と教育のサー...
ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」5 コミュニティ
Час назад
5 コミュニティ マークザッカーバーグがオンラインでのグローバルなコミュニティを提唱している一方で、我々は依然として、小規模で親密なコミュティに根差している必要がある。 その意味では、我々は石器時代の動物と変わらない。 国家や政党という想像上のコミュティ、オンライン上のコミュニティなど、人間が所属するコミュニティの数は増えているが、地球上で孤独な暮らしを送る人々が増えている。 さらに、今日の社会的混乱や政治的混乱の多くは、人間関係の低迷にもとを辿れる。 所属しているコミュティの種類は、人間関係の豊饒さには直接関係しない。 しかしながら、ザッカーバーグがオンラインの上の新しいコミュティの提唱をしたことは、賞賛に値する。 また、人間には体があることを忘れてはいけない。 人間の疎外感の大きな原因の一つは、感覚や身体的環境と疎遠になることだ。 この意味では、近年のテクノロジーは私達を、自分の...
ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」4 平等
Час назад
4 平等 ITとバイオテクノロジーによる革命は、人間の自由だけでなく、平等という理想を覆す可能性がある。 筆者は次のように述べている。 「21世紀のもっとも重要な資産はデータで、土地と機械はともにすっかり影が薄くなり、政治はデータの流れを支配するための戦いと化すだろう。」 実際、データは新しい石油と言われている。 現在、一部のITに携わる人の富裕化が進んでおり、一握りの超人を目指す階級と、その他の膨大な数の、存在意義のなくなった下層階級に、人間が分断される可能性がある。 以前の歴史にように、上流階級が下級階級を搾取するのではなく、下級階級の存在意義そのものが喪失するのである。 考えられるシナリオは、人間はデータソースとしての役割のみが与えられ、その他の決定はすべてアルゴリズムが行うことになる。 そのため、ネットワークに接続しておらず、データをAIに提供しない人間は、保険会社からは保険...
ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」3 自由
Час назад
3 自由 ITとバイオテクノロジーがもたらす革命は、自由意志という、近代を支えてきた幻想を崩しつつある。 自由主義は、個人がどう考えるか、もしくは個人がどう感じるかという、感情や情動を元にしている。 科学の進歩に伴い、この感情や情動も、個体の計算に過ぎないことが分かってきている。 となれば、バイオメトリックセンサーと機械学習により、よりよい計算が出来れば、それに従った方が合理的な意思決定ができるということになりかねない。 つまり、人生の重要な決断はAIが行うことになる。 そもそも自由意志というのは幻想であり、結婚や就職についての決断をAIを行うようになれば、近代を支えてきた自由に感じ、考え、決断するという個人の概念は瓦解する。 問題が倫理的なものであっても、統計的にみれば、アルゴリズムの方が人間より良い判断をするとすれば、私達はアルゴリズムに倫理的な判断をゆだねるかもしれない。 また...
ユヴァル・ノア・ハラリ「21世紀の人類のための21の思考」2 雇用
4 часа назад
2 雇用 著者は、機械学習を始めとするAIが現状を根本から変える理由を挙げている。 人間には身体的な能力と認知的な能力である。 過去の産業革命では、機械が身体的な能力を置き換えたが、今回は認知的な能力をAIが置き換えることになり、認知的な能力は身体的な能力より大きな影響を及ぼす。 ここでは、認知的な能力は他者についての直観も含まれる。 つまり、他者の欲望や情動を正しく予測する能力である。 さらに、AIが現状の人間が提供しているサービスをより安価に提供できる性質が2つある。 接続性と更新可能性だ。 医師を例にとると、AIドクターは知識の更新を一斉に行うことができる。 その結果、AI医師は何十億もの人に、これまでよりもはるかに優れた医療を提供できるようにある。 このとき、守るべきものは人間か、人間の職なのか、という議論に対しては、半ば答えが出ているようである。 2050年頃には、AIは人...
「強さと脆さ」2 なんで散歩するか、あるいはシステムはどうやって脆くなるか
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著者は、ブラックスワンの本体部分の執筆時に見落としていた事に言及しています。 この節のタイトルにある通り、人間の体とフィットネスの部分です。 筆者は次のように述べています。 生きた組織(人間の身体でも経済でも)には変動性とランダム性が必要なのだ。 組織に必要なのは果ての国に属する種類の変動性であり、ある種の極端なストレス要因だ。 ここで、後続する著書である、反脆弱性の冒頭部分である焚火の話をしています。 人間は、極端な飢餓と極端な飽食を経験するようにできている。 例として、「食事は1日に3回」や「腹八分目」などの批判をしています。 筆者は、断食の花時を指定します。 これは、極端から極端へという事で、バーベル戦略の話にも通じます。 運用について、長い散歩をして、その一方で集中して運動していると言っています。 食事や運動は、単なるエネルギーの過不足やカロリー計算ではなく、代謝シグナルを活...
「強さと脆さ」1 母なる自然に学ぶ
4 часа назад
本書は、ブラックスワンと反脆弱性の間にある書籍です。 ブラックスワンは人間の思考にはどのような性質があるか、人間はどのように考え、誤るかを考察しています。 反脆弱性はある意味で自然の特性であり、人間にも備わっている特徴を活かすという発想があると思います。 本書はその中間にあるので、バーベル戦略やリンディ効果、医原病などのブラックスワン以降のアイディアが紹介されています。 これは、見方によっては、ベルグソンの「物質と記憶」から「創造的進化」への展開に似ているところがあります。 セクション1は自然について言及しています。 自然は、現存している最古のシステムであり、複雑で相互依存と非線形なシステムが絡み合っています。 筆者は自然の特徴をいくつか挙げています。 まず、自然は浅はかな最適化をしません。 人間の経済で行われる借金、特化、最適化などは、我々やシステムを摂動から弱くします。 また、自...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」10 予測のスキャンダル
4 часа назад
この章では、追認の誤りをさらに追及するような内容になっています。 筆者は、自分の知っていることを過大評価することを、知識のうぬぼれと呼び、この傾向が予測に与える悪影響について言及しています。 幾つか例を挙げています。 私達は自分が知っていることは過大に見積もり、不確実性は過少に見積もります。 この章の終わりにあるように、分散より平均を重視してしまうと言ってもよいでしょう。 私達の直観は、(おそらく原始時代からの傾向として)、月並みの国に近いところにあります。 ですが、日々の生活で私達が見積もる数字は、だいたい果ての国に属します。 さらに進めて、情報は知識に悪いともいっています。 これは追認の誤りが助長されるからでしょう。 過度の情報にさらされても、予測の精度は高まらないし、でたらめなノイズを見て、それを情報を勘違いすることもあります。 さらに医療の例を挙げています。 「どうするものか...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」9 お遊びの誤り
4 часа назад
筆者は、ランダム性を2種類に分けている。 1つは、カジノのギャンブルなどの、消毒されて飼いならされたランダム性だ。 もう1は、現実世界での拡張可能な強いランダム性である。 これは定式化できるのが、ガウス的でなく、マンデルブロー的である。 筆者は、これをトニーとジョンというキャラクタを使って説明している。 ジョンは、筆者の言うオタクで、どうしようもなく枠の中でしか考えられない人のことをいう。 これを、二人が99回連続してオモテが出ているサイコロについて語っている状況を展開している。 ジョンは、サイコロは独立事象なので、次の半々の確率でオモテとウラになるという。 トニーは、著者がよく言うエルゴード性のある事象であり、次もオモテになるという。 これは、サイコロのように、独立事象で、大数の法則が働く事象は、カジノなどのお遊びでマイルドな月並みの国に属するランダム性である。 このランダム性を、...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」8 物言わぬ証拠の問題 4
4 часа назад
私達が今ここに生きていることは、確率の低い事象がいくつも積み重なった結果だ。 筆者は次のように述べている。 私達が存在するという条件が、私達を今いるところに導いた過程に制約を課すということを考慮しないで、無邪気にオッズを計算することなんてことはできない。 つまりオッズを計算する基準点の問題である。 宇宙は非常に低い確率で成立するパラメータの組み合わせで、現在成り立っているという事実に対して、サンプル(現存している宇宙)の中に私達が含まれているという事を忘れてはいけない。 現時点から見れば、なにか超自然的な原因が働いているかのように見えるが、宇宙の開始地点から見れば、それは単純に低い確率事象(まぐれ)の連なりである。 ギャンブラーでシミュレーションした例をまた取り上げると、誰が一人は運だけですごい成績を上げる。これは、はじめから集団を見ていれば、大したことじゃない。 でも、勝ち残った人...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」8 物言わぬ証拠の問題3
4 часа назад
物言わぬ証拠の問題に及ぼすもので、深刻なのは安定性の幻想です。 このバイアスのせいで、過去に取ってきたリスクが低く、どれだけ危ない状況だったかと過少評価してしまう。 ニューヨークにいる人の中には、ニューヨークには街特有の力強さや、なにか超自然的な力があり、これまで栄えてきたと言う人がいる。 しかしながら、生き残ったからといって、自分で思っているような要素が揃っていたから生き残ったとは限らない。 なにか、我々人間が理解や究明できるような原因はない。 ここでも、物言わぬ証拠によって、リスクを過小評価し、原因をでっちあげる人間の性質がある。 これは進化にも言えて、進化はまぐれの重なったものにすぎないのだが、進化は何かの要素が揃えば、最適な仕事をすると誤解している人がある。 悪いことに、目をつぶってつぶってリスクを取る連中が長期的に生き残ることがある。 さらに、たった一度の稀な現象が、長期に...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」8 物言わぬ証拠の問題2
4 часа назад
筆者はさらに、物言わぬ証拠の例をいくつか挙げています。 これはいずれも、母集団が小さくなってしまうことに気づかないことに起因しています。 ニューヨークで、ロシアのマフィアが、グーラグ(刑務所)で鍛えられたという話があったそうです。 これはグーラグ内で消えたマフィアを考えていないのです。 ネズミの実験で考えて見ましょう。 あるネズミの集団をつくって、放射線を当てていくとします。 実験の途中で、弱いネズミは死に、強くなったネズミは生き残ります。 放射線を当てる前後で、生命力の平均値を取ったとします。 そうすれば、平均としては放射線後の生命値の方が高いかもしれませんが、それは死んだネズミの生命値が取れないからです。 確実なのは、体の強かったネズミを含め、どのネズミも放射線を当てる前より弱くなっているということです。 このバイアスの厄介なところは、一番大きな影響を及ぼすことこそ、一番見えにく...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」8 物言わぬ証拠の問題
4 часа назад
2000年以上も前、ローマのキケロがこのような話をしていた。 ある人は言った。「船が難破して、助かったは人は、神に祈りをささげたからだ」。 また別の人は言った。「それで、溺れて死んだ人の絵はどこだ?」。 この話は物言わぬ証拠の話といい、ひとつには、母集団が変わってバイアスが変化してしまうことに原因がある。 母集団から零れ落ちるものが重要なのだが、そういうものを無視すると、事象のランダム性が隠れてしまう。 実際に、地球上の生物種の99%以上が絶滅しており、同様に人間が書いたものすべてが残っているわけではない。 著書はバルザックの話を例として挙げている。 作家が売れるのは、運の要素が大きく、バルザックに才能がないわけではないが、おそらく彼の才能は私達が思っているほど特別ではない。 億万長者の集団には、勇気があって、リスクを取って、楽観主義という傾向があったとする。 では、そうでない場合は...
「ブラックスワン 不確実性とリスクの本質」7 希望の控えの間で暮らす3
4 часа назад
世界を2つに分けると、気付かずに吹き飛ぶ可能性にさらされている、七面鳥のような人たち。 もう1つは、皆が驚くような大きな事件に備えている人だ。 つまり、ブラックスワンが来ないことに賭けている人と、来ることに賭けている人である。 私達(人類)は少しずつ何度も収入を得ることを好む選好を持つ。 アメリカの大手銀行が、1982年に創業以来稼いだ収益以上の額を、失った例がある。 リスクは隠れていて、なかなか表に表れないため、カモになる連中は、自分は「安全だ」と思っている。 逆に、ブラックスワンが来ることに賭けている人はどうだろうか。 勝つときは大勝ちするが、頻繁に小さな負けをする。 このような賭けはする価値があるが、とても精神的なスタミナを必要とする。 これは水責めをされているような状況で、高レベルの情報にさらされ続け、ダメージが海馬に溜まるという。 このような場合、悪い影響を受けないように自...