【音楽ガチ分析】田中秀和『Precious』~ キャッチーさ&変態コード進行を両立する秘訣
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- Опубликовано: 22 мар 2023
- 作曲家のトイドラが、田中秀和『Precious』を分析します。
質問・意見はコメントにて。
3:39 分析はじめ
☆楽譜の動画→ • 【耳コピ楽譜】田中秀和『Precious』
〈田中秀和〉
アニソン作曲家として大変人気で、「アイドルマスター」の楽曲制作でも知られる。
音楽理論に精通しており、aug やブラックアダー・コードを多用して非常にキャッチ―なアニソンを仕上げることに定評がある。
〈総評〉
【楽式】
・2部形式(A-A-B-A)+サビ
→懐メロの雰囲気を持つ2部形式に、現代的なサビを合わせて折衷。
【リズム】
・Aメロ~Bメロにかけて、ルンバ調のシンコペーションを含む独特なリズムがずっと奏される。
→やや単調とも感じられる。
・リズム的なキメが多い。
→アニソンの特徴。
【メロディ・和声】
・コード進行は一貫して II-V-I を基礎としているが、代理コードをかなり多くすることで難解なコードに聞かせている。
→ II-V-I が基礎にあるので、難解でありつつポップさを失わない。
・〇aug7 や 〇7-5、〇mM7 といった3全音を含む和音を愛用する。
→経過和音として用いられることが多い。
→D和音としては aug7 を非常に多用し、dim7 はむしろ使わない。aug7 に対しては alterd scale を通す。
・モーダル・インターチェンジが非常に多い。
→特に alterde scale の使いどころが巧み。
・保続低音や転回形など、クラシック的な手法で低音位を基本形以外の場所に置くシーンが多くみられる。難解な響きの倚和音も頻出する。
→和声的な不安定感を絶妙に制御して味を出す。
・ドミナント・7thを頑なに使わない。V7 は IV/V や V6 で代理。
→とっておきの場所でようやく使う。
・ハモりは3度を主体としており明るい雰囲気。
→時として、和音が難解なせいで奇妙なハモりラインが見られる。田中秀和あるある。
【表現】
・渋谷系(特にピチカート・ファイヴ)の音楽性が意識されている。
→ジャズ的に難解な代理コード、強調されたビート感、さわやかな雰囲気など。
→曲中に弦のピチカートが用いられているのは、ピチカート・ファイヴ を暗喩する洒落?
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作曲家のトイドラ → tomita-haruki.studio.site/
#田中秀和
#アイプラ
#音楽理論 Видеоклипы
最後の終わり方は終わってるけどしっかり終わってないように感じるのが、これからも曲のような幸せな日々が続く感じがしてめっちゃ好き。
わかりやすい解説感謝です!
楽しく観させて頂きました!
なんだか ずっと求めていた動画を見つけられたような気がします😊
これからも(陰ながら勝手に)応援してますー!
そういっていただけて嬉しいです!
応援いただきありがとうございます!
最高です。
ありがとうございます。
解説ありがとうございます。
音楽の勉強中で為になります。
田中秀和曲だとアイマス高垣楓の「blessing」がとても好きです。
ぜひ聴いてみてください。ぜひフルで...
お返事がとても遅れて申し訳ありません!
聞いてみましたが、まさに田中秀和でしかありえないような曲でとても良いですね。
ゆったりとした曲調でも非常に厳しい和音が果敢に使われていて、それでいてリラックスした感じが失われていないのが絶妙だなと感じます。
いつも楽しく拝見させていただいてます!
田中秀和作曲の「yours」「アイガッテ♡ランテ」「シロクジチュウム」あたりをぜひ解説していただきたいです!
聞いてみました!
どれも曲調が全然違って面白かったです。
「yours」はお得意のボッサ調でありつつ間奏がめちゃコンテンポラリージャズで面白かったです。
「シロクジチュウム」は全総が激烈にカッコイイですね。
「大大大大大好きな君へ♡」という曲がコードチェンジが早くて楽しいです。
聞いてみましたが、完全に田中秀和マナーで書かれていてとてつもないコード進行ですね。
面白い曲を教えていただきありがとうございます!
田中秀和編曲の「らいぶおあらいぶ!」のBメロがどういう構造なのか教えていただきたいです
無駄に初歩的なところはグダグダ説明せず、説明して欲しいところはちゃんと解説してくれる良い動画でした!(o^^o)
ご好評ありがとうございます!
初歩的な解説動画はたくさんあるので他に任せちゃう方針でやらせてもらってます。
全パート耳コピ+楽譜+コード表記で、視覚と聴覚同時に理解できてとても分かりやすかったです!
単に耳コピしているとどうしてもベースラインに引っ張られてしまうので、オンコードや転回形をどのようにして解釈されているか気になっています。
構成音を一音ずつ聞いて確認されているのでしょうか?
ご好評ありがとうございます!
自分は構成音を一音ずつ聞けるほど耳が良くないので、まずベースラインとトップノートを聞き取り、それから和音の雰囲気を聞いて構成音の判断をしています。
和音にはそれぞれ特有の雰囲気があるので、例えば M7 コードや m7 コードは聞けばわかりますし、慣れてくると「IV/V」とか「II7/I」みたいなオンコードも雰囲気で判断できるようになります。
テンション・ノートの有無や omit5 なども雰囲気で聞き取っていることが多いです。
@@toydora_music
ご返信くださりありがとうございます
>>慣れてくると「IV/V」とか「II7/I」みたいなオンコードも雰囲気で判断できるようになります。
>>テンション・ノートの有無や omit5 なども雰囲気で聞き取っていることが多いです。
まさしくこういったヴォイシングまわりの聞き取りが難しくて勉強しています
フィーリングの側面もやはりあるのですね…
これらを分析して楽譜に落とし込んで、さらに言語化できているのが本当にすごいと感じました。
凄すぎる…めっちゃ参考になります!
エレキギターの聴き取りができるの凄いなと思うんですが、どういう感じでされてますか?
自分の耳だと歪みで団子みたいに聞こえて何がなんだか…
エレキギター聴き取るの難しいですよね、分かります。
自分の場合、聴き取れるところは素直に聴き取りますが、難しいところは雰囲気で判断します。
伴奏を含めて聞いた時に原曲と全く同じ雰囲気になっているかどうか、メロディラインとして有り得るかどうかなど、総合的に見て判断します。
また、聞こえていない音を聴き取ってしまわない、という点に大きな注意を払います。
@@toydora_music ありがとうございます😭単にギターだけじゃなくて楽曲理解全体要求される感じですね…精進します🙏
@@goo_pita そうなんです!
そういう意味で全パート耳コピは、メロディだけとかコードだけの耳コピと比べて楽曲理解にとても役立つと考えています。
まあ、そのぶんとんでもなく面倒にはなるのですが……。
素晴らしい解説です。
自己紹介のくだりが面白かったです笑笑
「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」という曲を是非解説していただきたいです!
ありがとうございます!
「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」聞いてみましたが、これもaugだらけでありつつ II-V を基調としたキャッチーなコード進行で、まさに田中秀和節ですね。
面白い曲を教えていただきありがとうございます!
上田 麗奈のワタシ*ドリの解説が聞きたいです
聞いてみました!
イントロやAメロから既にaugがめちゃくちゃ目立っていて、まさに田中秀和といった曲ですね。
転調も多くて構造が面白そうです。
機会があれば分析してみたいと思います。
面白い曲を教えていただきありがとうございます。
Mia REGINAの「Cidre」もお願いしたいです!
コード進行が調べても載ってなくて耳コピも出来ないので; ;
聞いてみました!
この曲も「Precious」と同じで、ツー・ファイブの繰り返しをベースに、aug等を織り交ぜて複雑化させたコード進行になっているようです。
Aメロなんかは分かりやすく「VI - II - V - I」というツー・ファイブの進行になっていますが、細かくみると微妙に和音がいじられていますね。
面白い曲をご紹介いただいてありがとうございます!
@@toydora_music ありがとうございます!
アイカツの「ドラマチックガール」Wake up girlsの「恋?で愛?で暴君です!」あたりはかなり変態です
カレンダーガールとかオリジナルスターもお願いします!
聞いてみましたが、特に「オリジナルスター」は長調と短調の和音がまぜこぜに使われていて面白いですね。
面白い曲を教えていただきありがとうございます!
秀和だと「土曜日のフライト」「KILIG」あたりが個人的に聴いてほしいです
聞いてみました。
いずれも、このチャンネルで紹介した田中秀和の曲とは少し雰囲気が違って面白かったです!
それでいてしっかり田中節がきいていてさすがですね。
面白い曲を教えていただきありがとうございます!
田中秀和さんだと「人生イージー?」おすすめです!
聞いてみました!
田中秀和らしくII-Vを基調に代理コードまみれですね。
面白い曲をありがとうございます。
イントロ聴いたときめっちゃlampっぽいと思った
lamp調べて聞いてみました!
両者ともボサノヴァに対する傾倒があるようなので、ジャンル的に共通点がありそうですね。
また、lampは渋谷系の系譜にあるようですが、田中秀和も渋谷系からの影響を受けているので、音の軽さと複雑なコード進行にも共通点があるように感じました。