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私が学部卒研で少しだけ有機合成をかじったのは30年近く前。当時は「向山不斉アルドール反応」等が先端で、プロリンへ修飾した化合物を使って、交差アルドールや不斉アルキル化なんかをやらされてました。時は流れ、プロリンを不斉触媒にして、シリル等でのマスキングも無しに交差アルドールができてしまうとは…進化を感じる、今日この頃です。
初歩的な質問失礼します。酸性条件下では互変異性はケトンよりなぜエノールの方が安定なのでしょうか?一般的にはケトンの方が安定だと学んだのですが、、、
コメントありがとうございます!もちろん安定なのはケト体ですが、互変異性というのは平衡反応なので、何分子かに1つが不安定な方の構造を瞬間的にとっています。そして全体を見た時、分子の数というのは膨大な数(モルのオーダーで)あるわけなので、「不安定な方をとっている分子の数」と「安定な構造をとっている分子の数」の比は一定になります(これを平衡定数と言います)互変異性の場合、瞬間的に発生したエノールが反応して次のステップに進むとエノールの数が減るわけなので、比率(平衡定数)を一定にするために残っているケト体の一部が不安定なエノール体を取るようになります。反応機構というのは、反応が起こっていない部分について記述する必要はありませんから、「エノールが発生して次のステップに進む」という部分だけをピックアップしているに過ぎません。
@@sinOrganicChem ということは酸性だからケトンがエノールになる(エノールに偏る割合が多い)ということではなく、酸性なら溶液中の不安定に存在しているエノールが反応するということでしょうか。わかりにくかったらすいません。
片寄る割合については気にしなくて良いです。酸性でも塩基性でも同じで、塩基性の場合はO-になってもいい(逆に言えば、酸H+があるのにO-という状態になるのは不自然なので先にOHにしておく)ということです。さんでも塩基でも、最初のステップはどちらも「エノール体の生成」になっています。塩基の場合はプロトンが外れた「エノラートイオン」になっているだけです。このへんややこしいですよね…
@@sinOrganicChem 細かいかもしれませんが、動画内では酸はエノール体の生成、塩基はエノラートイオンになっていますが、エノラートイオンもエノール体の一種なのでしょうか?
@@ミナ-x2e はい、同じものであると考えてよいです。酸性条件の場合は先にカルボニルにプロトン付加(CーC=OH+)してからエノール化(C=CーOH)しています。酸性条件なのでカチオンは存在できますが、逆に、先にエノラート化(C=CーOマイナス)してしまう場合を考えた時、負電荷を持ったO-という化学種が周りにたくさん酸(H+)がある状態で発生するのは不自然だ、という考えです。逆も同じで、塩基条件の場合、負電荷のOH-が沢山あるのにCーC=OH+というプラスの化学種が発生するのは不自然だと考えることができます。なので酸では先にプロトン付加→次にエノール化となり、塩基では先にエノラート化→次にプロトン付加(塩基条件なのであくまでH+ではなくH2Oから)となるわけです。
自分で見返して思うことは、めちゃめちゃ早口だなってことですね投稿するまで気づかないんだな・・・
大学講義のスピードもこのぐらいの教授が多いのでちょうど良いと思います!自分はたまに0.75倍速でゆっくり聞いたり一時停止で拝見させて頂いています^ ^
@@ぐらす-z3w 最近は気がけてゆっくりしゃべってますけど、リアルでもこれくらい早口なのかもしれない・・・
私が学部卒研で少しだけ有機合成をかじったのは30年近く前。
当時は「向山不斉アルドール反応」等が先端で、プロリンへ修飾した化合物を使って、交差アルドールや不斉アルキル化なんかをやらされてました。
時は流れ、プロリンを不斉触媒にして、シリル等でのマスキングも無しに交差アルドールができてしまうとは…進化を感じる、今日この頃です。
初歩的な質問失礼します。
酸性条件下では互変異性はケトンよりなぜエノールの方が安定なのでしょうか?
一般的にはケトンの方が安定だと学んだのですが、、、
コメントありがとうございます!
もちろん安定なのはケト体ですが、互変異性というのは平衡反応なので、何分子かに1つが不安定な方の構造を瞬間的にとっています。そして全体を見た時、分子の数というのは膨大な数(モルのオーダーで)あるわけなので、「不安定な方をとっている分子の数」と「安定な構造をとっている分子の数」の比は一定になります(これを平衡定数と言います)
互変異性の場合、瞬間的に発生したエノールが反応して次のステップに進むとエノールの数が減るわけなので、比率(平衡定数)を一定にするために残っているケト体の一部が不安定なエノール体を取るようになります。反応機構というのは、反応が起こっていない部分について記述する必要はありませんから、「エノールが発生して次のステップに進む」という部分だけをピックアップしているに過ぎません。
@@sinOrganicChem ということは酸性だからケトンがエノールになる(エノールに偏る割合が多い)ということではなく、酸性なら溶液中の不安定に存在しているエノールが反応するということでしょうか。わかりにくかったらすいません。
片寄る割合については気にしなくて良いです。酸性でも塩基性でも同じで、塩基性の場合はO-になってもいい(逆に言えば、酸H+があるのにO-という状態になるのは不自然なので先にOHにしておく)ということです。
さんでも塩基でも、最初のステップはどちらも「エノール体の生成」になっています。塩基の場合はプロトンが外れた「エノラートイオン」になっているだけです。
このへんややこしいですよね…
@@sinOrganicChem 細かいかもしれませんが、動画内では酸はエノール体の生成、塩基はエノラートイオンになっていますが、エノラートイオンもエノール体の一種なのでしょうか?
@@ミナ-x2e はい、同じものであると考えてよいです。
酸性条件の場合は先にカルボニルにプロトン付加(CーC=OH+)してからエノール化(C=CーOH)しています。酸性条件なのでカチオンは存在できますが、逆に、先にエノラート化(C=CーOマイナス)してしまう場合を考えた時、負電荷を持ったO-という化学種が周りにたくさん酸(H+)がある状態で発生するのは不自然だ、という考えです。
逆も同じで、塩基条件の場合、負電荷のOH-が沢山あるのにCーC=OH+というプラスの化学種が発生するのは不自然だと考えることができます。
なので酸では先にプロトン付加→次にエノール化となり、塩基では先にエノラート化→次にプロトン付加(塩基条件なのであくまでH+ではなくH2Oから)となるわけです。
自分で見返して思うことは、めちゃめちゃ早口だなってことですね
投稿するまで気づかないんだな・・・
大学講義のスピードもこのぐらいの教授が多いのでちょうど良いと思います!自分はたまに0.75倍速でゆっくり聞いたり一時停止で拝見させて頂いています^ ^
@@ぐらす-z3w 最近は気がけてゆっくりしゃべってますけど、リアルでもこれくらい早口なのかもしれない・・・