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芥川龍之介の、まるで定点カメラにたまたま映っていたかのような情景描写が得も言われぬほど好き。
言語化能力カンストしてる
語り口調、間の取り方、丁寧に読まれてるのが素晴らしい😊お釈迦様の表情が浮かんでなんだか穏やかになりました。窪田さんありがとうございます😊蜘蛛の糸のお話は思いやりを持ちなさいって事ですよね😊
子供の頃これを聴いて、心に残り、寝る時に思い起こすと、なんて話だと素晴らしさに驚き、思いをめぐらして、寝ました。やはり芥川
芥川の作品はどれも好きですが、まさか窪田さんのお声で朗読が聴けるとは……なんとありがたいことか。。今の時代だからこそ叶った夢ですね。
朗読されてる皆さん上手なんですけど、窪田さんの朗読は別格ですね。窪田さんの朗読は不思議と実際にあったかのような話に聴こえます。
プロ中のプロですから!
極楽と地獄の情景がぱっと思い浮かぶくらい声色に惹き込まれました。良いことも悪いことも自分に返ってくるというメッセージを受けとりました。
好きだあ ほっとする…大好きな作品だからこそ最高
これを…無料で……!すごい…
うわぁ心地よい声だよなぁ凄く気持ちよくなれるでも、しっかりと伝わるのがまた凄いんだよなぁ。
このお話、ずっと読みたいと思っていましたが、窪田さんのお声で聞けてより一層情景が浮かびました。自分で目で読むより耳に入るのが心地良くて最高です。全部聞いています。ありがとうございます!お身体にお気を付けて、これからも楽しみにしています!私たち視聴者に幸せな時間をくださり、ありがとうございます!
芥川龍之介さんの作品は大好きで、学生時代にほとんど読みました!老眼が進んでもう大好きな本は読めないと思っていたら、朗読して頂いていたので嬉しいです!懐かしく思い出しながら聞かせて頂きました!有り難うございました!
昔、この作品を朗読の練習として暗唱するほど読んでました。感情をコントロールして淡々と読むよい作品です。お手本をありがとうございます。
これは睡眠導入にはなりません 素晴らしい作品と素晴らしい朗読 聞き入ってしまう
すると の間にとんでもなく吸い込まれます。。。
先日 この本の話内容で盛り上がりました。そして始めてこの本に出会ったのは小学4年の時サークル朗読して下さった時 衝撃を受ける気持ちだったのを未だに覚えています。必ず見ている人がいる。そう思って毎日過ごしたいです。
芥川龍之介のくもの糸映画で見ました。私は、大変興味がありました。私も自分の事しか、昔は、考えていませんでした!この映画を見て、えっと!思いました。私とこの人同じだと思いました。この映画は私の戒めです。大好きな小説です。
今宵も窪田様の世界に入り浸り、癒されながら、眠りに落ちて行った息子。その寝顔の横で、私も続きを聞きながら落ち着かせています。とても幸せな時間です。ありがとうございます。
眠れない時に心を落ち着かせようと聴いています声がとても心地良くて最高です
まってました!やはり王道。ありがとうございました。
落ち着く声とスピードで癒されました。ありがとうございます。
いつも睡眠のお供にさせていただいております。心地良いお声にすぐ眠ってしまい、なかなか最後まで聴く事が出来ないのですが。世界一素敵なお声、今後ともお聞かせ願えますように。
以前リクエストさせていただいたので感激です✨😳何度も拝聴いたしました。感無量でございます✨😭
リクエストしていたので感激です!文書と合わせて見て理解を深めて楽しませてもらってます
寝る前に拝聴しました。最高でございます。🥺
有難い…本当にありがとうございます!!
諸行無常と因果応報、そして無為自然の様々な情景が絡み合った傑作に「新たな命」が宿りました…!
リクエストしていたので、とっても嬉しいです🍀✨幼い頃、この物語で道理を教わりました。いつか窪田さんの声で聞きたいと願っていました。夢が叶って嬉しいです。本当にありがとう御座います🙇♀️✨
うわぁ…もう最高です。
蜘蛛の糸この話別バージョンがあると聞きましたきぎたいです
とっても贅沢な時間です😊✨
いろんな作品の朗読聴かせてもらってます!声優・役者を目指して、学校に行ってるのですが、窪田さんが投稿してる動画は、どんな作品も世界観や物語の内容の伝わり方がすごくわかりやすくて、何度も凄いなーって言う高揚感と感動を感じます!いつも勉強させてもらってます
頑張ってください。
とてもとても聞きやすくて素敵です。
リー・コニッツのアルト・サックスのようなイントネーションの穏やかな鼓膜に優しい音声。
美しく、絵を感じながら拝聴致しました。こちらのチャンネルと巡り会えて、心から感謝致します。
この深い声がたまらん
リクエストに答えていただきありがとうございます。サイコーです。
日本に伝わっている神話や伝統や異伝えの話を無くしては行けませんその話の中で忘れって行けない意味を忘れっては、行けないと思います、人の気遣いや優しさを忘れっていませんか
懐かしい、、、!
ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はすの花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂においが、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水の面おもてを蔽おおっている蓮の葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じごくの底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、三途さんずの河や針の山の景色が、丁度覗のぞき眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。 するとその地獄の底に、陀多かんだたと云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢うごめいている姿が、御眼に止まりました。この陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたを這はって行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報むくいには、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひすいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下おろしなさいました。二 こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた陀多かんだたでございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微かすかな嘆息たんそくばかりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の陀多も、やはり血の池の血に咽むせびながら、まるで死にかかった蛙かわずのように、ただもがいてばかり居りました。 ところがある時の事でございます。何気なにげなく陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛くもの糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。陀多はこれを見ると、思わず手を拍うって喜びました。この糸に縋すがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。 こう思いましたから陀多かんだたは、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。 しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦あせって見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとう陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。 すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限かずかぎりもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻ありの行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦ばかのように大きな口を開あいたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断きれそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数にんずの重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断きれたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎かんじんな自分までも、元の地獄へ逆落さかおとしに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這はい上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。 そこで陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己おれのものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚わめきました。 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断きれました。ですから陀多もたまりません。あっと云う間まもなく風を切って、独楽こまのようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。 後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。三 御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちに立って、この一部始終しじゅうをじっと見ていらっしゃいましたが、やがて陀多かんだたが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着とんじゃく致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足おみあしのまわりに、ゆらゆら萼うてなを動かして、そのまん中にある金色の蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂が、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽ももう午ひるに近くなったのでございましょう。
登録させていただきました🙋♀️窪田さんのチャンネルに出会えて幸せです✨✨
窪田さんの良きお声でこの蜘蛛の糸を聴くと、天才芥川による緻密な情景描写が実にリアルにといいますか色まで見えてくるようでとても良い心地になります。なんて素敵な世界でしょう。。
本当にすごい。。ため息の出る朗読です。窪田さんのを聴くと、他の方々の朗読は受け付けなくなります。
芥川龍之介の朗読毎晩楽しんでおります。大抵はそのまま寝入ってしまい。一話に一週間くらいかかることも度々です。窪田さんに是非リクエストがございます。山本周五郎の「鼓くらべ」です。窪田さんの朗読で「山月記」を聴くことができました。いつか自分で朗読をと思っていた作品です。鼓くらべも100回以上読んでいる作品です。
窪田さんのナレーションを必死に真似していますがなかなか納得いくものができません是非とも、窪田さんの気を付けていることや窪田さんなりのコツを是非動画、もしくは語りで出していただきたいです
知ってるお話です。文学の秋ですね。次も期待してます‼️
夏目漱石の草枕が聞きたいです!
神の読み聞かせか
芥川も、長く生きていればこの話しも、書きたすかもしれないね🤔
安眠材料の一つでお世話になっております。
現代の文学小説って肩肘張って取っ付きにくい読み物に感じるけど、当時ではコミックみたいな立ち位置でもっと庶民に身近な存在だったのですかね。
ありがとうございました😃😃😃
このお話は 私の期末試験の朗読です。
罪人も悪人も今の国も自分の欲と優しさや助け合う事を患っています、いわゆる自分自身の欲望や自分の言い訳だと思います、助け合うことはできないし助け合うことはできないと思います、それが人間の欲望と自分自身の欲や野望しかないですよ
小学校の教科書に載っていたのを思い出して、聴かせて頂きました。素晴らしい作品でした。ありがとうございました。しかしお釈迦さまのカンダタへの態度は厳し過ぎるようにも思いました。人間は皆、自分がかわいいものですし、私もそうです。
ギリシャ神話も聞けたら嬉しいです。
なんか終わり方が好き
プラネタリウム、星座も聞きたいと思います。
カルネアデスの舟、思い出しました。贅沢な時間を、ありがとうございます。
嗚呼良い
すごいwDSの人だ!
羅生門やって欲しいですorz
また寝ちゃった(^o^)羅生門は最後まで聞けた!\(^o^)/
懐かしい😄オチがね。🦇教訓がね。
浅ましきは、皆人間の悪と強欲から生まれるもの也。
うわあ!めちゃイケボで、声優の鳥海さんより、上手い鳥海浩輔さんは、ただ、淡々と感じである日のことでございます。から聞いてなれない、ナレーター目指してた私はこの話し方のが、しっくり来るし聞いてて、楽しくて物語がイメージ出来た(*^^*)
日本で最も有名な仏教話…あまりにも有名過ぎて芥川龍之介の名前すら飛んでる事がある
「蜘蛛の糸」は好きで本も持っていますが………朗読として、尚且つ窪田さんの朗読なさると違いますね………情景が浮かびます。
BGMは無い方がいいと思います😊
学校の授業で、ラジカセで聞いてるみたいだ
10:04
蜘蛛の糸 芥川龍之介ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はすの花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂においが、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水の面おもてを蔽おおっている蓮の葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じごくの底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、三途さんずの河や針の山の景色が、丁度覗のぞき眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。 するとその地獄の底に、※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたと云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢うごめいている姿が、御眼に止まりました。この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたを這はって行くのが見えました。そこで※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報むくいには、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひすいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下おろしなさいました。
二 こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたでございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微かすかな嘆息たんそくばかりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多も、やはり血の池の血に咽むせびながら、まるで死にかかった蛙かわずのように、ただもがいてばかり居りました。 ところがある時の事でございます。何気なにげなく※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛くもの糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、思わず手を拍うって喜びました。この糸に縋すがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。 こう思いましたから※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたは、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。 しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦あせって見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとう※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。 すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限かずかぎりもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻ありの行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦ばかのように大きな口を開あいたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断きれそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数にんずの重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断きれたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎かんじんな自分までも、元の地獄へ逆落さかおとしに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這はい上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。 そこで※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己おれのものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚わめきました。 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断きれました。ですから※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多もたまりません。あっと云う間まもなく風を切って、独楽こまのようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。 後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。
三 御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちに立って、この一部始終しじゅうをじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着とんじゃく致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足おみあしのまわりに、ゆらゆら萼うてなを動かして、そのまん中にある金色の蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂が、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽ももう午ひるに近くなったのでございましょう。(大正七年四月十六日)
3:22
うーん、こちらの蜘蛛の糸ではその時糸が切れた事になっておりますが、私が幼少の頃聞いた話では、その時お釈迦様は蜘蛛の糸をお放しになったでした。皆さんの「蜘蛛の糸」は如何ですか?🤔
できれば、谷川俊太郎の詩を語って下さい。すごくいいです。無理なら、金子みすゞを。
最後のお釈迦様の気持ちの説明をどうして入れたのかといつも思う
南無妙法蓮華経🌐南無妙法蓮華経
🙄🌾☝️
私の、コメント、いずこへ!
お釈迦様にしては、慈悲がない😂
極楽は阿弥陀の国土なのに、なんで釈迦が出てくるんだ?
欲かいたカンダタが悪い。
もうコメント辞めます!
芥川龍之介の、まるで定点カメラにたまたま映っていたかのような情景描写が得も言われぬほど好き。
言語化能力カンストしてる
語り口調、間の取り方、丁寧に読まれてるのが素晴らしい😊
お釈迦様の表情が浮かんでなんだか穏やかになりました。
窪田さんありがとうございます😊蜘蛛の糸のお話は思いやりを持ちなさいって事ですよね😊
子供の頃これを聴いて、心に残り、寝る時に思い起こすと、なんて話だと素晴らしさに驚き、思いをめぐらして、寝ました。やはり芥川
芥川の作品はどれも好きですが、まさか窪田さんのお声で朗読が聴けるとは……なんとありがたいことか。。今の時代だからこそ叶った夢ですね。
朗読されてる皆さん上手なんですけど、窪田さんの朗読は別格ですね。
窪田さんの朗読は不思議と実際にあったかのような話に聴こえます。
プロ中のプロですから!
極楽と地獄の情景がぱっと思い浮かぶくらい声色に惹き込まれました。良いことも悪いことも自分に返ってくるというメッセージを受けとりました。
好きだあ ほっとする…大好きな作品だからこそ最高
これを…無料で……!
すごい…
うわぁ
心地よい声だよなぁ
凄く気持ちよくなれる
でも、しっかりと伝わるのがまた凄いんだよなぁ。
このお話、ずっと読みたいと思っていましたが、窪田さんのお声で聞けてより一層情景が浮かびました。
自分で目で読むより耳に入るのが心地良くて最高です。全部聞いています。ありがとうございます!お身体にお気を付けて、これからも楽しみにしています!
私たち視聴者に幸せな時間をくださり、ありがとうございます!
芥川龍之介さんの作品は大好きで、学生時代にほとんど読みました!老眼が進んでもう大好きな本は読めないと思っていたら、朗読して頂いていたので嬉しいです!懐かしく思い出しながら聞かせて頂きました!有り難うございました!
昔、この作品を朗読の練習として暗唱するほど読んでました。感情をコントロールして淡々と読むよい作品です。お手本をありがとうございます。
これは睡眠導入にはなりません 素晴らしい作品と素晴らしい朗読 聞き入ってしまう
すると の間にとんでもなく吸い込まれます。。。
先日 この本の話内容で盛り上がりました。
そして始めてこの本に出会ったのは
小学4年の時
サークル朗読して下さった時
衝撃を受ける気持ちだったのを
未だに覚えています。
必ず見ている人がいる。
そう思って毎日過ごしたいです。
芥川龍之介のくもの糸映画で見ました。私は、大変興味がありました。私も自分の事しか、昔は、考えていませんでした!この映画を見て、えっと!思いました。私とこの人同じだと思いました。この映画は私の戒めです。大好きな小説です。
今宵も窪田様の世界に入り浸り、癒されながら、眠りに落ちて行った息子。その寝顔の横で、私も続きを聞きながら落ち着かせています。とても幸せな時間です。ありがとうございます。
眠れない時に心を落ち着かせようと聴いています
声がとても心地良くて最高です
まってました!やはり王道。ありがとうございました。
落ち着く声とスピードで癒されました。ありがとうございます。
いつも睡眠のお供にさせていただいております。心地良いお声にすぐ眠ってしまい、なかなか最後まで聴く事が出来ないのですが。
世界一素敵なお声、今後ともお聞かせ願えますように。
以前リクエストさせていただいたので感激です✨😳
何度も拝聴いたしました。
感無量でございます✨😭
リクエストしていたので感激です!
文書と合わせて見て理解を深めて
楽しませてもらってます
寝る前に拝聴しました。最高でございます。🥺
有難い…
本当にありがとうございます!!
諸行無常と因果応報、そして無為自然の様々な情景が絡み合った傑作に「新たな命」が宿りました…!
リクエストしていたので、とっても嬉しいです🍀✨幼い頃、この物語で道理を教わりました。いつか窪田さんの声で聞きたいと願っていました。夢が叶って嬉しいです。本当にありがとう御座います🙇♀️✨
うわぁ…もう最高です。
蜘蛛の糸この話別バージョンがあると聞きましたきぎたいです
とっても贅沢な時間です😊✨
いろんな作品の朗読聴かせてもらってます!
声優・役者を目指して、学校に行ってるのですが、窪田さんが投稿してる動画は、どんな作品も世界観や物語の内容の伝わり方がすごくわかりやすくて、何度も凄いなーって言う高揚感と感動を感じます!
いつも勉強させてもらってます
頑張ってください。
とてもとても聞きやすくて素敵です。
リー・コニッツのアルト・サックスのようなイントネーションの穏やかな鼓膜に優しい音声。
美しく、絵を感じながら拝聴致しました。
こちらのチャンネルと巡り会えて、心から感謝致します。
この深い声がたまらん
リクエストに答えていただきありがとうございます。サイコーです。
日本に伝わっている神話や伝統や異伝えの話を無くしては行けませんその話の中で忘れって行けない意味を忘れっては、行けないと思います、人の気遣いや優しさを忘れっていませんか
懐かしい、、、!
ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はすの花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂においが、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
やがて御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水の面おもてを蔽おおっている蓮の葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じごくの底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、三途さんずの河や針の山の景色が、丁度覗のぞき眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。
するとその地獄の底に、陀多かんだたと云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢うごめいている姿が、御眼に止まりました。この陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたを這はって行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。
御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報むくいには、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひすいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下おろしなさいました。
二
こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた陀多かんだたでございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微かすかな嘆息たんそくばかりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の陀多も、やはり血の池の血に咽むせびながら、まるで死にかかった蛙かわずのように、ただもがいてばかり居りました。
ところがある時の事でございます。何気なにげなく陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛くもの糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。陀多はこれを見ると、思わず手を拍うって喜びました。この糸に縋すがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。
こう思いましたから陀多かんだたは、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。
しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦あせって見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとう陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。
すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限かずかぎりもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻ありの行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦ばかのように大きな口を開あいたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断きれそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数にんずの重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断きれたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎かんじんな自分までも、元の地獄へ逆落さかおとしに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這はい上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
そこで陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己おれのものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚わめきました。
その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断きれました。ですから陀多もたまりません。あっと云う間まもなく風を切って、独楽こまのようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。
後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。
三
御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちに立って、この一部始終しじゅうをじっと見ていらっしゃいましたが、やがて陀多かんだたが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着とんじゃく致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足おみあしのまわりに、ゆらゆら萼うてなを動かして、そのまん中にある金色の蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂が、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽ももう午ひるに近くなったのでございましょう。
登録させていただきました🙋♀️窪田さんのチャンネルに出会えて幸せです✨✨
窪田さんの良きお声でこの蜘蛛の糸を聴くと、天才芥川による緻密な情景描写が実にリアルにといいますか色まで見えてくるようでとても良い心地になります。なんて素敵な世界でしょう。。
本当にすごい。。ため息の出る朗読です。窪田さんのを聴くと、他の方々の朗読は受け付けなくなります。
芥川龍之介の朗読毎晩楽しんでおります。大抵はそのまま寝入ってしまい。一話に一週間くらいかかることも度々です。
窪田さんに是非リクエストがございます。
山本周五郎の「鼓くらべ」です。窪田さんの朗読で「山月記」を聴くことができました。いつか自分で朗読をと思っていた作品です。鼓くらべも100回以上読んでいる作品です。
窪田さんのナレーションを必死に真似していますが
なかなか納得いくものができません
是非とも、窪田さんの気を付けていることや
窪田さんなりのコツを是非動画、もしくは語りで出していただきたいです
知ってるお話です。文学の秋ですね。次も期待してます‼️
夏目漱石の草枕が聞きたいです!
神の読み聞かせか
芥川も、長く生きていれば
この話しも、書きたすかもしれないね🤔
安眠材料の一つでお世話になっております。
現代の文学小説って肩肘張って取っ付きにくい読み物に感じるけど、当時ではコミックみたいな立ち位置でもっと庶民に身近な存在だったのですかね。
ありがとうございました😃😃😃
このお話は 私の期末試験の朗読です。
罪人も悪人も今の国も自分の欲と優しさや助け合う事を患っています、いわゆる自分自身の欲望や自分の言い訳だと思います、助け合うことはできないし助け合うことはできないと思います、それが人間の欲望と自分自身の欲や野望しかないですよ
小学校の教科書に載っていたのを思い出して、聴かせて頂きました。素晴らしい作品でした。ありがとうございました。しかしお釈迦さまのカンダタへの態度は厳し過ぎるようにも思いました。人間は皆、自分がかわいいものですし、私もそうです。
ギリシャ神話も聞けたら嬉しいです。
なんか終わり方が好き
プラネタリウム、星座も聞きたいと思います。
カルネアデスの舟、思い出しました。贅沢な時間を、ありがとうございます。
嗚呼良い
すごいwDSの人だ!
羅生門やって欲しいですorz
また寝ちゃった(^o^)
羅生門は最後まで聞けた!\(^o^)/
懐かしい😄オチがね。🦇教訓がね。
浅ましきは、皆人間の悪と強欲から生まれるもの也。
うわあ!
めちゃイケボ
で、声優の鳥海さんより、上手い
鳥海浩輔さんは、ただ、淡々と感じで
ある日のことでございます。から
聞いてなれない、
ナレーター目指してた私は
この話し方のが、しっくり来るし
聞いてて、楽しくて物語がイメージ出来た(*^^*)
日本で最も有名な仏教話…あまりにも有名過ぎて芥川龍之介の名前すら飛んでる事がある
「蜘蛛の糸」は好きで本も持っていますが………
朗読として、尚且つ窪田さんの朗読なさると違いますね………情景が浮かびます。
BGMは無い方がいいと思います😊
学校の授業で、ラジカセで聞いてるみたいだ
10:04
蜘蛛の糸 芥川龍之介
ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はすの花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂においが、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
やがて御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水の面おもてを蔽おおっている蓮の葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じごくの底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、三途さんずの河や針の山の景色が、丁度覗のぞき眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。
するとその地獄の底に、※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたと云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢うごめいている姿が、御眼に止まりました。この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたを這はって行くのが見えました。そこで※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。
御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報むくいには、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひすいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下おろしなさいました。
二
こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたでございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微かすかな嘆息たんそくばかりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多も、やはり血の池の血に咽むせびながら、まるで死にかかった蛙かわずのように、ただもがいてばかり居りました。
ところがある時の事でございます。何気なにげなく※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛くもの糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、思わず手を拍うって喜びました。この糸に縋すがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。
こう思いましたから※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたは、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。
しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦あせって見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとう※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。
すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限かずかぎりもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻ありの行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦ばかのように大きな口を開あいたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断きれそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数にんずの重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断きれたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎かんじんな自分までも、元の地獄へ逆落さかおとしに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這はい上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
そこで※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己おれのものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚わめきました。
その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断きれました。ですから※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多もたまりません。あっと云う間まもなく風を切って、独楽こまのようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。
後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。
三
御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちに立って、この一部始終しじゅうをじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着とんじゃく致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足おみあしのまわりに、ゆらゆら萼うてなを動かして、そのまん中にある金色の蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂が、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。極楽ももう午ひるに近くなったのでございましょう。
(大正七年四月十六日)
3:22
うーん、こちらの蜘蛛の糸ではその時糸が切れた事になっておりますが、私が幼少の頃聞いた話では、その時お釈迦様は蜘蛛の糸をお放しになったでした。皆さんの「蜘蛛の糸」は如何ですか?🤔
できれば、谷川俊太郎の詩を語って下さい。すごくいいです。無理なら、金子みすゞを。
最後のお釈迦様の気持ちの説明をどうして入れたのかといつも思う
南無妙法蓮華経🌐南無妙法蓮華経
🙄🌾☝️
私の、コメント、いずこへ!
お釈迦様にしては、慈悲がない
😂
極楽は阿弥陀の国土なのに、なんで釈迦が出てくるんだ?
欲かいたカンダタが悪い。
もうコメント辞めます!