【寺社参詣】#78 地蔵寺(徳島県板野町/四国5番/真言宗御室派)~頼朝や義経が信仰した、勝軍地蔵の古刹~ Jizoji Temple

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  • Опубликовано: 30 ноя 2022
  • 神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第78回は、徳島県板野郡板野町、徳島県と香川県との境にある阿讃山脈の南麓、地名にもその名を残す「五百羅漢」を有する、四国八十八箇所第5番霊場 真言宗御室派寺院 無尽山荘厳院地蔵寺です。
    寺伝では、弘仁12(821)年、嵯峨天皇の勅願で弘法大師空海が甲冑を身にまとい馬にまたがる姿をしていると云われる勝軍地蔵菩薩を刻み、これを本尊として寺を開いた と伝えられています。その後、宇多天皇の時に、和歌山・熊野権現の導師・浄函上人が、熊野権現の託宣によって2尺7寸(約80cm)の延命地蔵菩薩を刻み、弘法大師が刻んだ勝軍地蔵菩薩を胎内に納めたと言われています。現在では、本尊は秘仏となっていますが、胎内仏を模した勝軍地蔵菩薩像が前立として安置されています。
    「勝軍地蔵」という名前から、武将からの信仰が篤く、特に源頼朝や義経からの信仰も篤かったと伝えられており、これら武将からの寄進などで、かつては阿波・讃岐・伊予の三国で、300もの末寺を抱え、また地蔵寺自体も26もの塔頭を擁する大寺院であったとのことです。
    地蔵寺近隣の寺院と同じく、天正10(1582)年、長宗我部元親の兵火で、伽藍のすべてを焼失。江戸時代になって、徳島藩の藩主であった蜂須賀家の庇護を受け、さらに歴代住職や信者の尽力で復興されていきました。
    境内は、本堂や八角堂、大師堂が並ぶエリアと、この北方の高台に隣接し、五百羅漢を有する「奥の院」の2つに分かれています。本堂が並ぶエリアには、金剛力士像ではなく、二天像(持国天・多聞天)が安置されている山門(二天門)や、樹齢800年と伝えられている大銀杏が目を引きます。(大銀杏は、弘法大師空海の御手植と伝えられていますが、年代が合わない・・・)
    奥の院は、前述のとおり五百羅漢を擁していて、弥勒堂・釈迦堂・大師堂(本堂エリアの大師堂とは別)の三堂を、コの字型に結ぶ形で配された回廊に、約200躰の木造の等身大羅漢像が並んでいます。これだけの規模の木造彩色の羅漢像を有しているのは、四国唯一とのことです。かつてはもっと多かったとのことですが、大正4(1915)年の火災で焼失、大正11(1922)年に再建されましたが、羅漢像は現在の200躰程になっている とのことです。
    現在地蔵寺へは、JR四国 高徳線の板野駅から3kmほど歩いて行くか、徳島駅前からの路線バスを利用することになりますが、かつては地蔵寺から300mほとの所に、国鉄鍛冶屋原線の羅漢駅がありました。国鉄鍛冶屋原線は、全国でも有数の赤字ローカル線で、いわゆる「赤字83線」にも数えられるほどでした。昭和47(1972)年に国鉄鍛冶屋原線は廃止され、以降、地蔵寺へのアクセスは板野駅からの徒歩、もしくは路線バスで という形になっています。
    四国八十八箇所第1番札所の霊山寺から続く、札所間の距離が近い地域で、1番霊山寺から2番極楽寺までが約1.4km、2番極楽寺から3番金泉寺までが約2.6km、3番金泉寺から4番大日寺までが約5km、4番大日寺から当寺までが約1.7kmと、近いエリアに集中しています。1~5番はJR高徳線沿線で、駅からの距離も比較的近い所にあり、公共交通機関でも比較的容易に参拝できます。
    四国霊場の各札所は、駐車場を整備しているところが多いため、自家用車で巡拝する人も多くいます。
    現在の四国八十八箇所は、全行程が1,100~1,400km(徒歩で巡拝するか、交通機関を使うかによって、その距離に幅があります。)もあり、徒歩では概ね40日程度。自家用車を使用しても1週間程度を要する距離です。当チャンネルでも、機会を見て四国八十八箇所の各札所を回り、ご紹介していきます。
    なお、四国八十八箇所は、平成27(2015)年「四国遍路 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」で日本遺産に認定されています。
    かつては武将の信仰が篤かった「勝軍地蔵」と、四国で唯一200余躰の木造彩色羅漢像を有する古刹、四国八十八箇所第5番札所 無尽山荘厳院地蔵寺の動画をご覧下さい。
    撮影機材:GoPro HERO 8
    【使用BGM】
    「古里の風」(甘茶の音楽工房)
    amachamusic.ch...
    【Webサイト】
    四国八十八箇所霊場会 公式Web
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    第5番 地蔵寺
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