【寺社参詣】#74 霊山寺(徳島県鳴門市/四国1番/高野山真言宗)~四国巡礼発願の寺~ Ryozenji Temple
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- Опубликовано: 26 дек 2024
- 神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第74回は、四国の最東端。神戸・大阪方面からの四国側玄関口となる徳島県鳴門市にある、四国八十八箇所第1番霊場 高野山真言宗寺院 竺和山一乗院霊山寺です。
寺伝では、天平年間に聖武天皇の勅願で行基菩薩が開いた古刹です。弘仁6(815)年に弘法大師空海が四国の北東から時計回りに巡教した際、この地で身心の救済ができる霊場を開こうと、※21日間(三七日)修行され、その際に仏法を説く老師を多くの僧侶が取り囲んでいるという場面を感得しました。その光景が、天竺(インド)の霊鷲山で釈迦が説法していた情景と似ていたことから、天竺の霊山を日本(和の国)へ移すという意味で、「竺和山霊山寺」と名付けた とされています。
このとき、弘法大師の念持仏が、釈迦誕生仏像で、白鳳時代作、身の丈約14cmの小さな銅像です。
霊山寺は、最盛期には「阿波三大坊」の一つに数えられる荘厳な伽藍を誇る寺院でしたが、天正10(1582)年に長宗我部元親による兵火で塔堂を全焼。その後、阿波藩主蜂須賀光隆公によって復興されましたが、明治24(1891)年に本堂と多宝塔以外の堂宇を焼失しました。現存する大師堂などは近年になって再建されたもので、本堂も昭和になって増改築されています。天正年間に兵火で焼失した後に再建され、現在まで残る建物は、多宝塔のみとなっています。
前述のとおり、霊山寺は四国八十八箇所の第1番霊場。四国巡礼のスタート地点となっています。現在、鳴門市は神戸・大阪方面から、神戸淡路鳴門自動車道が繋がる四国側玄関口として機能。四国八十八箇所巡礼を始めようとする「お遍路さん」が、朝7時の納経所受付開始時間になると、自家用車や貸し切りバスなどで多く訪れます。また、現代でも「歩き遍路」で巡礼をされる方も多く、遍路道には、菅笠に白装束といった「お遍路さん」のスタイルで歩かれている方をよく見かけます。
四国には、こういったお遍路さんに、お菓子や飲み物を無償で施す「接待」という風習が残っており、道中や札所などで地域の方々が接待をされている場面を見かけます。うp主も現在巡礼継続中で、この動画をアップした段階では、愛媛県西予市の43番明石寺まで行っていますが、途中何度か接待を受けたことがあります。(ちなみにうp主は全て自家用車で巡礼。しかも、1回の巡礼は10箇寺程度で全て日帰り。高知県南西部~愛媛県の時は、1日の総移動距離が1,000kmを越えたこともあります。)
この「接待」という風習ですが、お遍路さん自体が、1人ではなく「同行二人」、すなわち、弘法大師空海も巡礼者と共に巡礼しているという考えから、「接待」はその巡礼者のみならず、弘法大師にも施しを行うというもので、接待をする側も、その功徳を受けられる とされています。
また「接待」は地域の方々のみならず、四国以外の地に住む人々も「講」を組織して「接待」を行う場合もあり、ここ霊山寺には紀州(和歌山)から接待講が訪れ、巡礼者に接待を行っています。(現在は春期の4日間のみ)
現在の四国八十八箇所は、全行程が1,100~1,400km(徒歩で巡拝するか、交通機関を使うかによって、その距離に幅があります。)もあり、徒歩では概ね40日程度。自家用車を使用しても1週間程度を要する距離です。当チャンネルでも、機会を見て四国八十八箇所の各札所を回り、ご紹介していきます。
平成27(2015)年、「四国遍路 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」で日本遺産に認定された四国八十八箇所「発願の寺」。高野山真言宗 竺和山一乗院霊山寺の動画をご覧下さい。
※動画中、37日間と出ていますが、正しくは21日間(三七日)です。お詫びして訂正いたします。
撮影機材:GoPro HERO 8
【使用BGM】
「君のいた夏」(甘茶の音楽工房)
amachamusic.ch...
【Webサイト】
四国八十八箇所霊場会 公式Web
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第1番 霊山寺
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