ルーマニアの鉄道、時代に逆行? 2025年には所要時間さらに増加の見込み

ルーマニアは長年、古い列車と遅延の多い鉄道システムで知られてきました。しかし、その状況は改善するどころか、さらに悪化する可能性があります。
鉄道専門誌Club Feroviarによると、2025年までに列車の所要時間はさらに延びると予想されています。例えば、ブカレストからクラヨバやアラドへの旅は、現在よりもさらに1時間長くなるとされています。
ある女性乗客は次のように語っています:
『2000年代には2時間半でブカレストに着けました。将来はもっと早くなると期待していましたが、逆に時間がかかるようになりました。クラヨバからの旅は今や4時間半もかかります。』
遅延の原因は、老朽化した車両だけでなく、インフラの問題もあります。ルーマニアには約2万キロメートルの鉄道網がありますが、平均築45年と老朽化が進んでいます。近年の改修工事は遅々として進まず、一部区間では速度制限を強いられています。
ルーマニア鉄道運輸労働組合連合のロドリゴ・マキシム氏は次のように述べています:
『2027年末までに、インフラの約15%しか近代化されない見込みです。残りは劣化したままか、さらに悪化する一方です。』
政府は37両の新型列車購入を計画していましたが、昨年導入されたのはわずか1両のみで、現在もテスト段階にあります。
ルーマニアの鉄道は、改善どころか後退の一途をたどっているようです。乗客の不満は高まる一方ですが、抜本的な解決策はまだ見えていません。
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引用：
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「VOICEVOX:剣崎雌雄」