はじめよう経済学「第11講 45度線分析(2)」その① 租税乗数と政府支出乗数
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- Опубликовано: 18 сен 2024
- 授業ホームページ:introduction-t...
第11講の「スライド」「小テスト」「問題集」は上記URLから、PDFファイルでダウンロードできます。
(本動画は、RUclipsの設定から「日本語字幕」と「中国語字幕」を表示することができます。通学・通勤時など外出先でもお楽しみください)
<はじめよう経済学のご紹介>
入門的な経済学の内容を、全16回の動画授業で体系的に学ぶことができます。
授業は「分かりやすさ」と「内容の正確さ」を徹底的にこだわり抜いて作りました。
授業でカバーしている範囲は、経済学部の大学1年生が学ぶ内容になりますが、経済学の根幹となる内容ばかりです。
この授業で経済学の基本を学び、ご自身のさらなるステップアップにお役立ていただければ幸いです。
・ カリキュラム
ガイダンス(29分18秒)
第0講 経済数学入門(1時間58分)
第1講 市場(59分48秒)
第2講 価格弾力性(52分30秒)
第3講 予算線と無差別曲線(52分47秒)
第4講 限界効用と限界代替率(59分27秒)
第5講 効用最大化(41分08秒)
第6講 費用(50分53秒)
第7講 利潤最大化(55分09秒)
第8講 GDP(51分51秒)
第9講 三面等価の原則(39分36秒)
第10講 45度線分析(1)(38分45秒)
第11講 45度線分析(2)(38分51秒)
その① 租税乗数と政府支出乗数[視聴中の動画]
その② 財政政策[次の動画]
: • はじめよう経済学「第11講 45度線分析(2...
その③ 貯蓄のパラドックス
: • はじめよう経済学「第11講 45度線分析(2...
第12講 IS-LM分析(1)(31分01秒)
第13講 貨幣と債券(53分57秒)
第14講 IS-LM分析(2)(34分35秒)
第15講 ゲーム理論入門(52分00秒)
ミクロ経済学分野:第1~7, 15講
マクロ経済学分野:第8~14講
・ 効率的な学習の仕方
おすすめの学習手順を簡単に示しておきます。
動画授業だけを第1講から見ていっていただいても構いませんが、着実に理解を深めていくためには、次の手順で学んでいくことが効率的です。
Step1 第1講の授業を見る
Step2 問題集「はじめよう経済学」の第1講を解く
Step3 第2講の授業を見る
Step4 問題集「はじめよう経済学」の第2講を解く
Step5 第3講の授業を見る(あとは繰り返し)
問題集は授業ホームページ(最上部URL)からダウンロードすることができます。
勉強は「急がば回れ」。愚直に手を動かして問題を解いてこそ理解が深まるものです。
腰を据えて経済学を学びたいと考えられている方は、ぜひ問題集をご活用ください。
より詳しい学習の仕方は、上記カリキュラムから「ガイダンス」の動画をご覧ください。
また、問題集の利用にはiPadなどのタブレット端末が便利ですので、iPadの活用法について次の動画で簡単に解説しています。
動画「はじめよう経済学のためのiPad活用術」
: • はじめよう経済学「iPad活用術」
・ みんなの質問
授業内容に関する質問は、RUclipsのコメント欄にお書きください。
また、過去の質問は「みんなの質問」として授業ホームページに掲載しています。
※1 コメント欄は承認制しておりますのですぐには反映されません。
※2 すべての質問に答えることができるとは限りませんのでご了承ください。
※3 「みんなの質問」の仕組みについては次のURLからご確認ください。
introduction-t...
・ 今後の配信予定
チャンネルの概要欄に記載しています。
・ 講師紹介
加藤 真也(大学教員・准教授・博士(経済学))
#マクロ経済学 #45度線分析 #乗数効果
字幕付いてるの地味にめっちゃ凄い
電車で音無しで見る時本当にやりやすい
この動画はもっと閲覧されるべきだと思います。本当にわかりやすくてありがたいです!!
どうもありがとうございます。
まだスタートしたばかりですのであまり閲覧されていませんが、今後、「経済学の入門と言えばこの動画」となることを私自身も願っています。
とても、わかりやすい動画を有難うございます!大学のテスト勉強に活用させてもらっています!
感謝您,讓我收穫良多
還好有自動翻譯成繁體中文,收看起來相對輕鬆些
先生はかっこいし、授業が細かく説明です。
理解しやすくてありがたいです!
無料でこれが見れる時代に生まれてよかった😢
わかりやすい説明、ありがとうございます。少々、自分なりに考えてみましたが、
政府支出と税収が均衡した(国債を考えない)状態で、ΔT(=ΔG) の増税をした場合、
ΔTx(-c)/(1-c)+ΔGx1/(1-c) = ΔTx(1-c)/(1-c) = ΔT = ΔG となり、
増税分だけ、国民所得Yが増えるというのが、興味深いです。
消費性向が0.5超えないと減税効果がGDP増加を賄えないのですね
肌感覚とは逆に、消費性向が低下し続けている若者は増税して、公共事業を回した方が日本経済に良さそうですね
均衡国民所得が完全雇用を達成しているかどうかはケインジアンクロスでは扱っていないと思うのですが労働市場を包摂する分析、さらに国民所得決定に関わるすべての市場を同時に包摂する包括的な分析法もありますか。
再び良いご質問をありがとうございます。
財市場、資産市場(貨幣市場+債券市場)、労働市場の4つの市場を同時に分析する方法がADーAS分析になります。
ただし、これですべての市場を扱えているわけではありません。例えば、株式市場や外国為替市場は含まれていません。
ただ、ご指摘いただいた労働市場を加味した分析はADーAS分析になりますので、ISーLM分析の次に学んでみられると良いかと思います。
(ADーAS分析に関しては、私の続編の動画でも扱おうかと考えています)
この例題の場合では変化しているのがTのみでしたが、変化するがTとIなど複数の場合も別解のような解法はできますのでしょうか?またそれが可能な場合は租税乗数を用いて出てきたΔYと投資乗数を用いて出てきたΔIの和でいいのですか?
ご質問いただきありがとうございます。
おっしゃる通りです。
例えば、TとIが同時に変化する場合は、
ΔY=(-c)/(1-c)*ΔT + 1/(1-c)*ΔI
を計算すればよいことになります。
すみません‥‥
下記の問題で言われたように租税乗数の式に当てはめてみたんですけど、値が答えと一致しません。
ΔY=1000にならなきゃいけないんですけど、租税乗数の式にあてはめると2000になってしまいます。どこが間違っていますか?
Y=C+I+G+E-M
C=0.9Y+C0〔C0は定数〕 M=0.1Y+M0〔M0は定数〕
政府支出Gが200増加された場合‥‥という感じの問題です。
ΔY=(1/1-c)ΔG=(1/0.1)×200=2000
ご質問いただきありがとうございます。
(何らかの問題集からの問題だと思いますので、本来はお答えするかを迷うところでありますが、陥りやすい間違いをされているのでお答えさせていただきます。ちなみに、租税乗数ではなく政府支出乗数を求める問題ですね)
これはまさに、
ΔY=1/(1-c) ΔG … ①
という公式を丸暗記したことの弊害が出ています。
ご質問には、輸入関数が含まれていますので、①式は使えないのです。財市場均衡条件(Y=C+I+G+E-M)に、各式を代入して求めていくことをお勧めします。
ちなみに、輸入関数が含まれる場合、限界輸入性向をmとすると、
ΔY=1/(1-c+m) ΔG
が政府支出乗数の公式となります。
輸入関数が含まれるケースは、はじめよう経済学+(Plus)第8講④で解説していますので、よろしければそちらをご覧ください。
T 租税乗数
I 投資乗数
G 政府支出乗数
ΔY= ? 乗数 × Δ ?
どうしてもわからないことがあるのでこの場で質問させていただきます。
Y=C+I+G
C=20+0.8(Y-T)
T=30+0.25Y
マクロ経済モデルがこれらの式で示されているときの政府支出乗数を求めよ(ただし、民間投資と政府支出は外生的に決定されるものとする)という問題で、公式を使って解くと、ΔY=1/(1-c)(1-t)*ΔG となるのですが、なぜ分母に(1-t)をかけるのでしょうか?
ご質問いただきありがとうございます。
少し式が間違っていまして、
ΔY=1/(1-c(1-t))*ΔG … ①
が正しいです。
なぜこの式が導かれるかについては、授業ホームページ(動画説明欄にURLがあります)からダウンロードできる問題集の第11講p.13に記載していますので、よろしければまずはそちらをご覧ください。
そちらを読んでいただくと、単に式変形をしていけば①式が得られていることがわかるわけですが、ここではもう少し奥深い内容を書かせていただきます。
(以下は興味があればお読みください。
少し難しいですが、この解釈は深い理解のため大切だと思います)
税率(限界租税性向)tがない場合は、
ΔY=1/(1-c)*ΔG … ②
になりますね。
実は、②式は次のような無限に続く足し算と等しくなっています。(第0講で勉強した無限等比級数です)
ΔY=ΔG+c*ΔG+c^2*ΔG+c^3*ΔG+…=1/(1-c)*ΔG … ③
③式において、ΔG=1、c=0.8とすると、
ΔY=1+0.8*1+0.8^2*1+0.8^3*1+…=1+0.8+0.64+0.512+…
この式をどこかで見たことはないでしょうか?
第10講の動画のスライド20~22あたりで説明した、「消費が消費を呼ぶ」という乗数効果に関する内容ですね。
つまり、「所得が1増えたら、その8割が使われて誰かの所得になり、そのまた8割が使われて誰かの所得になり、そのまた8割が…」というストーリーになる訳です。
では、税率tを導入するとどうなるかというと、③式に対応させると、
ΔY=ΔG+c(1-t)*ΔG+(c(1-t))^2*ΔG+(c(1-t))^3*ΔG+…=1/(1-c(1-t))*ΔG … ④
となります。(②式中のcが、c(1-t)に入れ替わったのが①式ということです)
④式において、例えば、ΔG=1、c=0.8、t=0.25とすると、1-t=0.75より、
ΔY=1+0.8*0.75*1+(0.8*0.75)^2*1+(0.8*0.75)^3*1+… … ⑤
となります。この式の意味を説明していきましょう。
税率tとは、租税関数
T=tY+T0
という式から、tの意味は「所得が1増えたときに、tだけ税を払わないといけない」ということです。
そうすると、t=0.25であれば、「所得が1増えたときに、0.25だけ税を払わないといけない」ということになるので、このことから、1-t(=0.75)の意味は「所得が1増えたときに、0.25だけ税を払わないといけないので、実質的には所得は0.75(75%分)しか増えていない」ということになります。
これを踏まえると、⑤式は「増えた所得0.8のうち、25%は税として払うので、75%分である0.8*0.75しか所得は増えず、そのまた、8割が使われるけれど、75%分である(0.8*0.75)*0.8*0.75しか所得は増えず、そのまた、8割が使われるけれど、75%分である(0.8*0.75)^2*0.8*0.75しか所得は増えず…」
というループになっているのです。
これこそが、②式の分母のcに(1-t)を掛けることで①式が得られている意味になるのです。
難しい内容で恐縮ですが、もしご興味あれば分かるまで繰り返し読んでみてください。
@@hajimeyou-keizaigaku 返信ありがとうございます!問題集の説明を読んで理解することができました。また、追加の説明も丁寧にしてくださりありがとうございます🙇♂️
理解できるまで何回も読んでみます!!
ひとまずご理解いただけたようでよかったです。
はい!ぜひ理解できるまで読んでみて頂ければと思います。
もし分からない点がありましたら、お気軽に追加でご質問ください。
財市場均衡条件
Ys=Yd
問題集の18ページの(2)4の問題の答えが130だとおもうのですが...
やばいです....なんで0.8を移項すると0.2になるんでしょうか・・・
ご質問いただきありがとうございます。
Y=0.8Y+36
両辺から0.8Yを引くと
Y-0.8Y=0.8Y-0.8Y+36
0.2Y=36
となりますよ。
「両辺から○○を引くと…」といった話は第0講 経済数学入門でしていますので、ぜひご参考にしてみてください。(また、授業ホームページから問題集もダウンロードできますので、それを解いてみることが計算に慣れることや、理解を深めるための一番の近道になると思います)
ところで、0,8や0,2と書いらっしゃいますが、0.8や0.2と小数点にはピリオド(.)を使うのが正しいです。
コンマ(,)は、10,000(1万)といったように大きな数字を表現するときに見やすさのために使います。
また、移行という漢字ではなくて、移項という漢字を使います。
@@hajimeyou-keizaigaku ありがとうございます!理解出来ました!経済で使う数学も見直してみます!
恥ずかしい間違えをしてしまい、申し訳ありません!直します!
ご理解いただけたようでよかったです!
いえいえ、間違いをしながら学んでいくものですので、また何かあればぜひお気軽にご質問ください。
経済学の勉強、楽しみながら続けてみてください(^^)
@@hajimeyou-keizaigaku そう言っていただけると嬉しいです!助かります!
貯蓄や投資の無い世界(狩猟採取の時代)だとしたら、AS=ADになりますか?
全然関係なくてごめんなさい。
とても面白いご質問ですね!
考えてみたこともありませんでした。
まず、ご質問を少し整理したいと思います。
45度線分析における総供給Y^Sと総需要Y^Dは、AD-AS分析における総供給ASと総需要ADとは意味が異なりますので、「Y^S=Y^Dになりますか?」というご質問だと考えさせていただきます。
また、「狩猟採取の時代」というと経済学では「物々交換の時代」や「ロビンソン・クルーソー経済」(後述)を連想するのが通常ですので、「狩猟採取の時代」=「貯蓄や投資が無い世界」という表現は適切ではないかと思います。
そのため、当初のご質問は、
「貯蓄や投資が無い世界だとしたら、Y^S=Y^Dになりますか?」
だと考えてお答えさせていただきます。
貯蓄や投資が無い場合、S=I=0になります。
また、これより、
S=Y-C=0 → Y-C=0 → C=Y
となり、
Y^D=C+I=C+0=C=Y
となります。そうすると、
Y^S=Y
Y^D=Y
で常にY^S=Y^Dが成り立つことになります。
ちなみに、貯蓄をしない世界を考えるのは変ですね。
稼いだ所得Yを全額、消費Cとして使い切ることを意味していますので、いつも所得を全額使い切ってしまう、ざっくり言ってしまえば、貯金が出来ない人ばかりの世界を考えていることになるのです。
(ロビンソン・クルーソー経済とは、無人島に流れ着いた一人が、生産もして消費もするような経済のことです。このような経済でも、生産した財を明日のために残しておくということを考えられるので、貯蓄を考えることは出来るかと思います。そもそも、一人しかいない経済をマクロ経済学の枠組みで考えるのはおかしいですね)
@@hajimeyou-keizaigaku 本当に本当にありがとうございます!動画も返信もすごいわかりやすいです!!スッキリしました!
まだ11講までしか見てませんが、最後まで繰り返し見させて頂きます!あと友達にも紹介します!!
(また変な質問でごめんなさい🙇♂️
)
ちなみにこの場合、生産物市場均衡はY^SでありY^Dでもあるということですよね?
あと、AD-AS分析とY^S Y^D分析は何が違いますか?
@ayuchan さん、いえいえ、全然変な質問ではないですよ。
財市場(生産物市場と言っても同じです)が均衡しているということの意味は、財の供給の合計である総供給Y^Sの値と、財に対する需要の合計である総需要Y^Dの値が等しいということです。
(要は、「Y^S=Y^D」が財市場均衡の状態です)
噛み砕いて言えば、「日本国内で作られた商品がすべて売れた」という状態が財市場が均衡しているということになりますよ。
次に、45度線分析とAD-AS分析の違いについてです。(Y^S Y^D分析とは言わず、45度線分析といいます)
まず、結論を書くと、
45度線分析:財市場しか分析していない。利子率rと物価Pを一定と考えていて、貨幣市場と労働市場を分析の対象外としている。
AD-AS分析:財市場と貨幣市場と労働市場を分析していて、利子率rと物価Pの動きも考慮に入れている。
ということになります。
これらの違いは実際に、AD-AS分析まで勉強してみないとピンと来ないかもしれませんが、これもまた噛み砕いて説明してしまうと、45度線分析では、金融政策の分析や失業の問題を分析をすることが出来ません。
金融政策は、貨幣市場を考えて初めて分析できるものですし、失業の問題は、労働市場を考えて初めて分析できるものです。
45度線分析では財市場しか見ていないので、金融政策や失業問題を扱えないのです。
ご友人にもご紹介いただけるとのことありがとうございます!どうぞよろしくお伝えください。