精神科医が「心の病気はどのようによくなるのか」わかりやすく解説します【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

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  • Опубликовано: 8 фев 2025
  • 本日は、心の病気とは何か、心の病気が癒えるとはどういうことなのか、治療がうまくいくためにはどういう生活を送ればよいか、という話をします。
    ・精神疾患とは
    精神疾患とは脳の病気であるということは、だんだん一般化していますし、それは遺伝的な問題とストレスの重ね合わせによって発症するのだということも一般的にはなっています。ですが、まだまだ偏見は多いですし、精神科の病気は甘えなんだ、難しい、知りたくない、あるいは攻撃的に見ている人もいたりします。家族にもそのような人は多いです。
    人間というのは、悩みますし、傷つきますし、落ち込んだりします。それは病気の人だけに起きることではなく、健康な人にも起きます。ですからつい「僕らも悩むのだから、お前が悩んでいるからといって病気なわけではない」という単純なロジックになりがちです。「僕も悩んでいる、でも病気ではない。お前も悩んでいる、ということは病気じゃない」というロジックに陥りがちなのです。悩み方の程度が違うとか置かれている状況が違うと言うのですが、多くの人は視野が狭くなって自分のことに集中しがちで相手のことまで気が回らず、つい相手に対してそのような批判をしがちです。
    自分がすごく落ち込んだことがある人は、同情してくれる人もいるのですが、その時の嫌な記憶を思い出したくないから避ける、逆にそれをバネにしたから攻撃的になる、「お前も頑張れ」とすごく暴力的になる人もいます。
    不幸や悲しみ苦しみを受けて、「あの時、自分は傷ついていたな」「自分は嫌な思いをしてたな」ということを心の隅に抱えながら、目の前に自分と同じような経験をしている人、自分とは違うかもしれないけれど悩んでいる人がいたときに、「あの時」の記憶を思い出し、「自分もあの時嫌だったな」と思いながら、でも今目の前で困っている人を助けてあげたいと思える、それはすごく人間らしいのですが難しく、全ての人ができるわけではありません。僕の勘ですが、6、7割の人しかできない技術なのではないかと思います。
    ・治療とは
    精神科医が行うことは診断をして薬を出すことです。
    病気を診断して薬を出して、症状を取ってあげることはできますが、そのベースとなった不運の状況、社会的な問題、現実的な問題、自分の能力の問題、生い立ちやトラウマの問題を解決していません。ですから「病気」から「不運」に行くだけで、そこでまたストレスが溜まれば「病気」に戻ってしまいます。
    精神科医がメインでやることは「病気」から「不運」に戻すことですが、「不運」からどうやれば「健康」に行けるのか、もしくは「不運」の状況から、皆と同じような生活はできないけれど不運を受け入れて「森の外」で暮らすことを選択するのか。健康的な社会の中にはリア充もいますし、森の中には果物もありますし、木が生い茂っていて安全です。色々な出会いがあったり楽しかったりしますし、争いもあったりします。
    ですが、皆が「不運」から「健康的な社会」に戻るのではなく、どこか貧しさはあるけれど、でも心の安定のある世界で暮らすことを選ぶ人もいます。森から離れて土地が貧しいところで暮らす、だけど争いはない、ということを選ぶ人たちもいます。つまり福祉を受ける、生活保護を受けて暮らす、そういう人たちもいます。
    自分が「不運」の状況になってから、どちらを選ぶかは自由です。人にもよります。ですが、皆が「健康」に行くわけではないので、半ば強制的に「森の外」を選ばなければいけない人もいます。
    治療というのは何かと言うと、患者さんの話、病歴、生い立ちなどを聞いて診断をします。診断をした後に、治療は薬物治療とカウンセリング的なもの(精神療法)、福祉の導入(社会的な治療)を行います。
    例えばパワハラによる適応障害であれば、診断をして薬物治療を行ったり、少しカウンセリングをしつつ、環境調整をしたり傷病手当を取ったり異動を検討したりします。
    病歴→診断→薬までは医者の言うことを聞いて任せておけば良いのですが、カウンセリングや福祉をどうするのかというのは、医者の言うことを聞いているだけではダメで、自分で考えながら、自分で物事を理解しながら、心とは何かを考えつつ、自分の心を癒していく必要があります。
    つまり、「不運」の状況からどのように「健康」に行くのか、もしくは「森の外」に行くのかは、カウンセリングや福祉を用いて考えていかなければいけない領域です。
    ・カウンセリングとは
    カウンセリングでやるべきことは何かと言うと、基本的には自己理解です。自分を理解する、脳の仕組みを理解する、自分とは何か、自分の心はどのように動いているのか、病気のことを理解する。
    それとともに、他人のことも理解します。自分を理解することも大事ですが、他人を理解する、他人同士の動きを理解することも大事です。自分と全く違う価値観で生きる人、善意だけではなくかといって悪意だけでもない人たちがどういう風に動いているのかを理解する。
    このような理解を通じて、最も合理的な行動をとることが大事です。自分のこともわかった、他人のこともわかった。ですが、これが正しいだろう、こういうことをすべき、社会はこうあるべき、自分はこうあるべき、とやると固いのです。固いから折れてしまうし戦うと負けてしまいます。たとえ正義があったとしても、集団にはどんな人も負けてしまうのです。折り合いをつけて生きていくことが重要です。
    「自己理解」や「群れ理解」を受け入れることは痛みを伴います。ですから、カウンセリングは苦しいですよとか辛いですよと言ったり、治療者のことを冷たいと思うかもしれないですよと言ったりします。痛みを与える治療者に対する怒り、何で楽に治してくれないんだ、何でこんな苦しい思いをしなければいけないんだとなります。苦しい思いをしていると人間は本能的に孤独を感じます。
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    ▼自己紹介
    益田裕介
    防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
    趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
    ▼参考
    厚労省みんなのメンタルヘルス www.mhlw.go.jp...
    カプラン 臨床精神医学テキスト第3 www.medsi.co.j....
    倫理規定について note.com/menta....
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