定年退職後に失業保険を受給する方法

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  • Опубликовано: 15 окт 2024
  • 今は、65歳で定年を迎える方が多いと思います。
    定年退職後に再就職を目指す場合、失業保険を受給することが可能です。
    但し、失業保険は65歳を境にして種類が変わってきます。
    つまり、65歳になる前に受け取る失業保険は、「基本手当」と言って、これが一般的な失業保険になります。
    一方、65歳を過ぎてから受け取る失業保険は、「高年齢求職者給付金」と言って、基本手当とは金額や受取方法が違ってきます。
    今回は、「高年齢求職者給付金」についての話になります。
    なお、高年齢求職者給付金を受け取るためには、「失業保険に最低6ヶ月以上加入していること」 といった条件があります。
    「最低6ヶ月以上」と言うのは、退職直前の1年間が対象になっています。
    つまり、退職直前の1年間に6ヶ月以上は雇用保険に加入していることが、この給付金を受け取る条件の一つになっています。
    手続は、ハローワークで行います。
    なお、再就職が決まってお給料を受け取るようになると、受取る給料の金額によっては年金の一部が支給停止になりますので注意が必要です。
    詳しくは、後ほど説明します。
    因みに、「高年齢再就職給付金」と言う給付金もあり、名前が似ているので、よく混同されます。
    違いを簡単にまとめると、「高年齢再就職給付金」は再雇用又は再就職が決まった人で、賃金が低くなった場合に受け取れるもので、「高年齢求職者給付金」は失業して求職活動をしている場合に受け取れるもの、という事になります。
    1.金額はいくらぐらい?
    ということですが、計算方法はちょっぴり複雑です。
    順を追って説明したいと思います。
    まず、高年齢求職者給付金の最終的な金額を求める計算式は「基本手当日額 x 給付日数」となっています。
    「基本手当日数」というのは、1日あたりもらえる失業手当の金額のことで、「賃金日額 x(45%~80%)」と言う計算式で計算します。
    「賃金日額」というのは、「退職直前6カ月間の給与の合計÷180」で計算します。
    ここまでが、基本的な流れになります。
    この後、細部についての補足説明をしたいと思います。
    まず、「給付日数」ですが、これは雇用保険の加入期間が1年以上の人は50日分、1年未満の人は30日分となっています。
    次に、(45%~80%)ですが、これは給与が低い人ほど80%に近くなって、給与が高い人ほど45%に近くなるというしくみになっています。
    具体的な給与の金額とパーセンテージの関係については、ハローワークのホームページより確認することができます。
    因みに「退職直前6カ月間の給与」には、ボーナスや退職金は含まれないという事になっています。
    また、基本手当日額には、上限額と下限額が設定されていて、2020年9月現在は、上限が6,850円で下限が2,059円となっています。
    なお、高年齢求職者給付金は、一括支給される事になっています。

    2.手続きの方法
    手続きは、住居地を管轄するハローワークで行います。
    その時に必要な書類は、・身分証明書、・個人番号が確認できる書類、・証明用写真2枚、・離職票と雇用保険被保険者証、・本人名義の通帳と印鑑、という事になります。
    3.いつ入金される?
    入金されるまでの期間は、自己都合退職と会社都合退職でちょっと違います。
    自己都合退職の場合は、受給資格の決定を受けてから7日間の待機期間があって、その後に3ヶ月間の給付制限があり、さらに最初の失業認定日まで約3週間、そして入金まで1週間ということで、なんだかんだで約4ヶ月もかかることになります。
    一方、会社都合退職の場合は、3ヶ月間の給付制限がないので、最終的には入金まで約1ヶ月ということになります。
    で、定年退職の場合、基本的には自己都合退職という事になっていますが、本人が定年後の継続雇用を希望したけれど、合理的な理由もなく再雇用されずに離職した場合は、会社都合退職になります。
    なお、このケースの場合は定年後の再雇用制度があることが前提となります。
    4.年金をカットされないためには
    ということですが、65歳以降に再就職が決まってお給料を受け取るようになった場合、年金とお給料を同時に受け取るようになりますが、その時に年金とお給料を合わせた金額が月に
    47万円を超えると年金の一部がカットされるということになっています。
    これを在職老齢年金制度と言います。
    ですから、年金がカットされないためには「年金+給与」が47万円を超えない範囲で働けばいいということになります。
    なお、対象になる年金とは老齢厚生年金のことで加給年金は含まれません
    また、この給与とは「ボーナスを含めた直近1年間の給与を12で割った金額」という事になります。
    因みにカットになる金額は、47万円を超えた金額の1/2ということなります。
    5.よくある質問
    (質問)同じ会社に再雇用された場合は?
    (回答)同じ会社に再び雇用された場合でも、労働時間が週20時間未満であり、かつ週20時間以上の仕事を探している状態であれば、受給可能です。
    (質問)給付金は何度でももらえるの?
    (回答)6か月以上の雇用保険加入期間(通算でも可)という条件を満たしていれば、何度もでも「高年齢求職者給付金」を受給することができます。
    (質問)年金を受けながら受給できるの?
    (回答)高年齢求職者給付金は、年金を受けながら受け取ることができます。因みに65歳未満の人が受け取る基本手当は、年金と同時受給はできません
    #定年退職 #失業手当 #失業保険

Комментарии • 14

  • @fnfu-rm8cc
    @fnfu-rm8cc 4 года назад +1

    返信ありがとうございました😊
    本当に良く分かります。
    何回も何回も見て
    勉強します。

  • @ばあちん-x5v
    @ばあちん-x5v 4 года назад +3

    内容の何もかもが始めて知る事柄で、しかも複雑。
    私の頭の中が、グルグル🌀回っていて
    私の知能が追いついて、いけるかなぁ??
    動画を見終わったら
    コメント欄に質問を書こうと思いとながら動画を見ていた。
    さて、動画を見終えて・・・
    コメント欄に書く質問が無いの。
    細部にわたり、ポイントの詳細な説明を入れて解説して頂けたので
    質問する事なく、理解が出来ました。
    視聴者が疑問に思う点を
    視聴者が疑問に、いだく前に丁寧に解説して下さるので
    最後まで、つまづく事なく
    お話されたいる内容が頭に入ってきました。
    視聴者の目線になって、より、わかりやすく、
    難しい内容をかみくだいて、言葉を置き換えて
    説明して頂けたことに
    ホントに感謝 🙇‍♀️ しています。
    ありがとう😊ございます

    • @図解で学ぶお金の知識
      @図解で学ぶお金の知識  4 года назад

      ばあ〜ちん 様 いつも温かいコメント、ありがとうございます。たった10分の動画を作るために2日から3日間かけていますので、そこまで言っていただけると、本当にうれしいです。今後もよろしくお願いします。

  • @はる-h7u6y
    @はる-h7u6y 3 года назад +1

    いつも丁寧な説明ありがとうございます。
    来年5月1日に65歳になり4月30日に退職を予定しています。
    高齢者求職給付金を受給したいと考えていますが、退職時に次の職場が決まっていると受給対象にはならないのでしょうか?それとも、週に20時間以内であれば対象になるのでしょうか?
    また、現在の職場では65歳以降はパートという形での、雇用形態しかないのですが、それでも自己都合退職になるのでしょうか?

    • @図解で学ぶお金の知識
      @図解で学ぶお金の知識  3 года назад +1

      春枝さま コメントありがとうございます。 退職後に次の職場が決まっていても、労働時間が週20時間未満であり、かつ週20時間以上の仕事を探している状態であれば、受給可能です。また、パートの方でも、契約期間というものが定めて合って、その契約期間が終わって更新を希望したけれど更新できなかった場合は、「特定理由離職者1」に該当し、失業手当はすぐにもらえ、給付日数も優遇されます。詳しくはこちらの動画で解説していますので、よかったら参考にしてい見てください。よろしくお願いいたします。ruclips.net/video/jxnu6jnF_KM/видео.html

    • @はる-h7u6y
      @はる-h7u6y 3 года назад +1

      @@図解で学ぶお金の知識
      早速のご回答ありがとうございます。
      当法人では65歳以上の有資格者の採用は前例がないため、年明けに交渉する事になりそうですが、
      60歳以降の再雇用の状況(給料3割カットで業務内容は変わらず)や自分の体力を考えると他の職場に代わりたい思いはあります。
      ただ直属の上司が私を説得出来ない事で管理能力を問われたら気の毒だな、とも思います。
      なんとか円満に退職に漕ぎ着けたいと考えています。
      アドバイスありがとうございます。

  • @1956yama
    @1956yama 4 года назад +1

    お世話になります、いつも拝聴しています
    65歳未満は失業保険を受給すると年金は全額カットになるのは存じています
    私は44年長期特例者ですが、仮に64歳で失業保険を受給しても年金は全額カットになるのでしょうか
    「報酬比例分はカットだが、定額分は支給される」というような措置はないのでしょうか
    恐縮ですが、お暇なときにでもご回答頂けたら幸いです

    • @図解で学ぶお金の知識
      @図解で学ぶお金の知識  4 года назад +1

      1956yama様 コメントありがとうございます。長期加入特例者といえども、失業保険を申請すれば年金は全てストップするのではないかと思います。よろしくお願いいたします。

  • @keisato9153
    @keisato9153 2 года назад

    初めてコメントいたします。
    60で定年後に継続雇用で働き、会社の規定で65満了で退職した場合、自己都合となりますが、失業保険の2ヶ月制限期間はありますか?
    特定理由離職者となるのでしょうか?
    退職日は65歳の誕生日の2日前となります。
    また、その際に会社に提出する特別な書類などありましたら教えていただきたいです。
    よろしくお願いいたします。

    • @図解で学ぶお金の知識
      @図解で学ぶお金の知識  2 года назад

      kei satoさま 会社の規定による退職は、自己都合退職扱いになります。また自己都合退職した場合、退職日が65歳になる日の前々日までであれば、雇用保険の基本手当を受給することができます。自己都合退職の場合の給付制限は2か月間(*2020年の制度改正により令和2年10月1日以降は2か月間)となっています。手続きは最寄りのハローワークで行いますが、その際に必要となるのは、雇用保険被保険者離職票-1、雇用保険被保険者離職票-2、個人番号確認書類(マイナンバーカードなど)、身元確認書類(運転免許証など)、写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚、印鑑、本人名義の預金通帳又はキャッシュカードです。よろしくお願いいたします

    • @keisato9153
      @keisato9153 2 года назад

      早速のご返信ありがとうございます。
      会社は退職の理由を契約期間満了として書類を作るそうです。その際も2ヶ月の給付制限期間となりますか?他のネットでは給付制限期間はかからないとのことでしたので‥。度々申し訳ありません。

    • @図解で学ぶお金の知識
      @図解で学ぶお金の知識  2 года назад

      契約期間満了による退職は、基本的には自己都合退になります。よろしくお願いいたします

    • @keisato9153
      @keisato9153 2 года назад +1

      詳しくありがとうございました。
      いつもためになる動画を拝見して勉強させていただいております。これからも応援しております。

  • @宇家嘉孝うやウィル豚ナイト

    再就職する意思がない場合、掛け捨ての保険になるけど、再就職するフリをしてまで基本手当を手に入れようとは思わない。(決して裕福なわけではないが)