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グールドの2回目のゴールドベルク変奏曲は大好きでもう何百回も聴いてると思いますが、そのピアノがヤマハだとは知りませんでした。大好きな曲がさらに好きになりそうです。
説得力が本当にある生きた動画だと思います。こんな素晴らしい方のお話やレッスン動画を地方に住みながらいろいろ聞けるなんで幸せです。私は音楽教育の地域格差を感じていますが、その格差の一端を解消して下さる方でもあるのではないかと思います。
まず、ホールで聴く生音とテレビで聴くマイクを通した音では違いがあると思う。審査はホールで行われるので、ホールでの生音がヤマハと他のメーカーではどう違ったのかが重要だが、これはホールにいないとわからない。私はマイクを通したネット中継を視聴したが、率直にヤマハはスタインウェイに比べて音が出ていないように最初の牛田さんの一音を聴いて感じた。音が出ていないと力が入る。次に、楽器は弾き手と聴き手が必ずしも同じ感覚を共有するとは限らない。弾き手が感じるピアノの響きが聴き手にも同じように聴こえていると思っても、本当にそうかは聴き手に確かめてみないとわからない。他にも鍵盤の重さ、音色、調律を含めた奏者と楽器とホールとの相性もあろう。しかし、牛田さんのような当代一流のピアニストなら、それらのことは十分過ぎるほどご理解された上でヤマハを選んでいるはず。審査員もその前提で自らの信念にしたがった審査をしていると思う。ショパンコンクールでは、弾き手がピアノを選び、そのピアノの個性を使いこなすことを求められる。ただし、中継を通して聴いた牛田さんのショパンはまさにショパンそのものを映し出す世界観と深みを感じさせる演奏だったので、スタインウェイを使っていたらどういう演奏を聴けたのかと、純粋かつ音楽的な興味は尽きない。最後に、私にとっては審査や結果は重要ではなく、ショパンコンクールで牛田さんのショパンの演奏が聴けたことが何よりの幸せ。
ショパン協会の動画へのコメントには、牛田君はヤマハから支援を受けているから、ヤマハ以外のピアノは選びにくかったのだろうという指摘がありましたが、その辺りはどうなのでしょう?コンクールで楽器を試弾できる時間は15分とのこと。短時間にホールの響きとの相性まで確認するのは至難の業です。普段から弾き慣れていて、尚且つメーカー側から経済的な支援まで受けていれば、そのメーカーのピアノを選択するのは当然の成り行きではありませんか。牛田君以外の参加者も、概ね、普段自分が弾いているメーカーのピアノを選択したのではありませんか?結果として、今回はヤマハのピアノの調整・調律ミスのために、ホールの響きとピアノの響きが響き合うことなく、しかもその点が審査に大きく影響したために、ヤマハのピアノを選択したピアニストは早い段階で皆落選した。ヤマハの場合には、日本のピアノ界で最も多く使われている楽器であるがゆえに、欧州で調律師の修行をした方が指摘した通り、欧州とは異なり、実際に鳴っている音の背後になっている基音に合わせて調律し、そのことで倍音とホールの音響が融合して共鳴し合うような調律の仕方ができていないのではないかと私は危惧するのです。牛田君に関しては、ヤマハの支援を受けている限り、仮に次回、ショパン国際ピアノコンクールに再挑戦するとしても、ヤマハではなくシュタインウェイを選ぶようなことは、義理堅い彼の性格からしておよそ考えられない。だからこそ私は、今回の件でヤマハに真剣に反省して頂き、ヤマハのピアノを使って行われている日本式の誤った調律法を正して頂きたいと思います。
本当にそう感じます。だいたい、そんな言葉は、当人の牛田君に対しても失礼だと思います。
牛田君がすべては彼の責任だと言っていることと、今回のヤマハの調整・調律ミスを放置してよいかどうかというのは別問題です。私はすでに日本より欧州の方が遥かに長い。足掛け15年に及ぶウィーン資料研究滞在中はもとより、欧州の音楽祭も軒並み聴いています。日本と欧州とでは、ピアノの鳴り方が根本的に違う。それは、調律の仕方が根本的に違うからだ、と欧州で調律師修行をした方が仰るのは当然のことです。ヤマハがそのことを理解せず、きちんとホールの反響とピアノが響き合うような調律ができなかったのが今回の敗因の原因でしょう。ヤマハはそのことを反省して認識し、ピアノの製造過程の調整からコンサート時の調律まで、根本的に研究し直さなければ、メーカーの未来も、日本ビアノ界の未来もない、と私は言っているのです。
長島達也さんが説明して頂いて安心しています。中古だと庶民でも買いやすい価格のヤマハ。ヤマハもカワイも素晴らしいピアノだと思います。これからもコンクールで弾いて欲しいです。
カワイとヤマハは安定したピアノを提供できる優秀なピアノだと思います。価格も買いやすい、品質もいい。日本が誇るべき2大ピアノメーカーだと思います。あとは個人の好みですね。ガジェブがSHIGERU KAWAIを選んだのも彼の表現力にピアノの音色がすごく合ってたし、FAZIOLIはまた弾くのにクセがありそうなピアノで、でも音色はイタリアっぽく華麗です。私は海外住なので、日本人コンテスタントびいきというより、自分の推しピアニストの演奏が気になりました。あとやっぱりコンテスタントも人間なんで、その時の体調やあと練習するの時間制限、ホールとピアノの音響関係でいろいろあってのことだと思います。牛田さん、次回もあるので、良い経験をしたと思い将来に向け頑張って欲しいです。
あなたがどこの国にお住まいか存じませんが、私の住むドイツでは、カワイもヤマハも、少なくともコンサート会場では使われているとは言い難い。ドイツでコンサートグランドピアノとして普及しているのは、ドイツ製のベヒシュタインです。一般家庭にあるアップライトのピアノもベヒシュタインが多い。ヤマハのピアノも、練習用や初心者用の楽器、或いは電子ピアノとしてなら需要はあるようですが。ちなみに、私のアパートにあるのも、ヤマハのクラヴィノーヴァです。-それが現実ですよ。日本でヤマハのピアノが普及しているのも、小中高の音楽室用のピアノとして文部科学省が大量に買い付けたり、ヤマハ音楽教室でヤマハのピアノやエレクトーンを買わせたりしているからでしょう?私も音大入学当初、アルバイトで音楽教室講師を募集していたので話を聴きに行ったら、「ピアノを教えるだけじゃダメなんですよ。ヤマハのピアノやエレクトーンを生徒さんたちに買ってもらわなければ」と言われて、呆れ果てて、それ以後、その種のことには関わらないようにしています。ピアノ科出身の兄嫁は、暫くヤマハの音楽教室講師もしていたようですが、月謝の7割を教室側に取られるとかで、早々に辞めたと聞きました。-つまり、ヤマハのピアノは、日本の小学校で教育用に使われているプラスチックのリコーダーと似たように位置づけだということ。プラスチックのリコーダーが、まともな古楽器である木製のブロックフレーテとは似て非なるものであることは、少し音楽を勉強した人ならわかることです。ヤマハが、そうした教育用の楽器から脱皮して、欧州の主要国でコンサート会場に備え付けて貰える楽器に成長するためには、製造過程の調整や調律まで含めて、もっと欧州流の音色の原理を知らなければならない、と私は言っているのです。
@@erikasono565 ドイツではピアノ業者が150もあり全てがドイツで作っているかといえばそうではなく、中国で作り、ドイツのピアノを名乗ってるものもあります。私の友人のピアノ業者やピアニストはドイツのピアノは個体差が多く、日本に来ると湿気にやられることも多い。またドイツでも個体によるバラツキが大きく当たれば良いけど、そうでなければ調律を多めにしないといけないと言われました.イタリアのFaziolliも同じです。ヨーロッパのピアノというのは個体によってバラツキが大きいです。日本のピアノはとりあえずさほど高価ではなく個体差も大きくなく、湿気にも他のドイツピアノより強いそうです。日本のピアノも良いピアノになれば浜松まで行って工場で直に選ぶこともあります。弟はピアニストではないけど、カワイの工場まで行きShigeru Kawaiのフルコン買いました。ベヒシュタイン、すべてのドイツ家庭が持てるわけでは無いと思います。値段が値段ですから。それに今はSauerとか良いピアノもあるし。ドイツピアノは今回のショパンコンクールでは使われてなかったですね。国際ベートーベンコンペティションではオーストリアのべーゼンドルファーでした。国際ピアノコンクールというのはピアノの会社のコンクールでもあるので、ベヒシュタインが使われないというのには理由があると思います。おそらく自分がピアニストだったら、そこはやっぱりベヒシュタインではなく、スタインウエイを選ぶと思います。特にショパンを弾くならスタインウエイですね。次がShigeru Kawaiです。Faziolliはちょっとむずかしい癖があるけど、イタリアの私の第二の故郷であるイタリアの音がするので大好きです。 ヨーロッパの音というより、何を弾くかで自分ならピアノを選ぶかもしれません。自分の事を表現できるピアノということです。私は小さい頃から個人的に偉い先生についてピアノを習ってきたし、その頃一般的だったバイエルとかドイツの教本はやってません。 (とりあえずハノンはやったけど) したがってドイツ奏法ではなく、ロシア奏法に近いです。バッハやベートーヴェンも苦手で、すぐにショパンの方にいきました。プロになる気がなかったのであくまで趣味ですが、英国留学中も偶然、素晴らしい先生に出会いピアノを習ってきました。だからヤマハのピアノ教室がどのくらいのレベルの先生が教えてて、どう運営されてるのか、全く知りません。個人的に自分はヤマハの金属音と鍵盤のタッチが苦手なのでカワイのグランドを近々買う予定です。幸い家の大家さんも音楽に理解があり大賛成で、いろいろなお店まで調べてくれてます.電気ピアノは持ってるけど、どうも表現や鍵盤タッチがずっとグランドで練習してきた自分としては物足りないです。 ちなみに今だけ在独です.(ドイツは好きじゃないけど、今は仕方なく、)いつかShigeruKawaiかスタインウエイが欲しいです。
@@erikasono565 さんヤマハのCF系やシゲルカワイは、ほかのヤマハ、カワイとはまったく別工程で作られるので、安価な量販品であるC(現行CX)シリーズとは分けてとらえなければいけません。もちろん、それでも好みの差はありますし、欧米とは環境も歴史も考え方もかなり異なって当然だとも思います。あと、そんな中でもヤマハCFXの取引価格は他の(練習用と位置付けておられるような)ヤマハと比べて非常に高価で、他の伝統メーカー(中国製造ブランドになってしまったものは除く)がひしめき合う中で、あえて導入されないのは当然の流れとも思えます。そもそも、ハンブルクでも相当数が作られているスタインウェイが独り勝ち出来ていないのですよね?ヤマハは世界ダントツの量販ピアノメーカーではありますが、CFXの生産はごくわずかに過ぎず、歴代CFシリーズのすべての個体のシリアルナンバーは、末尾2桁「00」に限定されています。貴方はヨーロッパ調(?)を好まれるかも知れませんが、従来のヤマハCF系を好まれる方も、欧米の一部のピアニスト(一流と称される人も含む)を含めているわけで、どれが最高とか正しいとか、一概に決められません。そもそも、ショパン時代のピアノを考えたら、とりわけ一番人気のスタインウェイなんかあまりに性格が違い過ぎ、ほかのブランドも含めてどれが相応しいかなんて、決めようがありません。貴方がいろんな経験や知見を通して述べられていることは理解しますが、何でもかんでも、断定気味に言わない方がよいかと思います。
グールド が、2度目の録音でYAMAHAを使っていたなんて驚きました。私もグレングールド 大好きで、ピアノに物凄く拘っていたのは知っていましたし、彼のオールドスタンウェイが壊れたのも知っていましたが。貴重な情報を有難う御座います!
ピアノの音色は一台一台異なるし、調整・調律の仕方によっても大きく違ってきます。-バドゥーラ=スコーダは、幼少時からベーゼンドルファーのグランドピアノを弾いてきたそうです。でも、10歳頃、録音のために弾かせてもらった知人宅の1920年頃のベーゼンドルファー・モデル・インペリアルが、同じベーゼンドルファーのモデル・インペリアルの他のピアノのどれとも異なる、抜群にいい音色であることに大人になってから気づいたそうです。惚れこんだその楽器の持ち主は当時経済的に困窮していたのに、自分が生きているうちは、バドゥーラ=スコーダがどれだけお金を積んで交渉しても、どうしても譲ろうとしなかった。その持ち主が亡くなった際、遺言によって、バドゥーラ=スコーダは、ようやく念願の楽器を手に入れることができたそうです。ですから、バドゥーラ=スコーダ宅には、オリジナル楽器がたくさんあるだけではなく、ベーゼンドルファーのグランドピアノも何台もある。皆、音色が違うそうです。*****ピアノは一台ずつ、木を乾燥させて丁寧に作られていく。私のアパートの前住人が知人のヴァイオリン製作者で、黒い森に行って木を選び、丁寧に削り、乾かしてニスを塗る作業を繰り返し、1年くらいかけてヴァイオリン1台を創り上げるという話をしてくれ、作業の様子も見せてもらいました。ファツィオリのピアノ製造工程がウィーン楽友協会の広報誌に特集されていたことがありましたが、基本的にはピアノもヴァイオリンと同じだと感じました。-ですから、グールドが愛用のシュタインウェイの代わりに選んだ楽器がヤマハであっても、だからヤマハがシュタインウェイより優れていると一般論で片づけることはできません。様々な条件が重なり、グールドが選び抜いたその楽器が、たまたま優れた音色を持っていたことも十分考えられます。それに、今回のショパン国際ピアノコンクールでヤマハを選んだピアニストが皆予選落ちし、牛田君に関しては、審査員がホールの音響と響き合っていなかったことを特に指摘しているということは、今回のヤマハのピアノの調整・調律に当たった人の不手際と考えられます。このことは、必ずしもヤマハのピアノがすべてダメということは意味していませんが、今回に限っては、調整・調律の不手際でヤマハを選んだピアニストが不利な条件に立たされたことを立証しているように思います。-心血を注いで仕事をしているのは、メーカー側だけではない。参加するピアニストも、彼らを教える先生も同じです。今回のことでは、ヤマハに批判が向けられても仕方がない面はあります。それなのに、牛田君が、楽器とホールの音響が合わなかったことまで彼自身の責任であるかのようなツィートをしているのに対し、ヤマハが全く反省していないのであれば、非難されて当然です。
グールドがヤマハを弾くこととなった経緯については、彼の伝記に詳しく記載されてます。
国際的な視点を持ってるからこそのコメント。とても面白かったです。鳥の鳴き声もいい味出してます😌
ドイツ・オーストリアを中心に在欧36年目になる者です。長島さんがどの国に何年くらい滞在なさったのか知りませんが、少なくとも私は、ドイツ・オーストリアでのコンサートで、ヤマハのピアノが使われているの見たことがありません。ですので、「ヤマハのピアノが国際的に評価されていないわけではない」というのは、その意味では誤りです。むしろ、ドイツ・オーストリアに関しては、「ヤマハのピアノは、コンサートで使われるピアノとしては評価されていない」というのが正直なところでしょう。-では、日本以外ではどの国ならコンサートでヤマハのピアノが使われているのか?今回のショパン国際ピアノコンクールでのピアノの選択を見る限りでは、日本人以外でヤマハを選択したのは、中韓などのアジア出身のピアニスト。南欧ではファツィオリ、北米ではシュタインウェイが絶対的な強さを誇っていることから考えて、ヤマハのピアノをコンサート・グランドピアノとして評価して多くのコンサート会場で備えている国は非常に少ないと思うのですが?-長島さんは、コンクールの参加者や審査員としての経験から、と述べていらっしゃいますが、コンクールで使われる公式ピアノは、ショパン国際ピアノコンクール同様、ピアノメーカーがスポンサーになれば、そのメーカーのピアノを採用する。つまり、実際にコンサートでそのメーカーのピアノが使われているか否かとはあまり関係ないと考えてよさそうです。また、ドイツ・オーストリアのように、自国に伝統が長いピアノメーカーがある国ならそのメーカーのピアノが使われるのでしょうが、中韓のようなアジア諸国、それに西洋音楽史では辺境ともいえるロシア・東欧諸国なら、自国に伝統のあるピアノメーカーがないからヤマハのピアノを使うこともあるのかもしれませんね。でもそれを称して、「ヤマハのピアノが国際的に評価されていないわけではない」ということができるのでしょうか?
私のようなものにもコメントに返事ありがとうございました。先生のような方にはっきりとそうではないとおっしゃっていただきスッと納得できました。ありがとうございました。次回4年後こそ日本人の1位なおかつ日本のmakerのピアノでということが実現できますようにと願ってます。
偉そうに喋ってしまいましたが、あくまでも私の経験上に基づいての意見です。でも、日本人1位なおかつ日本メーカーのピアノ、考えるだけで嬉しくてにやけてしまいますね!
グールドのエピソード、泣けてきますね! YAMAHAの件、先生にはっきり言っていただいて、私もスッキリしました!
そのためには、ヤマハにも根本的な楽器の音色や調整・調律まで含めて、もっと研究し直してもらわなければなりませんね。
同感です。ヤマハだから落ちた等言われた方、おかしいです。牛田さんが審査員に対して信頼していますし〜とか謙遜なコメントしているのに、ショパン国際ピアノコンクールの事務局に抗議のメールを送ったとか言われていましたが、逆に牛田さんがかわいそうです。牛田さんのファンゆえに熱くなってしまったのかもしれませんが〜この動画拝聴してほしいと思いました。
そこなんですよね。まるで、牛田君が特定のピアノじゃないといい演奏やいい音色を出せない、みたいな捉え方だってできちゃいますしね。それにヤマハはショパコンのスポンサーでしたし...
@@TatsuyaNagashima 特定のメーカーのピアノでなければいい演奏、いい音色が出せないわけではなくても、楽器とその調整・調律によって音色やホールでの響き方は大きく異なるのは事実だと思います。日本人の立場としては言いにくいことですが、1985年からヤマハとカワイがショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノになる一方で、ベーゼンドルファーやベヒシュタインが公式ピアノから外されたのは、ヤマハがスポンサーになったからなのではないかという見方もできます。私は、ドイツ・オーストリアを中心に在欧36年目になります。コンサートホールで使われているピアノは、オーストリアではベーゼンドルファー、ドイツではベヒシュタインが多い。決して、現在の世界中のコンサートホールのピアノがシュタインウェイでなければヤマハかカワイであるわけではありません。今回のように、音色そのものが豊潤で美しい響きであることがコンクールの審査に大きく影響するとなると、残念ですが、ファツィオリやシュタインウェイに比べてヤマハは劣ると考えてもいいと私は思います。また、音色重視なのであれば、ベーゼンドルファーを入れるべきなのではないかということ。その場合、シュタインウェイを1台のみにするのか、それともヤマハかカワイを落とすのか、分かりませんが。-私などは、聴く際に楽器やホール、或いは席の場所によって音色や響き方は大きく異なるということを考慮し、それ以外の音楽そのものの創り方で評価します。そうではなくて、楽器やその調整の仕方、ホールでの響きをこれほどまでにコンクールの審査で重視すべきなのかというのがまず一点。もう一点は、ピアノの楽器そのものではなく、アクションなどの調整の仕方や調律の仕方が、日本と欧州とでは根本的に異なるのではないかということ。この機会に、ヤマハはその辺りのことをもう一度研究し直し、将来に備える必要があるのではないでしょうか。
おっしゃる通りです!先生の意見を伺ってスッキリしました😊ショパンコンクールコンテスタントの皆さんは、自分の演奏が最大限発揮できる楽器を選んでいて、結果的にファイナリストにはヤマハを弾く人がいなかっただけ😌それぞれの楽器の良さも引き出している演奏は、本当に素晴らしかったです❣️
そう簡単には言えないでしょう。「自分の演奏が最大限発揮できる楽器を選ぶ」という意味では、参加者はコンクール参加前の普段の練習の楽器で、多くの場合には自分の国で手に入る楽器の中で最良のものを選んで使っている。コンクール前の試弾の時間は短いから、大抵の参加者は、普段弾き慣れているメーカーの楽器を選んだということ。そして今回は、ヤマハの調整・調律ミスで、ヤマハを選んだピアニストがいらぬ苦労をさせられたというだけのことです。
私の敬愛するリヒテル の愛機もヤマハでした。リヒテル はピアノのメーカーにこだわらない方だったみたいです。私個人のつたない想いなのですが、リヒテル の強く太い力強い音を表現するにはヤマハのやや硬質な音が最高だと勝手に納得しています。
全く同感です!「リヒテル の強く太い力強い音を表現するにはヤマハのやや硬質な音が最高」私も感じていたそのままの言葉です。
今回は多様性の時代を反映した審査に重きを置かれていたと感じました。牛田さんが先に進めなかったことは残念ですが、正統派で端正なショパンらしいショパンをなぞるのではなく、新しい発見があったり魅惑的で引き出しの多い表現ができる方が残っていっただけかなと思います。個人的にも生まれ持ったキャラクターや人生経験から生まれる表現の幅が広い方に関心が向きました。
楽器メーカーの方々も熾烈な戦いの中で、血の滲むような努力をされているはずです。気持ちはわかりますが、ピアノのせいとか軽く言うのは、そう言う努力をされてる方々に大変失礼な事だと思います。自分の不幸を環境のせいにする考え方と似ていると思います。牛田さんはこのくらいの事で潰れる様な方ではないはずですし、この経験が彼をより一層成長させる、と考える方がずっと前向きだと思います。
私もそう思います。でも個人的な願いとしては牛田君には3次に進んで欲しかった。
私もそう思います。
それは落ちた理由にも依るでしょう。審査員らは、ダン・タイ・ソンや海老彰子さんを初めとして、牛田君が二次予選で第一の落ちた理由として、審査員席で音が響きすぎて割れていたとしています。この他に、タッチを押し付けている、ペダルの使い過ぎや左右のバランスが悪いという指摘もあるのですが、これらがライヴ配信ではきれいに修正されていて驚いたと言っていることと、牛田君自身のツィートを考え合わせると、これらはすべて、ピアノの音とホールが響き合っていないと感じた牛田君が、何とかして鳴らそうと苦心した結果起こったことだと思われます。ピアノの音がホールの反響をうまく利用できていない、きれいに響き合っていないというのは、ピアノの調整・調律のミスです。ヤマハのピアノを弾き慣れていて、全幅の信頼を置いていた牛田君がその信頼を裏切られた形です。牛田君だけがツィートで周囲に気を使って全て自分の責任と反省の弁を述べているのに、ヤマハが少しも反省しないのは奇妙です。結果は変えようがありませんが、起こってしまったことの原因をきちんと究明して改善に務めない限り、メーカーにも将来はありません。
事実は、今回のショパコンで1次でヤマハを選んだピアニストは9人、2次で全滅して3次には誰も進めなかった。想定される原因は3つ、1. 他メーカーがヤマハ以上の状態に仕上がったピアノを提供してきた。2. ヤマハが何らかの理由でベストな状態のピアノを提供できなかった。3. 調律の問題。聴衆有り無しでのサウンドの読み違え。2010年, 2015年のショパコンでヤマハはスタインウェイと互角に張り合っています。今回9人しか選ばなかったというのもおかしいです。別にヤマハのピアノ全てが問題だとは言ってませんが、今回の結果の原因は1じゃないかと思っています。ヤマハはやっぱり大企業ですからね、コロナでコンサートが無くなってピアノが売れなくても死にはしません。他はピアノ売れないと死んでしまいます。Fazioli Steinwayなんかはコンサートグランド専門でしょう? 今回のコンクールの結果は死活に直結するから最高の状態で望んだと思います。ショパンの曲はピアノを極限まで使うようにできていますからね。コンクールみたいに比較で順位をつける場合にはサウンドは無視できない要素だと思います。
原因は、1~3のすべてであるように私は思います。いずれにしろ、ファツィオリやシュタインウェイはコンサートグランド専門で、ヤマハはピアノ以外の楽器も含めて、教育用の楽器製造が多いというのは事実。尚且つ、ドイツでは、ヤマハと言えばピアノよりむしろバイクのメーカーとして有名で、次いで電子ピアノメーカーというイメージですね。コンサート会場に備え付けられるコンサートグランドピアノのメーカーだとは、誰も思っていない(笑)-もしヤマハが、コンサートグランドピアノメーカーとして、ファツィオリやシュタインウェイと真剣に張り合うつもりなのなら、ピアノの製造過程の調整や調律も含めて、もっと予算を掛け、専門家を集めて手間暇かけて、徹底的に音色を追求すべきです。申しわけないけれど、今のままでヤマハが世界的にコンサートグランドピアノのメーカーとして認められるとは到底思えません。-ショパン国際ピアノコンクールでヤマハのピアノで優勝した人がいようがいまいが、そんなの関係ない。だって、そもそもショパン国際ピアノコンクールで上位入賞した人でも、ウィーンでまともに受け入れられているのは、ポリーニ、アルゲリッチ、内田光子くらいなのだもの。もちろん、ウィーン楽友協会ホールやコンツェルトハウスでポリーニらが弾いているピアノはヤマハのピアノではありませんし、今後もヤマハのピアノが採用されることは考えにくい。それが現実です。
もやもやしている議論にコメント頂きありがとうございました。過去にヤマハを選んで優勝している人もいますし、ピアノメーカーのせいで予選に落ちたというのは極端過ぎますね。審査員の先生方も個人的な好みは色々あると思いますが、日本人だから不利だとかポーランド人だから優遇されているとか、私は全く感じませんでした。セミファイナルにポーランド人と日本人が多く残っていましたが、ショパンを真に理解しようという本場ならではのポーランド人の演奏と、緻密で魂のこもった日本人の演奏が評価された結果だったと思いました。
前回など、過去の大会と今回とで、ヤマハのピアノの調整・調節担当者が異なっていれば、異なった結果になることも大いにあり得ます。予選落ちの原因がピアノメーカーのせいだけとはもちろん言えませんが、牛田君まで得点が伸びず、特にホールの響きとの関係で審査員から批判された原因の一端はヤマハの調整・調律ミスにある、だから今後のためにヤマハにも反省してほしいと私は言っているのです。-今回の件だけではなく、少なくとも、ドイツ・オーストリアでヤマハのピアノがコンサート会場で採用される例が少ない原因の一端もその辺りにある。逆に、欧州で調律師修行をし、イェルク・デームスのコンサートや講習会の旅に、日本からウィーンにまで駆けつけて調律させられていたという方が、欧州とは全く異なる日本式の調律法を批判し、ブリュートナーの輸入販売を請け負っているのはなぜなのか、ヤマハの担当者はよく反省すべきです。-ウィーン楽友協会で使用されているのは地元のベーゼンドルファーですが、ウィーン楽友協会の広報誌には、ファツィオリのピアノの製造過程が特集されたこともありました。慎重に木を選び、手作りの良さを生かしたファツィオリのピアノ製造過程には私も好感を持ちました。-ヤマハが、一定品質のピアノを安価に大量に提供し、日本の学校音楽教育を支えてきた功績は、私も否定しません。ただ、欧州でコンサート会場で使われているピアノやその調整・調律の仕方とは、まだまだ大きな開きがある、と言っているのです。わざわざ批判するのは、反省して改善して頂きたいからです。改善なくして、メーカーの未来も、日本のピアノ界の未来もあり得ません。
10年程前に東京文化会館でデームスさんのピアノを聴きました。とにかく音色が素晴らしすぎて、涙ぼろぼろで止まりませんでした。これがピアノなんだ!と。他の有名ピアニストさんたちの演奏会でもまだあの時の衝撃を超える音は聴けていません。調律師さんの技術も相まっての事だったのですね。とても納得しました。ありがとうございました。
グールドのゴルトベルグの2回目の録音は81年ですから丁度40年前で、それからピアノはかなり進歩してきている筈です。その証拠がファツィオリの登場です。ファツィオリがスタートしたのもその頃で、カワイもコンサートピアノとしては未熟だったと思います。私にとって驚きはバッハ弾きのグールドが以前はスタインウェイを使ってたと云う事実です。ショパンを滅多に弾かないだろうグールドがヤマハを40年前に使っていたことは、リヒテルやロシアのピアニストが少なくとも来日コンサートでヤマハを使っていた事と同様に、各自の好みの問題であり驚くに値しません。少なくともヤマハを世界的ピアニストがコンサートで使う場合、世界中で最高の調律師を常に手配してくれる筈で、ピアニストにとってはそれが何より嬉しい事の筈です。さて、今回のショパンコンクールでの楽器の出来不出来ですが、他のピアニストが途中で落ちたためか牛田さんの演奏以外は聴けていません。その中でRUclipsの音で判断する限り牛田さんのピアノは響いてなかった様に感じました。音の底を無理にベチャと叩いている音が聴こえてきました。牛田さんが思うより緊張の中でアドレナリンが出過ぎているいたのかも知れません。今回のコンクールは極めてレベルが高くコンテスタントは色々な美しい音を使い分けて表現していました。その中で牛田さんの音はガルシア2とは対照的で重々しかったと思います。それ故に、技術的に劣ったと云うよりは、次のステージでも聴いてみたいかのYESNOの審査基準の中で埋没してしまったと思われます。一方でファツィオリを使った演奏者、例えばブルース劉は運動神経は速いものの手の形から判断するに、技術は荒削りで無駄な力が入っており本来なら音は汚くなるべき箇所が、ファツィオリの魔法なのかその欠点が隠れて実力以上に聴き映えしていたと思われました。スタインウェイは繊細なタッチが要求される楽器だと思うが結果的に今回は使用者の技術が高く何とか収まっていたと思われました。カワイも深い響きを持っており上位の中に食い込んでいました。つまりファツィオリはコンクールの様な、緊張で力が入り過ぎたりする場合でも誤魔化しが効きやすい可能性があるのでコンクール向きの楽器なのかも知れません。楽器業界の事情には疎いのですが、NHKの番組で「もう一つのショパンコンクール」と題してピアノメーカーがコンテスタントの入賞にどれだけ貢献するかの競争があると以前報道されていました。裏事情はわからなくとも、おそらく各メーカーは自社の楽器を使ってもらうべくコンテスタントに事前にも直前までも短期専属契約して金銭の支払いもあり得ると思われます。各地のコンサートホールで採用されるべく王者スタインウェイに戦いを挑んでいるのでしょう。しかし今回のコンクールでは試奏を経たその結果として全コンテスタントの中で1割強の9名しかヤマハを選ばなかったと云う事であり、それは今回のヤマハは鳴り方がそこそこで、他社の進歩に負けていた可能性があると思われます。たとえいくらお金を貰えるとしてもコンテスタントも勝つために必死でしょうから上位を狙っている人は勝てる楽器を選ぶ筈です。また日本人は日本国内でのヤマハの強い影響力を知っていますから、ヤマハを蹴ってカワイを選び、帰国後にヤマハの息のかかった演奏会から悪影響が出る事を避ける筈で、外国人しか今回カワイを使用しなかった理由も理解出来ます。その中でカワイは2位のガジエフはじめ上位に食い込んだのは評価できると思います。結論的には、牛田さんが再チャレンジするならば、日本人が日本のピアノで優勝するなんて素晴らしい夢ですが、また牛田さんが硬くなって音が重くなり予選で姿を消するリスクを考えると、ファツィオリかスタインウェイを使用した方が良いと感じます。
私の大好きなピアニストは過去にチャイコフスキーコンクールでファツィオリを選んでまして、そのファツィオリに招かれて来日した際、「ファツィオリは他のメーカーより鍵盤が重く、弾いたそのままの音がでるのでごまかしが効かないのです。ペダルの使い方でそれはそれは素晴らしい満足感が得られる」と言ってました。腕力+高度な技術+ペダル使いで聴衆を魅了できるのでしょう。どのメーカーも大変ですね。
そもそも、なんで2010年アヴデーエワはヤマハCFXを弾いて優勝できたのか?前回2015年は優勝のチョ・ソン・ジンと本選での3位ケイト・リウと4位エリック・ルーこそスタインウェイだったが、ほかは入賞者5名すべてがヤマハCFXだった。スタインウェイは、ピアニシモのコントロールがやや難しいが、パワーや音の伸びはダントツで、ヤマハはダイナミックレンジが広くコントロールはしやすく、KAWAI、FAZIOLI含めて、どれも表現の幅が広く歌い上げやすい素晴らしいピアノだ。音色は明らかに四者四様。好みは別にして甲乙つけがたい。ヤマハを選んだ2015年ファイナリストのオソキンスも、2021年は第二次で落ちている。もちろん、彼は超人的なメカニックを備えていて、技術的には問題なかっただろう。通過が出来なかったのは、まず間違いなく彼の独自の音楽解釈や表現によるものであろうし、少なくともピアノのせいには出来ない。なお、誤解がないように申し上げると、ヤマハやKAWAIは、量販タイプのモデルが一般販売の主流であり、響板は加熱して急速に乾燥させているし、組み立ても合理化されている。しかし、YAMAHAのCF系(フルコン)とSシリーズ、さらにシゲルカワイとフルコンのK.KAWAIのEXシリーズは、厳選された響板を世界の第一級たる高級ピアノと同様に長期自然乾燥で採用して、組み立て工程も手作業か多く、よって価格も高い。普段、YAMAHAやKAWAIを弾くほとんどの人が、量販タイプのYAMAHA C(古いものは一部G)とか、K.KAWAI RXやGXといったモデル、もしくはアップライトといった感じになるだろう。大筋の基本設計に、フルコンのCF系やEX系開発で得たノウハウも投入されているから、音色の傾向に類似点も多いとはいえ、量販タイプのモデルとフルコンとでは、少なくともYAMAHAやKAWAIに関しては、全くの別次元と考えるべき。※一部量販品にも、例外的な特別仕様や試作的なモデルなどがある。ちなみに、ピアノは各国の協約により関税がほとんどかからないにも関わらず、アメリカなどではスタインウェイのフルコン(通常モデル)よりYAMAHA CFXの方が高価で取り引きされているようだ。なお、日本では現在、KAWAIのフルコンはシゲルカワイではなくカタログ上はK.KAWAI EX-Lになるようだ。性能面はほぼ同じだろうが、アクション周りの設計に両系統は元々相違がある。
メーカーによって、大きな流れの音色とか特色とかあるとは思うけど、究極は一台、一台違っているのだと思う。なので自分が選んだ楽器をどう表現するのか、どんな音色を響かせたいのか、という感じでメーカー云々ではないと信じたい。
コンクールで選ぶ楽器は、たった15分の試弾で選ぶのですから、一台一台異なる楽器の音色をゆっくり吟味する時間などないはずです。結局は、普段から弾き慣れているメーカーの楽器を選ぶことになるというのが現実でしょう。
スポンサーにレクサスがいますしね。私は少しトヨタを知っていますが、スポンサーだからといって圧力かける会社ではないです。知り合いのカナダ人の意見では、日本人はショパコンのような国際審査員に師事するピアニストが少ない(ガラパゴス化?)からではというものでした。
今回、ショパン国際ピアノコンクールに出場した日本人参加者の多くは留学経験があり、国際コンクール審査員にいつ選ばれてもおかしくないようなピアニストに師事していると思いますが?反田さんのようにワルシャワ音楽院在学中の人はもとより、牛田君もモスクワとワルシャワに留学経験があるし、角野さんはルイサダに師事していましたよね。ただ、ポゴレリッチ事件の際に出来レースで優勝したといわれるダン・タイ・ソンに師事していたカナダ人2人がファイナルに進出し、リウが優勝した背景には、ポゴレリッチ事件の時と同様の出来レースが多少なりともあったのではないかと疑われても仕方がない状況があるように思います。
角野さんのルイサダ師事は最近だったと思います。ちょっと教わった、留学経験があるというだけでは平均的でアピールがなく、審査員と強い師弟関係を結んだかとか、そうなると審査員のメンツをつぶすことはまずいというような空気感がお互いに生じるのかもしれませんね。
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ありがとうございます!!!!
『選べてしまう』からこそ生まれる議論ですよね。演奏者側からすれば、選択肢があるのは嬉しいことなんですがね!😅
選択肢といっても、準備の都合上、5台までしか用意できないピアノのうち、シュタインウェイ2台、日本のメーカーからヤマハとカワイ、それにファツィオリという選択肢は、非常に偏っています。なぜ、ショパン国際ピアノコンクール開始当初選択肢にあったベーゼンドルファーとベヒシュタインが外され、ヤマハとカワイに取って代わられたのか疑問です。普通に考えて、これはピアノそのものの評価に基づくものではなく、ヤマハを初めとする日本からのスポンサー料目当てだったと思われても仕方がない。コンサートホールで使われているピアノがベーゼンドルファーを主体とするオーストリア、ベヒシュタインやブリュートナーを主体とするドイツから、ショパン国際ピアノコンクールへの参加者がいなくなり、ドイツ・オーストリアの楽壇が、ショパン国際ピアノコンクールの上位入賞者を特に歓迎しなくなったのは当然ではないでしょうか?
グールドがヤマハを選んだというのは、私が中学生くらいの時に読んだ本にもあり、誇らしく思っていました。リヒテルもそうですし、マエストロ・プレトニョフは、カワイのSK-EXによって、ピアノ演奏引退を撤回しましたよね。これは聞いた話ですが、少なくとも今回のヤマハCFXを演奏した人は、どの人も音が大きすぎた、とのこと。ヤマハは、スタインウェイを音量では超えているということを複数の調律師さんから伺いました。ショパンコンクールのホールは、ステージに反響が返りにくい構造とのことで、それも相まって、YAMAHAを今回選んだ人は、大きな音を響かせすぎた、との話が現地に見に行った方の話として伝わってきました。実は、音量が出やすいことを活かして、楽に弾きさえすれば、前回大会のように優勝者も出せる、いいピアノなんだろうと思いました。他方でファツィオリは、今回はRUclipsで視聴していてすら、倍音の不協和音部分が多すぎるように聞こえ、唯一、ブルース・リウさんが、これを完璧にコントロールしている演奏に聞こえました。倍音の分厚さがファツィオリの最大の特徴なので、コントロールの難しい個体を持っていったのか、ブルースさんにぴったりの個体を持ち込んだのか(ブルースさんは、たぶんファツィオリと契約がありますよね)、ブルースさんの耳と技が飛び抜けているのかは、分かりませんが、優勝が頷ける飛び抜けたいい音を出しておられたように思います。スタインウェイは、超抜ピアノを2台、持ち込んでいるのが明らかでしたが、2台入れられたのは、どういう事情なんでしょうね。特に、多くの人が選んだ熟成の進んだ方は、抜群でした。スタインウェイのお店に行っても、あんなのは、ありませんよね。スタインウェイは、バラツキが少ない、とのコメントを長島さんが別のビデオでなさっていましたが、私は全く逆の印象を持っていて、スタインウェイほど、良いものと平凡なものの差が、特に近年の製造のものは、大きいと思います。同じ値段をだすなら、いまは、音の洪水のような、ファツィオリ、と私は個人的に思っていますが、家に置く小さなサイズなら、圧倒的にベヒシュタインが良いですし、コストを考えると、新品ならSKがベストかと。話が逸れてしまいましたが、ヤマハは、今回の件を少し反省材料にしていただいて、音量より音質にこだわった設計変更を考えるべきかと思います。特に飛んでいく音が、弾き手に分かりやすい設計にした方がよいのではないでしょうか。この点はRX-Aの頃からカワイが優れているように思います。
今回のショパンコンクールのヤマハのピアノに関して、とある調律技術者からの情報の抜粋になります。━━━━━━━━━━ショパンコンクールのヤマハの音がキンキンしていたという評価が多いそうです。ピアニシモは柔らかく聞こえます。なぜそうなるのか、ピアノのハンマーの表面が柔らかく、中が硬いからそうなるのです。このような状態だと、ピアニシモはこもり、フォルテシモはキンキン…。┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈キンキン音は主に高次倍音が強調されている状態で、これが強すぎると耳障りな音になります。で、それを改善しようとして高次倍音を消すと、今度はモコモコした重い音になります。キンキン音は、音に輝きや張りを持たせるためにとても重要です。キンキンの芯は残した状態で、それに肉付けをするように柔らかさを加えていく、この状態がベストです。まさにショパンコンクールのスタインウェイはこれがほぼ完璧に近い状態だったと思います。ファツオリははじめは高音部分がキンキンしていましたが、ファイナルではほぼ改善してきましたね。で、ヤマハの状態、そしてそれは主に日本の整音のスタイルとも言えるのですが、ある程度ハンマーに針を刺してキンキンを消しているのですが、ピアニシモを犠牲にすることを恐れて結局は刺しきれておらず、そしてそのことでピアニシモは少しモコモコした状態です。つまり、お互いにフォルテシモとピアニシモを犠牲にすることを恐れて、ある段階で妥協した状態なのです。これですとフォルテシシモで弾いた時いきなりキンキン鳴り出し、ピアニシシモは柔らかいと言うよりもくぐもった音になります。で、音楽的に弾くには演奏者の腕次第、これでは話しになりません。キンキン音は割れるという表現もしますが、スタインウェイはフォルテシシモでも決して割れず、ピアニシシモも明瞭で軽やかに響いています。スタインウェイ自体の本体の性能があるにしても、整音はまさに完璧です。演奏者は響きの調整などに気を使わずとも、感情をストレートにピアノにぶつけ表現することが出来るのです。では、この二つの整音の違いは何なのか?刺す加減なのか?違います、刺す場所が根本的に違うのです。スタインウェイでさえ、日本的な整音をすればモコモコキンキンの音になります。そしてヤマハでスタインウェイ的な整音をすれば、それこそスタインウェイ的な音やタッチになります。どうやら、ヤマハのピアノはベストコンディションからはほど遠い状態になってしまったようです。
達也先生、今回ヤマハが本選で出してきたCFXはpreで出たCFXとは全く異なる試作品です。上の金属フレームが一方少なく(通常の三叉が二叉)になっていて、また大屋根の丁番が一個少なく、非常に音が大きい試作品だったようです。しかし音量バランスの調整が済んでなかったようで、それについて牛田さんがいろいろおしゃっていますね。
そうだったのですか?ヤマハもずいぶんと大胆なギャンブルに出たものだと思います。というか、それが事実なら、スタインウェイを意識し過ぎて自滅したような印象です。ただピアノを弾くだけの門外漢ゆえ、正確なところはわかりませんが、響板で作られる味を、メタルフレームや箱がかき消して、アンバランスな音色にしてしまいそうな印象がありますね?好みの差や、欧米ブランドとの味わいの差は別にして、本来のCFXの完成度は実証済みではあると思うので、ちょっと焦り過ぎたとしか思えません。以上が真相の一端だったとすれば、ヤマハはいま一度、長島先生の別動画で扱われたタローネのスピリットに立ち返るべきかも知れません。60年近い昔日にはFCというパワー不足のフルコンしかなかったのに対して、今はすでにCFXという完成度の高いピアノがあります。たゆまぬ改良精神は必要ですが、1969年に満を持して発表したからこそ、初代CFはヤマハの評判を一気に高めたのであって、このような安易な仕様変更で当てようとするのではなく、充分な検討・検証により、真により良いものが出来てから外に出すべきでしょう。
2021年のショパンコンクールにYAMAHAさんが出されたピアノは、他社のものに比べて鳴りが良くなかったのは確かだと思います。まぁああいうこともあるんだろうなと思いました。
(追伸)今年、YAMAHAのピアノを発注しました。届くのが楽しみです。2021ショパンコンクールの時のピアノがたまたま鳴らなかっただけだと思います。
点数を見ると、もうピアノがどうのこうのっていうレベルじゃないような気がします。
ただ、選択されたピアノは会場でもアナウンスされますし、審査員は、参加者の内、誰がどの先生に師事していたかも熟知している。ですから、最初からバイアスがかかった形で判断している可能性はありますよね。
いっそのこと全員同じピアノで期間中は同じ調律師でってしちゃえば。
そういう形だと、コンクールで使用されるピアノと同じピアノを普段から弾き慣れている人が有利になりますよね?普段から使っている楽器というのは、日本ならヤマハやカワイが多く、南欧ならファツィオリ、オーストリアならベーゼンドルファー、ドイツならベヒシュタインという、地元のメーカーが多いのではありませんか?シュタインウェイはドイツ発アメリカのメーカーですが、北米を中心にかなり世界的に使われているのかな? と思いますが。-そもそも、ヴァイオリンやフルートなどのコンクールなら、参加者は皆、自分の楽器を自分で調整して持ち込むわけです。当然、いい楽器を使っている人の方がいい音色が出ることもありうるわけでしょう?でもだからこそ、楽器やその調整・調律の仕方やホールや座席の位置で大きく異なる音色や響きをあまりにも重視する審査の仕方は正当ではないと私は感じるのですが。
@@erikasono565 オーストリアでは「シュタインウェイ」と発音?ヴィルヘルム・ケンプ先生は「シュタインヴェイ」みたいな発音をなさっていました。
だから、ヤマハ自身がどう思ってるか、聞けばはっきりするんじゃないですか。会社が答えるかどうか、別として。「ピアノの差が出た」と言ったのは、素人ではなく、ピアノ指導者の言葉ですよ。
私も少なくとも今回のコンクールに関して、日本人に対する偏見があったとか、あるいはヤマハが格下に見られたとか、そういうことは一切無いと思います。ただ、コンクールが行われていた時からコンクールの動画配信で気付いていて、さらには最近のヤマハの「新型CFX」発売の公式発表を見て思ったことは、「新型CFX」が安定しないうちに本番のコンクールのステージに乗ってしまったのが原因かもしれない、と私は感じています、、。これはコンクールの動画を見ただけでは決してわからないことで、会場の中で生音を聴かない限りはどうしても推測になってしまうのですが、ただ、ヤマハが「モデルチェンジした新型CFX」をこの大本番で事実上デビューさせてしまったことは動画からも明らかで(フレームの構造が従来のCFXとは明確に異なります)、う~ん、ピアノの調整、調律、温度変化や湿度変化、さらには観客数などの会場の微妙な変化に試行錯誤で対応せざるを得なかったことが不調の原因かもしれないと感じています。これはピアノのメンテナンスをする側にとって大変だっただけではなく、ピアニストの方にとっても「慣れないピアノの調子と対話しながら弾くのは大変」という状態だったのかもしれないと、感じてもいます(あくまで推測に過ぎません)。よく知られているようにヤマハは2010年のショパンコンクールで(旧型)「CFX」をデビューさせていきなり優勝する、という離れ業をやっています、、。おそらくは今回も「大改造した新型CFX」で同じことを狙ったのだと思いますが、う~ん、今回は新型ピアノのメンテナンスの習熟も、そしてピアニストの方の「慣れ」も少し十分ではなかったのかもしれないな、とも思いました。すなわちヤマハの作戦ミスが原因なのかもしれない、と感じています。もちろんピアノは日々改良することは必要だと思いますが、2010年にデビューしたCFXをわずか11年後の2021年にモデルチェンジするのは、う~ん、ちょっと急ぎすぎているのではないか?なんても、最近になっての「新型CFX」発売の正式発表をみて、あらためて感じています、、。
YAMAHAはどんな木を使っているんでしょうか。ストラディバリウスを一丁作るにも木選びから何度も乾燥させたり色々な工程を経て長年かけて作られるので、ファチオリも同じイタリアなのでそんな風に作られるのでしょうか。うちのピアノはYAMAHAのグランドですが舞台ではスタインウェイです。何度弾いても娘はスタインウェイの方が良いと言ってました。調律師さんにYAMAHAを「スタインウェイのように調律してほしい!」と無理を言っていました。少し近付けてくれましたが、これが限界だと言われました。しかしベートーヴェンやバッハはYAMAHAの方が良いと言い、ショパンやリストはスタインウェイが弾きやすいと言っていました。鍵盤が軽い?反応が良いとか…そんな理由だったと記憶しています。これも無理な話ですが、ショパコンも曲によってピアノを毎回変えられれば良いのに、と思いました。☺️
知らない情報でした。グールドのお話。私はヤマハを使っていたから……とは思いません。なぜならヤマハは素晴らしいと思うからです。あの、リヒテルが確か日本でヤマハを弾いて、ショパンのスケルツォだったと思いますが凄い、素晴らしい演奏でした。どんな素晴らしいピアノでも、奏者のテクニック等で音も変わるくらいですから。牛田さんの演奏初めて聴いたのがあの、昨年のショパンコンクールでしたが生で聴いたわけではないので、でも他の方も同じ条件だったから。えっ、と思いました。牛田さんのピアノから音が出ていなかった?ような…………
アクションの精度はともかく、ヤマハの音色はニュートラルで、聴いていて面白みに欠けると思った。KAWAIの音色は個性があり、響板の良さが感じられる音色で支持されるのも当然と思った。
ヤマハは大メーカーで、比較的求めやすい価格で一定の品質のピアノを教育機関などを中心に世界中に輸出しているというのは分かりますが、カワイのピアノがベーゼンドルファー以上に世界で支持されているという事実があるのでしょうか?-日本人としてはやはり日本の楽器メーカーを応援したいので非常に言いにくいことですが、1985年、高度成長を終え、バブル期に突入しつつあるピアノブーム真っ只中の日本から、ヤマハとカワイがショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノに採用さる一方で、ベーゼンドルファーとベヒシュタインが公式ピアノから外れたという背景には、日本からスポンサー料を得たいというコンクール側の思惑が透けて見えます。そんなことをしても、コンサートホールで使われるピアノの主流は、オーストリアではベーゼンドルファー、ドイツではベヒシュタインという流れが変わるわけがありません。-結果、人口比でのコンサート開催数が世界一というドイツ、音楽の都ウィーンを抱えるオーストリアがショパン国際ピアノコンクールから離反し、ドイツ・オーストリアからの出場者がほぼ皆無で、ショパン国際ピアノコンクールで上位入賞してドイツ・オーストリアで活躍するピアニストが、ポリーニ、アルゲリッチ、内田光子を除いてこれもほぼ皆無に近いといういびつな状態が続いています。今回の牛田君の件は、ショパン国際ピアノコンクールをピアノメーカーのビジネスの場にしてきたコンクールのあり方に一石を投じるものなのではないでしょうか?*****創業1828年のベーゼンドルファー音は古き良きウィーンの香りを伝える本物で、代替がききません。しかし、オーストリアという国そのものが、過去の栄光と文化遺産を観光資源として成り立っているような国なので、職人の手作りの楽器の良さを伝えるベーゼンドルファーの経営が良いとは言えないのも事実。家具メーカーから発して洋琴と言われたピアノを作り始めたヤマハは、戦後日本の経済成長を反映し、多角経営で経営基盤がしっかりしている。どうせメーカーをアピールするのであれば、世界的文化遺産ともいえるベーゼンドルファーのピアノ製造技術をヤマハが受け継ぐ気概で、もっと本格的に提携した方が良いのではありませんか?
シゲルカワイはショパンコンクールでヤ以上に支持され、本選でも複数の使用者がいました。日本人ピアニストはうっかり使うと日本での演奏活動に支障が出る可能性があるからか?使っている人いなかったけど、海外勢にシゲルカワイは高く評価されていたと思います。ヤマハはベーゼンを買収しましたが、ベーゼン弾く人が増えて、ますますヤマハの使用者が減ったら堪えられないでしょうから、ショパンコンクールでベーゼンが公式ピアノになることは持ち主が変わらない限り考えにくいでしょう。
牛田さんはスタインウェイを選んだとしても三次予選が限界だと思いますね。三次予選ではネーリングやホジャイノフなどのファイナリストよりも上手い方が多数落ちたので牛田さんも三次予選が限界だと思います。ヤマハだから落ちたというのもまずないですね。前回のショパコンでヤマハを使ったアムランが2位になりソナタ賞も受賞してるので完全に牛田さんの力不足だと思います。
第三次ネーリングは、地元の期待が大きかったでしょうから、相当なプレッシャーがあったようで、演奏から重圧がひしひしと感じられるようです。特に、マズルカ特有のリズム感を期待したのですが、気分がほぐれていなかったためか、マズルカ賞のクシューリクやトップで弾いたパホレツ(いずれも同じく地元ポーランド)らと比べてあまり感じ取れず、本来の力は全然出ていなかった感じがしました。ホジャイノフは、完全に独善的とも取れるクセの強い解釈で、楽譜との整合性を考えるとあまりにも離れていました。二次で落ちたユートン・スンやオソキンスも同様で、メカニックなどは完璧に近いものがありながら、音楽が時に不自然に感じられるようなテンポの揺らし方とか、特にテーマとか印象的なカウンターメロディというわけでもないのに意味不明な一部の音の極端な強調があったり…。個性と独善をはき違えているような気さえしました。前回のアムランは、確かに素晴らしい演奏でしたね?とりわけ、第二楽章がヤマハ独自の透明感ある音色とマッチして、まさに「天上の音楽」のイメージでした。
牛田さんが二次予選を通過できなかったのは、本人がツィッターで言ってるように、ホールの音響にピアノの音量、響きを調整することができなかったから。コンクール後に何人もの参加者の演奏を聴き比べると、通過した人はみなその調整がうまくできていた。牛田さんの演奏は推測ですが、審査員席で聴いたら音が割れたり響きすぎたりして聴きにくいものだったのでは?と思います。二次予選ではコンテスタントの間では技術的な差はほとんどないので、音の深さ、曲の理解・解釈、などほんの少しの差が採点にひびく。演奏が適切な音量と響き(審査員席で)であるか?は決定的だった、と推測してます。
あとからなら、何とでも言える!!結局、牛田さんが落ちた理由を何の見解も出していない。私はほぼon timeでコメントを第2次予選に対して出した。「あとだしじゃんけん」ばっかりだ。
後出しで負けちゃったら最悪ですね。笑笑
グールドの2回目のゴールドベルク変奏曲は大好きでもう何百回も聴いてると思いますが、そのピアノがヤマハだとは知りませんでした。大好きな曲がさらに好きになりそうです。
説得力が本当にある生きた動画だと思います。こんな素晴らしい方のお話やレッスン動画を地方に住みながらいろいろ聞けるなんで幸せです。私は音楽教育の地域格差を感じていますが、その格差の一端を解消して下さる方でもあるのではないかと思います。
まず、ホールで聴く生音とテレビで聴くマイクを通した音では違いがあると思う。審査はホールで行われるので、ホールでの生音がヤマハと他のメーカーではどう違ったのかが重要だが、これはホールにいないとわからない。私はマイクを通したネット中継を視聴したが、率直にヤマハはスタインウェイに比べて音が出ていないように最初の牛田さんの一音を聴いて感じた。音が出ていないと力が入る。次に、楽器は弾き手と聴き手が必ずしも同じ感覚を共有するとは限らない。弾き手が感じるピアノの響きが聴き手にも同じように聴こえていると思っても、本当にそうかは聴き手に確かめてみないとわからない。他にも鍵盤の重さ、音色、調律を含めた奏者と楽器とホールとの相性もあろう。しかし、牛田さんのような当代一流のピアニストなら、それらのことは十分過ぎるほどご理解された上でヤマハを選んでいるはず。審査員もその前提で自らの信念にしたがった審査をしていると思う。ショパンコンクールでは、弾き手がピアノを選び、そのピアノの個性を使いこなすことを求められる。ただし、中継を通して聴いた牛田さんのショパンはまさにショパンそのものを映し出す世界観と深みを感じさせる演奏だったので、スタインウェイを使っていたらどういう演奏を聴けたのかと、純粋かつ音楽的な興味は尽きない。最後に、私にとっては審査や結果は重要ではなく、ショパンコンクールで牛田さんのショパンの演奏が聴けたことが何よりの幸せ。
ショパン協会の動画へのコメントには、牛田君はヤマハから支援を受けているから、ヤマハ以外のピアノは選びにくかったのだろうという指摘がありましたが、その辺りはどうなのでしょう?
コンクールで楽器を試弾できる時間は15分とのこと。短時間にホールの響きとの相性まで確認するのは至難の業です。
普段から弾き慣れていて、尚且つメーカー側から経済的な支援まで受けていれば、そのメーカーのピアノを選択するのは当然の成り行きではありませんか。
牛田君以外の参加者も、概ね、普段自分が弾いているメーカーのピアノを選択したのではありませんか?
結果として、今回はヤマハのピアノの調整・調律ミスのために、ホールの響きとピアノの響きが響き合うことなく、しかもその点が審査に大きく影響したために、ヤマハのピアノを選択したピアニストは早い段階で皆落選した。
ヤマハの場合には、日本のピアノ界で最も多く使われている楽器であるがゆえに、欧州で調律師の修行をした方が指摘した通り、欧州とは異なり、実際に鳴っている音の背後になっている基音に合わせて調律し、そのことで倍音とホールの音響が融合して共鳴し合うような調律の仕方ができていないのではないかと私は危惧するのです。
牛田君に関しては、ヤマハの支援を受けている限り、仮に次回、ショパン国際ピアノコンクールに再挑戦するとしても、ヤマハではなくシュタインウェイを選ぶようなことは、義理堅い彼の性格からしておよそ考えられない。
だからこそ私は、今回の件でヤマハに真剣に反省して頂き、ヤマハのピアノを使って行われている日本式の誤った調律法を正して頂きたいと思います。
本当にそう感じます。
だいたい、そんな言葉は、当人の牛田君に対しても失礼だと思います。
牛田君がすべては彼の責任だと言っていることと、今回のヤマハの調整・調律ミスを放置してよいかどうかというのは別問題です。
私はすでに日本より欧州の方が遥かに長い。足掛け15年に及ぶウィーン資料研究滞在中はもとより、欧州の音楽祭も軒並み聴いています。
日本と欧州とでは、ピアノの鳴り方が根本的に違う。それは、調律の仕方が根本的に違うからだ、と欧州で調律師修行をした方が仰るのは当然のことです。
ヤマハがそのことを理解せず、きちんとホールの反響とピアノが響き合うような調律ができなかったのが今回の敗因の原因でしょう。
ヤマハはそのことを反省して認識し、ピアノの製造過程の調整からコンサート時の調律まで、根本的に研究し直さなければ、メーカーの未来も、日本ビアノ界の未来もない、と私は言っているのです。
長島達也さんが説明して頂いて安心しています。中古だと庶民でも買いやすい価格のヤマハ。
ヤマハもカワイも素晴らしいピアノだと思います。これからもコンクールで弾いて欲しいです。
カワイとヤマハは安定したピアノを提供できる優秀なピアノだと思います。価格も買いやすい、品質もいい。日本が誇るべき2大ピアノメーカーだと思います。あとは個人の好みですね。ガジェブがSHIGERU KAWAIを選んだのも彼の表現力にピアノの音色がすごく合ってたし、FAZIOLIはまた弾くのにクセがありそうなピアノで、でも音色はイタリアっぽく華麗です。私は海外住なので、日本人コンテスタントびいきというより、自分の推しピアニストの演奏が気になりました。あとやっぱりコンテスタントも人間なんで、その時の体調やあと練習するの時間制限、ホールとピアノの音響関係でいろいろあってのことだと思います。牛田さん、次回もあるので、良い経験をしたと思い将来に向け頑張って欲しいです。
あなたがどこの国にお住まいか存じませんが、私の住むドイツでは、カワイもヤマハも、少なくともコンサート会場では使われているとは言い難い。
ドイツでコンサートグランドピアノとして普及しているのは、ドイツ製のベヒシュタインです。一般家庭にあるアップライトのピアノもベヒシュタインが多い。
ヤマハのピアノも、練習用や初心者用の楽器、或いは電子ピアノとしてなら需要はあるようですが。ちなみに、私のアパートにあるのも、ヤマハのクラヴィノーヴァです。
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それが現実ですよ。日本でヤマハのピアノが普及しているのも、小中高の音楽室用のピアノとして文部科学省が大量に買い付けたり、ヤマハ音楽教室でヤマハのピアノやエレクトーンを買わせたりしているからでしょう?
私も音大入学当初、アルバイトで音楽教室講師を募集していたので話を聴きに行ったら、「ピアノを教えるだけじゃダメなんですよ。ヤマハのピアノやエレクトーンを生徒さんたちに買ってもらわなければ」と言われて、呆れ果てて、それ以後、その種のことには関わらないようにしています。
ピアノ科出身の兄嫁は、暫くヤマハの音楽教室講師もしていたようですが、月謝の7割を教室側に取られるとかで、早々に辞めたと聞きました。
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つまり、ヤマハのピアノは、日本の小学校で教育用に使われているプラスチックのリコーダーと似たように位置づけだということ。
プラスチックのリコーダーが、まともな古楽器である木製のブロックフレーテとは似て非なるものであることは、少し音楽を勉強した人ならわかることです。
ヤマハが、そうした教育用の楽器から脱皮して、欧州の主要国でコンサート会場に備え付けて貰える楽器に成長するためには、製造過程の調整や調律まで含めて、もっと欧州流の音色の原理を知らなければならない、と私は言っているのです。
@@erikasono565 ドイツではピアノ業者が150もあり全てがドイツで作っているかといえばそうではなく、中国で作り、ドイツのピアノを名乗ってるものもあります。私の友人のピアノ業者やピアニストはドイツのピアノは個体差が多く、日本に来ると湿気にやられることも多い。またドイツでも個体によるバラツキが大きく当たれば良いけど、そうでなければ調律を多めにしないといけないと言われました.イタリアのFaziolliも同じです。ヨーロッパのピアノというのは個体によってバラツキが大きいです。日本のピアノはとりあえずさほど高価ではなく個体差も大きくなく、湿気にも他のドイツピアノより強いそうです。日本のピアノも良いピアノになれば浜松まで行って工場で直に選ぶこともあります。弟はピアニストではないけど、カワイの工場まで行きShigeru Kawaiのフルコン買いました。
ベヒシュタイン、すべてのドイツ家庭が持てるわけでは無いと思います。値段が値段ですから。それに今はSauerとか良いピアノもあるし。
ドイツピアノは今回のショパンコンクールでは使われてなかったですね。国際ベートーベンコンペティションではオーストリアのべーゼンドルファーでした。国際ピアノコンクールというのはピアノの会社のコンクールでもあるので、ベヒシュタインが使われないというのには理由があると思います。
おそらく自分がピアニストだったら、そこはやっぱりベヒシュタインではなく、スタインウエイを選ぶと思います。特にショパンを弾くならスタインウエイですね。次がShigeru Kawaiです。Faziolliはちょっとむずかしい癖があるけど、イタリアの私の第二の故郷であるイタリアの音がするので大好きです。 ヨーロッパの音というより、何を弾くかで自分ならピアノを選ぶかもしれません。自分の事を表現できるピアノということです。
私は小さい頃から個人的に偉い先生についてピアノを習ってきたし、その頃一般的だったバイエルとかドイツの教本はやってません。 (とりあえずハノンはやったけど) したがってドイツ奏法ではなく、ロシア奏法に近いです。バッハやベートーヴェンも苦手で、すぐにショパンの方にいきました。プロになる気がなかったのであくまで趣味ですが、英国留学中も偶然、素晴らしい先生に出会いピアノを習ってきました。だからヤマハのピアノ教室がどのくらいのレベルの先生が教えてて、どう運営されてるのか、全く知りません。
個人的に自分はヤマハの金属音と鍵盤のタッチが苦手なのでカワイのグランドを近々買う予定です。幸い家の大家さんも音楽に理解があり大賛成で、いろいろなお店まで調べてくれてます.電気ピアノは持ってるけど、どうも表現や鍵盤タッチがずっとグランドで練習してきた自分としては物足りないです。 ちなみに今だけ在独です.(ドイツは好きじゃないけど、今は仕方なく、)いつかShigeruKawaiかスタインウエイが欲しいです。
@@erikasono565 さん
ヤマハのCF系やシゲルカワイは、ほかのヤマハ、カワイとはまったく別工程で作られるので、安価な量販品であるC(現行CX)シリーズとは分けてとらえなければいけません。
もちろん、それでも好みの差はありますし、欧米とは環境も歴史も考え方もかなり異なって当然だとも思います。
あと、そんな中でもヤマハCFXの取引価格は他の(練習用と位置付けておられるような)ヤマハと比べて非常に高価で、他の伝統メーカー(中国製造ブランドになってしまったものは除く)がひしめき合う中で、あえて導入されないのは当然の流れとも思えます。
そもそも、ハンブルクでも相当数が作られているスタインウェイが独り勝ち出来ていないのですよね?
ヤマハは世界ダントツの量販ピアノメーカーではありますが、CFXの生産はごくわずかに過ぎず、歴代CFシリーズのすべての個体のシリアルナンバーは、末尾2桁「00」に限定されています。
貴方はヨーロッパ調(?)を好まれるかも知れませんが、従来のヤマハCF系を好まれる方も、欧米の一部のピアニスト(一流と称される人も含む)を含めているわけで、どれが最高とか正しいとか、一概に決められません。
そもそも、ショパン時代のピアノを考えたら、とりわけ一番人気のスタインウェイなんかあまりに性格が違い過ぎ、ほかのブランドも含めてどれが相応しいかなんて、決めようがありません。
貴方がいろんな経験や知見を通して述べられていることは理解しますが、何でもかんでも、断定気味に言わない方がよいかと思います。
グールド が、2度目の録音でYAMAHAを使っていたなんて驚きました。私もグレングールド 大好きで、ピアノに物凄く拘っていたのは知っていましたし、彼のオールドスタンウェイが壊れたのも知っていましたが。貴重な情報を有難う御座います!
ピアノの音色は一台一台異なるし、調整・調律の仕方によっても大きく違ってきます。
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バドゥーラ=スコーダは、幼少時からベーゼンドルファーのグランドピアノを弾いてきたそうです。
でも、10歳頃、録音のために弾かせてもらった知人宅の1920年頃のベーゼンドルファー・モデル・インペリアルが、同じベーゼンドルファーのモデル・インペリアルの他のピアノのどれとも異なる、抜群にいい音色であることに大人になってから気づいたそうです。
惚れこんだその楽器の持ち主は当時経済的に困窮していたのに、自分が生きているうちは、バドゥーラ=スコーダがどれだけお金を積んで交渉しても、どうしても譲ろうとしなかった。
その持ち主が亡くなった際、遺言によって、バドゥーラ=スコーダは、ようやく念願の楽器を手に入れることができたそうです。
ですから、バドゥーラ=スコーダ宅には、オリジナル楽器がたくさんあるだけではなく、ベーゼンドルファーのグランドピアノも何台もある。皆、音色が違うそうです。
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ピアノは一台ずつ、木を乾燥させて丁寧に作られていく。
私のアパートの前住人が知人のヴァイオリン製作者で、黒い森に行って木を選び、丁寧に削り、乾かしてニスを塗る作業を繰り返し、1年くらいかけてヴァイオリン1台を創り上げるという話をしてくれ、作業の様子も見せてもらいました。
ファツィオリのピアノ製造工程がウィーン楽友協会の広報誌に特集されていたことがありましたが、基本的にはピアノもヴァイオリンと同じだと感じました。
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ですから、グールドが愛用のシュタインウェイの代わりに選んだ楽器がヤマハであっても、だからヤマハがシュタインウェイより優れていると一般論で片づけることはできません。
様々な条件が重なり、グールドが選び抜いたその楽器が、たまたま優れた音色を持っていたことも十分考えられます。
それに、今回のショパン国際ピアノコンクールでヤマハを選んだピアニストが皆予選落ちし、牛田君に関しては、審査員がホールの音響と響き合っていなかったことを特に指摘しているということは、今回のヤマハのピアノの調整・調律に当たった人の不手際と考えられます。
このことは、必ずしもヤマハのピアノがすべてダメということは意味していませんが、今回に限っては、調整・調律の不手際でヤマハを選んだピアニストが不利な条件に立たされたことを立証しているように思います。
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心血を注いで仕事をしているのは、メーカー側だけではない。参加するピアニストも、彼らを教える先生も同じです。
今回のことでは、ヤマハに批判が向けられても仕方がない面はあります。
それなのに、牛田君が、楽器とホールの音響が合わなかったことまで彼自身の責任であるかのようなツィートをしているのに対し、ヤマハが全く反省していないのであれば、非難されて当然です。
グールドがヤマハを弾くこととなった経緯については、彼の伝記に詳しく記載されてます。
国際的な視点を持ってるからこそのコメント。とても面白かったです。鳥の鳴き声もいい味出してます😌
ドイツ・オーストリアを中心に在欧36年目になる者です。
長島さんがどの国に何年くらい滞在なさったのか知りませんが、少なくとも私は、ドイツ・オーストリアでのコンサートで、ヤマハのピアノが使われているの見たことがありません。
ですので、「ヤマハのピアノが国際的に評価されていないわけではない」というのは、その意味では誤りです。
むしろ、ドイツ・オーストリアに関しては、「ヤマハのピアノは、コンサートで使われるピアノとしては評価されていない」というのが正直なところでしょう。
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では、日本以外ではどの国ならコンサートでヤマハのピアノが使われているのか?
今回のショパン国際ピアノコンクールでのピアノの選択を見る限りでは、日本人以外でヤマハを選択したのは、中韓などのアジア出身のピアニスト。
南欧ではファツィオリ、北米ではシュタインウェイが絶対的な強さを誇っていることから考えて、ヤマハのピアノをコンサート・グランドピアノとして評価して多くのコンサート会場で備えている国は非常に少ないと思うのですが?
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長島さんは、コンクールの参加者や審査員としての経験から、と述べていらっしゃいますが、コンクールで使われる公式ピアノは、ショパン国際ピアノコンクール同様、ピアノメーカーがスポンサーになれば、そのメーカーのピアノを採用する。
つまり、実際にコンサートでそのメーカーのピアノが使われているか否かとはあまり関係ないと考えてよさそうです。
また、ドイツ・オーストリアのように、自国に伝統が長いピアノメーカーがある国ならそのメーカーのピアノが使われるのでしょうが、中韓のようなアジア諸国、それに西洋音楽史では辺境ともいえるロシア・東欧諸国なら、自国に伝統のあるピアノメーカーがないからヤマハのピアノを使うこともあるのかもしれませんね。
でもそれを称して、「ヤマハのピアノが国際的に評価されていないわけではない」ということができるのでしょうか?
私のようなものにもコメントに返事ありがとうございました。先生のような方にはっきりとそうではないとおっしゃっていただきスッと納得できました。
ありがとうございました。次回4年後こそ日本人の1位なおかつ日本のmakerのピアノでということが実現できますようにと願ってます。
偉そうに喋ってしまいましたが、あくまでも私の経験上に基づいての意見です。でも、日本人1位なおかつ日本メーカーのピアノ、考えるだけで嬉しくてにやけてしまいますね!
グールドのエピソード、泣けてきますね! YAMAHAの件、先生にはっきり言っていただいて、私もスッキリしました!
そのためには、ヤマハにも根本的な楽器の音色や調整・調律まで含めて、もっと研究し直してもらわなければなりませんね。
同感です。ヤマハだから落ちた等言われた方、おかしいです。牛田さんが審査員に対して信頼していますし〜とか謙遜なコメントしているのに、ショパン国際ピアノコンクールの事務局に抗議のメールを送ったとか言われていましたが、逆に牛田さんがかわいそうです。牛田さんのファンゆえに熱くなってしまったのかもしれませんが〜
この動画拝聴してほしいと思いました。
そこなんですよね。まるで、牛田君が特定のピアノじゃないといい演奏やいい音色を出せない、みたいな捉え方だってできちゃいますしね。それにヤマハはショパコンのスポンサーでしたし...
@@TatsuyaNagashima
特定のメーカーのピアノでなければいい演奏、いい音色が出せないわけではなくても、楽器とその調整・調律によって音色やホールでの響き方は大きく異なるのは事実だと思います。
日本人の立場としては言いにくいことですが、1985年からヤマハとカワイがショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノになる一方で、ベーゼンドルファーやベヒシュタインが公式ピアノから外されたのは、ヤマハがスポンサーになったからなのではないかという見方もできます。
私は、ドイツ・オーストリアを中心に在欧36年目になります。
コンサートホールで使われているピアノは、オーストリアではベーゼンドルファー、ドイツではベヒシュタインが多い。
決して、現在の世界中のコンサートホールのピアノがシュタインウェイでなければヤマハかカワイであるわけではありません。
今回のように、音色そのものが豊潤で美しい響きであることがコンクールの審査に大きく影響するとなると、残念ですが、ファツィオリやシュタインウェイに比べてヤマハは劣ると考えてもいいと私は思います。
また、音色重視なのであれば、ベーゼンドルファーを入れるべきなのではないかということ。
その場合、シュタインウェイを1台のみにするのか、それともヤマハかカワイを落とすのか、分かりませんが。
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私などは、聴く際に楽器やホール、或いは席の場所によって音色や響き方は大きく異なるということを考慮し、それ以外の音楽そのものの創り方で評価します。
そうではなくて、楽器やその調整の仕方、ホールでの響きをこれほどまでにコンクールの審査で重視すべきなのかというのがまず一点。
もう一点は、ピアノの楽器そのものではなく、アクションなどの調整の仕方や調律の仕方が、日本と欧州とでは根本的に異なるのではないかということ。
この機会に、ヤマハはその辺りのことをもう一度研究し直し、将来に備える必要があるのではないでしょうか。
おっしゃる通りです!
先生の意見を伺ってスッキリしました😊
ショパンコンクールコンテスタントの皆さんは、自分の演奏が最大限発揮できる楽器を選んでいて、結果的にファイナリストにはヤマハを弾く人がいなかっただけ😌
それぞれの楽器の良さも引き出している演奏は、本当に素晴らしかったです❣️
そう簡単には言えないでしょう。
「自分の演奏が最大限発揮できる楽器を選ぶ」という意味では、参加者はコンクール参加前の普段の練習の楽器で、多くの場合には自分の国で手に入る楽器の中で最良のものを選んで使っている。
コンクール前の試弾の時間は短いから、大抵の参加者は、普段弾き慣れているメーカーの楽器を選んだということ。
そして今回は、ヤマハの調整・調律ミスで、ヤマハを選んだピアニストがいらぬ苦労をさせられたというだけのことです。
私の敬愛するリヒテル の愛機もヤマハでした。リヒテル はピアノのメーカーにこだわらない方だったみたいです。私個人のつたない想いなのですが、リヒテル の強く太い力強い音を表現するにはヤマハのやや硬質な音が最高だと勝手に納得しています。
全く同感です!「リヒテル の強く太い力強い音を表現するにはヤマハのやや硬質な音が最高」私も感じていたそのままの言葉です。
今回は多様性の時代を反映した審査に重きを置かれていたと感じました。牛田さんが先に進めなかったことは残念ですが、正統派で端正なショパンらしいショパンをなぞるのではなく、新しい発見があったり魅惑的で引き出しの多い表現ができる方が残っていっただけかなと思います。
個人的にも生まれ持ったキャラクターや人生経験から生まれる表現の幅が広い方に関心が向きました。
楽器メーカーの方々も熾烈な戦いの中で、血の滲むような努力をされているはずです。
気持ちはわかりますが、ピアノのせいとか軽く言うのは、そう言う努力をされてる方々に大変失礼な事だと思います。
自分の不幸を環境のせいにする考え方と似ていると思います。
牛田さんはこのくらいの事で潰れる様な方ではないはずですし、この経験が彼をより一層成長させる、と考える方がずっと前向きだと思います。
私もそう思います。
でも個人的な願いとしては牛田君には3次に進んで欲しかった。
私もそう思います。
それは落ちた理由にも依るでしょう。
審査員らは、ダン・タイ・ソンや海老彰子さんを初めとして、牛田君が二次予選で第一の落ちた理由として、審査員席で音が響きすぎて割れていたとしています。
この他に、タッチを押し付けている、ペダルの使い過ぎや左右のバランスが悪いという指摘もあるのですが、これらがライヴ配信ではきれいに修正されていて驚いたと言っていることと、牛田君自身のツィートを考え合わせると、これらはすべて、ピアノの音とホールが響き合っていないと感じた牛田君が、何とかして鳴らそうと苦心した結果起こったことだと思われます。
ピアノの音がホールの反響をうまく利用できていない、きれいに響き合っていないというのは、ピアノの調整・調律のミスです。
ヤマハのピアノを弾き慣れていて、全幅の信頼を置いていた牛田君がその信頼を裏切られた形です。
牛田君だけがツィートで周囲に気を使って全て自分の責任と反省の弁を述べているのに、ヤマハが少しも反省しないのは奇妙です。
結果は変えようがありませんが、起こってしまったことの原因をきちんと究明して改善に務めない限り、メーカーにも将来はありません。
事実は、今回のショパコンで1次でヤマハを選んだピアニストは9人、2次で全滅して3次には誰も進めなかった。想定される原因は3つ、
1. 他メーカーがヤマハ以上の状態に仕上がったピアノを提供してきた。
2. ヤマハが何らかの理由でベストな状態のピアノを提供できなかった。
3. 調律の問題。聴衆有り無しでのサウンドの読み違え。
2010年, 2015年のショパコンでヤマハはスタインウェイと互角に張り合っています。今回9人しか選ばなかったというのもおかしいです。別にヤマハのピアノ全てが問題だとは言ってませんが、今回の結果の原因は1じゃないかと思っています。ヤマハはやっぱり大企業ですからね、コロナでコンサートが無くなってピアノが売れなくても死にはしません。他はピアノ売れないと死んでしまいます。Fazioli Steinwayなんかはコンサートグランド専門でしょう? 今回のコンクールの結果は死活に直結するから最高の状態で望んだと思います。ショパンの曲はピアノを極限まで使うようにできていますからね。コンクールみたいに比較で順位をつける場合にはサウンドは無視できない要素だと思います。
原因は、1~3のすべてであるように私は思います。
いずれにしろ、ファツィオリやシュタインウェイはコンサートグランド専門で、ヤマハはピアノ以外の楽器も含めて、教育用の楽器製造が多いというのは事実。
尚且つ、ドイツでは、ヤマハと言えばピアノよりむしろバイクのメーカーとして有名で、次いで電子ピアノメーカーというイメージですね。
コンサート会場に備え付けられるコンサートグランドピアノのメーカーだとは、誰も思っていない(笑)
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もしヤマハが、コンサートグランドピアノメーカーとして、ファツィオリやシュタインウェイと真剣に張り合うつもりなのなら、ピアノの製造過程の調整や調律も含めて、もっと予算を掛け、専門家を集めて手間暇かけて、徹底的に音色を追求すべきです。
申しわけないけれど、今のままでヤマハが世界的にコンサートグランドピアノのメーカーとして認められるとは到底思えません。
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ショパン国際ピアノコンクールでヤマハのピアノで優勝した人がいようがいまいが、そんなの関係ない。
だって、そもそもショパン国際ピアノコンクールで上位入賞した人でも、ウィーンでまともに受け入れられているのは、ポリーニ、アルゲリッチ、内田光子くらいなのだもの。
もちろん、ウィーン楽友協会ホールやコンツェルトハウスでポリーニらが弾いているピアノはヤマハのピアノではありませんし、今後もヤマハのピアノが採用されることは考えにくい。
それが現実です。
もやもやしている議論にコメント頂きありがとうございました。
過去にヤマハを選んで優勝している人もいますし、ピアノメーカーのせいで予選に落ちたというのは極端過ぎますね。
審査員の先生方も個人的な好みは色々あると思いますが、日本人だから不利だとかポーランド人だから優遇されているとか、私は全く感じませんでした。
セミファイナルにポーランド人と日本人が多く残っていましたが、ショパンを真に理解しようという本場ならではのポーランド人の演奏と、緻密で魂のこもった日本人の演奏が評価された結果だったと思いました。
前回など、過去の大会と今回とで、ヤマハのピアノの調整・調節担当者が異なっていれば、異なった結果になることも大いにあり得ます。
予選落ちの原因がピアノメーカーのせいだけとはもちろん言えませんが、牛田君まで得点が伸びず、特にホールの響きとの関係で審査員から批判された原因の一端はヤマハの調整・調律ミスにある、だから今後のためにヤマハにも反省してほしいと私は言っているのです。
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今回の件だけではなく、少なくとも、ドイツ・オーストリアでヤマハのピアノがコンサート会場で採用される例が少ない原因の一端もその辺りにある。
逆に、欧州で調律師修行をし、イェルク・デームスのコンサートや講習会の旅に、日本からウィーンにまで駆けつけて調律させられていたという方が、欧州とは全く異なる日本式の調律法を批判し、ブリュートナーの輸入販売を請け負っているのはなぜなのか、ヤマハの担当者はよく反省すべきです。
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ウィーン楽友協会で使用されているのは地元のベーゼンドルファーですが、ウィーン楽友協会の広報誌には、ファツィオリのピアノの製造過程が特集されたこともありました。
慎重に木を選び、手作りの良さを生かしたファツィオリのピアノ製造過程には私も好感を持ちました。
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ヤマハが、一定品質のピアノを安価に大量に提供し、日本の学校音楽教育を支えてきた功績は、私も否定しません。
ただ、欧州でコンサート会場で使われているピアノやその調整・調律の仕方とは、まだまだ大きな開きがある、と言っているのです。
わざわざ批判するのは、反省して改善して頂きたいからです。改善なくして、メーカーの未来も、日本のピアノ界の未来もあり得ません。
10年程前に東京文化会館でデームスさんのピアノを聴きました。とにかく音色が素晴らしすぎて、涙ぼろぼろで止まりませんでした。これがピアノなんだ!と。他の有名ピアニストさんたちの演奏会でもまだあの時の衝撃を超える音は聴けていません。調律師さんの技術も相まっての事だったのですね。とても納得しました。ありがとうございました。
グールドのゴルトベルグの2回目の録音は81年ですから丁度40年前で、それからピアノはかなり進歩してきている筈です。その証拠がファツィオリの登場です。ファツィオリがスタートしたのもその頃で、カワイもコンサートピアノとしては未熟だったと思います。私にとって驚きはバッハ弾きのグールドが以前はスタインウェイを使ってたと云う事実です。ショパンを滅多に弾かないだろうグールドがヤマハを40年前に使っていたことは、リヒテルやロシアのピアニストが少なくとも来日コンサートでヤマハを使っていた事と同様に、各自の好みの問題であり驚くに値しません。少なくともヤマハを世界的ピアニストがコンサートで使う場合、世界中で最高の調律師を常に手配してくれる筈で、ピアニストにとってはそれが何より嬉しい事の筈です。
さて、今回のショパンコンクールでの楽器の出来不出来ですが、他のピアニストが途中で落ちたためか牛田さんの演奏以外は聴けていません。その中でRUclipsの音で判断する限り牛田さんのピアノは響いてなかった様に感じました。音の底を無理にベチャと叩いている音が聴こえてきました。牛田さんが思うより緊張の中でアドレナリンが出過ぎているいたのかも知れません。今回のコンクールは極めてレベルが高くコンテスタントは色々な美しい音を使い分けて表現していました。その中で牛田さんの音はガルシア2とは対照的で重々しかったと思います。それ故に、技術的に劣ったと云うよりは、次のステージでも聴いてみたいかのYESNOの審査基準の中で埋没してしまったと思われます。
一方でファツィオリを使った演奏者、例えばブルース劉は運動神経は速いものの手の形から判断するに、技術は荒削りで無駄な力が入っており本来なら音は汚くなるべき箇所が、ファツィオリの魔法なのかその欠点が隠れて実力以上に聴き映えしていたと思われました。スタインウェイは繊細なタッチが要求される楽器だと思うが結果的に今回は使用者の技術が高く何とか収まっていたと思われました。カワイも深い響きを持っており上位の中に食い込んでいました。つまりファツィオリはコンクールの様な、緊張で力が入り過ぎたりする場合でも誤魔化しが効きやすい可能性があるのでコンクール向きの楽器なのかも知れません。
楽器業界の事情には疎いのですが、NHKの番組で「もう一つのショパンコンクール」と題してピアノメーカーがコンテスタントの入賞にどれだけ貢献するかの競争があると以前報道されていました。裏事情はわからなくとも、おそらく各メーカーは自社の楽器を使ってもらうべくコンテスタントに事前にも直前までも短期専属契約して金銭の支払いもあり得ると思われます。各地のコンサートホールで採用されるべく王者スタインウェイに戦いを挑んでいるのでしょう。しかし今回のコンクールでは試奏を経たその結果として全コンテスタントの中で1割強の9名しかヤマハを選ばなかったと云う事であり、それは今回のヤマハは鳴り方がそこそこで、他社の進歩に負けていた可能性があると思われます。たとえいくらお金を貰えるとしてもコンテスタントも勝つために必死でしょうから上位を狙っている人は勝てる楽器を選ぶ筈です。また日本人は日本国内でのヤマハの強い影響力を知っていますから、ヤマハを蹴ってカワイを選び、帰国後にヤマハの息のかかった演奏会から悪影響が出る事を避ける筈で、外国人しか今回カワイを使用しなかった理由も理解出来ます。その中でカワイは2位のガジエフはじめ上位に食い込んだのは評価できると思います。
結論的には、牛田さんが再チャレンジするならば、日本人が日本のピアノで優勝するなんて素晴らしい夢ですが、また牛田さんが硬くなって音が重くなり予選で姿を消するリスクを考えると、ファツィオリかスタインウェイを使用した方が良いと感じます。
私の大好きなピアニストは過去にチャイコフスキーコンクールでファツィオリを選んでまして、そのファツィオリに招かれて来日した際、「ファツィオリは他のメーカーより鍵盤が重く、弾いたそのままの音がでるのでごまかしが効かないのです。ペダルの使い方でそれはそれは素晴らしい満足感が得られる」と言ってました。腕力+高度な技術+ペダル使いで聴衆を魅了できるのでしょう。どのメーカーも大変ですね。
そもそも、なんで2010年アヴデーエワはヤマハCFXを弾いて優勝できたのか?
前回2015年は優勝のチョ・ソン・ジンと本選での3位ケイト・リウと4位エリック・ルーこそスタインウェイだったが、ほかは入賞者5名すべてがヤマハCFXだった。
スタインウェイは、ピアニシモのコントロールがやや難しいが、パワーや音の伸びはダントツで、ヤマハはダイナミックレンジが広くコントロールはしやすく、KAWAI、FAZIOLI含めて、どれも表現の幅が広く歌い上げやすい素晴らしいピアノだ。
音色は明らかに四者四様。好みは別にして甲乙つけがたい。
ヤマハを選んだ2015年ファイナリストのオソキンスも、2021年は第二次で落ちている。もちろん、彼は超人的なメカニックを備えていて、技術的には問題なかっただろう。
通過が出来なかったのは、まず間違いなく彼の独自の音楽解釈や表現によるものであろうし、少なくともピアノのせいには出来ない。
なお、誤解がないように申し上げると、ヤマハやKAWAIは、量販タイプのモデルが一般販売の主流であり、響板は加熱して急速に乾燥させているし、組み立ても合理化されている。しかし、YAMAHAのCF系(フルコン)とSシリーズ、さらにシゲルカワイとフルコンのK.KAWAIのEXシリーズは、厳選された響板を世界の第一級たる高級ピアノと同様に長期自然乾燥で採用して、組み立て工程も手作業か多く、よって価格も高い。
普段、YAMAHAやKAWAIを弾くほとんどの人が、量販タイプのYAMAHA C(古いものは一部G)とか、K.KAWAI RXやGXといったモデル、もしくはアップライトといった感じになるだろう。
大筋の基本設計に、フルコンのCF系やEX系開発で得たノウハウも投入されているから、音色の傾向に類似点も多いとはいえ、量販タイプのモデルとフルコンとでは、少なくともYAMAHAやKAWAIに関しては、全くの別次元と考えるべき。
※一部量販品にも、例外的な特別仕様や試作的なモデルなどがある。
ちなみに、ピアノは各国の協約により関税がほとんどかからないにも関わらず、アメリカなどではスタインウェイのフルコン(通常モデル)よりYAMAHA CFXの方が高価で取り引きされているようだ。
なお、日本では現在、KAWAIのフルコンはシゲルカワイではなくカタログ上はK.KAWAI EX-Lになるようだ。性能面はほぼ同じだろうが、アクション周りの設計に両系統は元々相違がある。
メーカーによって、大きな流れの音色とか特色とかあるとは思うけど、究極は一台、一台違っているのだと思う。なので自分が選んだ楽器をどう表現するのか、どんな音色を響かせたいのか、という感じでメーカー云々ではないと信じたい。
コンクールで選ぶ楽器は、たった15分の試弾で選ぶのですから、一台一台異なる楽器の音色をゆっくり吟味する時間などないはずです。
結局は、普段から弾き慣れているメーカーの楽器を選ぶことになるというのが現実でしょう。
スポンサーにレクサスがいますしね。私は少しトヨタを知っていますが、スポンサーだからといって圧力かける会社ではないです。知り合いのカナダ人の意見では、日本人はショパコンのような国際審査員に師事するピアニストが少ない(ガラパゴス化?)からではというものでした。
今回、ショパン国際ピアノコンクールに出場した日本人参加者の多くは留学経験があり、国際コンクール審査員にいつ選ばれてもおかしくないようなピアニストに師事していると思いますが?
反田さんのようにワルシャワ音楽院在学中の人はもとより、牛田君もモスクワとワルシャワに留学経験があるし、角野さんはルイサダに師事していましたよね。
ただ、ポゴレリッチ事件の際に出来レースで優勝したといわれるダン・タイ・ソンに師事していたカナダ人2人がファイナルに進出し、リウが優勝した背景には、ポゴレリッチ事件の時と同様の出来レースが多少なりともあったのではないかと疑われても仕方がない状況があるように思います。
角野さんのルイサダ師事は最近だったと思います。ちょっと教わった、留学経験があるというだけでは平均的でアピールがなく、審査員と強い師弟関係を結んだかとか、そうなると審査員のメンツをつぶすことはまずいというような空気感がお互いに生じるのかもしれませんね。
登録しました‼️
ありがとうございます!!!!
『選べてしまう』からこそ生まれる議論ですよね。演奏者側からすれば、選択肢があるのは嬉しいことなんですがね!😅
選択肢といっても、準備の都合上、5台までしか用意できないピアノのうち、シュタインウェイ2台、日本のメーカーからヤマハとカワイ、それにファツィオリという選択肢は、非常に偏っています。
なぜ、ショパン国際ピアノコンクール開始当初選択肢にあったベーゼンドルファーとベヒシュタインが外され、ヤマハとカワイに取って代わられたのか疑問です。
普通に考えて、これはピアノそのものの評価に基づくものではなく、ヤマハを初めとする日本からのスポンサー料目当てだったと思われても仕方がない。
コンサートホールで使われているピアノがベーゼンドルファーを主体とするオーストリア、ベヒシュタインやブリュートナーを主体とするドイツから、ショパン国際ピアノコンクールへの参加者がいなくなり、ドイツ・オーストリアの楽壇が、ショパン国際ピアノコンクールの上位入賞者を特に歓迎しなくなったのは当然ではないでしょうか?
グールドがヤマハを選んだというのは、私が中学生くらいの時に読んだ本にもあり、誇らしく思っていました。リヒテルもそうですし、マエストロ・プレトニョフは、カワイのSK-EXによって、ピアノ演奏引退を撤回しましたよね。
これは聞いた話ですが、少なくとも今回のヤマハCFXを演奏した人は、どの人も音が大きすぎた、とのこと。ヤマハは、スタインウェイを音量では超えているということを複数の調律師さんから伺いました。
ショパンコンクールのホールは、ステージに反響が返りにくい構造とのことで、それも相まって、YAMAHAを今回選んだ人は、大きな音を響かせすぎた、との話が現地に見に行った方の話として伝わってきました。
実は、音量が出やすいことを活かして、楽に弾きさえすれば、前回大会のように優勝者も出せる、いいピアノなんだろうと思いました。
他方でファツィオリは、今回はRUclipsで視聴していてすら、倍音の不協和音部分が多すぎるように聞こえ、唯一、ブルース・リウさんが、これを完璧にコントロールしている演奏に聞こえました。倍音の分厚さがファツィオリの最大の特徴なので、コントロールの難しい個体を持っていったのか、ブルースさんにぴったりの個体を持ち込んだのか(ブルースさんは、たぶんファツィオリと契約がありますよね)、ブルースさんの耳と技が飛び抜けているのかは、分かりませんが、優勝が頷ける飛び抜けたいい音を出しておられたように思います。
スタインウェイは、超抜ピアノを2台、持ち込んでいるのが明らかでしたが、2台入れられたのは、どういう事情なんでしょうね。特に、多くの人が選んだ熟成の進んだ方は、抜群でした。スタインウェイのお店に行っても、あんなのは、ありませんよね。スタインウェイは、バラツキが少ない、とのコメントを長島さんが別のビデオでなさっていましたが、私は全く逆の印象を持っていて、スタインウェイほど、良いものと平凡なものの差が、特に近年の製造のものは、大きいと思います。同じ値段をだすなら、いまは、音の洪水のような、ファツィオリ、と私は個人的に思っていますが、家に置く小さなサイズなら、圧倒的にベヒシュタインが良いですし、コストを考えると、新品ならSKがベストかと。
話が逸れてしまいましたが、ヤマハは、今回の件を少し反省材料にしていただいて、音量より音質にこだわった設計変更を考えるべきかと思います。特に飛んでいく音が、弾き手に分かりやすい設計にした方がよいのではないでしょうか。この点はRX-Aの頃からカワイが優れているように思います。
今回のショパンコンクールのヤマハのピアノに関して、とある調律技術者からの情報の抜粋になります。
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ショパンコンクールのヤマハの音がキンキンしていたという評価が多いそうです。ピアニシモは柔らかく聞こえます。なぜそうなるのか、ピアノのハンマーの表面が柔らかく、中が硬いからそうなるのです。このような状態だと、ピアニシモはこもり、フォルテシモはキンキン…。
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キンキン音は主に高次倍音が強調されている状態で、これが強すぎると耳障りな音になります。
で、それを改善しようとして高次倍音を消すと、今度はモコモコした重い音になります。
キンキン音は、音に輝きや張りを持たせるためにとても重要です。キンキンの芯は残した状態で、それに肉付けをするように柔らかさを加えていく、この状態がベストです。まさにショパンコンクールのスタインウェイはこれがほぼ完璧に近い状態だったと思います。
ファツオリははじめは高音部分がキンキンしていましたが、ファイナルではほぼ改善してきましたね。
で、ヤマハの状態、そしてそれは主に日本の整音のスタイルとも言えるのですが、ある程度ハンマーに針を刺してキンキンを消しているのですが、ピアニシモを犠牲にすることを恐れて結局は刺しきれておらず、そしてそのことでピアニシモは少しモコモコした状態です。つまり、お互いにフォルテシモとピアニシモを犠牲にすることを恐れて、ある段階で妥協した状態なのです。これですとフォルテシシモで弾いた時いきなりキンキン鳴り出し、ピアニシシモは柔らかいと言うよりもくぐもった音になります。で、音楽的に弾くには演奏者の腕次第、これでは話しになりません。
キンキン音は割れるという表現もしますが、スタインウェイはフォルテシシモでも決して割れず、ピアニシシモも明瞭で軽やかに響いています。スタインウェイ自体の本体の性能があるにしても、整音はまさに完璧です。演奏者は響きの調整などに気を使わずとも、感情をストレートにピアノにぶつけ表現することが出来るのです。
では、この二つの整音の違いは何なのか?刺す加減なのか?違います、刺す場所が根本的に違うのです。
スタインウェイでさえ、日本的な整音をすればモコモコキンキンの音になります。そしてヤマハでスタインウェイ的な整音をすれば、それこそスタインウェイ的な音やタッチになります。
どうやら、ヤマハのピアノはベストコンディションからはほど遠い状態になってしまったようです。
達也先生、今回ヤマハが本選で出してきたCFXはpreで出たCFXとは全く異なる試作品です。上の金属フレームが一方少なく(通常の三叉が二叉)になっていて、また大屋根の丁番が一個少なく、非常に音が大きい試作品だったようです。しかし音量バランスの調整が済んでなかったようで、それについて牛田さんがいろいろおしゃっていますね。
そうだったのですか?
ヤマハもずいぶんと大胆なギャンブルに出たものだと思います。
というか、それが事実なら、スタインウェイを意識し過ぎて自滅したような印象です。
ただピアノを弾くだけの門外漢ゆえ、正確なところはわかりませんが、響板で作られる味を、メタルフレームや箱がかき消して、アンバランスな音色にしてしまいそうな印象がありますね?
好みの差や、欧米ブランドとの味わいの差は別にして、本来のCFXの完成度は実証済みではあると思うので、ちょっと焦り過ぎたとしか思えません。
以上が真相の一端だったとすれば、ヤマハはいま一度、長島先生の別動画で扱われたタローネのスピリットに立ち返るべきかも知れません。60年近い昔日にはFCというパワー不足のフルコンしかなかったのに対して、今はすでにCFXという完成度の高いピアノがあります。たゆまぬ改良精神は必要ですが、1969年に満を持して発表したからこそ、初代CFはヤマハの評判を一気に高めたのであって、このような安易な仕様変更で当てようとするのではなく、充分な検討・検証により、真により良いものが出来てから外に出すべきでしょう。
2021年のショパンコンクールにYAMAHAさんが出されたピアノは、他社のものに比べて鳴りが良くなかったのは確かだと思います。まぁああいうこともあるんだろうなと思いました。
(追伸)今年、YAMAHAのピアノを発注しました。届くのが楽しみです。2021ショパンコンクールの時のピアノがたまたま鳴らなかっただけだと思います。
点数を見ると、もうピアノがどうのこうのっていうレベルじゃないような気がします。
ただ、選択されたピアノは会場でもアナウンスされますし、審査員は、参加者の内、誰がどの先生に師事していたかも熟知している。
ですから、最初からバイアスがかかった形で判断している可能性はありますよね。
いっそのこと全員同じピアノで期間中は同じ調律師でってしちゃえば。
そういう形だと、コンクールで使用されるピアノと同じピアノを普段から弾き慣れている人が有利になりますよね?
普段から使っている楽器というのは、日本ならヤマハやカワイが多く、南欧ならファツィオリ、オーストリアならベーゼンドルファー、ドイツならベヒシュタインという、地元のメーカーが多いのではありませんか?
シュタインウェイはドイツ発アメリカのメーカーですが、北米を中心にかなり世界的に使われているのかな? と思いますが。
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そもそも、ヴァイオリンやフルートなどのコンクールなら、参加者は皆、自分の楽器を自分で調整して持ち込むわけです。
当然、いい楽器を使っている人の方がいい音色が出ることもありうるわけでしょう?
でもだからこそ、楽器やその調整・調律の仕方やホールや座席の位置で大きく異なる音色や響きをあまりにも重視する審査の仕方は正当ではないと私は感じるのですが。
@@erikasono565
オーストリアでは「シュタインウェイ」と発音?ヴィルヘルム・ケンプ先生は「シュタインヴェイ」みたいな発音をなさっていました。
だから、ヤマハ自身がどう思ってるか、聞けばはっきりするんじゃないですか。会社が答えるかどうか、別として。「ピアノの差が出た」と言ったのは、素人ではなく、ピアノ指導者の言葉ですよ。
私も少なくとも今回のコンクールに関して、日本人に対する偏見があったとか、あるいはヤマハが格下に見られたとか、そういうことは一切無いと思います。
ただ、コンクールが行われていた時からコンクールの動画配信で気付いていて、さらには最近のヤマハの「新型CFX」発売の公式発表を見て思ったことは、
「新型CFX」が安定しないうちに本番のコンクールのステージに乗ってしまったのが原因かもしれない、と私は感じています、、。
これはコンクールの動画を見ただけでは決してわからないことで、会場の中で生音を聴かない限りはどうしても推測になってしまうのですが、
ただ、ヤマハが「モデルチェンジした新型CFX」をこの大本番で事実上デビューさせてしまったことは動画からも明らかで(フレームの構造が従来のCFXとは明確に異なります)、
う~ん、ピアノの調整、調律、温度変化や湿度変化、さらには観客数などの会場の微妙な変化に試行錯誤で対応せざるを得なかったことが不調の原因かもしれないと感じています。
これはピアノのメンテナンスをする側にとって大変だっただけではなく、ピアニストの方にとっても「慣れないピアノの調子と対話しながら弾くのは大変」という状態だったのかもしれないと、感じてもいます(あくまで推測に過ぎません)。
よく知られているようにヤマハは2010年のショパンコンクールで(旧型)「CFX」をデビューさせていきなり優勝する、という離れ業をやっています、、。
おそらくは今回も「大改造した新型CFX」で同じことを狙ったのだと思いますが、
う~ん、今回は新型ピアノのメンテナンスの習熟も、そしてピアニストの方の「慣れ」も少し十分ではなかったのかもしれないな、とも思いました。
すなわちヤマハの作戦ミスが原因なのかもしれない、と感じています。
もちろんピアノは日々改良することは必要だと思いますが、
2010年にデビューしたCFXをわずか11年後の2021年にモデルチェンジするのは、う~ん、ちょっと急ぎすぎているのではないか?なんても、最近になっての「新型CFX」発売の正式発表をみて、あらためて感じています、、。
YAMAHAはどんな木を使っているんでしょうか。
ストラディバリウスを一丁作るにも木選びから何度も乾燥させたり色々な工程を経て長年かけて作られるので、ファチオリも同じイタリアなのでそんな風に作られるのでしょうか。うちのピアノはYAMAHAのグランドですが舞台ではスタインウェイです。何度弾いても娘はスタインウェイの方が良いと言ってました。調律師さんにYAMAHAを「スタインウェイのように調律してほしい!」と無理を言っていました。少し近付けてくれましたが、これが限界だと言われました。しかしベートーヴェンやバッハはYAMAHAの方が良いと言い、ショパンやリストはスタインウェイが弾きやすいと言っていました。鍵盤が軽い?反応が良いとか…そんな理由だったと記憶しています。これも無理な話ですが、ショパコンも曲によってピアノを毎回変えられれば良いのに、と思いました。☺️
知らない情報でした。グールドのお話。
私はヤマハを使っていたから……とは思いません。
なぜならヤマハは素晴らしいと思うからです。あの、リヒテルが確か日本でヤマハを弾いて、ショパンのスケルツォだったと思いますが凄い、素晴らしい演奏でした。
どんな素晴らしいピアノでも、奏者のテクニック等で音も変わるくらいですから。
牛田さんの演奏初めて聴いたのがあの、昨年のショパンコンクールでしたが生で聴いたわけではないので、でも他の方も同じ条件だったから。
えっ、と思いました。牛田さんのピアノから音が出ていなかった?ような…………
アクションの精度はともかく、ヤマハの音色はニュートラルで、聴いていて面白みに欠けると思った。KAWAIの音色は個性があり、響板の良さが感じられる音色で支持されるのも当然と思った。
ヤマハは大メーカーで、比較的求めやすい価格で一定の品質のピアノを教育機関などを中心に世界中に輸出しているというのは分かりますが、カワイのピアノがベーゼンドルファー以上に世界で支持されているという事実があるのでしょうか?
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日本人としてはやはり日本の楽器メーカーを応援したいので非常に言いにくいことですが、1985年、高度成長を終え、バブル期に突入しつつあるピアノブーム真っ只中の日本から、ヤマハとカワイがショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノに採用さる一方で、ベーゼンドルファーとベヒシュタインが公式ピアノから外れたという背景には、日本からスポンサー料を得たいというコンクール側の思惑が透けて見えます。
そんなことをしても、コンサートホールで使われるピアノの主流は、オーストリアではベーゼンドルファー、ドイツではベヒシュタインという流れが変わるわけがありません。
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結果、人口比でのコンサート開催数が世界一というドイツ、音楽の都ウィーンを抱えるオーストリアがショパン国際ピアノコンクールから離反し、ドイツ・オーストリアからの出場者がほぼ皆無で、ショパン国際ピアノコンクールで上位入賞してドイツ・オーストリアで活躍するピアニストが、ポリーニ、アルゲリッチ、内田光子を除いてこれもほぼ皆無に近いといういびつな状態が続いています。
今回の牛田君の件は、ショパン国際ピアノコンクールをピアノメーカーのビジネスの場にしてきたコンクールのあり方に一石を投じるものなのではないでしょうか?
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創業1828年のベーゼンドルファー音は古き良きウィーンの香りを伝える本物で、代替がききません。
しかし、オーストリアという国そのものが、過去の栄光と文化遺産を観光資源として成り立っているような国なので、職人の手作りの楽器の良さを伝えるベーゼンドルファーの経営が良いとは言えないのも事実。
家具メーカーから発して洋琴と言われたピアノを作り始めたヤマハは、戦後日本の経済成長を反映し、多角経営で経営基盤がしっかりしている。
どうせメーカーをアピールするのであれば、世界的文化遺産ともいえるベーゼンドルファーのピアノ製造技術をヤマハが受け継ぐ気概で、もっと本格的に提携した方が良いのではありませんか?
シゲルカワイはショパンコンクールでヤ以上に支持され、本選でも複数の使用者がいました。日本人ピアニストはうっかり使うと日本での演奏活動に支障が出る可能性があるからか?使っている人いなかったけど、海外勢にシゲルカワイは高く評価されていたと思います。ヤマハはベーゼンを買収しましたが、ベーゼン弾く人が増えて、ますますヤマハの使用者が減ったら堪えられないでしょうから、ショパンコンクールでベーゼンが公式ピアノになることは持ち主が変わらない限り考えにくいでしょう。
牛田さんはスタインウェイを
選んだとしても三次予選が限界
だと思いますね。三次予選では
ネーリングやホジャイノフなどの
ファイナリストよりも上手い方が
多数落ちたので牛田さんも三次予選が
限界だと思います。ヤマハだから落ちた
というのもまずないですね。前回の
ショパコンでヤマハを使ったアムラン
が2位になりソナタ賞も受賞してるので
完全に牛田さんの力不足だと思います。
第三次
ネーリングは、地元の期待が大きかったでしょうから、相当なプレッシャーがあったようで、演奏から重圧がひしひしと感じられるようです。特に、マズルカ特有のリズム感を期待したのですが、気分がほぐれていなかったためか、マズルカ賞のクシューリクやトップで弾いたパホレツ(いずれも同じく地元ポーランド)らと比べてあまり感じ取れず、本来の力は全然出ていなかった感じがしました。
ホジャイノフは、完全に独善的とも取れるクセの強い解釈で、楽譜との整合性を考えるとあまりにも離れていました。
二次で落ちたユートン・スンやオソキンスも同様で、メカニックなどは完璧に近いものがありながら、音楽が時に不自然に感じられるようなテンポの揺らし方とか、特にテーマとか印象的なカウンターメロディというわけでもないのに意味不明な一部の音の極端な強調があったり…。
個性と独善をはき違えているような気さえしました。
前回のアムランは、確かに素晴らしい演奏でしたね?
とりわけ、第二楽章がヤマハ独自の透明感ある音色とマッチして、まさに「天上の音楽」のイメージでした。
牛田さんが二次予選を通過できなかったのは、本人がツィッターで言ってるように、ホールの音響にピアノの音量、響きを調整することができなかったから。
コンクール後に何人もの参加者の演奏を聴き比べると、通過した人はみなその調整がうまくできていた。
牛田さんの演奏は推測ですが、審査員席で聴いたら音が割れたり響きすぎたりして聴きにくいものだったのでは?と思います。
二次予選ではコンテスタントの間では技術的な差はほとんどないので、音の深さ、曲の理解・解釈、などほんの少しの差が採点にひびく。
演奏が適切な音量と響き(審査員席で)であるか?は決定的だった、と推測してます。
あとからなら、何とでも言える!!結局、牛田さんが落ちた理由を何の見解も出していない。私はほぼon timeでコメントを第2次予選に対して出した。「あとだしじゃんけん」ばっかりだ。
後出しで負けちゃったら最悪ですね。笑笑