I saw this painting at National Gallery of Art in Washington DC at the Paris 1874: The Impressionist Moment on September 8, 2024. I was very happy to see it.
Thank you very much for introducing this painting in details. It was fun to discover which I’d never noticed. For me, it looks Satsuma instead of oranges according to the shape of fruits.
健康な全盛期に描かれたと思っていました!そんな状態で描いていたとは……、マネは亡くなる寸前まで全盛期のタイプだったんですね!葛飾北斎とかと同じかな。精神力凄いなぁ。
この代表作、日本に来た時に見に行きました。「わー!コレが本物!」という感動がありました。オフィーリアを生で見られた時も「コレが本物のオフィーリア!」と感動しましたが、同じくらい嬉しかったです。今まで何度も映像や美術誌などで見てきた絵画も、やはり肉眼で直接見ると違った感動があります。色合いとか印象とかが印刷物で見た時と全く違ったり。ゴーギャンの絵とか、肉眼で見ると印象が全く違っていて本当に驚きました。
やはり、生で見るって大事ですね🎉
「写真みたい!」なハイパーリアル絵画も凄いとは思うのですが、
やはりタッチを活かして質感その他を表現できることこそ、
絵画の醍醐味ではないかと。
マネ先輩の筆力に改めて脱帽です。
そんな命の危機的な状況で描かれたとは思わなかった。悲壮感が微塵も感じられないのが凄い精神力だと思う。
またしても名作回に出会えました。
五郎さん、スタッフの方々、いつも暮らしの潤いありがとうございます。
後編も大変楽しみです😊
東京都美術館の2019年9月10日からの、コートールド美術館展でじっくりと観て来ました。図録を持っていますが、1984年1月12日からの、ロンドン大学コートールドコレクション展でも来日していました。
その時の図録は、表紙はルノワールの「桟敷席」の女性の顔のアップですが、チケットの図柄は「フォリー・ベルジェールのバー」になっています。
必ず、そう言う所にいる人〜K姉妹👭を思い浮かべてしまいました❣️
先日、ロンドンのコートールドギャラリーに行って実際にこの絵をみたんですけど、ほんっとに感動しました、、、😭😭
この絵、物凄く質感があってリアルだなあと思っていたのですが、拡大するとかなりラフなのに驚きました。マネ先輩、テクニック凄え~
ローマの休日の映像でも、同じ演出方法を採用してますね。王女が記者と訪れた地元のお祭りのシーンで、片隅に踊り子の足だけ映す。マネ先輩の作品からの技法なのですね。いつもながら、五郎さんの博識に脱帽🎓
噛めば噛むほど味がにじみ出てくる絵ですね。
ビールの話のところで、普仏戦争の話出てバジール思い出して胸が締め付けられました。
解説を聞きながら見ますと本当に色々わかって面白いです。
一人で鑑賞してもマネのタッチの凄さは感じられますが
誰の影響なのか、どの作品を意識しているのかを解説してくださることで、より絵の魅力がはっきりと浮き上がって見えてくる気がします
後半も楽しみです!
大好きな絵を取り上げて下さってありがとうございます。続編も楽しみです!
はい!2019年のコートールド美術館展で、この絵を拝見しました!!あの時も緻密な表現に感動しましたが、五郎さんの解説をお聞きしてから見たかったなと改めて思いました。病気で思うように絵が描けなかったでしょうに、渾身の作品としか言い表されません。次回の配信も楽しみにしています。
一枚の絵画を深掘りするシリーズ好きなので、定期的に見たいです!
大学の時の美術史の講義を思い出します
一枚の絵を徹底的にやるシリーズ是非もっとやってください!
たいへん興味深く拝見しました。
名画を名画たらしめるのは、絵を細かく観察し理解してくれる人たちですね。
マネ先輩のよく見る絵画ですが、左上に空中ブランコの足があるとは…いつも真ん中の女性しか見てませんでした。ガラスの質感がすごいです。ミカンが盛ってあるのもステキですが、その隣の緑のガラス瓶が好きです。ビール瓶の裏話も興味深いですし、署名と制作年までさりげなく入っていたんですね。
いつも出てくるマネ先輩の写真の瞳に惹かれます。
7:35 バーをバルと言うウリタニさん、さすがスパニッシュ
エンディングのBGMが流れて”え~~っ、、嘘ーん”って言っちゃった。
始まったばかりで、もお終わりかと思ったら、ちゃんと26分経ってた。
一見して上手いなって感じの絵ですが、細部を見れば見る程、マネの才能を一気に凝縮したような傑作だったんですね。特に静物の質感に
とても感動しました。特に力を入れていなくてサッサと描いたって感じだけど、見事に質感を表現出来ていますね。五郎さんは絵の鑑賞の
仕方を教えてくれる存在です。
こういう引っ張りは嬉しい!
マネが晩年歩行困難になってアトリエにバーのセットを作りモデルを呼んで製作したという秘話を聞くと、この絵の成立の裏話、その苦労を想像でき、鑑賞する際にも独特の感慨があります。マネにとってはこれが最後という予感が当然あったはずで、この絵に込めた真摯な思いを推察し、より深く共感を込めて鑑賞できます。五郎さんの解説の真骨頂ですね。オレンジの質感、シャンデリアのきらめき等、それぞれの物体により異なる光の反射をこれほど巧みに表現されると、写真とは違ったリアリティーを感じます。このバーのメイドさん、フランス女性らしい佇まい、表情やしぐさまで連想され、言葉ではうまく言えませんがフランス的なおしゃれで粋な雰囲気を持っていますね。最前列の娼婦は今で言う”パリピ”で、芸能人やモデル、いわゆる文化人という人々が、現在もこういう場によくいますよね!
18:54 これを描くマネはそれをきっと楽しんでいたと思うし、小さな仕掛けに気付いてそれをシャレオツだと喜んでくれる山田五郎さんの様な人がいてマネは天国ですごく喜んで嬉しいと思う...!
西洋絵画初心者ながら、このチャンネルで繰り返し動画をみて楽しくお勉強してます。
以前のラス・メニーナスの動画で、いかにベラスケスがスゴいのか、なぜラス・メニーナスは名画なのかを勉強したからこそ、今回のマネ先輩のベラスケスインスパイアが
「あ!ここ進〇ゼミでやったところだ!」
的なワクワクが止まりません。
個人的には、過去イチ続きが気になる前編動画かもw
この絵、好きです。後半楽しみにしてます。🎉
コートールド美術館展に行き、この絵に大変感動したことを思い出します(恥ずかしながら、マネの大傑作とは知りませんでした)。バーの中の女性が、あたかも自分のことを待っているかのような錯覚に陥り、また自分も「ようやく彼女らに会えた」と安堵するような、そのような体験でした。解説していて頂き、より深く作品を知ることができたことに感謝致します。
解説ありがとうございます。感染症が流行する直前、上野の美術館にこの絵がやってきました。公開期間中の週1回、平日にこの絵を見に美術館を訪れ、1時間はしげしげと見ていましたが、何回見ても見飽きることはありませんでした。「パリの臓腑を描く」と発言していたマネの最高傑作が、パリではなくロンドンに存在していることにフランスはさぞかし悔しい思いをしていることでしょう。
倫敦にあったのですね。
どこから見ても巴里の風俗が描かれているのにもかかわらず、いずれにせよマネの画家たる実力が、この絵画を傑作にしているのかもしれないですね。
山田先生超博学‼️為になります!‼️
割と前にふと思い立ってコートールドギャラリー(当時月曜日は入場無料だった)に行ったら、この絵があってビックリ。何の下調べもしていなかったので感激しました。ここ(サマセット・ハウス)は建物自体もいい感じなのでお気に入りです。
後半が待ち遠しいです。
近づいて鑑賞した方が良い絵画と遠くから鑑賞した方が良い絵画があるのであるんですね
マネ先輩の洒落っ気ぷりが満載で、この絵が好きになりました♥
よく見てると左下のサインが書かれたビンの隣のビールビンに目、その隣のビンに唇が映り込んでいますね!マネの顔でしょうか?
I saw this painting at National Gallery of Art in Washington DC at the Paris 1874: The Impressionist Moment on September 8, 2024. I was very happy to see it.
マネ先輩、惚れ直し、更に、惚れ直し、更に惚れ直しました❤
映画「OCEANS11」でジョージ・クルーニーがジュリア・ロバーツに
「梅毒に成ったのはマネとモネどっちだったっけ?」と聞くシーンがあったのを思い出した回でした。
晩年、病気に苦しめられて描いた絵にもかかわらず、澄んだような清い美しを感じる絵だ。マネの絵はあまりにも描写がはっきりしていて、凄いと感じる反面、物足りなさも感じていたが、この絵は何か謎めいたものを感じて見入ってしまう。
あーー、続きが待ち遠し過ぎますぅーー🥹
今度ロンドンに行くので見に行きます!
やっぱり最後(?)までオシャレな先輩ですね〜❤さすがマネ先輩です✨
今回もめちゃ面白いです❣️
私の最も好きな画家のマネの最高傑作の一つ
コートールド美術館展
神戸会場はコロナのため
1日も公開されず
帰国してしまいました
もう日本には来ないのか残念です😂
傑作をじっくり五郎解説いいです😂だいすき❤以前にもきいたことあるとおもつまたんですが、マネ先輩の終活をかけた作品だったんだとはしらなかったです。
痒いところに手が届く解説
ありがとうございます。
いつもながら 勉強になります
気=エスプリのお考えは
感涙しました。オレもマネして
使わせて頂きます。
この絵面白いなぁ。
前景は正面から見たカウンター、後景は斜めから見た鏡の中を同一画面に入れてるんだね。
ある意味キュビズムの先駆じゃない?
一番好きな作品の解説を聞けて嬉しいです!
大傑作だという事知らなかったです!
巡回の時期が悪く、コロナの影響で観ることが叶わなかった作品...心待ちにしていたので今でも残念です。
こうして山田五郎さんに解説いただき、ありがたく思うとともに悔しい気持もよみがえります。
女性の表情について 映像や図録で見ると、当惑したようなやや暗い感じがしますが、実物を見ると案外明るい表情をしていると感じました。
東京都美術館で見ました。
マネ先輩、長生きしてもっと描いて欲しかった。マネの中で1番好きな絵なのに、詳細を初めて知りました。サインのエスプリ最高です。鏡に映る後ろ姿の謎は、セザンヌリスペクトかな〜と思っていました。いつもありがとうございます。次回楽しみ😊
そうか、ベラスケスとラス・メニーナスへのオマージュだったんだ! 後編が待たれる師走の仕合わすな夜・・w
Thank you very much for introducing this painting in details. It was fun to discover which I’d never noticed. For me, it looks Satsuma instead of oranges according to the shape of fruits.
乳白色のオレンジを入れたコンポート、透明な花瓶が凄いと思います。
女性のアンニュイな表情が、マネの心情と重なって見えてくる様に思えました。現代美術家の森村泰昌さんが、この作品を再現されておりましたが、腕が不自然に長いので驚いたと云う話を憶えています。絵画ならではの表現があって、とても印象に残りました。
鏡やボトルやグラスの筆遣いが、とても美しいので惹き込まれました。マネの黒色の使い方が、観ていていつも凄いと思うばかり…!ベルト・モリゾの肖像画など、観ていて飽きない、時間を忘れてしまいます♪
2020年に愛知県美術館で見ましたよ。あの時はコートールド美術館が改修工事だったんですね。もう二度と出て来ないのなら行ってよかった。マネ先輩は噺家に例えると立川談志さんだったんですね。なら円楽さんは誰なんだろう?とか考えてしまいました☺
後編が気になりすぎる!!
オレンジじゃなくてウマそうな富有柿に見えました😅旬だし。
この絵好きです。最晩年の作品とは知りませんでした。後半楽しみです❤
一枚の絵をじっくり見ちゃおうぜシリーズ、いいてすね!
ありがとうございます!
うわあ。続きが早く見たいです!
シャンパンの瓶の一番左にヒゲのオジサンの顔が写ってるのが凄い!
2019年の展覧会で生で見ました。その時も瓶やガラス果物がリアルでした。
後半も楽しみです。
凄い絵ですね。
自宅に作った特設バルなのにサーカスのバックグラウンドを入れて。
楽しかった頃を思いながら終活してたのかな?と思うと感慨深いです
7:36
数年前、2004年頃にBELLYDANCE SUPERSTARSというベリーダンサーの方々が、ここで公演されている映像を拝見し、フォリー・ベルジェールを知りました。
劇場のバーに立つ売り子の美女。当時のパリのブルジョワ層たちが映っている鏡を背に、物憂げでボンヤリした眼をしている。どこか疲れた表情がとても印象的です。
今ニューヨークのメッツでデガスとマネやってますよね。私は行けないので、その本買って、RUclips見たりしました。
五郎さんのネクタイいいですね。
五郎さんの時計の本買いました。私には難しいけど、時間かけて読みます。
15:17 ゴルプップっプー♩
特に意識したこともなかったのですが、題材の所為か、私はあまり好きな絵ではありませんでした。
よく見てみると、全体の構図やモデルの描き方、静物の筆致に、マネの腕の確かさと画力の技術の高さを否応なく感じさせる作品ですね。
ベラスケスとの対比と後編の解説が楽しみです。
色白で頬から顎にかけての柔らかな線。フランス娘は美しい。
この絵はコートールド美術館展の目玉で、最後に展示されてたように記憶しています。
私もウリタニさんと同じで、オレンジの描写が1番印象に残っていますw
マネの病状がそんなに悪化していた時の作品とは思ってもいませんでした。
前編がとても興味深かったので、後編が楽しみです。
描かれているのは、オレンジというよりマンダリン。
日本では、みかんに近い品種ですね。
いつも楽しく拝見しております。
シャイム・スーティンを五郎さんに解説していただきたいです。好きな画家なのですが、あまり紹介されることがないので、是非ともよろしくお願いいたします。
東京で観られた方が羨ましい。関西(神戸)はコロナで展覧会が中止になりました。前売り買ったのに。
四半世紀前に長期出張で地下鉄テンプル駅そばのハワードホテルに滞在し、休日にガイドブックで確認して、近くのコートールド美術館を訪ねたことを懐かしく思い出しました。
「えっ、ここが入口?」と思わされる階段口から入場すると、本作品を含め有名な絵画が溢れていて、驚いた覚えがあります。
次回、鏡の謎解きも楽しみです。
シャブリエの狂詩曲『スペイン』は学生時代に吹奏楽部の定演でやりましたが、今回久しぶりにその名前を聞いたのと同時に、この絵をシャブリエが所蔵していたという思わぬ話でへぇーとなりました。今回に限らずこのチャンネルで時々出てくるクラシック話にはいつもへぇーとなっていますw
絵画オンチの僕なんか 五郎さんの解説で気づきを 与えてもらって鳥肌立って初めて マネ先輩最後の大作なのだと感動してます❕
最後、鳥肌たっちった。
コートルード展で実物みたのにラベルのサインは気付かなかったー!
む!途中で終わった。次の回に期待させますね。
私は順序が逆でした。ベラスケスのタッチを見て、「マネと同じじゃん、あ、時代が逆だ」と思いました。
学者の暗喩ネタをいじっていただきありがとうございます。いつも疑問に思っていたのでスッキリしました
後ろ姿を描きたかったから。ですよねー。
これは…to be continuedでしょうか。
マネの込めたものを読み解かないと、この絵の本当の奥深さは分からないんですね。
梅毒の恐ろしさもよくわかる美術講座でした。
美術界の立川談志😂
ジョセフィン・ベイカー、パリを制覇した人ですね。
ロイ・フラーは蛇の舞で世界に衝撃を与えたダンサーでしたね。
久々に『そこで切るか!』って叫んでしまいましたw
コートールド美術館展でこの絵を拝見しました。
当時はそのようなエピソードがあることは全然知らなかったですが、
ひと目見て「なんか凄い絵だなぁ」と思ったことを覚えています。
今回様々なエピソードを聞いて改めて見てみたいと思いますが今度はコートールド美術館に足を運ばないとですね。
人生のやりたいことリストに新たな項目が追加されました。
鏡別動画かー、気になるー
ベラスケスが当たって💡😆自分でもビックリ🤭ド素人👉ゴロウさんのyoutubeのおかげです💝😁
鏡の話にcontinue... 鏡と言うとファンエイクを思い出す。あの意味深な「生と死と別世界」...
あー気になるところで
〜つづく〜 😂
先日、五郎さんの影響から上野の森美術館でやってるモネの個展?に行って来たんですが、とても素晴らしい体験でした!
特に「モナコ湾(夜明け)」ってタイトルの絵画が本当に好きでいつまでも観ていたかった。絵の中にゆっくりと流れる時間を感じたのは初めての体験で、コーヒーを味わいながら見たい絵画でした。購入しようと考えたらいくらになるんだろう?
マネ先輩の傑作きたーー
さすがマネ先輩です
おそらくササッと数筆で分厚いシャンパンボトルと花を生けた薄いグラスを描き分けてます
1:50 立川ボーイズ懐かしくても笑いました
合わせ鏡の迷宮と運命の女
多くの人は、この絵のバーの女給の、向かって右の、鏡に映った二人の像に注目しがちです。でも私はむしろ、女給の向かって左に広がる部分が気になります。よくみると、人間と丸い照明がなん度も描かれだんだん小さくなって、消失点に向かっています。まるで無限の奥へと吸いこまれるように。これは実は、女給の後ろの鏡と同じ鏡がホールの反対の壁にもあり、それが合わせ鏡になっているからだと思われます。鏡を迎い合わせると、そこに写る像はなん度も反復しながら小さくなって無限の奥へと消失していきます。そこには、合わせ鏡による、無限の奥に引き込む、幻影の、いわば「迷宮」が出現するのです。
補助線としての『上海から来た女』
この合わせ鏡の無限に引き込む幻影の「迷宮」の前に、バーの女給はすっくと腕を伸ばしてテーブルに手をついています。彼女と男は見つめあっています。鏡の迷宮とその前で見つめ合う男女。私はそこから、オーソン・ウエルズの映画『上海から来た女』のポスターを連想します。映画の終盤で鏡の迷宮に迷い込む主人と彼を迷わせる運命の女(ファム・ファタール)。鏡の前で、ウエルズは金髪のリタ・ヘイワースの両腕をつかみ問いかけています。このポスターから、さらにギュスターヴ・モローが1864年に描いた『オイディプスとスフィンクス』を連想されます。
『オイディプスとスフィンクス』と『フェリーベールジェールのバー』の比較
二つの絵がつながったところで、補助線の『上海から来た女』のポスターのことは忘れ、二つの絵を比較してみましょう。マネは前年に同じバーの前年に彩色のスケッチをしています(ハンブルグ美術館所蔵)。そこの女給はもっとあだっぽいお姉さんで、ユイスマンが「パリのスケッチ」で報告したように、たしかに春を売っていそうです。なのに、マネは本作ではバーの女給を乙女ぽく(おぼこぽく)描いています。モローのスフィンクスも金髪の娘の顔をしています。しかも両者の顔は似ています。これは真似がモローの絵を意識して変えたのかもしれません。また女給は腕と肩を台形にしてテーブルの手をついています。このポーズをとらすために彼女の上は不自然なほど長くなっています。これはピラミッドの前にいるスフィンクスのポーズに似ています。またよくみると親指と手のひらでテーブルをつかむようにしています。しかし、飲み物の瓶やガラス皿をたくみに配置することでその手の先が丸まったように見えます。まるで猫足のスフィンクスのように。どうやらマネはモローの絵を意識して「バー」を描きながら、しかもそのことを隠しているようなのです。
敵はサロンにいる(モローだ)
マネはモローと同じ高級官僚の息子として生まれ、同じリセに通い、共通の友人ドガを持っていました。なのに、マネの伝記には一言もモローへの言及がありません。これは無関心なのではなく、むしろ意図的な沈黙なのではないでしょうか。マネがあれほどまでにサロンにこだわったのは、サロンに入選し続け、ついには審査なしでサロンで展示されるようになったモローへの激しい敵愾心(てきがいしん)があったからではないでしょうか。(マネは父の援助を受けられなかったのに、モローが美術学院を出た後、父親の口利きで、模写ではなく、創作絵画の注文されたことも、マネの敵愾心をさらに煽ったのかもしれません)。
アンサー・ソングとしての『フォリー・ベルジェールのバー』
マネはモローの『オイディプスとスフィンクス』を意識して、『フォリー・ベルジェールのバー』を描いた。しかも決してオマージュなどと思われないようにそのことをたくみに隠した。それはマネのモローの絵に対するアンサー・ソングだった。この白鳥の歌の中で、マネはこう言いたかったのではないか。「モローよ、あなたは神話や聖書の話の中に『運命の女』を見出した。だが私はむしろこの現代のパリの中に、運命の女と夜の迷宮を見出し描いたのだ。そう私は「現代(モダニテ)の画家」として生きたのだ」と。
訂正 真似→マネ
最近エドゥアール・コルテスの絵を見て一目で気に入ってしまったのですが、コルテスについて詳しく知りたいので解説をお願いいたします。
五郎様&スタッフ一同様
いつも楽しく学ばせて頂いております(^_^)
初めてコメントさせて頂きます(*^_^*)
本当に全ての質感の表現、素晴らしいですね(^O^)
いつも様々な学びと
五郎さんの博学さに仰天し、チャンネルのチームワークに感動していますが
今回一番感動したのは
シャブリエがこの絵を所蔵していたと知ることができた事ですm(_ _)m
シャブリエの音楽は、誤解を恐れずに言うと
少なくともピアノ作品においては、フランスのエスプリを理解していない人が演奏したり聴いたりすると
一歩間違うと、かなり「ダサい」物となる、なかなかセンスのいる作品が多く
シャブリエをシャブリエっぽく弾くのはかなり難しいのです!
故に
マネ先輩のエスプリとセンスをシャブリエが良く理解し大事に所蔵していたことが知れてとても嬉しいです(*^O^*)
ありがとうございます(^_^)/
現役高校音楽教師ピアニストマユミージュことMayumi
私もシャブリエの名前が出てきた事に、とても驚きながら、同時に感動しました。
シャブリエについて、私は詳しくはないのですが、ラヴェルが壮年期に自作の「亡き王女のためのパヴァーヌ」を評した記事に、恐らくは大いなる”照れ”も混じっていたのでしょうが、”下手なシャブリエの影響が混じっている”旨の記述があったと知り、(適切ではありませんが)”シャブリエが同時代人に強い影響力があったんだ”と感じた事を思い出します。
サージェントもささっと描いて上手い!画家のひとりじゃないですか?
コートールド美術館展に行ってこの絵のポストカードまで買ったのに、
空中ブランコもラベルのサインも五郎さんの解説で初めて知りました!😳
後半の鏡の真相?も楽しみにしてます。はぁ面白い😊
ブラックビューティーが当初からずっと気になります。サイクス仕様?
マネ 空間をぶった切る名人!
鏡位置ズレ問題を言ってる人達は、無粋だな! 一見雑なタッチでも、繊細に見えるのが、すごいっす!
人間国宝になったら良いになぁ