邯鄲一炊の夢「虫の音聞きつつ一夜の夢」日本の名文を歌おう

Поделиться
HTML-код
  • Опубликовано: 25 сен 2024
  • 🎶♫•♬.♫•♫♫「虫の音を聞きつつ一夜の夢」🎶♫•♬.♫•♫♫
    詩・曲・歌・清水日風水
    秋の夜は よもすがら
    引きも切らずや 虫の声
    あちらの梢 こちらの草陰
    ただ聞きほれて 闇の中
    寝苦しき 夏の夜は去り
    すずしげな さざ波のように
    押し寄せる 虫の音(ね)に
    吸い込まれてゆく 夢の中へと
    秋の夜は いつもこうだった気がする
    子供の頃から この虫の音を聞いて
    夢の中をよもすがら さまよっていた気がする
    古希はるか過ぎた今もなお
    同じように 虫の音を聞いて 夢を見ている
    だが、真夜中覚めてみれば
    紅顔の少年の姿はなく
    寝がえり打てば 腰にひびき
    ぬばたまの黒髪は 白髪と化し
    どこから見ても 老人と成り果てぬ
    人生とは「邯鄲一炊の夢」だったのかと
    忽然と悟って ひといき嘆息す
    長き人生で味わって来た
    喜怒哀楽の数々も
    それらは一夜の夢の中の一幕のように
    覚めて見れば きれいさっぱり消えている
    ただ虫の音だけが
    永劫回帰の渦巻きの中から
    深更 りんりんと鳴り響いている

Комментарии •