私が人間魚雷『回天』の存在を知ったのは、もう20年ほど前、『出口のない海』という映画を見たときです。
派手な映画ではないのですが、潜水艦の中で回天戦の指示が出て、出撃する特攻隊員の緊迫感が、とても印象的でした。
映画を見た後、撮影の舞台となった山口県の大津島を訪問して、回天の搭乗員が実際に訓練していた基地も見学しました。
大津島に限らず、知覧特攻基地だったり、万世飛行場だったりと、様々な戦争遺跡を渡り歩き、多くの遺書に目を通しました。
生存者の書いた手記も読みました。
大学生ぐらいの年齢でしかなかった搭乗員が、どのような想いで特攻をしていたのか。
それは本人たちにしか分からず、現代人の私からすれば、こうだったのだろうかと想像する世界でしかないです。
そもそも、戦争というものが分からない。
実際には世界中で戦争・紛争が勃発していて、多くの人達が否応なしに巻き込まれているのですが、未体験の人間からすれば、どこまでいっても想像の世界でしかないと思います。
それでも、体験した人たちの記憶、感情を後世へ少しでも伝えることはできます。
今回は回天の歴史を振り返るとともに、彼らの叫びを訴えることに力点を起きました。
回天の島では、元海軍中尉という老人とも長時間、会話をする機会がありました。
二度目に訪問した時は、見つからなかったのですが、まだご存命なのでしょうか。
#太平洋戦争 　#日本軍 #日本海軍 　#特攻隊
#戦争 　#回天　#アメリカ軍 　#米軍 　#米海軍 　#山口県