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明治38年（1905年）、京都市内に建てられた京町家。
先祖代々、時を越えて受け継がれてきたこの家で、私は生まれ、数々の思い出と共に育った。
幼い頃、川で捕まえたザリガニを庭の池に放ち、錦鯉を全滅させてしまい、祖父にこっぴどく叱られたこと。
多い時には親戚を含め9人の大所帯で賑やかに過ごしたこと。
五右衛門風呂の湯が熱くなりすぎているのに気づかず、大火傷を負ったこと。
広い家と庭の掃除を率先して行い、褒められて得意げになったこと。
母が病気がちで、何もできない幼い僕は、寝室の押し入れの中で母の容態を案じ、泣きじゃくっていたこと。
この家を離れ、東京での暮らしが長くなった今も、ここでの思い出は色褪せることがない。
そして、その記憶を映像に残したいと思い、この動画を制作した。
In 1905, a Kyoto machiya (townhouse) was built in the heart of the city.
Passed down through generations, this home has stood the test of time. It was here that I was born and raised, surrounded by countless memories.
As a child, I once released crayfish I had caught in a nearby river into the garden pond, only to unwit...