WINNING GATE 聖飢魔Ⅱ SEIKIMA II

小教典"野獣”のカップリングとして発表されました。1996/5/22発布。
「WINNING GATE」
勝利の門？
私の様に英語が不自由な人間にとっては、その程度の言葉しか浮かびません。最初は（凱旋門的な？）
等と思ったのですが的外れもいい所でした（凱旋門の英訳はTriumphal archと云うそうです）。
詞を読むにレースや競走に関連した単語が続きます。特段目を惹くのが「アテネの炎」と云う詞です。
ギリシアを起源とするオリンピックを想起させる、非常に強く目立つ詞ですね。
勝利の門・・・首位走者のみが切れるゴールテープの隠喩なのでしょうか。
聖飢魔Ⅱがいきなりここでスポーツ競技の曲？と2022年の今考えるから唐突に思いますが、この曲が
発表された当時。1996年はアトランタオリンピックの開催年でした。しかも7月開催、この小教典の発布が
5月と云う事は、やはりオリンピックに因んだ楽曲なのでしょう（寧ろ彼らの口からアテネと聴くと
宿敵ゼウスが登場するギリシア神話全般を想起してしまいます）。
聖飢魔Ⅱからすると割と珍しい時事ネタに因んだ作品と云えます。勿論、言葉を吟味し、露骨なタイアップの
様に商売っ気の匂う、下品な内容に仕上げてない所は云うまでも無く流石です。
一般性、汎用性、延いては普遍性のある「勝利を掴め」と云う力強いメッセージに昇華された非常に
力強くマッシヴなナンバーです。構成員諸兄による分厚いコーラスが非常に目立ち、それだけでも
パワフルな印象を受けます。リードギターのキャッチーさ、メロディアスなこのフレーズはエース長官に
よるモノですね。
作詞　デーモン小暮閣下
作曲　ゼノン石川和尚
大柄な和尚のイメージにピッタリな程マチズモで力強いナンバーです。優しく温和な人柄（悪魔柄）
な和尚からすると、この力強さが寧ろ意外な事だから聖飢魔Ⅱって面白いんですよね。
小教典”真昼の月”と同時にAmazonにて購入しました。やはり今回初めての視聴になります（初期
信者だと云うのに、解散から22年越しで未視聴の曲を残してたなんて・・・）。こちらの小教典は
まだ僅かに在庫がある様です。購入されるなら今のうちです！！（超ダイマ）