世田谷代田駅の「ヤバい」エレベーター

「世田谷代田駅のエレベーターがヤバい」との噂を聞いたので、膝を壊して要安静の状況でしたが、その「ヤバい」と言われる様子を記録しに行ってきました。
以下、ネタバレ注意。
このエレベーターが、こんなところにある理由、そこまでして急いで記録に収めに行く理由を説明する前に、今回の東北沢〜梅ヶ丘間の地下化・複々線化の経緯を軽く説明します。
今回の複々線化で、小田急小田原線の東北沢〜梅ヶ丘間は従来の地上経由の複線から地下経由の複々線となりました。
まず地上から地下へ線路が移設された際、将来急行線として機能することになる線路を先に開業させ、この線路を通る形で複線の移設が2013年3月23日に行われました。
その後、地下の複線(急行線)に電車を通しながら、将来緩行線として機能することになる線路を地下に造り、先日2018年3月3日にその緩行線も使用開始になりました。
では、ここからがエレベーターの説明の本題です。
地下複々線化が完成した世田谷代田駅は、地下2階に緩行線ホーム、地下3階に急行線(現在は使用停止した仮設ホームを含む)が通っています。
最初の地下移設(2013年の急行線を利用した仮営業開始時点)が行われた際、世田谷代田駅は急行線が地下3階を通るため、当然、地下3階の急行線上に仮設のホームが線路を挟むように相対式で作られました。
移設当初は地下2階の緩行線ホーム(当時は仮設状態)に改札口が地上から移設され、改札入場後、同フロアの仮設空間から、それぞれ上下線別にホームがある地下3階へ階段もしくはエレベーターで降りていました。
この時、この地下2階仮コンコースと地下3階のホームを結んでいたエレベーターが、今回記録に残すべく映像に収めたエレベーターです。
エレベーターの位置は、将来の緩行線線路と干渉しないように、緩行線ホームから見て壁面の奥となる位置に設置され、緩行線開業まで約5年間稼働し続けました。
時は進み、2015年からは改札が地上へ移設されついに終焉の時、2018年の緩行線開業を迎えます。
緩行線開業直前では、既に地下2階はホームとしての準備を終え、列車が通る予定の空間には線路が敷かれ、天井には架線が張られ、ホーム本体とエレベーターは線路空間で分断されていたそうです(工事末期の状況についてはネットで調べました)。
地下3階へ降りる階段やエレベーターへはホームから壁奥へ、線路空間の谷を橋渡しする形で柵付きの仮設通路が延びていたそうです。
そして緩行線開業当日、仮設通路や転落防止の柵は取り払われ、地下3階の急行線仮設ホームと、地下2階と地下3階を結ぶ階段とエレベーターは役目を終えました。
そして、今回撮影した2018年3月10日現在では、この地下3階のホームへの入り口だけがホームの壁面に取り残された形で残っているため、壁に浮いてるエレベーターという奇妙な光景が世田谷代田駅では見られるというわけです。
説明の文頭、膝に爆弾を抱えた状態でも無茶して撮りに行こうと決心した理由は、今回記録対象としたこのエレベーターがこうした仮設の産物(遺産)だったためで、いつ解体されて記録に収められなくなるのかわからないなら多少無茶してでも今のうちに撮っておこう、と考えたからです。
この後無茶が祟って膝が無事爆発し、この説明文を書きながら自分が「ヤバい」状況になっていますが、そんなことはさておきまして…
5年間の稼働、お疲れ様でした。
撮影日:2018年3月10日

[@setugekka1985]

このエレベーター、今はどうなったんだろ

[@panda9393]

最初どこが変なんだ？と思ったら…びっくりした

[@Kouga11480]

最終的に撤去して埋め戻すんだろうか

[@atangokin0218]

確かに、このエレベーターどうやって乗るの？ww

[@MrAkunMeChai]

このエレベーターが営業していた頃は、まだこの線路に電車が通らない状況だったので、ホームと壁の間に仮設の通路を橋渡しするように通してエレベータまで渡って下にあった仮設ホームに降りていました。
現在では撮影に使った地下2階の緩行線ホームが使用開始しているため、動画投稿現在ではこのエレベーターには乗れません。

[@smeeaiiastkw9383]

モグラの家グレーテルのかまど銭バーの家

[@吉田竜也-h8v]

エレベーターやばい？なんで