【円安】どこまで進む?専門家「150円を突破するような円安にはなりにくい」生活への影響は 【専門家が解説】(2023年7月5日)
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- Опубликовано: 3 июл 2023
- 国内の物価高に影響を与える要因となっているのが「円安」です。今、東京外国為替市場で円相場は対ドルで下落しています。
今の円安はいつまで続くのか、みずほリサーチ&テクノロジーズで主席エコノミストの酒井才介さんに、生活への影響について話を聞きます。
消費者の節約志向を強める状況に
――今回の円安は、物価高にどのような影響を与えますか。
円安は輸入物価を押し上げるので、日用品を中心に幅広い品目の価格が高止まりする要因になります。現在も食料品の値上げが続いているという状況ですが、物価の伸びが賃金の伸びを上回り、消費者にとって節約志向を強めざるを得ない状況が続きそうです。
――賃金の伸びと比べて、物価の上昇はどれくらい差がありますか。
2023年の春闘では、ベースアップが約2%上昇することになりそうです。夏場ぐらいまでは、消費者物価の上昇率が3%を超える予想のため、当面は実質的に我々の生活水準が下がる状況が続きそうです。
――2022年の秋の円安では、輸出産業にもダメージがあるという話が多くされていたと思います。今の円安でも、同じような状況でしょうか。
去年の秋のような悪い円安は言われなくなってきています。2023年は、水際対策が解除されていて、インバウンド需要の回復に円安がつながります。自動車などの製造業だけではなく、サービス業にも円安のメリットが及んでいるので、2022年よりも2023年の方が、円安をポジティブに受け止められている面があると思います。
――インバウンドの需要によって、資源の高騰などをカバーできそうですね。
自動車も半導体の部品不足の影響が剥落してきているので、輸出も2022年よりは伸びやすくなってきています。
――その中で今の円安がどのくらい進むのかについて、事前に酒井さんに聞きました。「1ドル=150円を突き抜ける円安にはなりにくい」との見解ですが、詳しく教えてください。
1ドル150円を突き抜ける円安にはなりにくい理由は、2つあります。
1つは、7月中に1ドル150円まで円安が進展した場合、2022年秋に為替介入が実施された局面と遜色ない円安のスピード、あるいは水準感になります。そのため、150円に近づくと為替介入が市場で警戒されます。
もう1つは、2022年と違ってアメリカの景気後退が近づいてきていることです。これまでのアメリカの中央銀行による急速な利上げや、銀行不安に伴う金融機関の貸し出し態度の厳格化によって2023年後半はアメリカの景気が後退するという見方が広まりつつあります。
従って、去年と違ってアメリカが一方向的に利上げを行うわけではなく、せいぜい年内にあと1回ぐらいではないかという利上げのゴールが、マーケットでも見えている状況です。
また、2023年後半にアメリカの景気が後退するということは、マーケットとしては将来、アメリカの利下げを織り込むことになるので、2023年後半以降は円高の方向の圧力が強まるのではないかと思っています。
――2022年の円安では、アメリカの利上げがどこまで行くのかわからないという見立てがあったかと思います。今回とは大きな違いですね。
去年はアメリカのインフレが強く、どこまでアメリカの利上げが進むのか円安もどこで止まるかのか分からないという、モメンタムでしたが2023年は状況が異なっていると思います。
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150なったけど。。。
一瞬だったね。150円ぐらいが丁度いいと思うけどな。