6:44 言語と方言の境界について補足を。 言語学には mutual intelligibility (相互理解可能性)という概念があります。 互いに喋っている内容が理解できるなら同じ言語の中の「方言」で、そうでないなら別の言語であると定義します。 問題は、この言語学的な定義が現実社会では貫徹されない点で、そこには勿論ナショナリズムがあります。 例えば中国語(漢語)には七大方言がありますが、相互理解可能性の点では明らかに7つの別言語です。 セルビア語・クロアチア語は相互理解ができるそうですが、別の民族だからと別言語とされています。 セルビア語について面白いのは、この民族主義・ナショナリズムの潮流に抗い、逆に「同言語であると認めよう」という動きがあることです。 Declaration of the Common Language と検索するとWikipediaの記事が見られます。
英語:What is this? It is a book. ドイツ語:Was ist das? Es ist ein Buch. フランス語:qu'est-ce que c'est? Il est un livre. 標準語: Kore wa nan desu ka? Hon desu. 沖縄方言:Kure e nuu yaibii ga? Sumuchi yaibiin. さて、標準語と沖縄方言は、一言語の方言でしょうか、それとも別言語でしょうか? 面白いのは、別言語でありながら、同じゲルマン語派に属する英独が本の語彙を共有するのに比べ、 印欧語に属しながらも語派を異にするフランス語が本に別の語彙を(どっちもPIEにさかのぼりはする)あてていることです。 日本語系の「本」と「書物」は中国語からの借用語です。
6:44 言語と方言の境界について補足を。
言語学には mutual intelligibility (相互理解可能性)という概念があります。
互いに喋っている内容が理解できるなら同じ言語の中の「方言」で、そうでないなら別の言語であると定義します。
問題は、この言語学的な定義が現実社会では貫徹されない点で、そこには勿論ナショナリズムがあります。
例えば中国語(漢語)には七大方言がありますが、相互理解可能性の点では明らかに7つの別言語です。
セルビア語・クロアチア語は相互理解ができるそうですが、別の民族だからと別言語とされています。
セルビア語について面白いのは、この民族主義・ナショナリズムの潮流に抗い、逆に「同言語であると認めよう」という動きがあることです。
Declaration of the Common Language と検索するとWikipediaの記事が見られます。
ウルドゥー語とヒンディー語なんて口語だと意思疎通はできるのに文語だとそもそも文字からして全然違うというね。(で言語学的には同一言語)
豆知識ありがとう🖐️
その逆がアラビア語とペルシャ語の関係。文字が(ほぼ)同じで言語が違う
八丈語は上代東国語群の1つでしたよね
個人的には現代の標準語ベースの方言話者に限って日本語の八丈方言話者とすべきであって元の八丈語話者と同一に扱うべきではないと思っています
津軽とか鹿児島の人が何言ってるかほんとわからんことがある。
英語:What is this? It is a book.
ドイツ語:Was ist das? Es ist ein Buch.
フランス語:qu'est-ce que c'est? Il est un livre.
標準語: Kore wa nan desu ka? Hon desu.
沖縄方言:Kure e nuu yaibii ga? Sumuchi yaibiin.
さて、標準語と沖縄方言は、一言語の方言でしょうか、それとも別言語でしょうか?
面白いのは、別言語でありながら、同じゲルマン語派に属する英独が本の語彙を共有するのに比べ、
印欧語に属しながらも語派を異にするフランス語が本に別の語彙を(どっちもPIEにさかのぼりはする)あてていることです。
日本語系の「本」と「書物」は中国語からの借用語です。
こうしてみると英語・ドイツ語とフランス語というのは予備知識が無いと一見同じ語族とは思えないほどかけ離れてるんですね。
フランス語と英語は語彙的に似ていない感覚がある、が歴史的に英語にフランス語は相当な影響を与えている。これほどまで似ていないのに意思疎通も出来ないであろう筈なのにといつも思えてしまう。
サッカーの試合でスペインのサポーターとイタリアのサポーターが罵り合うとお互いに相手の言っている悪口がある程度わかると聞いたことがあったので、スペイン人の友人に「本当?」って聞いてみたことがあります。「大体分かる」と言っていました。
セイコー
SEIKO(服部精工舎)
キヤノン
CANON(観音カメラ)
リコー
RICOH(理化学興業)
現80代の人は複写作業を「リコピーする」と言っていたそうです。
日本語の柔軟性、奥深いですね。
昨日たまたまwikiの「孤立した言語」見てて「あれ?」って思った
以前には日本語も載ってたはず・・・
ユネスコが要らんことしたから日本語がでかいグループになっちゃってるんですよねぇ……
文法がモングルに似っているそうです
この分野にはまったく素人です。言語の区別の話をするのは政治の話をするのと同じ、というのは、よくわかりました。動画でちらっとインドネシア語に触れられたので、インドネシア語について最近知ったことを書きます。インドネシア語はインドネシアの公用語ですが、インドネシア共和国が生まれた1940年代後半以降に公用語と決まったものであり、それまでは国民の大部分はインドネシア語を話していなかったという事実。数多くあった言語のうちで最も多くの人が話していたのはジャワ語であり、インドネシア語はきわめて少数派だった。インドネシア語を公用語として採用した理由として有力なのは、ジャワ語は敬語の表現がたくさんあるので、差別のない国の公用語としてふさわしくない、ということだったらしい。学校の授業やテレビラジオでは公用語であるインドネシア語が使われつつ、プライベートではジャワ語も話すという状態が続いてきた。ジャワ語の扱いは今どうなってるのかは知らない。
南西諸島の言語等を持ち出して孤立してないと言われてもなあ感覚的に納得できない、他国家の言語体系からかけ離れてたら国際的に孤立した言語と言えるんじゃないの?
そのように考える方もいらっしゃるのですね。
典型的な島国感覚ですね。
もともと同じ民族ってことは考え方も似てるはずなのに、海で隔たれると全然違う変化するの草