ガースヒッチって本当に危険?|支点の安全の概念

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  • Опубликовано: 17 сен 2024
  • アルパインクライミングでは、灌木にスリングを巻いての中間支点設置を行うことも多いと思います。この時ガースヒッチを使用すると、最大で7割も強度低下を起こす危険があります。
    ではガースヒッチは悪なのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。と言うのも、中間支点をとる対象物となる灌木が、強度低下したスリングほどの強度も期待できない場合には、スリングの強度低下はさほど問題になりません。むしろその様な細い灌木に中間支点を設置せざるを得ない場合、可能な限り木の付け根に結ぶべきであり、そこから動いてほしくありません。また可能な限りドラッグが起きない状態を作り、支点に対する衝撃荷重を最小限に留めるべきでしょう。この様な場合にはガースヒッチの選択もありです!
    何が危険で何が安全かを総合的に理解するためには、たくさんの知識を蓄える必要があります。この動画が皆様の知識として役立てば幸いです。
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Комментарии • 15

  • @耕新71
    @耕新71 Месяц назад

    勉強になります❗😉👍️✨

  • @BGApple-lu8nu
    @BGApple-lu8nu 5 лет назад +4

    色々 悩み調べた事の集大成の様な動画で
    有り難かったです。これクライミングしてる人でも知っているようで知らないんだなと
    思います。この強度低下についていろんな方に色々聞いてみましたが、正直殆どが
    支点構築の際にそこまでの意識を向けていないんじゃ無いかなって思う事の方が多かったです。理論や結果が分かっていてもそうせざるを得ない場合も現場では出てくると思います。リスクを分かっていればそのリスクを
    最小限に留める事も出来ると思うので、
    非常に有意義な情報だと思います。

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  5 лет назад +1

      ロープの伸びにより衝撃吸収が起こるので、現実には殆ど問題は起きないんですけどね。
      でもこれが例えばナイロンスリングを冬季に使ってて、ガースヒッチしたスリングが凍結した場合には1/4まで強度低下が起こり、2~3kNまで強度が落ちます。こうなると、けっこうロープが出ている状態からの墜落でも断裂リスクが出てきます。
      また登り始め直後の場合には、支点に6~7kN程度の衝撃なのなる可能性もあり、これまたリスクがあります。
      この様な場合には丈夫なアンカーポイントを探すべきだし、セットもガースヒッチは避けるべきです。言い換えれば、そうでない時は使っても構わないと言う事になります。
      この辺りを判断できる様になれると良いですね^ ^
      思ったより反応が良さそうなので、今後もこの手の情報を上げて行こうと思います。

  • @stakara4979
    @stakara4979 4 года назад +1

    ラウンドターンで30%の強度低下のエビデンスはありますか?

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  4 года назад

      何で読んだかは忘れましたが、摩擦などを考えると妥当な数字かとは思います。
      ただラウンドターンやツーバイトによる強度低下は、スリング素材や巻きつける対象物によっても破断強度は大きく変わるでしょうから、例えばそれがナイロン66を使用したものなら30%低下かもしれないけど、ピュアなダイニーマなら60%低下かもしれないし、ケブラースリングなら10%も低下しないかも知れません。この辺りの正確なデータが欲しければ、一つずつ実験対象を変えながら実際に破断試験を行なってみるしかないかと。
      まぁでも、ラウンドターンやツーバイトであればそもそもの強度が2倍となり、仮に30%の強度低下が発生しても30kNもの破断強度が残ることとなります。そもそもカラビナの破断強度が20kN〜25kN程度なので、支点強度は破断強度の低い方、この場合はカラビナの強度に依存することになります。
      つまり強度低下は起こらないと考えて構いません。
      ご参考にして頂ければ幸いです。

    • @stakara4979
      @stakara4979 4 года назад

      @@kuriadventures ありがとうございます。たまたま先程大人の山岳部読んでいたら記載を見つけました。いつも勉強させていただいております。ありがとうございます

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  4 года назад

      だいたいどの教科書を読んでも同じことが書いてあると思います。
      が、先に申し上げた通り、恐らく対象物によって大きく異なると考えられます。
      スリングやロープの素材、巻きつける対象の相性によってはカラビナ破断強度をスリング破断強度が下回る場合も考えられますので、使用には注意しましょう。
      ひとつひとつの素材特性、繊維科学を理解することもまたとても大切です。

  • @kenG0131
    @kenG0131 5 лет назад

    初めまして、いつも参考にさせて頂いてます。キャップが気に入ってしまったんですが、差し支えなければメーカー教えていただけませんか?

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  5 лет назад

      これね、その昔ジーンズメイトで買って以来使ってて、今もう手に入らないんじゃないですかね?
      僕も探してまして、もし見つけたら教えて欲しいですf^_^;

    • @kenG0131
      @kenG0131 5 лет назад

      ありがとうございます!
      探してみます。

  • @陸-z7x
    @陸-z7x 3 года назад

    どゆ時に使用するんですか!!!
    ガースヒッチ!

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  3 года назад

      主には樹林帯における中間支点や終了支点として使います。破断強度低下率が大きいので、落下係数1を超える墜落が考えられるシーンでは避けるべきですね。
      ドラッグ率を低下させたいシーンではランニング距離を出した方が良いので、その様なシーンではガースヒッチが有効です。
      どのくらいの強度低下が起こるのかを知り、適切な使用を行うことが大切です。
      尚、リダイレクトされる中間支点には登攀者の墜落衝撃の凡そ1.7倍の衝撃が発生するので、その事も考慮しましょう。

  • @user-og1iq9rc3e
    @user-og1iq9rc3e 3 года назад

    コメント失礼致します。
    質問が1点ございます。
    以前、研修を受けた際に
    テープスリングでのガースヒッチは
    あまり推奨できないとのことを言われました。理由としては、テープスリングどうしの摩擦の熱よりテープスリングが溶けてしまうことがあるとのことでした。
    ですが、調べてみてもそのような資料などが探せませんでした。
    わかりづらい文章で申し訳ございませんが、ご教示いただけますでしょうか…

    • @kuriadventures
      @kuriadventures  3 года назад +2

      ダイニーマ素材の場合、主には融解による破断強度低下が起こります。海外の文献で読んだと記憶してますが、明確な情報源は今すぐには分かりません。
      ナイロンの場合、繊維剥離が主だったと思いますので、この場合は融解による強度低下の要素は少ないと思います。
      ご参考までに^ ^