おくのほそ道...ED78形 終焉間近の貨物牽引風景【鉄道アーカイブ #08】Retired Electric Engine ED78
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- Опубликовано: 7 фев 2025
- 1968年から製造された奥羽本線用の交流電気機関車・ED78形。試作機を編入した901号機と、量産機の1〜13号機の合計14両という小所帯だったが、かつてはEF71形とコンビで板谷峠を越える列車を牽引した。38‰の勾配を制するために異常時を想定した多重のブレーキ装置を備え、板谷峠に特化した機関車とも言える。かつては福島機関区に所属したが、奥羽本線の標準軌化(山形新幹線化)によって福島〜蔵王には入線できなくなった。1993年には仙台電車区に転属となり、引き続き仙山線経由で貨物列車を牽引していたが、貨物営業の廃止と同時に定期運用を失い、ブロワーを用いての落ち葉掃きなど事業用車のように用いられたのち2000年に全機が引退している。
映像は1996年9月に撮影。まもなく終焉となる貨物列車を記録した。仙山線経由で東北本線系統から輸送されてきたセメントや石油(山形で消費される物資)を運ぶ貨車を牽引するED78重連。松尾芭蕉の句で有名な山寺(立石寺)近くの鉄橋である。仙山線には急勾配があり列車によっては重連となった。山形周辺にはセメントや石油の荷役を扱う蔵王駅や漆山駅まで専用貨物列車が運転された(撮影の半年前に山形駅のコンテナ扱いはオフレールステーション化されている)。特筆すべきは標準軌化された山形〜蔵王のひと駅間だ。この区間は下り線のみ三線軌条化され、貨物列車が乗り入れできるようにされていた。もちろん、蔵王ゆきの貨物は下り線を逆走して上ってゆく訳だ。貨物廃止後はこの『3本目のレール』も撤去され、今では見ることができなくなった。山形新幹線と貨物列車が同時に営業した、わずかな期間だけ見られた風景である。
すべての任を解かれて13年が経過した現在、1号機が新幹線総合車両センター(宮城/利府)に保存されているほかはすべて解体され、常時見学することができる保存機がいないのは残念だ。独特の走行音は、もう聞くことができない。
The ED78 series was manufactured to run the Ouu Main Line as an AC Electric Locomotive. In all 14 were produced, with the special ability to handle steep slopes. The red color signifies alternating current. The footage was taken in 1996, in preparation for the retirement of the series. The cargo is for Yamagata, consisting of oil, cement and so on. After the ED78 ceased working as a cargo train, in 2000, all of the locomotives were retired. This is now precious footage that can no longer be seen in life.