【“ちょこっと防災”のススメ】「水道水」保存・長持ちさせるワザ 断水で役立つモノ・停電時の猛暑対策も
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- Опубликовано: 23 ноя 2024
- 台風への備えが求められ、南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」も出されました。市販の水ではなく水道水を保存する、台所用品で節水する、災害時の熱中症対策など、身の回りでできる“ちょこっと防災”を紹介します。日頃の備えを見直してみませんか?
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今回は、次の3つのポイントを中心に解説します。
●水道水は意外ともつ?
●災害時も使える家にあるアレ
●猛暑の中で停電したら
■災害時に困る水、ストックは?
森圭介アナウンサー
「毎日コツコツ、すぐできる防災のアイデア『ちょこっと防災』をお伝えしていきます」
山崎誠アナウンサー
「台風5号が12日朝、岩手県に上陸しました。さらに南海トラフ臨時情報の『巨大地震注意』も出されていて、日頃からの備えを見直すことが重要になっています」
富田徹・日本テレビ解説委員
「災害の時にも一番ないと困るのが水ですよね。準備はされていますか?」
刈川くるみキャスター
「普段から2リットルのペットボトルを10本くらいストックしています」
市來玲奈アナウンサー
「2、3本というところですかね。水道水というのは頭にありませんでした」
■沸かさずに…水道水、どうくみ置く?
富田解説委員
「水道水をためておくのもお勧めということで、東京都水道局は、水道水のくみ置きをする際のコツを紹介しています。私たちが飲むために必要な水の量は1人1日で3リットル。これを目安に3日分ほど用意しておくといいとのことです」
「浄水器を通したり、1回沸かしたりすると、消毒用の塩素が水道水からなくなってしまうので、保存用には蛇口から直接、沸かさずにくみ入れるのがポイントです。容器はペットボトルなどふたのできるもので、口元いっぱいまで水道水を入れます」
「こうすることで、空気に触れる部分が少なくなって長持ちします。同様に、飲む時にはペットボトルに口を付けると雑菌が入るので、コップなどに注いで飲んだ方がいいということです」
山崎アナウンサー
「水道水の保存の期間はどのくらいなんでしょうか?」
富田解説委員
「直射日光を避けて常温で保存すると3日間、冷蔵庫に入れると10日間もつといいます。ペットボトルに保存した日付をメモしておくと忘れなくて便利です。期間を過ぎた水は生活用水として使えます」
「飲む水以外の生活用水も必要ですが、浴槽にいつも水を張っておくと安心ですよね」
刈川キャスター
「生命維持に欠かせないですからね。ペットボトルに入れるひと手間はいつもよりかかってしまいますが、すぐにできることなので、これを習慣化させたいなと思います」
■各家庭の台所にあるアレで水の節約に
山崎アナウンサー
「2つ目のポイントは、災害時にも使えるモノ。台所にあり、水の節約に役立ちます」
山崎アナウンサー
「ボウルに水をためておくなどですか?」
富田解説委員
「東京都の防災ブックでも紹介されていますが、食べ物を保存する時などに使うラップです。どの家にも普段からあると思いますが、これが災害で断水になった時に役立ちます」
「実際にどう使うか、やってみました。使っていないお皿をラップで覆うだけで、料理を載せてもお皿が汚れないということで、食事の後にお皿を洗う必要がなくなり、水の節約になります」
■ねじると丈夫なひもになるラップ
市來アナウンサー
「こういった知識を頭の片隅に入れておくだけで、いざとなった時に『あ!そうだった』と思い出せますし、慌てずにすみますよね」
富田解説委員
「実際に断水が長引いた能登半島地震の被災地でも、こういう(ラップの)使い方で水を節約した方がいたということです。ラップは他にも便利なことがあります。ねじると結構丈夫なひもになるので、モノをまとめる時や、洗濯物をかけて干す時にも使えそうです」
■災害時に役立つ、家庭にあるモノは?
山崎アナウンサー
「ラップはどのご家庭にもあると思いますし、他にも家庭にあるモノが災害時に役立ちます。『東京くらし防災』では、ゴミ袋、ジッパー付きの袋、粘着テープが挙げられています」
「ゴミ袋は切り込みを入れてかぶると、それだけで快適なレインコートになります。ジッパー付きの袋はもちろん食べ物の保存にも使えますが、とっさの時に貴重品を入れるのに使ったり、においがきつい物も中に入れて密封しておいたりもできるということです」
森アナウンサー
「赤ちゃんがいるとおむつがありますしね」
山崎アナウンサー
「粘着テープも使い勝手がよく、壊れた壁の補修などにも使えますし、油性ペンなどでテープの表に書くと、メッセージを書き残しておく伝言メモとしても使えます」
刈川キャスター
「災害時はパニックになってしまって、なかなかこれを思いつかないこともあるので、今のうちにアイデアを持っておくのもいいですね」
■怖い熱中症…停電時の暑さ対策は?
山崎アナウンサー
「ポイントの3つ目、猛暑の中で停電したらどうすればいいのでしょうか?」
富田解説委員
「もし災害で停電が起きてクーラーなどが止まってしまったら、怖いのが熱中症ですよね」
「飲み水を保管しておくことを紹介しましたが、厚生労働省・日本気象協会『熱中症ゼロへ』によると、冷凍庫でペットボトルを凍らせると、体を冷やすのにも役立てられ、熱中症対策にもなります。首、脇の下、足の付け根を冷やすと、体温を効果的に下げられます」
森アナウンサー
「太い血管があるところですね」
富田解説委員
「ただ1つ注意点があります。ペットボトルの水を凍らせる時には水を目いっぱい入れてしまうと破裂する恐れがあるので、少し減らすのがコツです」
山崎アナウンサー
「冷凍庫に保冷剤を用意しておくのも同じように使えますよね」
富田解説委員
「停電した時の暑さ対策は他にもあります。ぬらしたハンカチやタオルを体に当てて携帯用の扇風機やうちわであおぐと、体を冷やすのに効果的です」
「熱中症対策といえば、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給することがあります。また塩分補給のため、塩分タブレットや塩のあめを買い置きしておくと安心ですよね」
森アナウンサー
「防災意識が高まり、防災グッズを備えている方は本当に増えたと思います。ただ、防災×猛暑となってしまうと、そこの視点が欠けている方はいるかもしれません。この時期にもう1回、見直しておくのは必要かもしれませんね」
■災害時、すぐ避難するための準備
山崎アナウンサー
「災害はいつ起きるか分かりません。特に、すぐ避難できる準備も大事になってきます」
「内閣府によると、常に家族がどこにいるのか把握しておく、玄関に防災リュックやヘルメットを置いておく、寝る時は近くに履き慣れた靴を置いておくことがあります。とっさに起きた時に履き慣れていない靴だと避難が難しいということです」
「防災は全てをしなければいけない、というものではありません。何か1つでも『これならできるな』というものがあればしていただくだけでも、それは備えになります。停電対策として乾電池や携帯の充電器も準備として有用だということです」
富田解説委員
「携帯用の扇風機は乾電池で動くタイプもあります。電気が止まった時にも有効です」
山崎アナウンサー
「身近な、何か1つのことをやってみていただきたいと思います」
森アナウンサー
「すぐできる『ちょこっと防災』を意識してみてください」
(2024年8月12日放送「news every.」より)
●news every.では、すぐできる防災のアイデア「#ちょこっと防災」を紹介しています。
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