34年前ドイツ語学校(Goethe-Institut)で習った文法では、過去形は、残っていましたが、ここ33年以上、ドイツ語学校外の日常会話(但し、ニーダーザクセン州以北に限る)で、過去形をほとんど聞いたことがありません。僕が、"Ich ging gestern..."などと言うと、家族に「?」の後「Aha」と言う顔をされます。但し、英語のbe動詞に当たる"sein"の過去形"war"は、今でもよく使われています。 南ドイツには、過去形が維持されている地域が残っている気がします。 (取引のある南ドイツの会社の人と話をすると過去形を使う人がいる。他の人に聞いていないので、n=1の体験談) 自分の住んでいる北ドイツでは、"er sagte, er ging ..."(行ったそうだ)と人に聞いたことを「より曖昧に(自信なく)」伝えるニュアンスで使われているように思います。これは、本来、過去形ではなく接続法第一が用いられるケースだったはず。 ちなみに、接続法第一過去完了が、"er sei gegangen"、接続法第二過去が、"er ginge"です。 と言うことは、現在、正にドイツ語で、時制の廃藩置県が起こっているってことなんでしょうか? 存在意義を無くしかけの過去形が、下剋上して、接続法の分野を乗っ取っているのかも。 これからも、注意して聞いてみようと思います。 注:上記の意見は、友人に多くいる移民二世が間違って使っている、或いは、ニーダーザクセン方言である可能性もあることは予めご了承ください。
教科書からの受け売りですが ドイツ語では過去形は「むかしむかしあるところに〜」のように童話や物語で用いるもので、会話では基本的に用いません。 ただ、会話の中で「自分が一時的に忘れてしまったこと」を語る時に過去形を使うことがあるようです。 「お名前は何でしたっけWie war doch gleich Ihr Name?」 「この作曲家は何と言ったっけWie hieß doch der Komponist?」 (中山豊 2018『中級ドイツ文法』白水社 p.76) 忘れてしまった内容を「探る」時に過去形を使うのは、なんだか「探索意識」の「た」を思わせますね!
【参考文献のリンク】
○日本語のシンタクスと意味(第二巻)
amzn.to/3f84Bx5
○文法と意味I
amzn.to/3zHXNzC
先行研究を調査する上で参考にした本。タ形の意味の列挙はほとんどこちらが元になっている。決して初学者向けの本とは言えませんが、日本語文法を腰を据えて勉強してみたい方にはおすすめ。この2冊は色んな論文や本で目にします。
○基礎日本語文法・改訂版
amzn.to/3zJTcNu
大学の時に使っていた日本語文法の教科書。教科書なので読み物として面白いというわけではないが、平易な言葉遣いで日本語文法の全体観が把握できる。
○時・否定の取り立て
amzn.to/3JWJqMK
金水敏先生によるタの説明を調べる際に用いた。
○日本語学と通言語的研究の対話 テンス・アスペクト・ムード研究を通して○
amzn.to/3JYB5YU
定延利之先生によるタ論。タとはミラティブ(発見)だ、という自説を展開。研究の発表パートと、世界の諸言語を幅広く研究するロシアの言語学者・マルチュコフ先生との対話パートという構成の本。マルチュコフ先生の鋭い質問が面白い。
○日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界
amzn.to/31KaZHT
タ、テイルに関する論文を集めたオムニバス。「タってそもそも活用形の一つなの? それとも、助詞?」「東北方言ではタ以外にもケというテンス形式があるよ」「情報を得たときにそれが頭に定着するまでの速度とタの関係」など、タに興味を持った方にはたまらない論文がいっぱい。
○「た」の言語学
amzn.to/3tuxpZh
日本語以外に、ロシア語、中国語、ベトナム語、韓国語の過去時制、完了形を考察。対照研究を通じて日本語のタの本質に迫る。
○時間と言語を考える 「時制」とはなにか
amzn.to/3ndBaOO
タに限らず、英語の完了形や未来時制などの事例を取り上げながら、言語から見える時間意識に迫った一冊。「タを深掘りしたいというよりは時制、時間とは何かを勉強してみたい」という方にはこちらをおすすめしたい。
○日本語と時間 〈時の文法〉をたどる
amzn.to/3qfVz7L
日本文学研究者であり詩人でもある藤井貞和先生による日本語時制論。古典文法の時制体系を概観し、タの本質に迫る。
○認知言語学の大冒険
amzn.to/3zJZ9tE
難解と言われる認知言語学を、図や例えをふんだんに盛り込んでわかりやすく解説した良書。
○日本語不思議図鑑
amzn.to/3fV8wxI
○11人いる!
amzn.to/3rPjnP7
論文
○ムードの「た」の過去性(定延利之)
○タ形の意味を考える ──日本語学習者の運用能力に貢献する文法研究──(山本雅子)
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1)「おめ、ビールのんだな。」=今、またはさっき起きたこと。
2)「おめ、ビールのんだったな。」=過去、実際に起きたこと。過去に完了している感じ。
3)「おめ、ビールのむっけな。」=お前はビールを飲むヤツだったな。capability的。
※すべてを通して「おまえ、ビール飲めるよな」というニュアンスでも通じる。
1=アクセスポイントは今、完了。かな。
2=アクセスポイントは過去。経験。確かに起こったこと。完了。かな。
3=アクセスポイントは過去。過去進行系っぽ。
んー、あってるかな。難しい。
(岩手県人)
ロシアの大学で日本語を教えております。同時にタタール語と日本語の時制を比較する論文を進めています。[た」のマラソンは興味深くて、論文に役たつ情報もたくさん得ました。詳しい説明、外国人である私にもわかりやすいポッドキャスト本当にありがとうございました!
このくらいの濃度の動画が続くと理解が追い付かないけど、やっぱりたまにはこのくらい尖った動画を出してほしい。
われわれリスナーを多少は苦しめてほしい。
私は今悩みを抱えています。
でもゆる言語学ラジオを聴いてる時だけは忘れられます。
水野さん、堀元さんに大変感謝しています。
撮影時間の数倍の時間をかけてご準備されてる事が想像出来ます。これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。
大袈裟ですが、生きる糧にしている視聴者がいる事を知って頂きたく初めてコメントしました。
中国語学習者です。
今まで「た」=過去形と思って疑ったことなかったですが、このシリーズを通して「た」が完了の意味も含んでいる(という説もある)ことに衝撃を受けましたし、中国語との共通点も見つかって眼から鱗でした。
水野さんが過去の動画含め何度おっしゃっているように、中国語に時制はなく、全てアスペクトで表現すると言われています。
アスペクトの代表例としては
①了=完了、変化
②过(過)=経験
③在=動作の現在進行
④着=状態の現在進行
などがあります。
「了」の完了の使い方はとても難しく、今までかなり苦しめられましたが、日本語の「た」と近いと考えると、理解が進みそうです。(ちなみに通言語的にみられるという過去と完了が一つにまとめる現象は、中国語にはないです。専門家が厳密に精査したら分かりませんが、学習者としては「了」はどこまで行っても完了で、英語の-edとは表現されるものがだいぶ違う感覚があります)
たまたま同じ方向に変化したのか、日本語が中国語から影響を受けたのか分かりませんが、日本語との共通点は英語よりも中国語の方が圧倒的に多く、こちらのラジオと中国語学習を通して、日本語をより理解できています。
濃厚すぎてただの講義になりそうなところに、堀元さんの例え話を挟むことでギリギリゆるさを保ててる感
過去の関係ない動画で「チ。」の話をしつつ
「た」をめぐる悠久の言語学研究史を「タ。」で締めるのオチが綺麗すぎる
日本語を勉強している中国人です。平素よりゆる言語学ラジオでいろいろ勉強させていただいて、ありがとうございます。特に、今回の「たの探求」というシリーズ動画を全編拝見させていただいた今は、日本語の時制についてずっと悩んでいる問題点を解けるようになった気がします。住んでいる地域の図書館でお勧めいただいた本を借りて、これからもっと勉強していきたいと思います。ありがとうございました!
堀元さんがピジンとクレオールを5万円のカメラと20万円のカメラで例えた後、肯きつつも「TMA範疇を持つ言語の方が進化したという言い方にはできないですけど」とフォローを入れる水野さん、流石です。
完了しているわけではない、
体験も探索も無く過去にリファレンスポイントを持たない、
など色々ありますが笑、
この場合は単純にどちらが優位とは一概には言えないという話ですね笑
最初は堀元さんと同じ感覚で(何も知らない人として)視聴していたけど
堀元さんの呑み込みが早いから(過去に出た事大体覚えてる)もはや置いて行かれている
ゆる言語学ラジオを聴いていると「最先端の研究でも絶対的に正しかろう決論に至っているものは少ない」「物事には全てただ一つの正解があるわけではない」ということを楽しく理解できるからすごい。
一部のクイズ番組や教育者の中にもこれを理解できてない人が少なからずいるから、こういうことを初等教育でもっと学べるといいんだけど。
サムネの元ネタ再現力に噴きました。ここしかないというタイミングで出してきたの本当に天才。
元ネタ何?
@@fieldeternal9884 チ。ー地球の運動についてー の第1巻の表紙です!
『チ。-地球の運動について-』はガチ最高なのでぜひ読んでみてください
このチャンネルで知って、大人買い&一気読みしました。
命懸けの知識欲、胸アツですよね。
6回全て、見ました。とても楽しく拝見しました。引き続きよろしくします。
祖母が飛行機を「ふぃこうき」と発音するくらいの秋田弁母語話者です。
①おめビールのんだな
訳)君ビールをのんだね
「君」がビールを飲んだ事を確認する言い方であるが、話者がかつて「君」がビールを飲んでいる姿を見たことによる発言でもあることから「君はビールが飲める人だよね」との意味を内包する。
②おめビールのんだったな
訳)君ビールをのんでいたね
「君」がビールを飲んでいる姿を目撃したことによる発言。
①よりも弱めの確認。
①と同じように「ビールが飲める人だよね」という意味を内包する。
③おめビールのむっけな
訳)君ビールをのむんだよね
①の訳に「よ」を差し込んだ。「たしか〜だよね」くらいの意味。
話者の目撃と共に伝聞で「君はビールを飲むんだってね」的な意味もあるかも。
確かさでいうと③が一番低い。
……な感じ?
全然東北の方言のこと知らないけど、なんとなくニュアンスが伝わるのが不思議
関西弁で言う「飲んだ(やん)」「飲んでた(やん)」「飲んでたっけ(?)」と通ずるものがある気がする
ドイツ語を習い始めて1年経たないくらいの拙者ですが、最初の方の授業で先生が「ドイツ人は完了で過去のことを表す」と言ってて、英語の勉強で過去と完了の使い分けで悩んだ自分からしたら「最高やんけ」って思ったの覚えてます
一応補足すると過去形を使う場面もあります。が、日常会話で近い過去を話すような場合は殆ど完了形で話す感じでしょうかね。自分も不勉強なので明確な使い分けがどのようかしっかりはわかりませんが…
正式にはわかりませんが、過去形は主に書面の時に使うような気がしてます。
補足等ありがとうございます!ドイツ語勉強頑張ります!💪
ただシンプルな場合は
ich war…
ich hatte…
って言う方がよく見ます。わざわざ
ich bin gewesen
っていうのはあまり見ないような気がします。
ネイティブの友達に何が違うのか聞いたことがあるんですけど、忘れました草
日本語はCOD、英語は荒野行動の話と繋がるなぁ、と思いながら楽しく見させていただきました。
長時間お疲れさまでした。
「た」最高でした!
視聴者が求めているのはこういう内容だと思います!
自分が求めていた難しさが「た」の話になってから戻ってきてくれて嬉しい
あんな複雑な「た」が、一つの発想で、こんなに合理的に、説明できてしまったら、「探索課題」を、美しいと、思ってしまうッ!!
絵が綺麗な凡作の映画
って言った時の少年のような曇りのない笑顔が素敵だ
た編のサムネイル全て傑作で好き
数日前にこのチャンネルを見つけて、こんな沼みたいなテーマの動画も全部視聴しました!笑
このテーマ難しかったけどめちゃくちゃ面白かったです。お疲れ様でした。
おつかれさまでした!!
あと全15回ぐらいでもついていけるので、機会があれば「た。」続編にも期待したいです!!
ありがとうございました!
最近ハマり、一気見から来ました!
大阪弁でも同じような「た」の活用しててびっくりしました(笑)
大阪の岸和田を除くところでは「した」に「ねん」をつけて「してん」を多用するんですけど、何かの出来事をしたと言う時はそれでいいんですけど、何か続いてる作業をしていた時は「しててん」、子供の時に何かしていた時は「やったねん」「してたねん」、でも何かアホなことをしてツッコむ時も今やってる事なのに「何してんねん」を使うのでうわぁってなりました(笑)
ちなみに岸和田はだんじりもまだ残っててコテコテの大阪弁を使う地域なんですけど、そこの子は過去形じゃない時も「したねん」「してたねん」「やったねん」なので、地方の言葉は進化しづらいって話とも繋がっておもしれぇってなりました!
最近ゆる言語学ラジオを知った大学生です。
気の向いた日にちょこちょこ見て、「た」シリーズついに完走でき達成感でいっぱいです。
私事なのですが、色々事情があり興味のない学部に入学したものの、授業が楽しいと思えずすっかりやる気を無くしていました。
このシリーズで忘れていた勉強の楽しさを思い出せました。私は学ぶことが案外好きだったんだなぁと。
素敵なシリーズをありがとうございます。これからもちょこちょこ色々な動画楽しませていただきたいと思います。
「た」のシリーズ、とても面白かったです。ありがとうございます。
ドイツ語の専門家としてドイツ語についてコメントさせていただきます。
ドイツ語が完了形で過去を表すというのは口語においてのみで、方言により違います。つまり、口語であっても過去形を好む方言もあれば、いわゆる話法の助動詞(dürfen, können, mögen, müssen, sollen, wollen)と基礎動詞 sein, haben, kommen 等だけ過去形を使い、それ以外は完了形(haben/sein + 過去分詞)を使うことを好む方言もあります。なので、「ドイツ人は完了で過去のことを表す」というのは正確ではありません。
書き言葉では過去形を使うことが多く、小説などの物語は過去形が基本です。
諸説はありますが、ドイツ語では「完了」というアスペクトはそれほど厳密ではなく、前時制・後時制・同時制の3つを区別することの方が重要と言われています。つまり行為や出来事の時系列には厳密ということです。
例えば、「~した後に~した」という場合、「~した後に」の部分は前時制になるので過去完了でなければならず、その後に来る「~した」は過去形(または現在完了)になります。主文が現在または近未来である(~した後に~する)場合は、「~した後に」の部分は現在完了を使います。
「~した時に~した」といった同時制の場合は、両方過去形または現在完了形で揃えると言われていますが、動詞自体の性質(状態動詞なのか1回性の開始・終了・変化を表す動詞なのか)によって一方が完了形になり、一方が過去形というように揃わないこともあります。
完了形と過去形の用法の地域差というとスペイン語とカタルーニャ語にもありますね。
スペイン語(カスティーリャ語)はスペインだと完了形で表すことが多く、中南米では単純時制の過去形をよく使います。
カタルーニャ語だとカタルーニャ州では完了形しか用いない一方、バレンシア州の方言(あるいはバレンシア語)では過去形が生き残っています。
そんなんおるか~
ってツッコんでコメ欄見たら
おったわ~
福島・宮城出身者です。同じ意味もあるし微妙に違う使い方もするので改めて言われると面白いですね。
飲んだな→飲めるよね? 飲んじゃったね。
飲んだったな→飲んじゃったね。 (あの時)飲んでたよね。 飲んでたはずだよね?
飲むっけな→飲む人だったかな?
人によって微妙に違うかもしれませんが。
「た」のみのサムネイルを見た時シンプルすぎて気になり見始めたました。
全内容面白すぎていっき見して興奮しすぎて長文失礼します。
ラスト回「タ。」サムネイルにシビれました!
「た」のみでこんなに奥深く感じられるとは思いませんでした。
ゆる言語学ラジオがポアンカレの話のような直観性とフェルマーの最終定理のような判別性があって取っつきやすいわりに理解した気がする程難しくて分からなくなるのが気持ちよかったです。
もっと続きが聞きたかったので最終回が名残惜しいです。
お疲れさまでした。
素晴らしい動画をありがとうございました。
今後も期待しています!
北部の宮城弁話者です
こちら宮城方言のN=1です
おめ、ビール飲んだな?: 1口でも飲んだことの確認。ビールが飲めることの確認でも使えそう。飲めるの別表現「飲まいる」(可能の意味に限定)
おめ、ビール飲んだったな?: 過去飲んでいたor過去飲めたことは知っていたが今はわからないので確認。または過去の時点で飲んでいた時間があったことへの確認。
おめ、ビール飲むっけな?: 習慣の確認。酒の席でいつもビール頼んでる印象ある人とかにはこう聞きそう。飲めたかどうかの可能の意味でも使う。「飲んだな」より確実性が低いときに使うかも。
類似の「た」(だ、がの濁点は訛り強度による)
飲んったが?: 飲んでたか?すでに呑み始めてましたか?という確認。酒の席に後から来たときによく使う。敬語表現「飲んったすか?」
飲んってだが?: 上記と同様だがいまこの場で続けて飲んでいる確認の意味が強い気がする...?
そう!
これが言いたかった😃
お疲れ様でした。とても楽しかった!
続編も楽しみです。
「セトウツミ」でラブレターを古文に翻訳するシーンがありますが、
全部「た」になった現代語から、文末表現をノータイムで当てていくのはすごいことなんですね。
たシリーズ面白かったから全然離れる気にならん
福島南部~茨城北部の20代です。指摘されるとたしかに同じ「た」を使い分けてますね
12:02 この文に続かせる一文はこうなりますかね?
おめ、ビール飲んだな?→んだば車運転できねーべ?
おめ、ビール飲んだったな?→あんとぎさ太郎暴れてうっつぁしかったよ~
おめ、ビール飲むっけな?→今年はいいやつめっけてきだよ!
「したっけ、」は接続詞「そうしたら、」の置き換えとして使うぐらいよく使いますね。頻度は「た」>「っけ」>「たった」ですかね。
親世代の30~50代の方は、分かるけど自分からは話さない感じで、子世代は圧倒的標準語オンリーですね(イントネーションは訛ってますけれど)
今回の「た」の回、最高でした!大量のインプット、お疲れ様でした。ありがとうございました。
僕自身が感じてきた「た」と今回の「た」回を合わせて、さらに深まり、解像度が上がった感じがします。
通しで見てきて感じたのは、「日本語がコールオブデューティー」というが、改めて深く関わっていると思いました。
お話には出てきませんでしたが、勝手に、「あー、だからかぁ」と思いました。
この自分の考察を誰かと共有したい!!
そうだ、サポーターコミュニティに入ろう。
言語ではあいまいに時制を使う日本人が
実生活では時間に厳格なのが興味深い。
日常使う言葉に対して、色んな気づきが出てくるようになって、日常の会話が楽しくなります。ありがとうございます。
おつかれ様です、勉強になりました。これからも頑張ってください。
“客観的な時の流れ”の話にアインシュタインみを感じられて非常に興味深かった。
人類は時間が主観的に流れていることを認識できても相対性理論を証明するのにものすごい時間をかけましたね
そもそも相対性理論(だけでなくあらゆる科学の法則、理論等は)は証明されてないですよ
単にもっと良い理論が見つかっていないだけ
現段階ですら力の大統一理論で物理学を書き換える予定になっているから
相対性理論すら破棄される予定になっている
「水の東西」であ〜ってなるの、義務教育の勝利という感じで面白い
水の東西って高校かも…そして実は掲載してない教科書もあるので、触れずに終わる人も…w
@@岩本あさみ 重箱の隅
「た」といえば、岩手に住んだことがある(私は福岡出身)のですが、岩手では今現在のことを過去形で言うことがあります。
タクシーに乗っていて目的地前まで来たので運転手さんに伝えようとするとき普通は「あ、ここです、ここです。」と言うと思いますが、岩手の人は「あ、ここでした、ここでした。」と言ってました。
お店で、お客さんが売り切れた商品を買いに来た時、店員さんは「すみません、売り切れです。」というところを「すみません、売り切れでした。」と言ってました。
実際に困ったことになった経験としては、私が離れにいたときに母屋に電話(固定電話)がかかってきたらしく、人が呼びに来て「電話がかかってました。」という。それで私は「ああ、私の留守中に電話があったのか。あとでかけ直そう。」と思ってたら、呼びに来た人が「電話がかかってました。」と再び言ったので、「ああ、今かかっている最中なんだな。」と気づいて、あわてて電話をとりに行ったことがあります。
岩手(県南伊達藩側)出身です.確かにこういう使い方がありますね.現在の状態(アスペクト?)を完了的に表現してるのかな.
それから「だ」「だった」「だっけ」の使い分けについて,自分は次のように感じます.
「堀元は酒を飲んだよ」 単純な過去の事実
「俺(たち)は酒を飲んだったよ」 (直接経験に基づく)過去完了的回想(一人称のみ?)
「堀元は酒を飲んだっけよ」 (視覚的記憶に基づく)過去完了的回想
正確ではないかも.
あの辺りでは主格助詞の「は」(俺は,私は)を/wa/ではなく/ha/と発音することがあります.多分主語を強調するときですね.古い日本語では「ふぁ/hwa/」のような音だったのが今も残っているのではないかと,数十年前の国語教師が言っていました.
@@kokisugawara1001 なるほど。岩手時代のことを思い出してきました。そういえば、女の人が「〇〇したった」と言うのはかわいいなと思ってました。
ところで、先に書いた現在のことを過去形で言うという話の続きですが、住んでいるうちにだんだんと気づいてきたことがありました。それは、過去形をつかうのは、目上の人や知らない人、職場などが多いということでした。ということは、つまり「過去形は敬語なんだ!」だということ。それに気づいてからは違和感も感じなくなり、勘違いで困ることもなくなりました。
いやめちゃくちゃ面白かったです!
長いから疲れたとかないです
それこそずっと助動詞追っかけて欲しいぐらいに😆
絶対的だと思っていた時間というものが実は絶対的ではなかった、という流れ、物理学における相対性理論みたいな話ですね!!
たシリーズ回面白かったです。私は時間を概念だと思っているので、日本的な曖昧な時間表現の感覚が受け入れやすいです。未来が推量で過去が記憶という感覚は、西洋的な感覚とイビピーオの中間のどこかに在るような感じがします。
もはや哲学
お二人ともお疲れ様でした!
"た"シリーズはかなり難解でしたが、ついてきたことで後半部分のカタルシスが凄かったです。
南部秋田弁のネイティブです。
「ビール飲んだな?」←今さっき飲み終わったかを確認してる。タスクが終わったかどうかのニュアンスが強いと思います。または文脈によっては「よく頑張って飲めたなあ(褒めてる)」の意味もあり得ます。
「ビール飲んだったな?」←あなたのために過去に用意してたビールを自分が知らない間に飲んだだろうことを確認してる。または共有している過去の出来事について思い返している。(特に語尾を伸ばす場合)
「ビール飲んだっけな?」←習慣的にビール飲んでいたかどうかを確認してる。または自分の記憶が本当だったか疑問に思って確認する。または伝聞した内容を報告する時にこの言い方します。
これは語尾が「な」から疑問の「が」に変わるとまた意味が変わる気がします。
論文のスコープがこれなのか分かりませんが、だいたいこんなイメージで普段使い分けてると思います。
日本語の時間観は過去現在未来という時間軸的なものではなく「出来事への反応や推量、記憶の喚起」などの捉え方をしているのではという話を聞いて、小説家の島口大樹さんのデビュー作『鳥がぼくらは祈り、』を思い出しました。
この小説では視点人物が目の前の出来事に反応したかと思えば、過去の記憶が入り込んできて、かと思えば回想から急に現在の自分の思いを語りだしたり…と目まぐるしいです。
普段思考する時に頭の中に浮かんでいることを加工せず、そのままの形にしたような文章が続き、気持ちの良い読書体験ができたという印象でした。
今回の動画を視聴したことで私が島口さんの文章に感じた気持ちよさが「日本語の時間感覚」に沿ったものだったからなのかなぁ~と感じました。
「文章が綺麗!」という意味以上に、日本語という言語の特徴を最大限発揮しているという意味で「日本語が上手い!」と思わされた作品でした。
前回のコメントに「ポアンカレ予想みたい」と書いたら今回ポアンカレの話をしていてびっくりしました。
ともあれ6回の長丁場、お疲れ様でした!
オッサンになると学問に触れる機会が減ってしまいますが、
毎回よい刺激をいただけて活力になっています。
「た」だけでこんなに世界が広がっていくなんて・・・!とっても面白かったです!お疲れ様でした.
最後のまとめの部分まで楽しみながら頑張って聴いて,数ヶ月発酵させていたカルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」に手が伸びました!
「宿題が終わったら」vs「宿題が終わるなら」、後者の場合、無理なんじゃないの?と挑戦するような終わらないだろうという想定が見え隠れしますね・・・!
受験勉強で説明文でチョムスキーとか言語学の話できててバッチリ理解できた、実は役に立ってる
気になる言葉があったら動画を止めて検索しながら聞くので、見終えるまでに倍くらいの時間がかかる。もちろん楽しい!
「た」だけでここまで楽しめるとは思いませんでした❗️
面白かったです❗️
シリーズ通して、グッタリしている堀元さんと嬉々として早口の水野さん
いつも楽しませてもらってます!ありがとう😊
今回は例文が出て来るたびにワクワクしました!
9:35 ドイツ語では、日常会話で過去のことを表現するときは現在完了形、物語や記事では過去形を使うと大学のドイツ語の講義で言われました
むちゃくちゃ面白かったです💓
お疲れ様でした😌
もっと詳しくコメント(感想)を書きたい気持ちもあるのですが、泥沼にハマりそうなのでこの辺で😅
ともかく楽しかったです。💕
日本語教師です。毎回楽しみにしています。先日、生徒にこう聞かれました。「明日」は「た」がつくのになぜ過去ではなく未来なのかと。もちろん名詞だからと答えましたが。
凄い!家の子どもが2歳ころ「靴下」の「た」をそのように理解していました
全6回の「た」の話めちゃくちゃおもしろかったです。感謝。
骨太な話お疲れ様でした。こんな難解な使い方の「た」を日本人はほぼみんな理解して使いこなしていることが不思議ですね。
ゆる言語学ラジオの「あとがき」ガッツリあるのすごい好き
「た」はやっぱり古代ギリシャ語のアオリストに似てるなと思えた。
アオリストは文法的には時制なんだけれど、単に時間が過去かということだけでなく、動作が比較的短い時間の間に、瞬間・単発的に開始・終了するニュアンスを含んでいる。「ひとまとまりの動作」で終了まで含まれるので完結相にも近い。
「た」が探索意識がある時の発見に使われるのは、探索意識を持ち始めた時に、意識された動作が開始され、発見したときに動作が終了するからのような気がする。「こんなところにいた」というのは、「いる」動作が過去なのではなく、探索が終了するからかも。
体験知識がないときに「た」にならないのは、探索意識が開始されていないので、終了することもないから。
印欧語のアオリストも時代が下ると、テンスやアスペクトに吸収されていく。サンスクリットの動詞でも数々のテンス・アスペクト・モダリティの活用があったが、パーリ語くらいになるとだいぶ集約され、現代ヒンディー語では動詞の活用だけ見ると、テンスはなく、アスペクトだけ(完了分詞か未完了分詞)。完了で過去を表せるということ。ちなみに補助的な品詞(コピュラ動詞)を使ってテンスを明確に表すこともできる。
現代ヒンディー語で面白いのが、モダリティ(叙想法)は人称・数に応じて活用するが、アスペクト(完了分詞・未完了分詞)は人称は関係なく性・数に応じて活用する。動詞の活用と言うより形容詞の活用に近い。そしてモダリティは過去ではなく未来と関わりがある。どうなってんだ?
「た」が動詞の活用語尾だとするといろいろしっくりくる気がした。
34年前ドイツ語学校(Goethe-Institut)で習った文法では、過去形は、残っていましたが、ここ33年以上、ドイツ語学校外の日常会話(但し、ニーダーザクセン州以北に限る)で、過去形をほとんど聞いたことがありません。僕が、"Ich ging gestern..."などと言うと、家族に「?」の後「Aha」と言う顔をされます。但し、英語のbe動詞に当たる"sein"の過去形"war"は、今でもよく使われています。
南ドイツには、過去形が維持されている地域が残っている気がします。
(取引のある南ドイツの会社の人と話をすると過去形を使う人がいる。他の人に聞いていないので、n=1の体験談)
自分の住んでいる北ドイツでは、"er sagte, er ging ..."(行ったそうだ)と人に聞いたことを「より曖昧に(自信なく)」伝えるニュアンスで使われているように思います。これは、本来、過去形ではなく接続法第一が用いられるケースだったはず。
ちなみに、接続法第一過去完了が、"er sei gegangen"、接続法第二過去が、"er ginge"です。
と言うことは、現在、正にドイツ語で、時制の廃藩置県が起こっているってことなんでしょうか?
存在意義を無くしかけの過去形が、下剋上して、接続法の分野を乗っ取っているのかも。
これからも、注意して聞いてみようと思います。
注:上記の意見は、友人に多くいる移民二世が間違って使っている、或いは、ニーダーザクセン方言である可能性もあることは予めご了承ください。
ドイツ在住のものです。過去形はもともと北ドイツで使われていて、完了形はもともと南ドイツで使われていたのが合流してどちらも過去を表すようになったそうです。現在は特殊な場合を除いて、過去形と完了形を入れ替えることができます。過去形は字数が少なくなるので、書物に使われることが多く、完了形は話しやすいため話し言葉として使われていることが多いです。
このシリーズを見始めてから、小学校で子どもの作文を添削する際、この「た」はどの用法なのか思考しすぎて、メタモンになりました。教科書を素直に読めなくなりました。
おつかれさまでし「た」!
すばらしかったです!
チャンネルに「言語学」の名を冠すに相応しい回だと思いました。
言語学の「様相に隠れた潜在的ルールを探り出す」苦闘を
存分に味わえました。
見てる方は全く疲れてないと思いますw
おそらく「もっと、もっと掘り下げてくれ!」
と思っている人も多いのではないかと思います。
サムネが云々と言う人がいっぱいいて、なんだろうと思ったら...
すぐ隣の本棚に答えがありました😆
個人的にアクセスポイントの考え方がすごい納得感あった。第88回まで言って欲しい
何はともあれお疲れ様でした。おもしろかった!!!
明治時代の擬古文(幸田露伴や森鴎外の初期三部作)では既に「き」「けり」の使い分けが文末表現のノリみたいな話を読んだ記憶があるので、なんというか、日本語における時制の曖昧性や適当さが窺い知れますね。いい意味で
むしろもっと「た」ください!
とわがまま言いたいところですが、とりあえず参考文献を読んでみます!
でも「ゆる言語学ラジオ」で聞くのが1番楽しいんですよー!!
「ピダハン」や「ソシュール入門」などを読みましたが、水野さんの説明があまりにもわかりやすいので、読んだ時の感動が動画視聴の感動を上回ることがありませんw
「た」続編、そして「ている」についても楽しみにしています♪
ゆる「た」ラジオ、やってくださいw 「た」の動画だけで季節が移り行き、二人の髪型、風貌も変わっていくところをみてみたい。
面白い。学生の時に聞けていたら、そっちの方向を研究していたかもしれない。
ここ数週間、「た」を見つけるたびに、会話を止めて考え出してしまう変な人になってしまっていた。
お疲れ様でした、楽しかったです。
8:17 注釈に中越人の私もニッコリ☺️
名残惜しい。
最初は主観的な感覚しかなかったのが、(物理学の発展に伴い?)客観的な時間の概念ができて、言語にも影響を与える、みたいな言語から人間の時間の認識を読み解くの面白そう〜。人文科学っぽい〜。
めちゃ面白かったし、主語のときのようなスッキリ感がスゴいです!
#88までお願いします!
ゆる「た。」ラジオ、サブch化してもついて行きます!
とてもよかったです〜〜〜
時の流れは主観的なものかも?のくだりで、小林泰三氏の短編小説「酔歩する男」を思い出しました。
確かあの小説は「過去をやり直したいがために、脳の時間感覚を制御する部位をぶっ壊して脳内?タイムスリップをしようとしたけど、結果的に脳内時系列が朝起きるたび違う体質になってしまった」みたいな話で私には理解が難しかったんですが、今回の動画を観て、あの物語が今ようやく腑に落ちました。
1週間かけて頑張って繰り返し観て「た」を理解したかな?って所でここまで来ました...
高校生でゆる言語学ラジオに出会っていれば、商業科にいながら文系に進みたいと思っていたかも知れません...美容学校行きましたけど。
た編すべて拝見しました!最初から最後までずーっと面白かったです!
コメント欄を見ているとドイツ語は現在完了形を過去形の代わりに使っているとのことでフランス語と似ているなと新たな発見…スペイン語は英語と同様完了形の使い分けがあるようですね。南アメリカのスペイン語は使い分けが殆ど無いとか…色々な言語に興味を持ちましたが、日本人として日本語の説明がしっかりとできるようになりたいなと思いました!
東北地方にすむ高校3年の者です。
「たった」はある一時点の出来事を話す時に使います。また、これは個人的なイメージで、その行動に自分の何かしらの意思・意図があった、というニュアンスを含んでいると思います。(たった≒てやった)
「っけ」は、自分が(あるときは相手も)認識したことのあることを再びその時点(「っけ」を使った時点)で、自分自身で、または相手に確認するようなニュアンスがある気がします。そのおかげで、「っけ」がつく文が表す事象が過去に複数回繰り返されてるような印象を相手に与えます。また、詠嘆の意味もあるような気がします。
例)あいつはよく飲むっけ。
=あいつは(俺も思ったことあるけど)よく飲む人なんだよねぇ。
(っけ≒だっけなぁ)
結構頑張って毎回理解しようとしてるんだけど、さすがに最近の「た」シリーズだけは結局何言ってるかわかんなくて音楽として聴いてた
わかる。わかんない。
@かわべ わからないことに同意したい時に「わかる」って言わざるを得ない状況に名前つけよう
@@芝生-q4v まかせた。
東北方言のテンス体系の話は、なんか面白そうな気がするからじっくり聞いてみたい気もします
(長文すみません)いつも水野さんの奴隷インプットに感嘆しつつ、楽しく拝見させていただいています。
今回の時制と時間のお話も、たいへん興味深く聴かせていただきました。水野さんがおっしゃる、(直線上に過去現在未来を置いて表せるような)絶対的な時間のイメージは、熱力学第二法則(エントロピー増大)によって説明されるいわゆる「時間の矢」によるところが大きいと思うのですが、それが必ずしも一人称的な時間と一致しない、というのは、哲学ではアンリ・ベルクソンが「空間化された時間」や「純粋持続」(『時間と自由』)という言い方で指摘したところですね(彼に強く影響を受けた小林秀雄は「無常という事」のなかでやはり「過去から未来に向かって飴のように延びた時間という蒼ざめた思想」という言い方をしています)。
最近では理論物理学者のカルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』でも、少なくとも量子、ミクロの世界では「時間の矢」の一方向性は絶対的なものではない、という現代物理学の基本的な見解が述べられていて、むしろ今日では時間のイメージは客観的な外部性を持ったものというより、日本語の時制にみられるような、主観(や人間というスケール)に深く関係するものに近づいているような気がします。
関心の深いところだったので、うんちく長文すみません…今後も更新を楽しみにしております!
16:22 こんな面白いラジオが一生続くのか…!
以前ドイツの会社に短期的に赴任して働いていたことがあったのですが、ドイツ人の同僚たちに混ざって英会話の講義を受ける機会がありました。
その時、講師のアメリカ人が過去形と現在完了の違いを一生懸命教えてて、あれ?ドイツには完了を表す特定の表現がないのかなと、不思議に思ったことがあったのを思い出しました。
「た」面白かったです!自身の母語を言語学的に分析されるとなると、間違いを指摘されるんじゃないか、自分の使い方は正しくないのでは…と緊張します。
でも、この言い方が自然だと思うんだけど…こっちの言い方は変な気がするんだけど…と堀元さんと同じように感じて、水野さんが、そうですよね!そうなんです、と言うのも…と解説が続くと、何というか、自分の使っている言語が受け入れられている安心感を感じます!
なんか嬉しくなります、いつもありがとうございます😊
ああ難しい!でも気持ちいい!ありがとう!
「た」の使い方に違和感で犯人を割り出すミステリーとかできそうですね
書いて !
古畑任三郎で、文節で改行する癖から犯人を推理した回があったような。
このチャンネル需要しかないな
需要供給曲線すごいことになってそう
ゆる「た」ラジオはゆるさが微塵もなくなりそうw
「『た』の重めな話で人が離れちゃったなあ」とご心配されていましたが、僕は逆にこの「た」の話でゆる言語学ラジオにハマりました…。
直感的に「た」を使っているのになぜそこで「た」なのかはわからないという母語だからこその体験ができる例文がたくさん出てきたり、それらに対して目の覚めるような体系づけがされたりと、聞きながら「ああ〜〜〜」と思わず声の出てしまうような内容が多かったです。
定延先生の話が特におもしろかったので、とりあえず前回紹介されていた「日本語不思議図鑑」などを読んでみようと思います。
どうしても感謝をお伝えしたくてコメントしました、本当にありがとうございます!
お疲れ様でした!!
「た」シリーズものすごく面白かったです! 時々続きをやって欲しいです(๑˃̵ᴗ˂̵)
面白かったです。
「る」は問いであり「た」は答えである
と認識しました。
「客観的な時系列は存在しない」という論点は相対性理論を持ち出さなくても哲学的に検討の余地がありそうな話ですね。
言語が局所的な情報と有限な処理能力しか持たない人間という生物の生存に役立つ能力であることに鑑みれば、言語が話者の信念や記憶を反映する主観的な要素から成り立っているのは当然といえば当然のような気がします。
というわけで、この辺の話についても言及があるであろう、認知言語学回を楽しみに待っています!
教科書からの受け売りですが
ドイツ語では過去形は「むかしむかしあるところに〜」のように童話や物語で用いるもので、会話では基本的に用いません。
ただ、会話の中で「自分が一時的に忘れてしまったこと」を語る時に過去形を使うことがあるようです。
「お名前は何でしたっけWie war doch gleich Ihr Name?」
「この作曲家は何と言ったっけWie hieß doch der Komponist?」
(中山豊 2018『中級ドイツ文法』白水社 p.76)
忘れてしまった内容を「探る」時に過去形を使うのは、なんだか「探索意識」の「た」を思わせますね!
お疲れ様でした!
ある素敵な物件の写真を見て、周りの人が「住みたいなあ」と言う中、自分は「住みたかったなあ」と思いました。というのも自分は過去そこに住むことを真剣に検討したことがあったけれども仕事の事情で結局そこには住めないことになった過去があったので、実際に自分が住んでいる様子をイメージしていたのだと思います。今も住みたいのに。日本語っておもしろい……
「て+あり」=「たり」
「き+あり」=「けり」
「ね(音)+あり」=「なり」
「め(目)+あり」=「めり」
みたいな感じで高校生のとき教わってて今でも覚えてる
ちょっと動画とは関係ないけど
08:44 「完了が過去の意味を持つ」というところで最初に出てきたのは、フランス語ですね。フランス語はavoir+過去分詞、英語で言うところのhave+過去分詞で過去を表し、日本語でその現象を「複合過去」という言い方をし、フランス語で過去を表すときは基本的にこの表現が好まれるようです。当然動詞の過去形も存在し、「単純過去」と言いますが、これは文語的であったり、過去の歴史的事実を表現するようなものだそうです。話をお聞きして思ったのが、英語は完了と過去の区別がある理由として、動詞が人称、数による屈折の統合が急速になされたからであり、それは大英帝国の植民地の広がり方と関係があるような気がします。
22:19 ピジン言語にTMA範疇がなく、クレオールになると出てくるということですが、広東語はどうなんだろう?という疑問はありますね。これは個人的な感覚ですが、広東語は中国語、客家語などをメインとして、ベトナム語、英語の要素がからみついた言語と思っています。多分、広東語にTの概念はなく、中国語と同様、時間をあらわす副詞等でTの概念を表すものなんでしょうがどうなんでしょうか?
シンプルに最高でした。
もっと聴きたい…。シーズン2希望❗️