エゾハルゼミの声を聞くたびに

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  • Опубликовано: 28 авг 2024
  • 2018年初夏。
    今年も約束したかのようにエゾハルゼミが鳴きだした。
    森の中ではセミの声がシャワーのように降り注ぐ。
    大音量の合唱もいつしか耳が慣れて、気にならなくなってくるが、これは脳が余分な情報をふるいにかけて気にならなくしているためだろう。
    耳はやはりセミの声をずっと感知していて、その信号は脳に届いている。だからセミの声はいつしか記憶と結びつき、セミの声を聞くたびにその季節の大事な記憶が呼び起こされるような気がする。
    今はなきレプンはいつもイタヤカエデの根元にいて、こちらを見ると嬉しそうに挨拶してきた。
    エゾハルゼミの声を聞くたびに、私は彼のことを思い出す。
    それは大事な記憶だから、色々な音や匂い、光景と結びついている。

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