燕山荘（信州の百年企業 シーズン2・2021年3月14日）

「泊まってよかった山小屋」ランキングで全国1位の燕山荘！！！
北アルプス屈指の人気を誇る山小屋「燕山荘」は今年創業100周年を迎えた。アルプスの女王と呼ばれる燕岳（標高2763m）の稜線上に位置している。登山専門の月刊誌「山と渓谷」が2008年、2016年に実施した読者アンケート「泊まってよかった山小屋」ランキングでいずれも全国1位に輝いた。
1921（大正10）年創業で赤沼健至社長の祖父、千尋が建てた50人収容の「燕の小屋」が始まり。千尋は山好きの財閥事業家から融資を受けて小屋の規模を拡大していく。3代目の赤沼社長はホテルの専門学校で宿泊業の基礎を学んだ。約30年前の社長就任時に経営方針を打ち出す。「美しい燕岳と同じように、小屋も美しさ、清潔さを保たなければいけない」。掃除の徹底を従業員に課し、自らも率先して床みがきを始めた。
ところが、突然の方針表明に従業員が猛反発。幹部社員が次々にやめてしまう。