Johannes Brahms / Clarinet Quintet in B Minor Op.115

クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
19 世紀ドイツを代表し 3 大 B と称されるヨハネス・ブラームス (1833-1897) もまたモーツァルト同様、名手 リヒャルト・ ミュールフェルトの存在により、晩年衰えていた作曲意欲を取り戻し、後世に残るクラリネットの名曲を 4 曲作曲した。 そのうちの一つがこのクラリネット五重奏曲である。初演はクラリネット三重奏 op.114 と共に演奏され、熱狂的な反響を 得たとされている。 第四楽章にはモーツァルトの五重奏曲と同じ変奏曲形式を用いており、彼がモーツァルトの五重奏曲に関心を示していた ことが伺える。
ミュールフェルトは非常に美しい音色の持ち主だったと言われ、
...man kann nicht schöner Klarinette blasen als es der hiesige Herr Mühlfeld tut. (当地のミュールフェルト氏より美しいクラリネットを吹くことは誰にもできません)とブラームスがクララに対して手紙を送ったほどである。
柔らかく歌心ある、暖かくも切なく、優しくも悲しい...ブラームスの室内楽の傑作ともいえる本作品。 最後は第一楽章の主題が回帰し、別れを告げるかのように終曲する。
Clarinet 亀居優斗 Yuto KAMEI
Violin 小林壱成 Issey KOBAYASHI
Violin 石原悠企 Yuki ISHIHARA
Viola 中恵菜 Meguna NAKA
Violoncelle 佐藤晴真 Haruma SATO
2022.9/11
フレッシュ名曲コンサート
晩夏のクラリネット5重奏
Live Recording
Mastering 葛西竜之介