ベンチャーズの「ストップ・ザ・ミュージック」をオリジナルと聴き比べてみる
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- Опубликовано: 24 июл 2024
- ①ベンチャーズの「ストップ・ザ・ミュージック」(1997年6月発売のCD「ワイルド・アゲインⅡ」より)0:00~
②レーン&リー・キングスの「ストップ・ザ・ミュージック」(1965年5月発売のシングル)2:44~
③ディック・ジョーダンの「ストップ・ザ・ミュージック」(1963年4月発売のシングル)5:37~
「ストップ・ザ・ミュージック」はスウェーデンのポップ・グループ、レーン&リー・キングスによる1965年のヒット曲です。もともとこの曲はイギリスのディック・ジョーダンという男性歌手が1963年にオリジナル・バージョンをリリースしていますが、日本で知られているのは圧倒的にレーン&リー・キングスのバージョンでしょう。この曲、北欧と日本では大ヒットしましたが、アメリカやイギリスではその存在さえ知られておらず、当然のことながら英米のヒットチャートにはまったく顔も出していません。当時は欧米の主要なマーケットとは関係なく、サウンズの「さすらいのギター」のように限られた地域でしかヒットしない洋楽も数多く存在していたのです。
レーン&リー・キングスは学生バンドのリーダー兼ボーカリストとして活動していたレーン・ブロベルグが徴兵制度により1年間軍務に就いていた時、以前別のグループでプレイしていたギタリストのベント・ダーレンと出会い、2人の兵役が解かれた直後、1964年9月にそれぞれの友人のビヤルン・モレル、オーレ・ノルドストロム、ラッセ・サンドグレンを加えた5人のメンバーで結成されました。
彼らはすぐに地元のレーベル、ガゼルと契約し「ラブ・オン・デリバリー」という曲でデビューを飾りますが、当初スウェーデン国内では彼らのデビュー・シングルはそれほど売れませんでした。しかし、隣国フィンランドではリリースと同時に人気に火が付き、1965年の夏にはセカンド・シングルの「ストップ・ザ・ミュージック」がスウェーデンのヒットチャートでも1位を獲得、彼らの人気も急上昇しました。同年12月にはデンマークのグループ、ヒットメーカーズも「ストップ・ザ・ミュージック」をカバーし、日本でもグループサウンズ・ブームの真っただ中の1968年にテンプターズやスイング・ウエストが歌って大流行しました。
しかし、ベンチャーズが「ストップ・ザ・ミュージック」をカバーしたのはそれからさらに10年近く経ってからのこと。1997年6月にリリースされたCD「ワイルド・アゲインⅡ」で初めてこの曲が収録されました。このCDは前年の夏、ジャパン・ツアーの最中に倒れ、10日後に急逝したメル・テイラーの追悼盤として企画されたもので、ジェフ・バクスターのプロデュースのもと、ベンチャーズ・ファミリーが総出演で「ドラムス・ア・ゴーゴー」や「無敵艦隊」というメルが残した名曲とベンチャーズがこれまでにカバーしたことのない60年代のヒット曲を多数収録した貴重なCDです。
「ストップ・ザ・ミュージック」は日本のファンを意識しての選曲と思われますが、この曲に関してはジェリー・マギーのリードギターにドン・ウイルソンのリズムギター、ボブ・ボーグルのベース、そしてメルに代わってベンチャーズの正式メンバーとなった息子のリオン・テイラーのドラムというオーソドックスな顔ぶれにデビッド・カーのキーボードが加わった5人編成で演奏されています。
聴き比べてみるとわかると思いますが、アレンジ自体は大きく変わるところはないもののベンチャーズのバージョンはギターとキーボードのコラボを主体とした演奏で淡々とメロディをつないでおり、オリジナル盤よりもあっさりとした印象です。一方、レーン&リー・キングスはキーボードがない代わりにリードギターのアルペジオとリズムギターのカッティングがカッコよくボーカルを盛り上げており、間奏のギターソロもセミアコ・ボディのエピフォン・カジノによるアコースティックなサウンドが哀愁を帯びていい味を出しています。こうして並べてみるとやはり日本人の感性には北欧サウンドがぴったりマッチするんだなということを改めて感じる次第です。
#TheVentures #StopTheMisic #LenneAndTheLeeKings
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吉井さんおはようお疲れさま❤🎉
レーン&リー・キンングスのストップザミュージック、哀愁がありますが、
ベンチャーズは、ベンチャーズらしく、元気いっぱい
ですね。
ところで、レーン&リー・キングスバージョンのカバー曲、親父バンドが演奏すると、昔、少女だったおばさんが、親父とチークダンスしますね!
この曲でのジェリー・マギーのギターは聞かせますね。翳りと色気を感じます。
ディック・ジョーダンのオリジナルは初めて拝聴しました。乗りが良くギターもいいですね。
他の人にはレーン&リー・キングスの何がいいかを上手く伝えられなかったのですが
とても参考になる解説で良い勉強になりました。ありがとうございました。
お早うございます。
ストップ ザ ミュージック
軽快な中にも哀愁を感じさせるメロディーが素敵ですね。
ベンチャーズが取りあげてくれただけでもいいですけど、
やはりレーンとザ・リーキングスの北欧インストに
ヴォーカルの入ったような感じがいいです。
イントロ、バッキング、間奏、エンディング、当時からいい曲だと思ってました。
ありがとうございます。
オリジナル曲の渋さが凄いですね。
デイックジョーダンさんのはダンスミュージックですね。リーキングス盤は哀愁があります。ベンチャーズのジェリーさんは南部風ギターですのでマッチしています。ストラトの枯れたトーンが耳になじみます。
リーキングス盤、圧倒的!
この曲を初めて聴いたのがベンチャーズのバージョンでしたが、ポップス・イン・ジャパンに収録されても違和感の無い歌謡曲な雰囲気の演奏はさすがベンチャーズです
ジェリーはフロントも名演ですけど ジェリーの上手さは バッキンクでの抑えながらのギター🎸ワークはキーボードを邪魔せずにしっかりジェリーをアピールしてるのが最高 さすが 腕利きのスタジオミュージシャン
ジェリーさんは以前、バーブラ・ストライサンドが主演した映画、スター誕生でミュージシャンとして出演してましたネ。ヘアスタイルが、カーリーヘアでした。
すばらしい。
日本だと 当時リーキングスよりプレイボーイズとか言うバンドのがはやっていたような気がしますが
このアルバムで印象的なのは、メル・テイラーのドラミングですね,
ドラムは息子のリオン・テイラーです。