Sonata for Alto Saxophone and Piano by William ALBRIGHT

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  • Опубликовано: 29 сен 2024
  • Sonata for Alto Saxophone and Piano
    アルト・サクソフォンとピアノの為のソナタ
    William ALBRIGHT
    ウィリアム・オルブライト
    I.Two-Part Invention
    II.La follia nuova : a lament for George Cacioppo
    III.Scherzo “Will o`the wisp”
    IV.Recitativo and Dance
    TAMURA Masahiro (Alto Saxophone)
    田村真寛(アルト・サクソフォン)
    ※使用楽器 セッティング
    H.SELMER MARK VI
    Mouthpiece:Selmer S90 180
    Reed:Vandoren traditional 3
    Ligature:K plume(wood brass)
    Strap:BREATHTAKING(フック:渥美工房製 純銀製)
    ネックスクリュー:渥美工房製 黒檀純銀ネジ
    ライヤー:渥美工房製 黒檀純銀ネジ
    サムレスト:渥美工房製 黒檀製
    KUROIWA Koki(Piano)
    黒岩航紀(ピアノ)
    ==========================
    2020.12.19(Fri)
    横浜市青葉区民文化センター フィリアホール
    ライヴ録音
    映像収録
    ピアノ録音 演奏会録音CD/DVD/Blu-ray制作 【STUDIO 407】横浜市
    ==========================
    今回のプログラムは、非常に多種多様な音楽が並びました。一見するとただ様々な音楽がバラバラと羅列されているように見えますが、今回は私の中ではある思想のもとに、それを表現するために適した作品を選び抜きました。
    世界にはどれほどの音楽があるでしょう。土地が変わればそれだけ、言語が変わればそれだけ、時代が、文化が、宗教が、民族が、人種が、性別が、人が…。それらの数だけのメロディ、ハーモニー、リズムなどが溢れ、そして常に掛け合わされ、今もなお新たな音楽は生まれ続けています。それは正に生命の営みと同じように。
    今回演奏する作品の中のひとつ、「ランサローテ」を作曲した佐藤聰明さんの著作「耳を啓(ひら)く」を読む中で、忘れられない強烈なフレーズに出会いました。
    『音は沈黙より生まれいで 生涯を送り やがて終焉を迎え 沈黙の彼方に飛び去る』
    音というのは、まったく生命体なのだと、強く強く感じさせられた一文でした。
    クラシック音楽における演奏という行為は、作曲家がその耳の中にある音を変換して「楽譜」として生み落としたものを、演奏家が読み解き音として発していくわけですが、その瞬間まったく別の新たな命が生まれていくのです。これもまた生命の営みであるといえます。
    どんな音楽も尊い存在なのです。
     ピアニスト、オルガニストとしても活躍したウィリアム・オルブライト(アメリカ・1944~1998)。彼は前衛的であったり、かと思えばアメリカのポピュラー音楽であるラグを用いたり、あるいは美しい合唱曲を書いたりと、非常にカメレオンな作曲家といえますアルト・サクソフォンとピアノの為のソナタ」は、全体的には実験的な要素も見られ現代的な書法ではありますが、その楽章構成を見ると明らかにバロックや古典的な様式も意識していたことが見て取れます。
    I. Two-Part Invention
     二声のインヴェンション。インヴェンションとはバロック時代によく書かれた器楽曲のスタイルのひとつ。ひとつの短いモチーフを繰り返し発展させていくのが特徴。
    II. La follia nuova : a lament for George Cacioppo
     日本語に訳せば「新しいラ・フォリア:ジョージ・カチオッポへのラメント(哀歌)」。フォリアとは直訳すれば「狂気」となりますが、殊に音楽の世界ではバロック時代に流行った三拍子の舞曲や楽曲の、ある一つのスタイルを指します。一定の和声進行を持ち、その上に変奏を繰り広げていきます。正にジャズのアドリブのように。ジョージ・カチオッポは1984年に亡くなった、前衛作曲家。
    III. Scherzo “Will o`the wisp”
     ハイドンやモーツァルトの時代からの楽章構成の定石、第三楽章はスケルツォ(イタリア語で「冗談」)。「Will o`the wisp」とはいわゆる「鬼火」のこと。墓場や森の中などでゆらゆらとうごめく火の玉。
    IV.Recitativo and Dance
     「レチタティーヴォ」とはクラシック音楽では、自由なテンポ設定でソリストが朗々と歌い上げるような場面のことを指します。「ダンス」の場面では楽譜に「Mad(気が狂った、熱狂した) Dance」と書かれ、全て楽譜に音符が記されているものの、完全に針の振り切れたフリージャズの世界。

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