【動画絵本】水と砂の無い世界 / 作・ジェフ
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- Опубликовано: 4 окт 2024
- 見る絵本を作りました!
実は絵本の制作・翻訳が将来の夢です。
【声の出演】マジシャンのSUZYさん @magiciansuzy
〈1〉
「ジカン」を集めることが少女や、その家族が代々受け継いできた仕事で、惑星を埋め尽くす砂に先代が残した長方形の端末をあてて吸着したり、堀って選別することで採掘していた。生命の源であるジカンは国が企業と連携して管理しており、庶民層は毎日自らの手で採掘、売買を行っている。この世界に水は無い。
〈2〉
街と呼ぶには程遠い通りは少女の遊び場でもあり、社会、教育、生活の全てが揃っている。世界各地に点在するこのスラム街を人は「スクロール」と呼ぶ。少女は今日も自らの手で集めたジカンを売り、食材や「知識」を買う。余ったジカンはこっそりと貯め続けている。
〈3〉
ある日のこと、少女はいつもと違う場所にやって来た。それはスクロールとは正反対の場所で、金属の破片や灰が砂と混じっており、ほとんどの人が近づかない場所。目の前のグラスを見つけていなければ「なぜ来たか?」と問われても答えられなかっただろう。
そこには液体が入っていた。
〈4〉
「チシキ」を集めることが少女や、その家族が代々受け継いできた仕事で、惑星を埋め尽くす水に先代が残した長方形の端末をあてて吸着したり、潜って選別することで採取していた。人類の記憶であるチシキは国が企業と連携して管理しており、多くの人は自らの手で採取、売買を行う。この世界に砂は無い。
〈5〉
街と呼ぶには程遠い通りは少女の遊び場でもあり、社会、教育、生活の全てが揃っている。世界各地に点在するこのスラム街を人は「タップ」と呼ぶ。少女は今日も自らの手で集めたチシキを売り、食材や「ジカン」を買う。余ったチシキは自らの記憶に留めている。
〈6〉
ある日のこと、少女はいつもと違う場所にやって来た。それはタップとは別の地域で、プラスチックの破片や糸くずが混じっている。ほとんどの人は近づかない。目の前のグラスを見つけていなければ「なぜ潜った?」と問われても答えられなかっただろう。
そこには砂が入っていた。
〈7〉
別の世界に住む二人、水の入ったグラスを傾けた少女と、砂の入ったグラスを傾けた少女。突然辺りが暗闇に覆われ、グラス一杯だけだった水は大地を這うようにあふれ出し、砂は嵐となり水中を駆け巡った。
〈8〉
少女が意識を取り戻し、目の前がはっきりと見えるようになった頃、そこには2つの球体ともう一人の少女がいた。「名前は?」「よろしく」「手を握ろう」そんな話をしながら、少女たちは黄色と水色の球体、そして一つになった世界を見つめていた。
「水と砂の無い世界」-ジェフ
認知していない場所であっても、どこかで邂逅が開いているような世界。思わず引き込まれてしまいました😄✨
声の出演は、手品師のSUZYさん🌟
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