【令和の漫画に求められるスキルは、上手な「邪魔の仕方」? 許されないストレスと必要な困難の違い】漫画家ためになるラジオ【vol.176】
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- Опубликовано: 7 фев 2025
- 令和を迎え、漫画の展開や表現において感じられる大きな変化。それは「ネガティブ」な感情や登場人物が描かれる機会の減少、あるいは回収の速さではないでしょうか。例えば恋愛系漫画における恋のライバル的存在の役割・機能は、以前と明らかに異なるように思われます。
心の痛みや苦しさを感じさせる要素が少ないほど好まれる傾向は強まりましたが、例えば敵が強い系の困難はずっと変わることなく支持されています。こうした許されるストレス・許されないストレスの違いは、どこにあるのでしょうか。
タイパ意識や一気見する視聴習慣、SNS影響などいろいろな要因から、エンタメコンテンツで描かれるストレスへの許容性は下がっているように思われます。一方で、主人公の叶えたいことを阻害する強い要素がなければ、そもそも物語が成立しなくなってしまいます。
こうした矛盾にも近い状況においては、邪魔に見えない上手な邪魔の仕方のようなものが、漫画を描くうえでの重要なテクニックになるのかもしれません、
いまだ週間・月間といった「連載ありき」のサイクルが前提となっている稀有なエンタメである漫画コンテンツにおいて、最適なストレスの与え方とは一体どのようなものなのか?
今回も、特に答えのないテーマについてじっくり考えていきます!
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「ストレスに飽きた」名言ですね
少女漫画のライバルキャラは
最近では訴求感情を邪魔する
ノイズと認定されて
あまり登場しなくなった
のかもしれないですね。
かといって漫画読者全体が
ストレス値に
弱くなったのかというと
そうでなく、
ジャンルごとに区分けが進み
訴求感情の先鋭化や特化が
求めらるようになったという
事はないでしょうか。
少女漫画の主人公の感情を煽る
キャラはパーソナリティを持った
ライバル女子から
名もなきモブキャラへ転じ、
煽られる感情は
「自己重要感」な気がします。
自分(ヒロインにとっての主義)
って価値が無いかも・・・
という危機感に対し、
学園や社内で地位の高そうな
カースト上位の男性や
社会的しがらみから自由そうな
達観した男性から
ヒロインが見失いかけていた
自分の魅力を再発見してもらう事で
救われるという話が多い印象が
あります。
ライバル女子の需要は
どこへ行ったかというと
先日取り上げられた
「悪役令嬢」という
別ジャンルへ移っていった
という事はないでしょうか。
そこではストレス値の高い
血で血を洗うような
女性どうしの戦いが描かれ
訴求感情である「ざまあ!」を
求め読者が今も絶えない、
ということになっている
のではないでしょうか。
自己重要感を
満たしてくれるような
少女漫画のヒーローは
スパダリでエスパーのように
女性の不安や不満に
気付いてくれるような
察する力の高い人物として
描かれる事が多い気がします。
ヒロインの抱える不安を
先んじて取り除いてくれたり、
世間一般からは目立たず
評価されにくくしているヒロインの
特性を価値あるものだと
気付いてくれるような人物です。
そんな洞察力の高い人物が
ライバル女子のデマや流言で
ヒロインを誤解するという事は
最近の少女漫画では
キャラ的にそぐわないし、
あってはならない事に
なってきたのかもしれない・・・
というような気がしています。
少女漫画などの恋愛作品では、ライバルが出てくると最終的に相手が自分を選ぶかライバルを選ぶかというところに帰結するので、ライバル役の嫌なやつにフラフラしていると、相手がカッコよく見えなくなってくるのも大きいのかなと。
そして今の時代は性別問わず、そして恋愛に限らず、選ばれるよりも自分で手に入れるスタイルの方が好感が持てる時代でもありますよね。
恋愛のお邪魔系のキャラってカタルシスを得られないんだよね
バトル漫画みたいいに相手が消し飛ぶとこまで行くとやりすぎだし
感情の落差がそこまで出ない割にキャラを立てたり、いじわるしたりと連載でいうタメ回が長くなりがち
イジワルな恋のライバルに振り回される話が少女マンガで絶滅したのって、ストレスがどうのというよりたんにリアリティがないからじゃないですかね。
考えてみると実際の恋愛においていちばん障害になるのって自分自身か相手の内面や相性などであって、第三者など外的な要因がそこまで障害になることってあまりないじゃないですか。
昔の少女マンガにそういうのが多かったのって、男性作家(手塚治虫先生とか石ノ森章太郎先生とか)による黎明期の少女マンガの空気がまだ残ってたからではないでしょうか。
シンデレラみたいな話って主題は恋愛というよりサクセスストーリーなので、少女マンガといいながら中身は少年マンガだったんだと思います。
俺強えー無双、ハーレム、ノーストレスで快感物質即ゲット、なろう系ドーパミン中毒世代
私は昔からライバルが出てきてぐちゃぐちゃ場を乱される展開が好きではなく、昼ドラや韓流は見れなかったです。少女漫画もそうじゃないものを選んで読んでいました。多分私が虚言壁の人に粘着されることが多い人生だったせいもあると思うのですが、やはり皆少なからずストレスになる展開だったんですね…?
ドラマは話数が決まっていて終わりが決まっているので一気見できるまで待てるし、それでいいやって思うこともあるのですが、漫画の場合多くの人がまとめて読むことを選ぶと作品を不本意な所で終わらせてしまう結果になるので、それで半端に終わってガッカリされても描く側からすると悲しいだけですよね。とはいえ一気読みの楽しみも分かります。
昔はライバルや邪魔者はイジワルそうな顔だったり主人公より可愛くなかったりしたから安心してざまぁを期待できたけど、今は脇役も可愛く描かれたりするから、本当に主人公が恋に勝てるかと思ったりライバルが負けるのも可哀想とか思ってしまうという考えはどうでしょうか(少女漫画未読ですが)。
男性向けラブコメでも、男主人公のイケメンなライバルが出てきた瞬間人気が落ちたって話は聞きますね…
大切な人が奪われるという脅威は、みんな内心では常に強く感じているのかもしれないですね
確かに今の監視社会でコミュニティー内で恋愛するのは難しいのかもしれません
隠れて社内恋愛をするアニメを見ましたが、それに似た感じにもなりえるかと思います
太古の時代なら自由恋愛に問題はありませんが、今は厳格な一対一が健全とされていますから、その依存度と競争率は高く、例え成就しても羨望と好奇の目は避けられないでしょうね
少女漫画ではないですが、YAWARA!の邦子ちゃん(だっけ?)は
今でも覚えてるくらいにイライラしたお邪魔虫キャラでしたね~
あとアニメのほうで松田さんが道を急いでる時に何回も信号が赤になって
なかなか通れない描写が延々と続いていた時も(以下同)
子ども心に「無駄に話を引き伸ばしてんじゃねぇ!」と思いましたw