「ヤギの目はアートの素をひねり出す」作家紹介 PJJJ(荒川弘憲、田中john直人、若山萌恵)《山羊に関するエモグリフ, 取手市,2000CE 頃 》

Поделиться
HTML-код
  • Опубликовано: 2 окт 2024
  • アトレ取手3Fと4Fを繋ぐエスカレーターをのぼり、体験美じゅつ場 VIVAのフロアに入ってすぐ目の前に掲示してある作品は
    『「山羊に関するエモグリフ*、取手市、2000CE頃」*emoglyph, ヒエログリフと絵文字のかばん語』です。
     作品の制作は、山羊と取手の接点に思いを馳せるところから始まりました。
     山羊は古来から家畜として利用されるなど人との関係が深く、数々の文明に生きた人々が、それぞれの文化のやり方で山羊に関する記録を残してきました。荒川はそうした記録物に興味を持ち、リサーチを行ってきました。
     藝大取手キャンパスのある小文間地区についてリサーチを行い、”取手校地史”を編む試みを行っている田中は、取手の側から山羊との接点を探り、取手と山羊のこれまでの歴史と、今まさに生まれつつある歴史を捉える試みを行いました。
     2人の関心が重なり合い、ここに山羊に関する新たな記録が生まれました。
     記録を見ていると耳に入ってくる音は、取手キャンパスで録音されました。虫の鳴き声やヤギの息遣いや草を食む音、ヤギを世話する人の声などと、取手にやって来たヤギたちの傍らで、若山がひっそりと弾いたシタールの演奏が聴こえてきます。シタールは、北インドに伝わる撥弦楽器です。北インドの古典音楽はいくつかの部分に分けられますが、今回は本格的な演奏が始まる前に、音律に則って自由に展開する"アラープ"の部分を弾いています。
     音の広がる空間に身を浸しながら、山羊と取手の人々との間で生まれ始めつつある文化や歴史について、思いを馳せていただければ幸いです。

Комментарии •