Sergei Rachmaninoff(1873−1943) - Romance, op.10-6 on a Schiller Style H, Hepplewhite Design(1932)
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- Опубликовано: 4 апр 2024
- SCHILLER/シラー Style H, Hepplewhite Design 1932年製 で、ラフマニノフ「7つのサロン風小品, op.10」から第6曲『ロマンス』を弾きました。
例によっての渡辺順一さんのピアピットによる徹底的なオーバーホール品です。ボロボロガタガタだったのをとにかく新品当時に戻すべく、徹底的に観察してガッツリ手を加えてのオーバーホールでじっくりと一年、寸法資料はおろか SCHILLER/シラー社が求めていた楽器としての方向性もナニもかも誰も知らないワケで、無数の部品をイイ感じで機能させるための詳細な観察そしてバランス調整は想像を絶する世界だなぁと思わされました。いやはや、どんな分野でも、多面的重層的に理解している技術者たちってば凄まじい存在ですね〜😳
SCHILLER/シラーは米国イリノイ州はオレゴンのメーカー、1890年頃から1936年まで独立経営でその後 Cable Company と合併し、SCHILLERブランドはそのラインナップの中で最高級品とされてさまざまなスタイルによる「アートケース・ピアノ」を数多く生産していました。なお小さな機種ばかりということもあり、SCHILLERブランドはあくまでも家庭用の最高級品という位置づけであったようです。ネット上で合併前1929年のカタログが発見でき、細部は異なりますが奥行5フィート2インチ(=158cm弱)のStyle H, Hepplewhite Design であろうと判断しました。
この1929年のカタログでは「音響業界がラジオや蓄音機のおかげで著しく発展しているのにピアノ業界は旧態依然としており、唯一、Schiller社だけが例外的に最先端の知見を援用している」という主張をしています。
<最新のラジオや蓄音機の開発でこのような顕著な発展をもたらしたものと同じ原理が Schiller Super Grand の発音部分にも援用されています。
他社のグランドピアノとは異なり、シラー社のグランドピアノの響板の振動部分はケースから独立しています。 (ラジオのスピーカーユニットの振動板にも同じアイデアが見られます。)
その結果、信じられないほどの深みと歌唱力を備えた音色が生まれました。響板がケースとの接触から解放されて振動することで、わずかなタッチに瞬時に反応すると同時に持続的な共鳴が得られています。>(Schiller社カタログ、1929年) #ピアノ工房 #ピアピット #オーバーホール
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
www.piapit.com/repair.html
・Sergei Rachmaninoff(1873−1943)作曲
「7つのサロン風小品, op.10」から第6曲『ロマンス』
言わずと知れた大ラフマニノフ、とかく超絶技巧な一面ばかりに耳が向けられがちですが、実は歌唱的な伸びやかさそして陰影に富んだ複雑な響きの移り変わりの美しさもこたえられないですね〜。このSchiller社のピアノは繊細に響く弱音のふくよかさが絶品で、この曲の魅力を十全に伝えてくれている気がします👌
*古典鍵盤楽器奏者/筒井一貴 つれづれ草紙
bergheil.air-nifty.com/blog/ Видеоклипы
Wow great skill and sound, so amazing👍❤️
Thanks a lot!!
Mr. Kazutaka, BIG RESPECT from my soul
Thanks a lot!!
古いピアノなのに、とても新鮮な響きですね。自分は素人だけれど、そんな風に感じる。何が違うのでしょうね。弦の張りもしっかりしているような。。。昨夜繰り返し聞いてしまいました。同じ曲の他のYouYube動画と比較しながら奥の深さを楽しみました。曲も良いなぁ。。。ありがとう
ボロボロガタガタだったのをとにかく新品当時に戻すべく、徹底的に観察してガッツリ手を加えてのオーバーホールでじっくりと一年、独特な構造に見合った音色そして響き方がかなりのレベルで甦ったのではないかなぁと思っています🎉
寸法資料はおろか、シラーが求めていた楽器としての方向性も誰も知らないワケで、無数の部品をイイ感じで機能させるための詳細な観察そしてバランス調整は、想像を絶する世界だなぁと思わされました。
いやはや、どんな分野でも、多面的重層的に理解している技術者たちってば凄まじい存在ですね〜😳
アメリカのメーカーだとボールドウィンとか思いつきますがシラーは初めて知りました。
ラフマニノフのロマンティックな曲に似合ういい響きですね。
米国だと、ボールドウィンの他にメイソン&ハムリン、チッカリング、クナーベあたりとスタインウェイで五大メーカーかなぁと勝手に思っていますが、シラーは存在すら知らず、この楽器が初めてでした👀👀👀
ボロボロガタガタだったのをとにかく新品当時に戻すべく徹底的に観察して手を加えてで一年、独特な構造に見合った音色そして響き方にはなったのではないかなぁと思っています🎉
響板の振動部分がケースから独立、そして豊かな音色に😮勉強しなきゃです😂ラフマニノフこんな曲もあるのですね🎵少しホッとしました🤭
N○K「新プロジェクトX」テーマ曲、中島みゆきさんがキーを上げて提供したと先程TVで。相対音感しかない私は何度上がったのかわからず…苦笑💦🙄
いやまぁ、当時のカタログで宣伝しているだけなのですが、確かに響板と側板の間にはけっこうな長さにわたってスキマがありました。
弾いてみると、これまた確かに弱音がよ〜く伸びて、しかもウマいこと工夫するとふわっと空間がふくらむ感じも出せるのがナルホドでした👌
(『新地上の星』は半音上げられたそうです💡)