「母のために作る」野球少女の『ジュニア料理選手権』に密着【熊本】 (25/02/04

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  • Опубликовано: 9 фев 2025
  • 嘉島町立嘉島中学校3年の内田 椛さん。去年12月、「大切なひとを笑顔にするごはん」をテーマにしたジュニア料理選手権に出場しました。「母のために作る」と意気込む15歳の挑戦を追いました。
    (神奈川県川崎市/味の素グループうま味体験館)
    全国の中学生と高校生を対象にした『ジュニア料理選手権』。去年12月1日、神奈川県川崎市で開催されました。
    味の素とオレンジページが共同で開催する国内最大級の創作料理コンテストで、12回目のことしは1万6558組が応募。書類選考やオンライン審査を経て、この日、本選である【最終調理審査】に進んだ団体6組と個人6人が腕をふるいます。
    嘉島中学校3年の内田 椛さん。中学生の部・個人部門で競う3人のうちのひとりです。
    【内田 椛さん】
    「3人の中のてっぺんを目指したいと思います」
    【母・裕美さん】
    「練習もたくさんやって、ちょっと失敗したりして涙を流すこともあったので、それでも頑張って一生懸命やっているので、すごく応援したいなと思っています」
    【内田 椛さん】
    「自信あります」
    内田椛さん、15歳の挑戦の記録です。
    『ジュニア料理選手権』を1週間後に控えた去年11月、リブワーク藤崎台球場に椛さんの姿がありました。中学時代最後の大会に嘉島中野球部は、御船中と蘇陽中との合同チームで出場しました。
    母・裕美さんはソフトボールのチームに所属しています。その影響で椛さんも野球を始めました。女手ひとつで椛さんと兄・築(きずく)さんを育てるお母さんの手伝いをしていくうちに椛さんは料理が好きになったといいます。
    【内田 椛さん】
    「(母は)人一倍頑張る人です。とても家族思いなところが好きです」
    【母・裕美さん】
    「今は(制限時間の)1時間で料理を作る練習をしています。(見ていると)自分で作る方が楽だなと思いながら・・・作ったものを(知り合いに)試食してもらっています」
    (チーム集合)
    「ありがとうございました~椛のダイビングキャッチがあったな」
    〈大人になったらお母さんのチームに入って一緒にプレーしたい〉と椛さんは考えています。
    (去年11月28日/嘉島中学校)
    椛さんは『ジュニア料理選手権』に中学1年のときから毎年参加しています。3回目にして初めて最終調理審査に進みました。
    今回、椛さんが作るのは母・裕美(ゆみ)さんの好物であるナンとからしれんこんを使ったオリジナルレシピのハンバーガーです。
    レタスの上におから入りのつくねのハンバーグ。そこにカレーソースをかけ、からしれんこんを載せてナンで挟みます。レンコンチップスを添えて、出来上がりです。名付けて『ナンちゃってスポ根バーガー』。
    【学級担任 末竹 美歩 先生】
    「とても手際が良くて、10分余った状態で仕上がっていたので、練習をしっかりしたかいがあるんじゃないかな」
    【技術・家庭科担任 野田 大介 先生】
    「ナンというと、ちぎって(ソースを)つけて食べる。それをかぶりつくだけで味わえる。そこがまず食べやすくていいなと。おなかにはたまる。〈スポ根バーガー〉というだけはある」
    【内田椛さん】
    (お母さんは厳しいですか?)
    「厳しいです。小さい頃は保育園とか小学校のお弁当が必要なときは必ずお兄ちゃんと一緒にお母さんに教えてもらいながら作っていました」
    【母・裕美さん】
    「食べることはずっとしていくことだし、男の子でも女の子でも料理はできた方がいいので、〈料理は楽しく〉がモットーなので、楽しくやってくれたらなと。小さいときから〈一緒にやろうか」と」
    あとは本番を待つばかりです。
    (再び12月1日)
    『ジュニア料理選手権』、最終調理審査です。本選に進出した団体、個人はそれぞれ「大切なひとを笑顔にするごはん」のレシピ、そして、そこに込めた思いを発表し、制限時間1時間の調理に入ります。
    (内田椛さんの発表に調理する様子が重ねられる)
    「私たちのために家事や送迎、部活の応援など、いつも全力投球で頑張ってくれている母にこれからも笑顔で頑張ってもらいたい。そして、私が大人になったら、母の所属しているソフトボールチームで一緒にプレーするという2人の夢をかなえるために、母が毎日パワフルでいられる料理を食べてもらいたいと思い、『ナンちゃってスポ根バーガーを作りました。普段から仕事やソフトボールで疲れている母に、からしれんこんパワーで元気になってもらいたいと思いました」
    【審査員】
    (気になるポイントは?)
    「食材、からしれんこんです」
    (彼女は中学1年のときからエントリーしているそうです)
    「そうなんだ・・・」
    【審査員 こがけんさん】
    「全部気になりますよ、どういう味なのか。カレー味でつくねもすごくフワフワでチーズもかかっていて、熊本の郷土料理のからしれこんとナンとカレーがどんなふうなミラクルを起こすのか、気になります」
    【母・裕美さん】
    「こっちしながらあっちみたいな。3種類ぐらいいっぺんにやるから、そこだけだったです、心配は」
    【祖母・美喜子さん】
    「私は初めて(調理を)見るんです。食べたんですけど、初めて見るから。(母親が)スパルタで練習させたみたいで、ちょっと心配していたんです」
    (内田椛さんの発表に調理する様子が重ねられる)
    「バーガーを食べた母は、とても笑顔で喜んでくれてそんな母を見て、私も心から幸せな気持ちになりました今回試食してくれたみんなからもたくさんの笑顔をもらうことができ、私もたくさんの元気をもらってきました。皆さんにも〈元気の素〉がたくさん詰まった『ナンちゃってスポ根バーガー』を食べて笑顔になってもらいたいです」
    調理が終わりました。審査員が試食をして、グランプリを決めます。
    【審査員 こがけんさん】
    「頼むから、そうでもないのがあってほしい。そんなわけないんですけど、全部うまいもんな、本当に」
    (結果発表/中学生の部・個人部門、グランプリは宮城県の藤浦小花さん)
    残念ながら、椛さんはグランプリを逃しました。椛さんの『ジュニア料理選手権』は終わりました。
    【内田 椛さん】
    「うまくできるか、ちょっと不安だったんですけど。練習よりもうまく作れたのでよかったです。たくさんサポートしてくれたり、応援してくれて、ありがとうございました}
    【母・裕美さん】
    「調理しているところをずっと見てたんですけど、楽しそうにやっていて、もう私はそれで満足だな思いました。日頃、(仕事で)忙しかったり、なかなか構ってあげることができなかったりするんですけど、時間がない中でも一緒にできることはやりたいなと思って、今まで自分がやってきたのは間違ってなかったなと思って。私のためにって作ってくれたのはすごくうれしかったです。(娘が)大人になって、一緒にチームでやれるまで、元気で鍛えておこうかなと思います。また多分、『スポ根バーガー』を作ってくれると思うので、それを食べて元気でいたいと思います」
    これからの長い人生で、うまくいかないことや失敗することが何度もあるだろう。
    でも、あの時に流した涙といつも全力投球のお母さんのために作った料理の味の記憶がきっと自分を支えてくれるだろう。

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