前回はダビデの人生が神の摂理によって守られていた話だった。今日は同じ聖書箇所だが別の部分に目を留めよう。ダビデは神に頼って危機を乗り越えた。危機がチャンスとなり大きな答えを受けた。
ペリシテの元に逃げていたダビデはイスラエルとの戦いにペリシテ側で参戦しないといけなかったが、神様が領主たちを動かして、参加しなくて良くなった。
自分たちの町に帰ってくると、留守中にアマレク人が町を焼き払い、妻や子供達を連れ去っていた。
４　ダビデも兵たちも声をあげて泣いて、泣く力も失せた。
６　大変な苦境に立たされた。聖書の中でもこんな表現はあまりない。
ダビデの部下達はダビデを石で打ち殺そうと言い出した。モーセのことを思い出す。水がない時に民はモーセを石で打ち殺そうとした。当時のイスラエルの風習なのか、失敗したリーダーを殺そうとする。
兵達の状況は理解できる。何日もかけて戦いの装備を背負って疲れ切って帰ってきた疲労に加えて家族を奪われた悲しみが重なった。そもそも彼らは問題のある人たちが集まってできた軍隊だった。(22:2)　またこれは責任問題だった。ある人達はペリシテ人の地へ逃げてペリシテ人と一緒に対イスラエル戦に参戦したから神罰を受けたんだと考えただろう。また、そもそも最初からサウルを打っていればこんなことにならなかったと言う人もいただろう。
ダビデは自分のことだけでも辛いのに、部下たちから殺されそうになった。しかしダビデは主によって奮い立った。自分が奮い立ったのではなく主によって。
つまり主の言葉を聞いた。力に満ちるとか、奮い立つと言った時、誤解していることがある。気持ちを強く持つとか、元気に振る舞うと...