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懐かしい~私もこの松本清張の「砂の器」の映画に魅了され何度も映画館やビデオで見ています。今日は久しぶりに映画の主な場面を見ながら物語を分かりやすい説明で楽しむ事ができ、改めて映画の素晴らしさを実感し感動いたしました。ありがとうございました。
父が子の写真を見て「知らない」と言ったのは、子の人生を壊してはならない、自分のような親がいると世間に知られては邪魔をすることになるということ。それが当時の常識であり、特別出世しているとかは関係なく、普通に生きるためにも自分のような親はいないことにしなくてはならない、という思いから。それは無理矢理でもなんでもなく、癩病の恐ろしさを知る当時の観客からすれば当然のこととして理解できたと思います。自分の子だと言いたいのを抑え、その愛情ゆえその心を押さえつけ「知らない」という苦しさ、同時に自分で自分を否定してしまう言葉を子の写真の前で言わなくてはならない残酷さ、そこがこの映画の最も同情を誘うと同時に、もっと普遍的な親子の愛情に触れるシーンであり、多くの人に支持された要因だと思います。
タモリが加藤嘉さんのものまねで「わしゃ知らん!」と言うところをやっていました。それほど印象的でよく知られた場面だったということですね。
成長した息子、ましてや成功までしている息子の邪魔をしたくないという親心。この親心が涙を誘うのです。ライ病云々は設定ですからあまり関係ない。子を想う親心を描くための設定。
加藤さん名演です。
そうですね。私もこの映画3回みて最後のシーン、まさに加藤嘉さんが嗚咽するシーンで3回泣きました。同じ映画3回みて泣き続けたのは砂の器だけです。
加藤嘉さんのシーン、素晴らしすぎて驚愕します。あんなに胸を打つお芝居、こんなに心が震える映画、今の日本映画界にはないです。
私が初めてこの映画を見た時、最も印象に残ったのは、物乞いに来た父子にいそいそと握り飯を持ってきたおばさんが、父親を見た瞬間、凍りついたようになって雨戸を閉めたシーンでした。この数秒のシーンに、当時の日本社会の全てが表現されていたと思います。「お遍路さん」が来たら、お接待(食べ物をめぐむ)をするのが当然という慈愛と信仰の心、その一方で、ハンセン病という(当時は)不治の伝染病への偏見、放浪する父子への差別。その両極端の感情が湧き出るシーンに、あの壮大で美しい「宿命」のメロディがかぶる。これほど感情を揺さぶられる映像はありません。動画の最後にみどりがめさんのお父様のエピソードが語られますが、現代の私たちにはおよそピンと来ない「物乞いが普通に家を訪ねてくる」日常が過去の日本には普通にあり、その一方で、今は幼少時から「差別はよくない」と教育されます。どちらの時代の方が「優しい社会」と言えるのか、改めて考えてしまいます。
私もこの映画を何回もみます。感動の作品です。
自分自身も、足の悪い父親の転地療法で、あちこちの砂浜へ苦労して連れて行った思い出があるので、涙なしでこの作品を観ることができません。丹波氏だけでなく、子役の演技もまた最高に素晴らしい!いま、大人も含めてこれだけの表情が出せる俳優が居る?全てを含めて、日本映画の最高峰です。
丹波哲郎の泣きながら、説明するシーンが好きです。
私も大好きです
「会いたいに決まっとる」 この一言が映画の主眼
あれはアドリブというか本当に泣いていたんです
youtubeの 関根勤さんのチャンネルで シナリオでは泣いてはいないのに涙だったので3回?撮直ししても涙だったような事を言われていました関根勤さんは元気な頃の丹波哲郎さんの家を訪問した事があるとの事
野村芳太郎監督は、「丹波さん、今西は冷静な刑事で、捜査報告中に泣くような事はないのです」と、NGを出したが、何度テイクしても丹波先生が泣いてしまうので、結局泣いたまま編集した。しかし、スーツのポケットにちゃんと白いハンカチを仕込んで泣いている丹波先生は、確信犯であると私はみている。
緒形拳演じる善良な警察官。そのあり余るほどの善こそが刃となり人に犯罪をおこさせるほど追い詰めてしまう。なんと言う皮肉だろうと思った。丹波哲郎さんがまた情の厚さを滲ませ上手い。でもなんかとても爽やかで暗いこの話に人の温かさを灯す役割を担っていると思う。加藤嘉さん含めて最高の配役と脚本、撮影。日本映画史上不朽の名作!ただ、ハンセン病患者がどんな扱いを受けていたか肌で知る世代じゃないとなかなか本質がわからないと思う。ゆえに親子の旅の長い映像が欠かせない。度々ドラマ化されているのを見るがその本質が描き切れていないので映画ほど感動出来ない。松本清張自身、映画が小説を越えていると絶賛!つらい過去ではあるが少年にとっては愛する父との愛の日々だった。それを引きさいた善良な優しさ。すべての過去を捨て純粋無垢だった少年から世間の常識や利権に毒され地位のある大人になった今になって、今度は引きさいた本人が父に会わせるとまた善良な優しさで迫って来る。この恐怖は主人公しかわからない。恐怖ミステリー小説なら「ある善良な男」がタイトルであってもおかしくない。
非常に本質を突いた的確なコメントだと思います。ご丁寧にありがとうございました🙇
文化人類学の栗本慎一郎は自著で、映画の最後に登場する断り書き字幕がポイントで、この映画の最大のポイントは、犯罪者を仕立て上げたのは社会に内在する差別と偏見だと評していました。(とはいえ、あれはハンセン病患者団体からのクレームで付け加えられたそうですが)結核も忌み嫌われた時代がありましたしエイズや新型コロナも同じです。人間はよくわからない得体の知れないものに恐怖を覚えますが、それが差別と偏見を産みやすいということかもしれません。
丹波哲郎さんはほかの作品でも情に厚い、温かい人なんだろうなあと思いたくなることがあります。
初めは清張の独特の刑事ドラマと当時大人気の加藤剛が犯人役で見に。しかし終盤の親子の放浪シーンから泪が流放し、加藤さんと丹波さんのシーンはもう駄目。主苦しい海と豊かな山野のコントラスト撮影。野村監督の渾身の作品。芥川也寸志の宿命楽曲、レコードを今も持っております。テレビでまた放映してほしい。出演した丹波さん加藤剛さん加藤さんも今は亡き、ひとり森田健作さんのみ。
芥川さんは音楽監督ですが、「宿命」は芥川さんの作曲ではなく、菅野光亮さんの作品です。映画公開後、若くして亡くなられました…。
何度見ても、秀夫と千代吉の場面で涙腺崩壊します。
ボク個人も、映画「砂の器」は繰り返し視聴していますが、最近妄想しているのは、我賀英良は三木謙一の突然の訪問を受ける前から、父親の本浦千代吉の居場所や生きていることについて、調査して知っていたのではないか?ということです。それでも大好きな父親に会いに行くことはできなかったと妄想していますが、その点にハンセン病に対する当時の差別や偏見の根深さについて思いをめぐらしてしまいました。
昭和40年代に友達の家から帰ってきたら婆ちゃんから「あそこは業病が出た家じゃけぇあの子と遊んじゃいけんよ」と言われた記憶が蘇る映画です、昭和40年代でもど田舎にはハンセン病患者が出た家族親戚一同が酷い差別を受けていました。
藤本事件が有名ですね。
@@mniaret8064 勉強になりました、ありがとう
らい病は仏教で業病とされていたことから差別や偏見を人を救うべき仏教によって差別や偏見が助長されたのは皮肉なことです。
1996年に、らい予防法が、廃止されたのに、隔離された方々は、自分の身内に、会うことも叶わない。とくに、田舎では、そういう偏見や差別が、あるでしょうね。
私もこの映画大好きです。 何度見ても感動します。丁寧な解説ありがとうございます。
千代吉が秀夫を知らないと言った理由で私の解釈は違います。当時というかつい最近までハンセン病患者には凄まじい差別が存在していました。世界中で伝染する病気では無いと解明されてからも日本だけはその後十数年も強制隔離を続け患者たちに対して人権侵害を続けたのです。その家族に対しても差別の目は向けられました。その状況が嫌と言うほど身に染みている千代吉は最愛の息子の成功の邪魔を絶対にしたくなかったのでしょう!ハンセン病への政府の誤った政策に対する問題提起もこの映画は含んでいます。
私もそう思いますし、殆どの人がそう解釈してると思いますなんでこの動画の人はあんな解釈してるのかそっちが疑問です
私もそう思います。一度も忘れたことのない愛しい息子だけれど、自分が父親だと知れたら息子の人生を壊してしまうと思い、心に反して言うあの台詞、加藤さんのあの演技、今思い出しても涙がでます。
だからこそ巡査さんは無理やりにでも親子を再開させたかったのでしょうね
私も全く同感です。この映画ができる少し前までは、日本ではこの病気を「らい病」と呼び、私も親からその患者の悲惨さを聞かされていました。顔や手が腐っていき、治療法はなく、強い伝染力があるということ、家族に患者がでると、もう一生、結婚や就職ができなくなること、そのために患者はすぐ隔離され、離島のようなところへ送られ一生家族とは会えないこと、家族はその人が自分の家族だったことを一生隠し通さなければならないこと、一生お見舞いになど行けないことなどです。加藤剛だって、本当は会いたかったに決まっています。血を分けた、あんなに苦労をともにしたお父さんに。でも、そうしたら、政治家の娘との結婚も、音楽家としての出世も、全て捨てることになります。父子で故郷を出た後、石をぶつけてきた世間を見返すには、緒方拳を殺すしかなかった。自分が出世すること、世間を見返すことが、お父さんの苦労
に報いることだったのでしょう。お父さんもそれを知っているから、「こんな人は知らない」といったのでしょう。この二人の心の葛藤が、この映画の一番泣かせるところで、この映画を名画にした要因だと思います。
小説を映画化すると、大体ががっかりすることが多いのですが、この「砂の器」は、小説も映画も素晴らしい❗️小説は小説として感動し、映画は映画として感動しました。とても、素晴らしい映画だと思います。
丹波哲郎が捜査会議で泣きながら親子の心情を報告する場面……一世一代の名演技でしたね。
全く、同感です。
日本沈没の最後に「この国、いや日本民族の将来は」と語るシーンもかなり熱い。情熱の込もった心ある演技が丹波哲郎の持つ説得力。
彼に母を去らせ、故郷を捨てさせた原因は何だったのでありましょう。それは父千代吉の病気・・・当時不治の病と言われた癩病だったのであります。
あの泣くシーンはアドリブらしく、泣かないでと言われてもどうしても泣いてしまったというエピソードあります。
親子が最初に出会った巡査がいい人だったら、三木巡査にも心を開けたかもしれないのに…。そんな所にも演出の上手さを感じます。親子放浪のシーンは四季の風景と重なって号泣もの。国全体が差別という過ちを犯し、罪なき病人を苦しめていたことを、現代に語り継ぐ立派な映画だと思います。
黒澤とか、原作と違うとか内部の都合はよくわかりませんが、日本映画でこれほど感情移入して涙流した映画は、ありませんでした。丹波はやっぱスゲェわ。
原作読んで映画見ても違和感なかった。多少の違いはあるが気にならなかった。戦後戸籍の再記録により入れ替わる。貧しく育ったのにピアニストになる。(原作はコンテンポラリーの芸術家の設定)デモ素晴らしい映画だと思います。
この映画を観たそれだけで、群馬から亀嵩に行った知り合いがいる。
これは男が泣ける映画です、私も泣きました😭壁背にして見ていた同年代の男は号泣して涙も拭かず観ていました。秀雄が受けるイジメや辛さと同じでなくても、子供時代に何かしらの辛さを男は皆んなもってるんだと思えます。
やっぱ丹波哲郎と芥川也寸志だよなあ。高校時代涙を堪えて2回観ました。丹波の語りのサントラ最高です。
千代吉が写真を見てそんな人知らないと言ったのは違うと思います。映画の中で今西刑事が説明してますが、三木は千代吉と手紙を何通も交わしており、その内容は千代吉の意思、秀夫に会いたい。という繰り返しだった。千代吉は写真を見て秀夫だと確信した!しかしいざ刑事から関係者か聞かれると、差別を受けてきた日々が脳裏に蘇り、父親であることで息子の人生を変えてしまうのではないかと思い、断腸の思いで否定したのだと思います。
映画後半の「宿命」を身体全体で感じたいから映画祭などで「砂の器」を上映するときは必ず観に行くようにしてます。しかし困るのは涙が出て仕様がなくて他の人に見られて恥ずかしいこと。必死で涙をこらえるんですが、あの亀嵩駅の別れのシーンで堪えた涙が決壊してしまう。
こんなに心を揺さぶられる映画は中々ないと思います。皆さんのコメントの文章も、美しくて素晴らしいと思います。
私は砂の器のシナリオを今まで何度も読み、映画も3、4回観ました。ただシナリオを読んでいつも思う事ですが、シナリオの読後感と映画🎥を見終わった後の印象が全く違うのです。シナリオに関しましては、ミステリーを扱いながら、構成力が際立った、まるでギリシャのパルテノン神殿を思わせる、無駄の無い完璧なシナリオというのが、私が毎度受ける印象です。ところが野村監督の演出の巧みさにより、映画では父と息子の流浪の旅に40分近くも費やされ、親子の絆がテーマとして、前面に出されているのです。シナリオでは見る事が出来なかった、親子愛が映画🎥では、宿命となってより鮮明な形で、映画全体を貫くテーマとなって、映画を価値有るものにしているのです。和賀英良が交響曲宿命を弾く姿を見て、丹波哲郎演じる刑事がつぶやくシーン、これが映画🎥の一番の見所です。彼は今、父に会っているのだよ。全てはこのセリフに凝縮されております。それ程に親子の情愛は深いのです。和賀英良は父を捨てきれなかった。それが曲に込めた思いだった、と感じております。一介のミステリー映画から飛躍して、更なる高みへと転じさせた野村監督の力量を私は高く評価致しております。こうして私はシナリオと実際の映画の間に感じるギャップをずっと楽しんで参りました。グリコのコマーシャルでは御座いませんので、一粒で二度美味しい。私は、砂の器で、いつもこの贅沢な喜びを味わっております。また当時、野村監督は米国アカデミー賞にノミネートする積もりは始めからなかった、と伝えられておりますが、正式の手続きを踏んで入れば、恐らくは砂の器はハリウッドのオスカーを手に入れる事が出来た最初の映画🎥になったのでは、と今も、悔やまれ申します。それでも私に取りまして、砂の器は日本映画で最も愛して止まない作品で御座います。
中学生に なったばかりの時 見て 物凄く 感動しました😂 何故 何故って 超豪華な俳優陣 素晴らしかった😢 放浪中 子供が 浜辺の砂で器を 作っているシーン 忘れられません😂
原作を越えた脚本が素晴らしい
最高の作品でした。すばらしいです。
この先日はクライマックスの父子の放浪の映像と芥川の「宿命」の音楽、そして丹波哲郎の語りにつきますよね。日本映画の奇跡のひとつです。
私が小学生の頃、ハンセン病の家族の子どもが入学するとかで大変な騒ぎになったことを思いだされます。しかし、数年して、差別は間違いだ、と教育映画を何回もみせてくれました。70年くらい前はそんな時代でした。今は良くはなっていますが、差別はなくなっては、いません。
昔のハンセン病患者に対する偏見や誤解について知っていないと、今の人にはピンとこないかもしれません。私も子どもの頃に初めて観た時、なんで患者の親だけでなくその子も一緒に追われるのかが飲み込めませんでした。この病気は遺伝する業病と誤解されていたということを知り、やっと得心がいきました。
丁寧な解説、ありがとうございます。原作を先に読んでましたので、会議、コンサート、旅路の場面が出た時に、非常に驚き、感動したのを覚えてます。今でもたまにDVDで見ます。
二人の放浪の旅に泣きました。
ラストの巡礼に始まる回想シーンは人形浄瑠璃を参考にしていると以前聞いたことがあります。昔の映画人はアカデミックな方々が多かったんだなと思いましたね。
この映画のラストシーンは、完成したばかりの埼玉会館大ホールでした。初めてこの映画をTVで見た時気付くことができなかったのですが、その後2度目に見た時に思い出しました。ここの小ホール等でクラブの写真展を開催したことを…。初回に気づけばもっと興奮したのにと。ラストの外部の大階段がズームの引きで確認できたときに大きな声を発していました。懐かしかったです。
先だって四国の歩き遍路2週目を終えました。愛媛県の内子から2つの峠を越え、コンビニのない道を腹を空かせて歩いていると、遍路さんと声を掛けられ、年配の女性が干し柿を2つくださいました。いまも四国では各地でホスピタリティーが続いています。一方で、遍路道沿いには行倒れの無縁墓もたくさん残っています。干し柿で、ついコメントしたくなりました。
映画の解説、ありがとうございます。最後の『動機』の点,「たとえ2度と会えなくても音楽の中でだけ父と対面出来る」「(もう別れを済ませた?のだから)こんな人はしらねえ」と嗚咽する父子の,例えようもない絆を三木巡査が断ち切ろうとした,つまり熱い正義感と誠意を押し通そうとした態度のすれ違いを解説して下さった点がとても良かったです。早くから今西刑事は「父は良い人で誰からも慕われる人」「真面目で正義感が熱く,立派な警官だった」と言う点に,何か違和感を感じていた節が見て取れました。さすが丹波哲郎さんですね。世の中には【形】に表して伝える有言実行の方もおりますが、見てみぬふりをしながら流れを見守る方が良い時も沢山ありますから。
最初らへんで丹波さんがウリを食べるシーンが好きです。
たいして映画好きでもない私が、この映画だけは何度見たことか。私にとっては史上最高の映画です。
今年(2024年)で劇場公開50年。本当に泣ける映画です。原作者・松本清張をして「原作を越えた」と言わせた名作。後半40分の合同捜査会議・「宿命」の初演・本浦親子の放浪がローテーションされるシーンはまさに圧巻。私はアラフィフ世代でBSで見たのですが「かつてハンセン病患者に対する差別が存在した」という人権教育映画として、ぜひ若い世代にも見てもらいたいと思います。このような時代があった事を忘れないために…
この映画は名作ですね。何度観ても泣いてしまいます。三木巡査が、当時の時代背景としてこの親子を離させたことが「親子の絆を壊した」と描かれていますが、当時の状況ではこれが最善の方法だったはず。警察官には警察官としてのもう一つの悲しい「宿命」があったことに気づきました。丹波さんはそれに感情移入して涙していたのでしょうか。
一番好きな映画のひとつです。感動的シーンは千代吉が吉村刑事の問を否定するシーンです。近くにハンセン病収容所がありました。患者の顔や手が今でも焼き付いています。人間が部落やハンセン病患者を下に置き、差別や偏見をする習慣は一部の人を除きなくならないと思います。この映画は素晴らしい俳優、音楽、映像により人々に感動を与えていると思います。死ぬまでに、何回も見る覚悟です。
この映画でもっとも印象的なセリフは、「和賀はもう父親に会うことはできない。彼は宿命という曲の中で、父と会っているんだ」と丹波さんが言うセリフです。二度と会うことのできない親子ですが、和賀は音楽の中で父親に会うことができるんです。なんと過酷な人生なのでしょうか?
役者さんも好演でしたが何より四季折々の風景描写が美しくそのシーンに合わせた音楽も合わせて素晴らしかった!私の中では日本映画トップ1位です。
最近でもドラマ化されているけど、どれも父と子が放浪に至った理由を変えてしまっているのでピンと来ない。かつて日本にあった非科学的な差別と人権侵害をなかったことにしようとしているように見えてしまう。むしろ父子放浪の理由を正確に伝えて、過去にそういう事実があったことを思い起こすことも必要だと思う。
松本清張のご遺族が、病気の部分を変えないとドラマ化を許可しないという事です。
本当、それ…。数年前に、某テレビ局の開局記念ドラマスペシャルで、東山紀之とジャニタレ(中島健人)のw主演で、放送していましたが、原作の設定や時代背景を変えてしまって、呆れた。犯行場所が、ハロウィンの夜の渋谷って…
私昔にこの映画観ました高齢者になった今でも1番良かったと思います日本海を2人で歩く場面が焼き付いています
若い時に原作を読んでそれ以来松本清張の大ファンです。蒲田のトリスバーから始まる冒頭、亀嵩、三木の伊勢参りの足取りを追う刑事、一つ一つが和賀逮捕に繋がっていく過程がゾクゾクして大好きです。文章で伝える小説と映像と音楽等で伝える映画やドラマ、砂の器に限らず松本清張作品はどちらも面白いですね。定年退職したら松本清張巡りをしたいと思ってます。
この映画を観たのは24歳の時(昭和49年)、感動が治まらず翌日また観に行きました。丹波哲郎、加藤嘉、管井きん、今井和子、殿山泰司さんの演技が今も記憶にあります。
そうですね。今井和子さん、仕草に胸を打たれました。
@@久米慶典 激しく同意
簡潔でわかりやすい解説ありがとうございます。レーザー、DVD、映画コンサート等々繰り返し々見ています。自分は千代吉が息子を否定したのは単純に相手が刑事だからだと思いました。関係を明かせば息子に不利になる・・・・・と。おっしゃるようにこの映画は日本の四季が美しく、今西刑事たちが地道に探っていくところや会話がいいです。まことに自然な会話に癒されます。ゆっくり話し、何をいってるかちゃんとわかる。これは本当に大切なことだと思います。
この映画は十数回観ました。日本映画史上最高傑作ではしょう。それにしたのも見事な俳優陣の演技力!魂を揺さぶられるとはこの事でしょう。上手く解説されてますね、映像、音楽、東北地方の四季折々が見る日本人の心を掴んでます。会話なき私達親子に事有る毎にダブらして、千代吉親子が羨ましく思う時が有ります。
加藤嘉の演技がインパクトが強い
そうですね。加藤さん以外の誰があんな演技ができるでしょうか?
昨年DVD観ました泣いちゃいました偏見差別。あってはならない。2回観ましたが、またレンタルして 観ようと思いました。素晴らしい映画です。解説ありがとうございました。
こちらの動画を観ていて、また心が震えました。何度見ても良い映画、良いお芝居ですよね。原作に比べると、より情緒的に、拡張的な描写にはなっていそうですが、なんといっても「映画」なんですから、その演出はありですよ。加藤嘉さんのシーン、素晴らしすぎて驚愕します。
いやいや、黒澤さんとの対比!素晴らしいです。
ここでは触れられませんでしたが、同じ松竹、野村芳太郎、橋本忍、芥川也寸志によってのちに八つ墓村(1977)が製作されました…CMが怖すぎて夜中にトイレに行けなくなりました…
若い方が見ると「無理やり感動させようとした映画」に見えるのですね…らい病への恐怖や差別、村八分、よそ者への警戒感などなど日本の田舎にあった暗いじめじめした雰囲気が、令和の今は無くなりました。ただ、暗い辛い中だからこそ、日本の美しい四季やお粥を啜って笑う笑顔、巡査の純朴な親切がたまらなく胸を締めつけます。
他の映画あらすじまとめ解説動画とは根本的に違う解説の切り口と授業の黒板表示のような要点整理がとても素晴らしかったです。映画マニアの域を超えた、脚本執筆や映画製作の分野に具体的に携わった人でなければ出来ない解説だと思いました。他の解説動画では既に見終わった気になったり、今度見てみようかな、と思うのですが今回は「見なければならない」と思ってしまったところです。
コメントありがとうございました🙇昔から映画評論や研究書を読むのが好きでしたが私はただの映画ファンです。視聴者の方からたくさんのコメントをいただき、改めて勉強させてもらっています。
初めて拝見しました。感動しました。ありがとうございます。
みどりがめさんのご考察、全く同感です。千代吉、ひでお共にあの時、お互いを「捨ててしまった」もう会うことは出来ない、と思っていたか。千代吉だけの場合、刑事が訪ねて来たので、悲しみと、ひでおを守る意味合いか?それでは味気ないですね!千代吉の反応を問われた部分から緒形拳のどアップまでのシーンは映画史上最高だと思います!
若い刑事に「本当は会いたかったんでしょうね?」と聞かれた刑事が怒ったような口調で「そんなこと決まっとる」と強調するシーンが全てを語ってますね。
加藤さんの嗚咽も素晴らしいですがその後の刑事の丹波哲郎の演技が抜群でそこで泪が出ました。
初めまして。適切なる解説。本当にありがとうございました。私も 図書館でBIDEO テープを 何回も見て。感激しています。これからも、素晴らしい作品の解説を期待してます。。。。。。後期高齢者の一人より。
お疲れ様です。「千代吉が秀夫を知らないと言った理由」について自分の解釈は次の通りです。千代吉は今西刑事が自分のところに来たことで「秀夫が何か犯罪を犯した(巻き込まれた)こと」を直観的に知ったのだと思います。そして「それは自分が関係しているのだろう」ということも。だから千代吉は咄嗟に「自分と秀夫は何の関係もない」と答えたのだと思います。ここは確かに深いですね~^^
この映画は僅かしか登場シーンがない役柄にも当時の大スターが出演しています。これ以上ないほどの正に豪華なオールスターでした。
私も最初、北大路欣也や多岐川裕美がどこに出てるのか分かりませんでした。
北大路欣也? 多岐川裕美?
北大路欣也は中盤、飛行機に乗る山本圭を見張る千歳空港の刑事。多岐川裕美は最後、空港で健さんのチケットを見るカウンター係。ちなみに彼女の横にいる係員に変装した刑事は、初代ウルトラマンのハヤタ隊員こと黒部進です。
寅さんとか?
@@みどりがめピアノ あなた、それは新幹線大爆破の話ですよ。千葉真一のとなりに窓際太郎がいる。
子供の時街のあちこちに、映画のポスターがラワン材に貼ってあって何故か砂の器ポスターが思い出させます。子供心にこの映画は凄い映画だと直感しました。後はゴジラしか思い出しません😅そう言えば何十年と街角に見てないな~😅
警察が息子の写真見せてきて [この男知っていますか?] と聞いてきたら, 自分なら自分のせいで別れた息子が辛い人生の中で何か罪を犯したかもしれないと思って,とっさに庇うこと をする, 知らないふりをすると思います
島根に住んでいるので亀嵩の方にも何度も行きました出雲弁は日常使っていますが東北弁が似ているってこの映画見るまで気づきませんでしたが初めて出雲弁を聞く人には東北弁にしか聞こえないんでしょうねそれにしても今見ても、何度見ても名作ですねラスト付近のほぼセリフ無しの放浪のシーンは何度見ても泣けてしまいます途中渥美清が出てるのが少しほっこりします
追伸【ここは亀だけ、うさぎはいらん】というスピード違反予防の立て看板がありました
私は映画をまだ見ていないのですが、みどりがめさんの解説で見るのが楽しみになりました。解説も使用画像も良くて分かりやすかったです。最近の邦画はあまり見る気がしないので昔の名作の解説をこれからも楽しみにしています。
動画を見ていただいてありがとうございます。名作からマニアック作品まで… 大物スターからマイナー女優まで… 個人的に好きなものを取り上げている雑多なチャンネルですが、またよろしくお願い致します。
映画史に残る名作だと思うが、殺害動機もまた映画史上他にないと思います。コンサートが終わるまで身柄を確保しないのも全てを理解した上での人間と人間の魂の触れ合いという気がします。「我賀が父親に会えるのは音楽の中だけなんだ…」
今の殆どの人達はわからないでしょうが、昭和40年代ころまで、ハンセン氏病というだけで、親子の縁は切られ、療養所に隔離され、人間扱いされず、その頃には既に治療薬があったにも関わらず、男女とも避妊手術をされ、一生療養所隔離されたどうしようもなく悲惨な時代があったのです。だから、療養所の父親は実の息子の写真と分かっていても、『こんな奴は知らねエ!」と、云ったのです。その様子で、刑事には写真が実の息子だということが分かったのですね。
私の鑑賞映画のベストワンの映画です。何度泣いたか分かりません。それがすべてです。
とても解りやすい解説で素晴らしい動画でした。お父さんの「昔はああいう巡礼姿の乞食って結構いたんだ」というエピソードも印象的でした。
前にもコメントしましたが追記で少々。何度もTVドラマ化されていますが、親子の果てない旅をここまで丹念に描き切れず、何より駅で親子が引き離される場面の哀しみを他ではもっと簡略化されていて、説得力がありません。無垢な子供は純粋です。世間の物差しで親を測りません。誰よりも自分を愛し慈しみ、心配してくれる父親と離れ離れになることは命千切れるほどの痛みだったと思われます。 なぜ良くしてくれる巡査の家から逃げ出したのか?それを放浪癖とするなら和賀の自転車屋の奉公も難しかったはずです。私は自分から愛する父を取り上げた三木氏に、世間にNO!って心が叫んだから出て行ったと思います。脚本家の橋本忍さんもそう思ったのでは?この物語に泣けて泣けて仕方ないのは巡礼の旅を続ける親子の心の無垢さ。ピュアな親子の愛に誰もが感動するからではないでしょうか。母親も親類も世間もみんな捨てた父を彼だけは捨てなかった。あの日、あの駅で彼から純粋な愛を取り上げたのは世間の常識です。だからあの場面と放浪の旅路はちゃんと描く必要があります。松本清張の原作に脚本家槁本忍と山田洋次がさらに深い人間のドラマを汲み取り、見事に描いたことで不朽の名作になったと思います。「七人の侍」「東京物語」より、私はこの映画が好きです。私の邦画ベスト1です。そして、あまり話題になりませんがこの子役の強い眼差しがこの映画の成功を支えたと思います。
大好きな映画です。何度も何度も見ています。特に、丹波哲郎氏の演じる今西刑事が大好きです。私は長く、幼い秀夫が三木夫妻のもとを泣きながら家を飛び出す理由がよくわかりませんでしたが、秀夫はそれまでの自分の人生に決別するために優しい三木夫婦のもとを去ったのだと考えるようになりました。三木を殺害した動機もその決別した過去が目の前に現れ決別した父親との再会を強いた為と思いました。会いたいけれど会えない。 会えば、今の自分が壊れてしまうそんな想いと考えました。
和賀英良の名前のモデルはキティレコードの創始者で音楽プロデューサーの多賀英典さんのような気がする。
小説と映画ではかなり重きをおいているそれぞれの人間に関わるストーリーが違いますね。小説は小説、映画は映画で別物として、良いと思います。小説は奥深いですね。
砂の器の全バージョン見ましたがこの映画バージョンが1番だと思います。
黒澤監督が無駄と言った場面がもどかしいけど後でいきてくる感じですね。
扇風機しかないような暑苦しい場末の飲み屋で 刑事の丹波哲郎が捜査の進展を森田健作に自慢げに話すシーンがいい。東北に出張し 古寺のような所で汗だくながら瓜を2人で食べるシーンもリアリティがあった。丹波哲郎が出る映画は面白い。暗殺 軍旗はためく下に 不毛地帯 豚と軍艦など。コミカルな役から大物まで見事に演じている。
原作愛読していて、原作に数行しかない親子の巡礼の旅をあの美しい日本の四季の中に描いた大胆な発想。捜査会議・巡礼の旅・演奏会シーンを組みわせた脚本の素晴らしさ。残念だったのは加藤剛に指揮シーン。指揮法を練習させるべきだった。駅での親子の別れのシーン、号泣だった。
リアルに妄想しました。今西が来た時、セリフの前後を考えて、秀夫の今の状況は伝えていないから音楽家として成功していることは千代吉は知らない。千代吉は唯一の身寄りであった三木に息子に会いたいと文通するも突然手紙が来なくなった。(殺されたため。)そこに見たことのない今西という刑事が突然やってきて息子の照会をたずねられた。あれだけ願っていた息子の存在がわかるも、尽力している三木との連絡が不通になっている。そのように何にも状況知らない全てを察知し「そんな人知らねえ」と叫んだのはそんな息子の将来を考えて、なんて浅いレベルではない。息子に会いたいだけなのに会えない。おそらく三木にも何か起きた。大きな犠牲と我慢を払わなければ何一つ叶えられず、自ら世間から切り離すことで予定調和となる社会に対しての大きな怒りであり、それを許容している人々、我々観客への怒りではないのかとつい思ってしまいます。ハンセン病だけでなく、世に蔓延する様々な差別に対する怒りがあのセリフに込められているのだと思っていました。
最近この映画を見ました。黒澤明が違和感を感じた”証拠のシャツ”のエピソードですが私も違和感を感じました。よく手紙をちぎって車窓からばらまくというのはドラマチックな手法として以前からありましたが…カッターシャツをわざわざハサミで細かく切り刻んで用意して車窓から捨てるなんて、さすがにないでしょう。しかし発表された昭和のあの時代なら許せるエピソードなのかもしれません。あの時代、多くの人々が熱い涙をなによりも求めてい時代だからこそこの映画は成功したのだと思います。
セピアカラーがよいですね~監督、スタッフ、キャストもよいですね〜松本清張ものは、重厚で大好きです〜
写真を見て拒否するシーンは、自分は何も見直せないテレビ上映の頃に見た感覚としては、三木が殺されたと事前情報で知っており、その容疑者が息子かもしれないと感じ取ったから、だと思いました。それから40年、ビデオもDVDも買い、何度も観てますが、似たような感触です。そうでないと、手紙に死ぬまでに息子とひとめ会いたいと書いた内容と、意識矛盾が起きてしまいます。自分はそれよりも、何で証拠隠滅で電車の窓から紙吹雪なんだと突っ込んでましたね。砂の器は、案外と穴が多いですが、それも含めて、製作側の意図的な演出だと思っています。
まだ観てないですが、この頃の役者さんの演技力も相当なものなんだろうな…
脚本の橋本忍がとにかくすごい、彼の他の作品も探して見て、驚きますよ❗
初見で何の知識も無く寝転んで見てたのですが見終わっる頃には正座してました😅凄い作品ですね。『人間の証明』の解説も宜しくお願いします。
コメントありがとうございました。本日、森村誠一さん、お亡くなりになりましたね。合掌…
砂の器は、本当に泣けましたでも、人間の証明は、くだらないというかk 社の金儲けで作っただけの駄作でした後の、野生の証明なんて、さらにくだらない内容でh、y. お. 有名人にしただけ
@@森一史-k2l 様味沢岳史 好きなんですけど。😅大野雄二の「野生への序曲」良いですよね。
『人間の証明』は『砂の器』にインスパイアされて書かれたんですかね❓両作品とも、真犯人の殺害動機が同じ。社会的成功をおさめている犯人に、世間に知られたくない過去があり、ある日突然、その知られたくない過去に深く関わる人物が訪ねて来る。仕方なく殺害する。ストローハットが「ストウハ」霧積が「キスミ-」に聞こえる所などは、亀嵩が「カメダ」と聞こえるのに、リンクする。
テレビ版の仲代達矢、田村正和出演のドラマで父子放浪シーンがあまりにも悲しくて幼少期の私は感受性が強くて泣きじゃくった記憶があります。映画版よりもテレビ版が好きです。仲代達矢、田村正和が当時人物イメージにぴったりでした。
私も仲代版大好きです
@@YuliSayuri 様このTVドラマで仲代達矢さんの大ファンになりました。
失礼します。なんかこの映画は子供のころに見た記憶があります。が、単に病気の親子があちらこちらを放浪するだけという印象しかなかったなぁ。こんなミステリー映画だったんだ。紹介してくれてありがとう。機会があればじっくり見てみたいと思いました。・・・千葉県70歳男
興味深いテーマを取り上げた(原作の)ストーリーには感銘しますが、疑問も多々残ります。幼少時に音楽の手ほどきを受けなかった和賀が天才と呼ばれる指揮者および作曲家になったこと(現実には考えられません)、成長した写真を見ただけで三木が即座に秀雄を認識できたことなどなど。しかし旅のシーンと豪華キャストの演技は素晴らしかったです。ミドリガメさんの「巡礼姿の乞食」と「干し柿」のお話も良かったです。
すぎやまこういちさんは音楽は独学だったので、現実でも少数ですがいらっしゃいます
@@dauny08 情報ありがとうございます。うう〜ん、すぎやまさん宅は音楽一家で、祖母が歌う英語の賛美歌を子守歌代わりに聞いて育ったとか、楽譜の読み方は両親に教えてもらっていたとか。なので皆さん小さい頃に何らかの音楽の影響があったみたいです。でもこれは小説なので想像力を働かせるのが良いのでしょう。出雲弁がズーズー弁というのを謎解きに組み入れたのはお見事。諸説ありますが、強力なのは、昔島根県の黒曜石が北陸を経由してウラジオストックへ出荷されていて、北陸との交易があったという説です(島根県出身の者より)
@@zerozerotwo5543 映画の話と思ってコメントしましたが(原作の)とありましたね。小説では当時海外で話題になりだしたシンセサイザー(と言っても現代のキーボードとは違ってトラックで機器一式運ぶレベルの巨大なもの)が事件のポイントの一つで、映画と異なりそれを使う前衛音楽家と言う設定でしたのでそこまで違和感は無かったんでは?(個人的にはトリックが荒唐無稽すぎて原作は評価していません、点と線や張り込みなどは好きですが)
@@dauny08 あっすみません、原作については色々見聞きしていた程度で本は読んでいません。テレビドラマは見ましたが....やはりこの映画(1974)が一番ですね。こちらの図書館で英語の字幕付きのDVDを借りて見ました(島根県出身で米国在)
初めまして☺️とても解りやすかったですありがとうございました🤗別の動画も観たくなりました!楽しみです登録しました🌟
登録ありがとうございます。"なつかし邦画名作シアター"は定期的に続けますので、また見ていただけるとうれしいです。🙇
私も邦画の中で砂の器が一番好きでDVDも買って時々観ています。両親が当時映画館で観て母が旅先の場面は号泣したと父から聞きました。私は今西刑事が千代吉に和賀英良の写真を見せ千代吉が「こんな人知らね〜」の場面で涙腺崩壊しました。ただ、この場面の解釈は…千代吉と三木謙一との手紙のやり取りでは…千代吉は一眼で良いから秀夫に逢いたい…と手紙に繰り返し繰り返し綴っていますね…且、この世で通信し思いを伝えることが出来るのは三木だけ。つまり千代吉にとってはこの世で信用出来る人も三木謙一しか居なかったのでしょう。(長年の放浪と隔離生活で…)千代吉は三木謙一と秀夫(和賀英良)が2人揃って来て欲しかったのでは…と、私なりの想像です。昔の映画は観た人達に、その後登場人物の解釈、思いは、その後の行動等はあなた自身それぞれに解釈、想像して下さい…的に終わりのが良い所だと思います。
砂の器 はその後いろいろな俳優さんが出演して私は ほとんどの作品を見ましたが、この丹波哲郎さん森田健作さんの出演した映画が一番でした。
今西刑事が瀬戸内海の療養所(つまり長島愛生園)を訪れて千代吉に英夫写真を見せた時、号泣しながら知らないと言ったのを出雲の亀嵩で今生の別れを誓ったからだというのはどうでしょう。それは千代吉が立派に育った英夫(和賀英良)の写真を見てハンセン病患者として療養所に入っている自分が父親だと世間に知らせたくなかった、成功している息子の父親がハンセン病患者であることを隠したかったからだと思います。そうでなければ、社会派ミステリーとしての「砂の器」にハンセン病を題材にした意味がありません。ハンセン病人権問題を引き起こし、いまだに解決できない日本という国や我々国民に、この「砂の器」は今も重たいメッセージを投げかけているのです。
貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
原作では、和賀英良は、電子楽器を使っての作曲家ですよね。YMOが出るずっと以前なのに。清張さんの時代を先取りする感覚はすごいですよ。
この映画、観たのは高校一年のときでしたがショックを受けました。ただ、自分に影響を与え、いまだに続くのは「旅」。当時の学校の先生方にもフォローされ、夏休みに国鉄周遊券を使った山陰の旅に出たりしました(もちろん木次線にも乗車し亀嵩駅でも下車しました。お蕎麦屋さんが開業する少し前です)。松本清張氏が作品発表した時代は探偵小説の名残が強かった時代、本作も父子の絆云々よりも奇をてらった殺害の方法論がまかり通る、そんな感じでしたね。清張氏も書評で「素朴で実直な刑事が、後半シャーロック・ホームズに化けた」みたいな書かれ方をされたのは悔しかったみたいで、本映画の進行にもそれが表れているのかな、などと妄想を膨らませておりますw
1977年OTV版「砂の器」で仲代達矢が今西刑事をやり、奥様の隆巴さんが脚本を書かれていました。このドラマでは、引退する長嶋茂雄の話を巧みに織り込んでいて結構楽しみました。私が前から疑問に思っていた、政治家とその娘とと映っていた犯人の顔を見て少年の時しか知らない三木がなぜわかったのか?ということでしたが、隆巴さんの脚色では幹が世話していた際、機から押して顔のいひ部に傷跡が残っていて、その頃本編の前にニュース映画が流されており、ジャイアンツの試合の観客席に犯人と婚約者が偶然映ってそれを三木が見たことで気が付いたとなっていました。私にはこの方が納得できたのですが。こちらは、今西と義妹との恋を絡めておりm宮沢賢治の「雨にも負ず」MO効果的に使われていて、後々のTV版が現代に話を置き換えているものよりも楽しめましたけれども。長くなって申し訳ありません。動画ありがとうございました。
脚本を読んで緒形拳は本浦千代吉役を切望したらしいですね。野村監督からその役は加藤嘉さんに決まっていると言われ納得したと言われていますね。うまい役者は役者を知るということですね。
数ある推理サスペンスなんちゃら殺人事件の中で唯一内容が存在し深く感動できた作品です。(他のなんちゃら殺人事件映画等は掴みが薄くて20分で寝落ちしてしまいます草)リアルじゃなく円盤で観たのですが現代でも充分通用すると思いました。製作側の力技にコロッと乗せられたけどいいかな。音楽も映像も全てが素晴らしいし。優しい解説とても好感が持てました。うpありがとうございました。
コメントありがとうございました😆
映像、音楽、捜査会議の後半一時間は、それだけでも十分見ごたえありました。何度でも見ています?‼️
砂の器 見る人それぞれ受け止め方があるでしょうねややそれますが この映画、私は島崎藤村の破戎を連想します出自の秘密が人生に大きく影を落とす残酷な宿命、考えさせられますね
おとうさまとの思い出の映画なのですね〜いいですね〜私も父(まだ元気です~)とみた「ミツバチのささやき」というとても静かでよい映画でした〜脱走兵と仲良くなる少女とフランケンショタインの映画といろいろ沈黙しながらしみじみとよい映画でした~
「ミツバチのささやき」…私も好きです。久しぶりに観たくなりました✨
何度も何度も映画やドラマ化されましたが、原作通り「ハンセン病」を動機にしたのはこの映画版だけ。他はだいたい「父が殺人者」という設定でした。原作通り、ハンセン病でなくてはこの作品の意味が薄れる。この作品が名作になったのは実際にあったハンセン病患者への迫害と差別を真っ向から描いたからだと思います。
当時ハンセン氏病患者がいかに差別されていたかが親子関係を否定する加藤嘉さんの場面でわかります。
懐かしい~
私もこの松本清張の「砂の器」の映画に魅了され何度も映画館やビデオで見ています。今日は久しぶりに映画の主な場面を見ながら物語を分かりやすい説明で楽しむ事ができ、改めて映画の素晴らしさを実感し感動いたしました。ありがとうございました。
父が子の写真を見て「知らない」と言ったのは、子の人生を壊してはならない、自分のような親がいると世間に知られては邪魔をすることになるということ。それが当時の常識であり、特別出世しているとかは関係なく、普通に生きるためにも自分のような親はいないことにしなくてはならない、という思いから。それは無理矢理でもなんでもなく、癩病の恐ろしさを知る当時の観客からすれば当然のこととして理解できたと思います。自分の子だと言いたいのを抑え、その愛情ゆえその心を押さえつけ「知らない」という苦しさ、同時に自分で自分を否定してしまう言葉を子の写真の前で言わなくてはならない残酷さ、そこがこの映画の最も同情を誘うと同時に、もっと普遍的な親子の愛情に触れるシーンであり、多くの人に支持された要因だと思います。
タモリが加藤嘉さんのものまねで「わしゃ知らん!」と言うところをやっていました。それほど印象的でよく知られた場面だったということですね。
成長した息子、ましてや成功までしている息子の邪魔をしたくないという親心。この親心が涙を誘うのです。
ライ病云々は設定ですからあまり関係ない。子を想う親心を描くための設定。
加藤さん名演です。
そうですね。私もこの映画3回みて最後のシーン、まさに加藤嘉さんが嗚咽するシーンで3回泣きました。同じ映画3回みて泣き続けたのは砂の器だけです。
加藤嘉さんのシーン、素晴らしすぎて驚愕します。あんなに胸を打つお芝居、こんなに心が震える映画、今の日本映画界にはないです。
私が初めてこの映画を見た時、最も印象に残ったのは、物乞いに来た父子にいそいそと握り飯を持ってきたおばさんが、父親を見た瞬間、凍りついたようになって雨戸を閉めたシーンでした。
この数秒のシーンに、当時の日本社会の全てが表現されていたと思います。「お遍路さん」が来たら、お接待(食べ物をめぐむ)をするのが当然という慈愛と信仰の心、その一方で、ハンセン病という(当時は)不治の伝染病への偏見、放浪する父子への差別。その両極端の感情が湧き出るシーンに、あの壮大で美しい「宿命」のメロディがかぶる。これほど感情を揺さぶられる映像はありません。
動画の最後にみどりがめさんのお父様のエピソードが語られますが、現代の私たちにはおよそピンと来ない「物乞いが普通に家を訪ねてくる」日常が過去の日本には普通にあり、その一方で、今は幼少時から「差別はよくない」と教育されます。どちらの時代の方が「優しい社会」と言えるのか、改めて考えてしまいます。
私もこの映画を何回もみます。感動の作品です。
自分自身も、足の悪い父親の転地療法で、あちこちの砂浜へ苦労して
連れて行った思い出があるので、涙なしでこの作品を観ることが
できません。
丹波氏だけでなく、子役の演技もまた最高に素晴らしい!
いま、大人も含めてこれだけの表情が出せる俳優が居る?
全てを含めて、日本映画の最高峰です。
丹波哲郎の泣きながら、説明するシーンが好きです。
私も大好きです
「会いたいに決まっとる」 この一言が映画の主眼
あれはアドリブというか本当に泣いていたんです
youtubeの 関根勤さんのチャンネルで シナリオでは泣いてはいないのに涙だったので3回?撮直ししても涙だったような事を言われていました
関根勤さんは元気な頃の丹波哲郎さんの家を訪問した事があるとの事
野村芳太郎監督は、
「丹波さん、今西は冷静な刑事で、捜査報告中に泣くような事はないのです」
と、NGを出したが、何度テイクしても丹波先生が泣いてしまうので、結局泣いたまま編集した。
しかし、スーツのポケットにちゃんと白いハンカチを仕込んで泣いている丹波先生は、確信犯であると私はみている。
緒形拳演じる善良な警察官。そのあり余るほどの善こそが刃となり人に犯罪をおこさせるほど追い詰めてしまう。なんと言う皮肉だろうと思った。
丹波哲郎さんがまた情の厚さを滲ませ上手い。でもなんかとても爽やかで暗いこの話に人の温かさを灯す役割を担っていると思う。加藤嘉さん含めて最高の配役と脚本、撮影。日本映画史上不朽の名作!
ただ、ハンセン病患者がどんな扱いを受けていたか肌で知る世代じゃないとなかなか本質がわからないと思う。ゆえに親子の旅の長い映像が欠かせない。度々ドラマ化されているのを見るがその本質が描き切れていないので映画ほど感動出来ない。
松本清張自身、映画が小説を越えていると絶賛!
つらい過去ではあるが少年にとっては愛する父との愛の日々だった。それを引きさいた善良な優しさ。すべての過去を捨て純粋無垢だった少年から世間の常識や利権に毒され地位のある大人になった今になって、今度は引きさいた本人が父に会わせるとまた善良な優しさで迫って来る。
この恐怖は主人公しかわからない。
恐怖ミステリー小説なら「ある善良な男」がタイトルであってもおかしくない。
非常に本質を突いた的確なコメントだと思います。ご丁寧にありがとうございました🙇
文化人類学の栗本慎一郎は自著で、映画の最後に登場する断り書き字幕がポイントで、
この映画の最大のポイントは、犯罪者を仕立て上げたのは社会に内在する差別と偏見だと評していました。
(とはいえ、あれはハンセン病患者団体からのクレームで付け加えられたそうですが)
結核も忌み嫌われた時代がありましたしエイズや新型コロナも同じです。
人間はよくわからない得体の知れないものに恐怖を覚えますが、それが差別と偏見を産みやすいということかもしれません。
丹波哲郎さんはほかの作品でも情に厚い、温かい人なんだろうなあと思いたくなることがあります。
初めは清張の独特の刑事ドラマと当時大人気の加藤剛が犯人役で見に。しかし終盤の親子の放浪シーンから泪が流放し、加藤さんと丹波さんのシーンはもう駄目。主苦しい海と豊かな山野のコントラスト撮影。野村監督の渾身の作品。芥川也寸志の宿命楽曲、レコードを今も持っております。テレビでまた放映してほしい。出演した丹波さん加藤剛さん加藤さんも今は亡き、ひとり森田健作さんのみ。
芥川さんは音楽監督ですが、「宿命」は芥川さんの作曲ではなく、菅野光亮さんの作品です。映画公開後、若くして亡くなられました…。
何度見ても、秀夫と千代吉の場面で涙腺崩壊します。
ボク個人も、映画「砂の器」は繰り返し視聴していますが、最近妄想しているのは、我賀英良は三木謙一の突然の訪問を受ける前から、父親の本浦千代吉の居場所や生きていることについて、調査して知っていたのではないか?ということです。それでも大好きな父親に会いに行くことはできなかったと妄想していますが、その点にハンセン病に対する当時の差別や偏見の根深さについて思いをめぐらしてしまいました。
昭和40年代に友達の家から帰ってきたら婆ちゃんから
「あそこは業病が出た家じゃけぇあの子と遊んじゃいけんよ」
と言われた記憶が蘇る映画です、昭和40年代でもど田舎には
ハンセン病患者が出た家族親戚一同が酷い差別を受けていました。
藤本事件が有名ですね。
@@mniaret8064
勉強になりました、ありがとう
らい病は仏教で業病とされていたことから差別や偏見を人を救うべき仏教によって差別や偏見が助長されたのは皮肉なことです。
1996年に、らい予防法が、廃止されたのに、隔離された方々は、自分の身内に、会うことも叶わない。とくに、田舎では、そういう偏見や差別が、あるでしょうね。
私もこの映画大好きです。 何度見ても感動します。丁寧な解説ありがとうございます。
千代吉が秀夫を知らないと言った理由で私の解釈は違います。当時というかつい最近までハンセン病患者には凄まじい差別が存在していました。世界中で伝染する病気では無いと解明されてからも日本だけはその後十数年も強制隔離を続け患者たちに対して人権侵害を続けたのです。その家族に対しても差別の目は向けられました。その状況が嫌と言うほど身に染みている千代吉は最愛の息子の成功の邪魔を絶対にしたくなかったのでしょう!ハンセン病への政府の誤った政策に対する問題提起もこの映画は含んでいます。
私もそう思いますし、殆どの人がそう解釈してると思います
なんでこの動画の人はあんな解釈してるのかそっちが疑問です
私もそう思います。一度も忘れたことのない愛しい息子だけれど、自分が父親だと知れたら息子の人生を壊してしまうと思い、心に反して言うあの台詞、加藤さんのあの演技、今思い出しても涙がでます。
だからこそ巡査さんは無理やりにでも親子を再開させたかったのでしょうね
私も全く同感です。この映画ができる少し前までは、日本ではこの病気を「らい病」と呼び、私も親からその患者の悲惨さを聞かされていました。顔や手が腐っていき、治療法はなく、強い伝染力があるということ、家族に患者がでると、もう一生、結婚や就職ができなくなること、そのために患者はすぐ隔離され、離島のようなところへ送られ一生家族とは会えないこと、家族はその人が自分の家族だったことを一生隠し通さなければならないこと、一生お見舞いになど行けないことなどです。加藤剛だって、本当は会いたかったに決まっています。血を分けた、あんなに苦労をともにしたお父さんに。でも、そうしたら、政治家の娘との結婚も、音楽家としての出世も、全て捨てることになります。父子で故郷を出た後、石をぶつけてきた世間を見返すには、緒方拳を殺すしかなかった。自分が出世すること、世間を見返すことが、お父さんの苦労
に報いることだったのでしょう。お父さんもそれを知っているから、「こんな人は知らない」といったのでしょう。この二人の心の葛藤が、この映画の一番泣かせるところで、この映画を名画にした要因だと思います。
小説を映画化すると、大体ががっかりすることが多いのですが、この「砂の器」は、小説も映画も素晴らしい❗️小説は小説として感動し、映画は映画として感動しました。とても、素晴らしい映画だと思います。
丹波哲郎が捜査会議で泣きながら親子の心情を報告する場面……一世一代の名演技でしたね。
全く、同感です。
日本沈没の最後に「この国、いや日本民族の将来は」と語るシーンもかなり熱い。情熱の込もった心ある演技が丹波哲郎の持つ説得力。
彼に母を去らせ、故郷を捨てさせた原因は何だったのでありましょう。それは父千代吉の病気・・・当時不治の病と言われた癩病だったのであります。
あの泣くシーンはアドリブらしく、泣かないでと言われてもどうしても泣いてしまったというエピソードあります。
親子が最初に出会った巡査がいい人だったら、三木巡査にも心を開けたかもしれないのに…。そんな所にも演出の上手さを感じます。親子放浪のシーンは四季の風景と重なって号泣もの。国全体が差別という過ちを犯し、罪なき病人を苦しめていたことを、現代に語り継ぐ立派な映画だと思います。
黒澤とか、原作と違うとか内部の都合はよくわかりませんが、日本映画でこれほど感情移入して涙流した映画は、ありませんでした。丹波はやっぱスゲェわ。
原作読んで映画見ても違和感なかった。多少の違いはあるが気にならなかった。
戦後戸籍の再記録により入れ替わる。
貧しく育ったのにピアニストになる。
(原作はコンテンポラリーの芸術家の設定)
デモ素晴らしい映画だと思います。
この映画を観たそれだけで、群馬から亀嵩に行った知り合いがいる。
これは男が泣ける映画です、私も泣きました😭
壁背にして見ていた同年代の男は号泣して涙も拭かず観ていました。
秀雄が受けるイジメや辛さと同じでなくても、子供時代に何かしらの辛さを男は皆んなもってるんだと思えます。
やっぱ丹波哲郎と芥川也寸志だよなあ。高校時代涙を堪えて2回観ました。丹波の語りのサントラ最高です。
千代吉が写真を見てそんな人知らないと言ったのは違うと思います。映画の中で今西刑事が説明してますが、三木は千代吉と手紙を何通も交わしており、その内容は千代吉の意思、秀夫に会いたい。という繰り返しだった。千代吉は写真を見て秀夫だと確信した!しかしいざ刑事から関係者か聞かれると、差別を受けてきた日々が脳裏に蘇り、父親であることで息子の人生を変えてしまうのではないかと思い、断腸の思いで否定したのだと思います。
映画後半の「宿命」を身体全体で感じたいから映画祭などで「砂の器」を上映するときは必ず観に行くようにしてます。
しかし困るのは涙が出て仕様がなくて他の人に見られて恥ずかしいこと。
必死で涙をこらえるんですが、あの亀嵩駅の別れのシーンで堪えた涙が決壊してしまう。
こんなに心を揺さぶられる映画は中々ないと思います。
皆さんのコメントの文章も、美しくて素晴らしいと思います。
私は砂の器のシナリオを今まで何度も読み、映画も3、4回観ました。ただシナリオを読んでいつも思う事ですが、シナリオの読後感と映画🎥を見終わった後の印象が全く違うのです。シナリオに関しましては、ミステリーを扱いながら、構成力が際立った、まるでギリシャのパルテノン神殿を思わせる、無駄の無い完璧なシナリオというのが、私が毎度受ける印象です。ところが野村監督の演出の巧みさにより、映画では父と息子の流浪の旅に40分近くも費やされ、親子の絆がテーマとして、前面に出されているのです。シナリオでは見る事が出来なかった、親子愛が映画🎥では、宿命となってより鮮明な形で、映画全体を貫くテーマとなって、映画を価値有るものにしているのです。和賀英良が交響曲宿命を弾く姿を見て、丹波哲郎演じる刑事がつぶやくシーン、これが映画🎥の一番の見所です。彼は今、父に会っているのだよ。全てはこのセリフに凝縮されております。それ程に親子の情愛は深いのです。和賀英良は父を捨てきれなかった。それが曲に込めた思いだった、と感じております。一介のミステリー映画から飛躍して、更なる高みへと転じさせた野村監督の力量を私は高く評価致しております。こうして私はシナリオと実際の映画の間に感じるギャップをずっと楽しんで参りました。グリコのコマーシャルでは御座いませんので、一粒で二度美味しい。私は、砂の器で、いつもこの贅沢な喜びを味わっております。また当時、野村監督は米国アカデミー賞にノミネートする積もりは始めからなかった、と伝えられておりますが、正式の手続きを踏んで入れば、恐らくは砂の器はハリウッドのオスカーを手に入れる事が出来た最初の映画🎥になったのでは、と今も、悔やまれ申します。それでも私に取りまして、砂の器は日本映画で最も愛して止まない作品で御座います。
中学生に なったばかりの時 見て 物凄く 感動しました😂 何故 何故って 超豪華な俳優陣 素晴らしかった😢 放浪中 子供が 浜辺の砂で器を 作っているシーン 忘れられません😂
原作を越えた脚本が素晴らしい
最高の作品でした。すばらしいです。
この先日はクライマックスの父子の放浪の映像と芥川の「宿命」の音楽、そして丹波哲郎の語りにつきますよね。日本映画の奇跡のひとつです。
私が小学生の頃、ハンセン病の家族の子どもが入学するとかで大変な騒ぎになったことを思いだされます。しかし、数年して、差別は間違いだ、と教育映画を何回もみせてくれました。70年くらい前はそんな時代でした。今は良くはなっていますが、差別はなくなっては、いません。
昔のハンセン病患者に対する偏見や誤解について知っていないと、今の人にはピンとこないかもしれません。私も子どもの頃に初めて観た時、なんで患者の親だけでなくその子も一緒に追われるのかが飲み込めませんでした。この病気は遺伝する業病と誤解されていたということを知り、やっと得心がいきました。
丁寧な解説、ありがとうございます。原作を先に読んでましたので、会議、コンサート、旅路の場面が出た時に、非常に驚き、感動したのを覚えてます。今でもたまにDVDで見ます。
二人の放浪の旅に泣きました。
ラストの巡礼に始まる回想シーンは人形浄瑠璃を参考にしていると以前聞いたことがあります。昔の映画人はアカデミックな方々が多かったんだなと思いましたね。
この映画のラストシーンは、完成したばかりの埼玉会館大ホールでした。初めてこの映画をTVで見た時気付くことができなかったのですが、その後2度目に見た時に思い出しました。ここの小ホール等でクラブの写真展を開催したことを…。初回に気づけばもっと興奮したのにと。ラストの外部の大階段がズームの引きで確認できたときに大きな声を発していました。懐かしかったです。
先だって四国の歩き遍路2週目を終えました。愛媛県の内子から2つの峠を越え、コンビニのない道を腹を空かせて歩いていると、遍路さんと声を掛けられ、年配の女性が干し柿を2つくださいました。いまも四国では各地でホスピタリティーが続いています。一方で、遍路道沿いには行倒れの無縁墓もたくさん残っています。
干し柿で、ついコメントしたくなりました。
映画の解説、ありがとうございます。最後の『動機』の点,「たとえ2度と会えなくても音楽の中でだけ父と対面出来る」「(もう別れを済ませた?のだから)こんな人はしらねえ」と嗚咽する父子の,例えようもない絆を三木巡査が断ち切ろうとした,つまり熱い正義感と誠意を押し通そうとした態度のすれ違いを解説して下さった点がとても良かったです。
早くから今西刑事は「父は良い人で誰からも慕われる人」「真面目で正義感が熱く,立派な警官だった」と言う点に,何か違和感を感じていた節が見て取れました。さすが丹波哲郎さんですね。
世の中には【形】に表して伝える有言実行の方もおりますが、見てみぬふりをしながら流れを見守る方が良い時も沢山ありますから。
最初らへんで丹波さんがウリを食べるシーンが好きです。
たいして映画好きでもない私が、この映画だけは何度見たことか。私にとっては史上最高の映画です。
今年(2024年)で劇場公開50年。本当に泣ける映画です。原作者・松本清張をして「原作を越えた」と言わせた名作。
後半40分の合同捜査会議・「宿命」の初演・本浦親子の放浪がローテーションされるシーンはまさに圧巻。私は
アラフィフ世代でBSで見たのですが「かつてハンセン病患者に対する差別が存在した」という人権教育映画として、
ぜひ若い世代にも見てもらいたいと思います。このような時代があった事を忘れないために…
この映画は名作ですね。何度観ても泣いてしまいます。三木巡査が、当時の時代背景としてこの親子を離させたことが「親子の絆を壊した」と描かれていますが、当時の状況ではこれが最善の方法だったはず。警察官には警察官としてのもう一つの悲しい「宿命」があったことに気づきました。丹波さんはそれに感情移入して涙していたのでしょうか。
一番好きな映画のひとつです。感動的シーンは千代吉が吉村刑事の問を否定するシーンです。
近くにハンセン病収容所がありました。患者の顔や手が今でも焼き付いています。人間が部落や
ハンセン病患者を下に置き、差別や偏見をする習慣は一部の人を除きなくならないと思います。
この映画は素晴らしい俳優、音楽、映像により人々に感動を与えていると思います。死ぬまでに、
何回も見る覚悟です。
この映画でもっとも印象的なセリフは、「和賀はもう父親に会うことはできない。彼は宿命という曲の中で、父と会っているんだ」と
丹波さんが言うセリフです。二度と会うことのできない親子ですが、和賀は音楽の中で父親に会うことができるんです。
なんと過酷な人生なのでしょうか?
役者さんも好演でしたが何より四季折々の風景描写が美しくそのシーンに合わせた音楽も合わせて素晴らしかった!私の中では日本映画トップ1位です。
最近でもドラマ化されているけど、どれも父と子が放浪に至った理由を変えてしまっているのでピンと来ない。かつて日本にあった非科学的な差別と人権侵害をなかったことにしようとしているように見えてしまう。むしろ父子放浪の理由を正確に伝えて、過去にそういう事実があったことを思い起こすことも必要だと思う。
松本清張のご遺族が、病気の部分を変えないとドラマ化を許可しないという事です。
本当、それ…。
数年前に、某テレビ局の開局記念ドラマスペシャルで、東山紀之とジャニタレ(中島健人)のw主演で、放送していましたが、原作の設定や時代背景を変えてしまって、呆れた。犯行場所が、ハロウィンの夜の渋谷って…
私昔にこの映画観ました
高齢者になった今でも1番良かったと思います日本海を2人で歩く場面が焼き付いています
若い時に原作を読んでそれ以来松本清張の大ファンです。蒲田のトリスバーから始まる冒頭、亀嵩、三木の伊勢参りの足取りを追う刑事、一つ一つが和賀逮捕に繋がっていく過程がゾクゾクして大好きです。文章で伝える小説と映像と音楽等で伝える映画やドラマ、砂の器に限らず松本清張作品はどちらも面白いですね。定年退職したら松本清張巡りをしたいと思ってます。
この映画を観たのは24歳の時(昭和49年)、感動が治まらず翌日また観に行きました。丹波哲郎、加藤嘉、管井きん、今井和子、殿山泰司さんの演技が今も記憶にあります。
そうですね。今井和子さん、仕草に胸を打たれました。
@@久米慶典 激しく同意
簡潔でわかりやすい解説ありがとうございます。レーザー、DVD、映画コンサート等々繰り返し々見ています。自分は千代吉が息子を否定したのは単純に相手が刑事だからだと思いました。関係を明かせば息子に不利になる・・・・・と。おっしゃるようにこの映画は日本の四季が美しく、今西刑事たちが地道に探っていくところや会話がいいです。まことに自然な会話に癒されます。ゆっくり話し、何をいってるかちゃんとわかる。これは本当に大切なことだと思います。
この映画は十数回観ました。日本映画史上最高傑作ではしょう。それにしたのも見事な俳優陣の演技力!魂を揺さぶられるとはこの事でしょう。上手く解説されてますね、映像、音楽、東北地方の四季折々が見る日本人の心を掴んでます。会話なき私達親子に事有る毎にダブらして、千代吉親子が羨ましく思う時が有ります。
加藤嘉の演技がインパクトが強い
そうですね。加藤さん以外の誰があんな演技ができるでしょうか?
昨年DVD観ました
泣いちゃいました
偏見差別。あってはならない。2回観ましたが、またレンタルして 観ようと思いました。素晴らしい映画です。解説ありがとうございました。
こちらの動画を観ていて、また心が震えました。何度見ても良い映画、良いお芝居ですよね。原作に比べると、より情緒的に、拡張的な描写にはなっていそうですが、なんといっても「映画」なんですから、その演出はありですよ。
加藤嘉さんのシーン、素晴らしすぎて驚愕します。
いやいや、黒澤さんとの対比!素晴らしいです。
ここでは触れられませんでしたが、同じ松竹、野村芳太郎、橋本忍、芥川也寸志によってのちに八つ墓村(1977)が製作されました…CMが怖すぎて夜中にトイレに行けなくなりました…
若い方が見ると「無理やり感動させようとした映画」に見えるのですね…
らい病への恐怖や差別、村八分、よそ者への警戒感などなど日本の田舎にあった暗いじめじめした雰囲気が、令和の今は無くなりました。
ただ、暗い辛い中だからこそ、日本の美しい四季やお粥を啜って笑う笑顔、巡査の純朴な親切がたまらなく胸を締めつけます。
他の映画あらすじまとめ解説動画とは根本的に違う解説の切り口と授業の黒板表示のような要点整理がとても素晴らしかったです。映画マニアの域を超えた、脚本執筆や映画製作の分野に具体的に携わった人でなければ出来ない解説だと思いました。他の解説動画では既に見終わった気になったり、今度見てみようかな、と思うのですが今回は「見なければならない」と思ってしまったところです。
コメントありがとうございました🙇
昔から映画評論や研究書を読むのが好きでしたが私はただの映画ファンです。
視聴者の方からたくさんのコメントをいただき、改めて勉強させてもらっています。
初めて拝見しました。感動しました。ありがとうございます。
みどりがめさんのご考察、全く同感です。千代吉、ひでお共にあの時、お互いを「捨ててしまった」もう会うことは出来ない、と思っていたか。千代吉だけの場合、刑事が訪ねて来たので、悲しみと、ひでおを守る意味合いか?それでは味気ないですね!千代吉の反応を問われた部分から緒形拳のどアップまでのシーンは映画史上最高だと思います!
若い刑事に「本当は会いたかったんでしょうね?」と聞かれた刑事が怒ったような口調で「そんなこと決まっとる」と強調するシーンが全てを語ってますね。
加藤さんの嗚咽も素晴らしいですがその後の刑事の丹波哲郎の演技が抜群でそこで泪が出ました。
初めまして。適切なる解説。本当にありがとうございました。私も 図書館でBIDEO テープを 何回も見て。感激しています。これからも、素晴らしい作品の解説を期待してます。。。。。。後期高齢者の一人より。
お疲れ様です。「千代吉が秀夫を知らないと言った理由」について自分の解釈は次の通りです。千代吉は今西刑事が自分のところに来たことで「秀夫が何か犯罪を犯した(巻き込まれた)こと」を直観的に知ったのだと思います。そして「それは自分が関係しているのだろう」ということも。だから千代吉は咄嗟に「自分と秀夫は何の関係もない」と答えたのだと思います。ここは確かに深いですね~^^
この映画は僅かしか登場シーンがない役柄にも当時の大スターが出演しています。
これ以上ないほどの正に豪華なオールスターでした。
私も最初、北大路欣也や多岐川裕美がどこに出てるのか分かりませんでした。
北大路欣也? 多岐川裕美?
北大路欣也は中盤、飛行機に乗る山本圭を見張る千歳空港の刑事。
多岐川裕美は最後、空港で健さんのチケットを見るカウンター係。
ちなみに彼女の横にいる係員に変装した刑事は、初代ウルトラマンのハヤタ隊員こと黒部進です。
寅さんとか?
@@みどりがめピアノ あなた、それは新幹線大爆破の話ですよ。
千葉真一のとなりに窓際太郎がいる。
子供の時街のあちこちに、映画のポスターがラワン材に貼ってあって何故か砂の器ポスターが思い出させます。子供心にこの映画は凄い映画だと直感しました。後はゴジラしか思い出しません😅そう言えば何十年と街角に見てないな~😅
警察が息子の写真見せてきて [この男知っていますか?] と聞いてきたら, 自分なら自分のせいで別れた息子が辛い人生の中で何か罪を犯したかもしれないと思って,とっさに庇うこと をする, 知らないふりをすると思います
島根に住んでいるので
亀嵩の方にも何度も行きました
出雲弁は日常使っていますが東北弁が似ているってこの映画見るまで気づきませんでしたが
初めて出雲弁を聞く人には東北弁にしか聞こえないんでしょうね
それにしても
今見ても、何度見ても名作ですね
ラスト付近のほぼセリフ無しの
放浪のシーンは何度見ても泣けてしまいます
途中渥美清が出てるのが少しほっこりします
追伸
【ここは亀だけ、うさぎはいらん】
というスピード違反予防の立て看板がありました
私は映画をまだ見ていないのですが、みどりがめさんの解説で見るのが楽しみになりました。解説も使用画像も良くて分かりやすかったです。最近の邦画はあまり見る気がしないので昔の名作の解説をこれからも楽しみにしています。
動画を見ていただいてありがとうございます。
名作からマニアック作品まで… 大物スターからマイナー女優まで… 個人的に好きなものを取り上げている雑多なチャンネルですが、またよろしくお願い致します。
映画史に残る名作だと思うが、殺害動機もまた映画史上他にないと思います。コンサートが終わるまで身柄を確保しないのも全てを理解した上での人間と人間の魂の触れ合いという気がします。「我賀が父親に会えるのは音楽の中だけなんだ…」
今の殆どの人達はわからないでしょうが、昭和40年代ころまで、ハンセン氏病というだけで、親子の縁は切られ、療養所に隔離され、人間扱いされず、その頃には既に治療薬があったにも関わらず、男女とも避妊手術をされ、一生療養所隔離されたどうしようもなく悲惨な時代があったのです。
だから、療養所の父親は実の息子の写真と分かっていても、『こんな奴は知らねエ!」と、云ったのです。
その様子で、刑事には写真が実の息子だということが分かったのですね。
私の鑑賞映画のベストワンの映画です。何度泣いたか分かりません。それがすべてです。
とても解りやすい解説で素晴らしい動画でした。
お父さんの「昔はああいう巡礼姿の乞食って結構いたんだ」というエピソードも印象的でした。
前にもコメントしましたが追記で少々。何度もTVドラマ化されていますが、親子の果てない旅をここまで丹念に描き切れず、何より駅で親子が引き離される場面の哀しみを他ではもっと簡略化されていて、説得力がありません。
無垢な子供は純粋です。世間の物差しで親を測りません。誰よりも自分を愛し慈しみ、心配してくれる父親と離れ離れになることは命千切れるほどの痛みだったと思われます。 なぜ良くしてくれる巡査の家から逃げ出したのか?
それを放浪癖とするなら和賀の自転車屋の奉公も難しかったはずです。私は自分から愛する父を取り上げた三木氏に、世間にNO!って心が叫んだから出て行ったと思います。脚本家の橋本忍さんもそう思ったのでは?
この物語に泣けて泣けて仕方ないのは巡礼の旅を続ける親子の心の無垢さ。ピュアな親子の愛に誰もが感動するからではないでしょうか。母親も親類も世間もみんな捨てた父を彼だけは捨てなかった。あの日、あの駅で彼から純粋な愛を取り上げたのは世間の常識です。だからあの場面と放浪の旅路はちゃんと描く必要があります。
松本清張の原作に脚本家槁本忍と山田洋次がさらに深い人間のドラマを汲み取り、見事に描いたことで不朽の名作になったと思います。「七人の侍」「東京物語」より、私はこの映画が好きです。私の邦画ベスト1です。
そして、あまり話題になりませんがこの子役の強い眼差しがこの映画の成功を支えたと思います。
大好きな映画です。何度も何度も見ています。
特に、丹波哲郎氏の演じる今西刑事が大好きです。
私は長く、幼い秀夫が三木夫妻のもとを泣きながら家を飛び出す理由がよくわかりませんでしたが、
秀夫はそれまでの自分の人生に決別するために優しい三木夫婦のもとを去ったのだと考えるようになりました。
三木を殺害した動機もその決別した過去が目の前に現れ決別した父親との再会を強いた為と思いました。
会いたいけれど会えない。 会えば、今の自分が壊れてしまうそんな想いと考えました。
和賀英良の名前のモデルはキティレコードの創始者で音楽プロデューサーの多賀英典さんのような気がする。
小説と映画ではかなり重きをおいているそれぞれの人間に関わるストーリーが違いますね。
小説は小説、映画は映画で別物として、良いと思います。
小説は奥深いですね。
砂の器の全バージョン見ましたがこの映画バージョンが1番だと思います。
黒澤監督が無駄と言った場面がもどかしいけど後でいきてくる感じですね。
扇風機しかないような暑苦しい場末の飲み屋で 刑事の丹波哲郎が捜査の進展を森田健作に自慢げに話すシーンがいい。東北に出張し 古寺のような所で汗だくながら瓜を2人で食べるシーンもリアリティがあった。
丹波哲郎が出る映画は面白い。
暗殺 軍旗はためく下に 不毛地帯 豚と軍艦など。
コミカルな役から大物まで見事に演じている。
原作愛読していて、原作に数行しかない親子の巡礼の旅をあの美しい日本の四季の中に描いた大胆な発想。捜査会議・巡礼の旅・演奏会シーンを組みわせた脚本の素晴らしさ。残念だったのは加藤剛に指揮シーン。指揮法を練習させるべきだった。駅での親子の別れのシーン、号泣だった。
リアルに妄想しました。
今西が来た時、セリフの前後を考えて、秀夫の今の状況は伝えていないから音楽家として成功していることは千代吉は知らない。
千代吉は唯一の身寄りであった三木に息子に会いたいと文通するも突然手紙が来なくなった。(殺されたため。)
そこに見たことのない今西という刑事が突然やってきて息子の照会をたずねられた。あれだけ願っていた息子の存在がわかるも、尽力している三木との連絡が不通になっている。
そのように何にも状況知らない全てを察知し「そんな人知らねえ」と叫んだのはそんな息子の将来を考えて、なんて浅いレベルではない。
息子に会いたいだけなのに会えない。おそらく三木にも何か起きた。
大きな犠牲と我慢を払わなければ何一つ叶えられず、自ら世間から切り離すことで予定調和となる社会に対しての大きな怒りであり、それを許容している人々、我々観客への怒りではないのかとつい思ってしまいます。
ハンセン病だけでなく、世に蔓延する様々な差別に対する怒りがあのセリフに込められているのだと思っていました。
最近この映画を見ました。
黒澤明が違和感を感じた”証拠のシャツ”のエピソードですが私も違和感を感じました。
よく手紙をちぎって車窓からばらまくというのはドラマチックな手法として以前からありましたが…
カッターシャツをわざわざハサミで細かく切り刻んで用意して車窓から捨てるなんて、さすがにないでしょう。
しかし発表された昭和のあの時代なら許せるエピソードなのかもしれません。
あの時代、多くの人々が熱い涙をなによりも求めてい時代だからこそこの映画は成功したのだと思います。
セピアカラーがよいですね~
監督、スタッフ、キャストも
よいですね〜
松本清張ものは、重厚で大好きです〜
写真を見て拒否するシーンは、自分は何も見直せないテレビ上映の頃に見た感覚としては、三木が殺されたと事前情報で知っており、その容疑者が息子かもしれないと感じ取ったから、だと思いました。それから40年、ビデオもDVDも買い、何度も観てますが、似たような感触です。そうでないと、手紙に死ぬまでに息子とひとめ会いたいと書いた内容と、意識矛盾が起きてしまいます。
自分はそれよりも、何で証拠隠滅で電車の窓から紙吹雪なんだと突っ込んでましたね。砂の器は、案外と穴が多いですが、それも含めて、製作側の意図的な演出だと思っています。
まだ観てないですが、この頃の役者さんの演技力も相当なものなんだろうな…
脚本の橋本忍がとにかくすごい、彼の他の作品も探して見て、驚きますよ❗
初見で何の知識も無く寝転んで見てたのですが見終わっる頃には正座してました😅凄い作品ですね。
『人間の証明』の解説も宜しくお願いします。
コメントありがとうございました。
本日、森村誠一さん、お亡くなりになりましたね。合掌…
砂の器は、本当に泣けました
でも、人間の証明は、くだらないというか
k 社の金儲けで作っただけの駄作でした
後の、野生の証明なんて、さらにくだらない内容で
h、y. お. 有名人にしただけ
@@森一史-k2l 様
味沢岳史 好きなんですけど。😅
大野雄二の「野生への序曲」良いですよね。
『人間の証明』は『砂の器』にインスパイアされて書かれたんですかね❓
両作品とも、真犯人の殺害動機が同じ。
社会的成功をおさめている犯人に、世間に知られたくない過去があり、ある日突然、その知られたくない過去に深く関わる人物が訪ねて来る。仕方なく殺害する。
ストローハットが「ストウハ」
霧積が「キスミ-」
に聞こえる所などは、
亀嵩が「カメダ」と聞こえるのに、リンクする。
テレビ版の仲代達矢、田村正和出演のドラマで父子放浪シーンがあまりにも悲しくて幼少期の私は感受性が強くて泣きじゃくった記憶があります。映画版よりもテレビ版が好きです。仲代達矢、田村正和が当時人物イメージにぴったりでした。
私も仲代版大好きです
@@YuliSayuri 様
このTVドラマで仲代達矢さんの大ファンになりました。
失礼します。
なんかこの映画は子供のころに見た記憶があります。が、単に病気の親子があちらこちらを放浪するだけという印象しかなかったなぁ。
こんなミステリー映画だったんだ。紹介してくれてありがとう。機会があればじっくり見てみたいと思いました。・・・千葉県70歳男
興味深いテーマを取り上げた(原作の)ストーリーには感銘しますが、疑問も多々残ります。幼少時に音楽の手ほどきを受けなかった和賀が天才と呼ばれる指揮者および作曲家になったこと(現実には考えられません)、成長した写真を見ただけで三木が即座に秀雄を認識できたことなどなど。しかし旅のシーンと豪華キャストの演技は素晴らしかったです。ミドリガメさんの「巡礼姿の乞食」と「干し柿」のお話も良かったです。
すぎやまこういちさんは音楽は独学だったので、現実でも少数ですがいらっしゃいます
@@dauny08 情報ありがとうございます。うう〜ん、すぎやまさん宅は音楽一家で、祖母が歌う英語の賛美歌を子守歌代わりに聞いて育ったとか、楽譜の読み方は両親に教えてもらっていたとか。なので皆さん小さい頃に何らかの音楽の影響があったみたいです。でもこれは小説なので想像力を働かせるのが良いのでしょう。出雲弁がズーズー弁というのを謎解きに組み入れたのはお見事。諸説ありますが、強力なのは、昔島根県の黒曜石が北陸を経由してウラジオストックへ出荷されていて、北陸との交易があったという説です(島根県出身の者より)
@@zerozerotwo5543 映画の話と思ってコメントしましたが(原作の)とありましたね。
小説では当時海外で話題になりだしたシンセサイザー(と言っても現代のキーボードとは違ってトラックで機器一式運ぶレベルの巨大なもの)が事件のポイントの一つで、映画と異なりそれを使う前衛音楽家と言う設定でしたのでそこまで違和感は無かったんでは?(個人的にはトリックが荒唐無稽すぎて原作は評価していません、点と線や張り込みなどは好きですが)
@@dauny08 あっすみません、原作については色々見聞きしていた程度で本は読んでいません。テレビドラマは見ましたが....やはりこの映画(1974)が一番ですね。こちらの図書館で英語の字幕付きのDVDを借りて見ました(島根県出身で米国在)
初めまして☺️
とても解りやすかったです
ありがとうございました🤗
別の動画も観たくなりました!楽しみです
登録しました🌟
登録ありがとうございます。
"なつかし邦画名作シアター"は定期的に続けますので、また見ていただけるとうれしいです。🙇
私も邦画の中で砂の器が一番好きでDVDも買って時々観ています。
両親が当時映画館で観て母が旅先の場面は号泣したと父から聞きました。
私は今西刑事が千代吉に和賀英良の写真を見せ千代吉が「こんな人知らね〜」の場面で涙腺崩壊しました。
ただ、この場面の解釈は…千代吉と三木謙一との手紙のやり取りでは…千代吉は一眼で良いから秀夫に逢いたい…と手紙に繰り返し繰り返し綴っていますね…且、この世で通信し思いを伝えることが出来るのは三木だけ。
つまり千代吉にとってはこの世で信用出来る人も三木謙一しか居なかったのでしょう。
(長年の放浪と隔離生活で…)
千代吉は三木謙一と秀夫(和賀英良)が2人揃って来て欲しかったのでは…と、私なりの想像です。
昔の映画は観た人達に、その後登場人物の解釈、思いは、その後の行動等はあなた自身それぞれに解釈、想像して下さい…的に終わりのが良い所だと思います。
砂の器 はその後
いろいろな俳優さんが出演して
私は ほとんどの作品を見ましたが、
この丹波哲郎さん
森田健作さんの
出演した映画が
一番でした。
今西刑事が瀬戸内海の療養所(つまり長島愛生園)を訪れて千代吉に英夫写真を見せた時、号泣しながら知らないと言ったのを出雲の亀嵩で今生の別れを誓ったからだというのはどうでしょう。それは千代吉が立派に育った英夫(和賀英良)の写真を見てハンセン病患者として療養所に入っている自分が父親だと世間に知らせたくなかった、成功している息子の父親がハンセン病患者であることを隠したかったからだと思います。そうでなければ、社会派ミステリーとしての「砂の器」にハンセン病を題材にした意味がありません。ハンセン病人権問題を引き起こし、いまだに解決できない日本という国や我々国民に、この「砂の器」は今も重たいメッセージを投げかけているのです。
貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
原作では、和賀英良は、電子楽器を使っての作曲家ですよね。YMOが出るずっと以前なのに。清張さんの時代を先取りする感覚はすごいですよ。
この映画、観たのは高校一年のときでしたがショックを受けました。
ただ、自分に影響を与え、いまだに続くのは「旅」。当時の学校の先生方にもフォローされ、夏休みに国鉄周遊券を使った山陰の旅に出たりしました(もちろん木次線にも乗車し亀嵩駅でも下車しました。お蕎麦屋さんが開業する少し前です)。
松本清張氏が作品発表した時代は探偵小説の名残が強かった時代、本作も父子の絆云々よりも奇をてらった殺害の方法論がまかり通る、そんな感じでしたね。
清張氏も書評で「素朴で実直な刑事が、後半シャーロック・ホームズに化けた」みたいな書かれ方をされたのは悔しかったみたいで、本映画の進行にもそれが表れているのかな、などと妄想を膨らませておりますw
1977年OTV版「砂の器」で仲代達矢が今西刑事をやり、奥様の隆巴さんが脚本を書かれていました。
このドラマでは、引退する長嶋茂雄の話を巧みに織り込んでいて結構楽しみました。
私が前から疑問に思っていた、政治家とその娘とと映っていた犯人の顔を見て少年の時しか知らない三木が
なぜわかったのか?ということでしたが、隆巴さんの脚色では幹が世話していた際、
機から押して顔のいひ部に傷跡が残っていて、その頃本編の前にニュース映画が流されており、
ジャイアンツの試合の観客席に犯人と婚約者が偶然映ってそれを三木が見たことで気が付いたとなっていました。
私にはこの方が納得できたのですが。こちらは、今西と義妹との恋を絡めておりm宮沢賢治の「雨にも負ず」MO
効果的に使われていて、後々のTV版が現代に話を置き換えているものよりも楽しめましたけれども。
長くなって申し訳ありません。動画ありがとうございました。
脚本を読んで緒形拳は本浦千代吉役を切望したらしいですね。
野村監督からその役は加藤嘉さんに決まっていると言われ納得したと言われていますね。
うまい役者は役者を知るということですね。
数ある推理サスペンスなんちゃら殺人事件の中で
唯一内容が存在し深く感動できた作品です。
(他のなんちゃら殺人事件映画等は掴みが薄くて20分で寝落ちしてしまいます草)
リアルじゃなく円盤で観たのですが現代でも充分通用すると思いました。
製作側の力技にコロッと乗せられたけどいいかな。音楽も映像も全てが素晴らしいし。
優しい解説とても好感が持てました。うpありがとうございました。
コメントありがとうございました😆
映像、音楽、捜査会議の後半一時間は、それだけでも十分見ごたえありました。何度でも見ています?‼️
砂の器 見る人それぞれ受け止め方があるでしょうね
ややそれますが この映画、私は島崎藤村の破戎を連想します
出自の秘密が人生に大きく影を落とす
残酷な宿命、考えさせられますね
おとうさまとの思い出の映画なのですね〜
いいですね〜
私も父(まだ元気です~)とみた
「ミツバチのささやき」という
とても静かでよい映画でした〜
脱走兵と仲良くなる少女と
フランケンショタインの映画と
いろいろ沈黙しながらしみじみと
よい映画でした~
「ミツバチのささやき」…私も好きです。久しぶりに観たくなりました✨
何度も何度も映画やドラマ化されましたが、原作通り「ハンセン病」を動機にしたのはこの映画版だけ。
他はだいたい「父が殺人者」という設定でした。
原作通り、ハンセン病でなくてはこの作品の意味が薄れる。この作品が名作になったのは実際にあったハンセン病患者への迫害と差別を真っ向から描いたからだと思います。
当時ハンセン氏病患者がいかに差別されていたかが親子関係を否定する加藤嘉さんの場面でわかります。