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「中」という字形はシンプルですが、その字義はいろいろ想像が膨らみます。旗竿の真ん中を指示したのか、それとも旗竿の立てられた陣の真ん中を意味したのか。今回も興味深かったです。
いつもありがとうございます。一つ大事なことがございまして、実は字形からいかようにでも字義の想像を膨らませることができてしまいますため、字形が何を象られましたかを正確に判断する根拠を大切にしておりまして、字例と用例を出しました。実は《甲骨文合集》7369「立中」のよう、風に関わり、旗を立てるという意味ばかりで使われており、それが本義でありまして、ちらりとお話しましたが、風向きを測る旗が中心に立てられたため、真ん中という言葉が、旗という言葉になり、それが字形に象られまして、また、真ん中という言葉に当てられましたのが、実情と考えられます(また、旗竿と吹き流ししかない字形が甲骨金文にあるのも傍証となりますね)。もちろん、陣の真ん中に立てられたという説も検討しましたが、《甲骨文合集》33006で殷王が三つの軍隊を組織した「王乍(作)三𠂤(師)」として、左・中・右と挟まれて登場しますため、大・中・小や上・中・下と同じように真ん中(間)という意味で使われており、本義ではないと判断しました。むしろ、真ん中(間)という言葉を書いていると考えられます(ちなみに戦国貨幣の相当省略が進んだ「中」も、林巳奈夫さんの《戰國時代出土文物之研究》や裘錫圭さんの《戰國貨幣考(十二篇)》〈明刀“中”字考〉でも間に挟まれて「中」と考釈されています)。以上から、字義は文字とは関係なく、言語の方で発展するため、それらを混同してしまわないよう、字例や用例の全体を検討して、言語と文字(字形、字義、字音)を総合して判断をすることを大切にしております。長文になってしまい、失礼をいたしました。いつも温かいお言葉かけをありがとうございます。楽しい年の瀬をお過ごしください。来年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
@@kf-arssinica3598 なるほど、挟まれた「間」の意の「中」では旗は関係ないですものね。お話の中で「風向きを測る旗が中心に立てられたため・・」というところで、勝手に陣の中心とイメージしていました。さらなる詳しい説明ありがとうございます。
@@offwhite99 さん、はい、正しく伝わりまして良かったです。文字の考釈の上で最も大切な所でして、誤って伝わってしまうと責任が重大ですから、逆にコメントを頂けたことにより、説明する機会がありまして良かったです。字形から意味をイメージしてしまうことは、日本人が漢字を意味の固まりとして用いている常識に由来しますから、仕方がないことだと思います。昔の人の考えに触れましたり、色んな考えを思いついたりしたとき、色んな資料に照らし合わせて、正しいか誤りかを検証することにより、正しいことだけを選び出してゆけて良いと思います。今後ともお気兼ねなく、何とぞよろしくお願い申し上げます。
「中」という字形はシンプルですが、その字義はいろいろ想像が膨らみます。
旗竿の真ん中を指示したのか、それとも旗竿の立てられた陣の真ん中を意味したのか。
今回も興味深かったです。
いつもありがとうございます。一つ大事なことがございまして、実は字形からいかようにでも字義の想像を膨らませることができてしまいますため、字形が何を象られましたかを正確に判断する根拠を大切にしておりまして、字例と用例を出しました。実は《甲骨文合集》7369「立中」のよう、風に関わり、旗を立てるという意味ばかりで使われており、それが本義でありまして、ちらりとお話しましたが、風向きを測る旗が中心に立てられたため、真ん中という言葉が、旗という言葉になり、それが字形に象られまして、また、真ん中という言葉に当てられましたのが、実情と考えられます(また、旗竿と吹き流ししかない字形が甲骨金文にあるのも傍証となりますね)。
もちろん、陣の真ん中に立てられたという説も検討しましたが、《甲骨文合集》33006で殷王が三つの軍隊を組織した「王乍(作)三𠂤(師)」として、左・中・右と挟まれて登場しますため、大・中・小や上・中・下と同じように真ん中(間)という意味で使われており、本義ではないと判断しました。むしろ、真ん中(間)という言葉を書いていると考えられます(ちなみに戦国貨幣の相当省略が進んだ「中」も、林巳奈夫さんの《戰國時代出土文物之研究》や裘錫圭さんの《戰國貨幣考(十二篇)》〈明刀“中”字考〉でも間に挟まれて「中」と考釈されています)。以上から、字義は文字とは関係なく、言語の方で発展するため、それらを混同してしまわないよう、字例や用例の全体を検討して、言語と文字(字形、字義、字音)を総合して判断をすることを大切にしております。長文になってしまい、失礼をいたしました。
いつも温かいお言葉かけをありがとうございます。楽しい年の瀬をお過ごしください。来年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
@@kf-arssinica3598
なるほど、挟まれた「間」の意の「中」では旗は関係ないですものね。
お話の中で「風向きを測る旗が中心に立てられたため・・」というところで、勝手に陣の中心とイメージしていました。
さらなる詳しい説明ありがとうございます。
@@offwhite99 さん、はい、正しく伝わりまして良かったです。文字の考釈の上で最も大切な所でして、誤って伝わってしまうと責任が重大ですから、逆にコメントを頂けたことにより、説明する機会がありまして良かったです。字形から意味をイメージしてしまうことは、日本人が漢字を意味の固まりとして用いている常識に由来しますから、仕方がないことだと思います。昔の人の考えに触れましたり、色んな考えを思いついたりしたとき、色んな資料に照らし合わせて、正しいか誤りかを検証することにより、正しいことだけを選び出してゆけて良いと思います。今後ともお気兼ねなく、何とぞよろしくお願い申し上げます。