フンボルトペンギンは"岩山"に登るのか? おたる水族館で"プール"がリニューアル! ペンギンたちは見向きもしなかったが… (23/06/25

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  • Опубликовано: 9 сен 2024
  • 2023年4月、おたる水族館でペンギンのプールがリニューアルしました。
     たくさん運動してもらおうと、プールには岩山がつくられましたが、ペンギンは見向きもしません。 
     プール完成から2カ月、ペンギンは岩山に登ったのでしょうか?
     水族館スタッフ:「それいけ!私もたぶん飛ばないだろうと思ってやっていますけれどもね。それじゃあ、泳いでいるペンギンをご覧ください」
     目立つのは食欲ばかり…。やる気のない態度が逆にかわいらしいと人気のおたる水族館のペンギンショーです。
     ユーモアをまじえながらペンギンの特徴などを教えてくれます。
     水族館スタッフ:「バランス力をご覧頂きたいと思います。いいですよ!大成功!これをやってるペンギンを見たのは久しぶりで驚いているんですけれども」
     この春、完成したのが「しゃっけー!プール」です。
     真ん中に島があり、島には高さ2メートルの岩山を設置しました。
     おたる水族館 飼育部次長 角川 雅俊さん:「『しゃっけー』には2つの意味があり、1つはペンギンのため。岩山に登ると遮蔽物が無く、横からの風に当たるので涼しい。北海道弁で言う『しゃっこい』『しゃっけー』です」
     もう1つは「景色を借りる」という意味の「借景」です。
     おたる水族館 角川 雅俊さん:「ペンギンが岩山に登ると、柵やガラスが写らない海と一体化した写真が撮れる」
     合成してみるとこんな感じでしょうか?
     おたる水族館 角川 雅俊さん:「フンボルトペンギンは環境破壊で数が減り、私たちが守らないといけない種」
     ユーモラスに見えるフンボルトペンギンですが、実は絶滅危惧種。 
     より良い環境で飼育していこうと、これまであったものをリニューアルしたのがこのプールです。
     広さを倍以上にし、飼育環境の改善を目指しました。 
     しかし、2023年4月のお披露目会をお昼のニュースのために撮影に来た、この道40年のベテラン・八重崎邦宏カメラマンは…。
     八重崎 邦宏 カメラマン:「なんとか水族館の理想に近い形で、岩場に立つペンギンを撮りたかったが、一度のチャンスも、チャンスすらも訪れなかった」
     3時間粘っても、ペンギンたちは岩山に見向きもしなかったと言います。
     あれから2カ月…。
     林 幹夫 ディレクター:「しゃっけー!プール。今どうなっているんでしょうか?1羽、泳いでますね…。ぐるっと周ってみても、誰も登っていません。君は登らないのかい?」
     ということで!
     林 幹夫 ディレクター:「きょうはカメラを3台据え付けて、ペンギンたちがどれだけ登らないかを検証してみたいと思います!」
     設置したのは、小型カメラ3台。
     あまりに登らないため、急きょ設置した島に上陸するためのハシゴの近くに1台。
     プール全体を見渡す場所などに2台です。
     午前9時の開館から午後5時の閉館までカメラを回し続けます。
     「お!行け!どうだ!」 
     
     「全然行かない」
     
     「あああ…」
     我々の期待をよそに、ペンギンたちはとってものんびり。
     ぷかぷかとプールで漂ったり、毛づくろいをするばかりです。
     「気にしてる。すごい気にしてる!」
     「気にはしてるんですね」
     「大丈夫だって!」 
     撮影開始から約1時間後…。
     岩山をちらちら見ながら泳ぐペンギンたちの中に!
     「あ!登る?」
     
     「え!?」
     「違った…」
     「翼がいま…。翼は乗ったけど…」
     「お!」
     「クチバシは乗ったけど…」
     「お、お…。カキカキしないで…」
     午前10時から11時にかけてペンギンの動きが活発になってきました。 
     しかし、一向に登ろうとはしません。
     おたる水族館 角川 雅俊さん:「フンボルトペンギンは、警戒心が強く用心深い。環境変化が起きたときに慣れるまでには少し時間がかかる」
     一方…
     おたる水族館 角川 雅俊さん:「こちらにいるのはジェンツーペンギン。好奇心が強く、プールが出来上がったとき、試しに入れてみたら、すぐに登った」
     じゃあ、ジェンツーペンギンをプールに入れたらいいのでは?
     おたる水族館 角川 雅俊さん:「(ジェンツーペンギンは)南極周辺に住んでいる種類なので、気温が高いと体長を崩す。(今は)外には出せない状況なんです」
     生息地が南アメリカのフンボルトペンギンは暖かい空気を好みます。 
     一方、暑さに弱いジェンツーペンギンは夏の間、外に出すことは出来ず、プールに登場するのは10月ごろからだというんです。 
     お昼のエサをもらうと、ショーの時間以外はまったり。
     午後のほとんどをフンボルトペンギンは日向ぼっこばかりして過ごします。
     「せ~の、それいけ!私もたぶん飛ばないだろうと思ってやっていますけれどもね」
     ショーでの飼育員の言葉が頭をよぎる中、時間だけが過ぎていきます。 
     閉館が迫る午後4時、園内の清掃作業が始まると、ペンギンたちのほとんどは屋内に姿を消してしまいました。
     ということで…この日、上陸したペンギンはゼロ…。
     しかし、別の日!午前10時40分ごろ、島に上陸したのです!
     しかし、岩山の頂上までは登らなかったため、どうしてもアクリル板越しの撮影になってしまいました。
     さらに30分後には2羽が一度に上陸してくれました。
     この日、上陸したのはわずか2回…。
     それでも、おたる水族館のフンボルトペンギンたちはこの岩山に登ることが分かりました!

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