琵琶湖コイ・フナの1年を追跡せよ!固有種と食文化を救う最新科学の挑戦

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  • Опубликовано: 3 фев 2025
  • 日本一広い湖「琵琶湖」。 
    鮒ずしの材料になるニゴロブナやゲンゴロウブナは琵琶湖の固有種ですが、昭和の終わりから漁獲量が減少し問題になっています。琵琶湖の生物多様性と在来魚資源を守る、最新の科学を駆使した研究者の取り組みを紹介します。
    国立環境研究所 琵琶湖分室 www.nies.go.jp...
    琵琶湖生物標本データベース www.nies.go.jp...
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    <出演> 国立環境研究所 琵琶湖分室 (生物多様性領域)
    分室長    馬渕 浩司
    行動調査担当 吉田 誠
    DNA分析担当 西田 一也
    <取材協力>
    滋賀県水産試験場、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、西友(にしとも)
    <撮影・ドローン操作>
    国立環境研究所 企画部 広報室 成田 正司
    <アドバイザー>
    国立環境研究所 生物多様性領域 生態系機能評価研究室  福島 路生
    <ディレクター兼ナレーション>
    国立環境研究所 生物多様性領域 広報 小田倉 碧
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    動画をご覧いただきありがとうございます。 コメントいただいたご質問にお返ししつつ、ディレクター目線の編集後記をお届けします。
    〇魚に埋め込んだ発信機について
    今回使用した超音波発信機は、魚類の行動調査に広く用いられているもので、発せられる信号を受信機により検出することで個体の水平位置や滞在深度を把握するものです。発信機は約2-5年間稼働し、魚の生涯を通じて安全に体内に存在し続けます。
    〇魚卵のDNA解析について
    動画の中では尺の関係上、詳しい手法の解説は割愛させていただいたのですが、種名や亜種名(二ゴロブナなど)がわかるまで解析するには、動画中にある属名の分析に加えて、あと1-2段階、種名や亜種名を決める分析が必要です。2,000‐3,000個の魚卵×2-3段階、ということなので、手作業で分析するには、やはり時間と手間のかかる数だといえます。
    〇本動画で紹介した主な調査地について
    産着卵の調査:高島市針江および長浜市海老江の自然・造成ヨシ帯
    魚の捕獲・放流と受信データの回収:長浜市安養寺の造成ヨシ帯
    受信機(ブイ型)の放流:高島市の知内川の河口
    〇西友さん店内の圧力計ついて 
    魚の産卵・遡上行動と水位変動との関係を調べるため、湖岸や水路に圧力計を沈め、水位の観測を行っています。水中に置いた圧力計から水位を推定するためには、大気圧を差し引いて水だけの圧力を知る必要があります。西友さん店内の圧力計は、高島市内の調査地における大気圧補正の値を知るために置かせていただいています。
    西友さんは湖魚専門店として、琵琶湖分室が公開する「琵琶湖生物標本データベース」にも魚をご提供いただくなど、研究に多大なるご協力をいただいており、その流れ&調査地に近い関係で、大気圧用の圧力計を置かせていただいています。優しいお父さんとお母さんに感謝です。
    私の居室は、茨城県つくば市の国立環境研究所 本所にあり、琵琶湖分室に行ったのは、この動画取材がはじめてでした。分室の研究者と打合せをする中で感じたのは、地域の政策に反映される研究成果がでているものの、研究者たちの努力に対し地元での知名度が追い付いていないということでした。
    研究者と共に胴長を履いてヨシ帯に入り、調査に取り組む真摯な姿を見るにつれ、彼らの取り組みを、まずは地元の方々に知っていただき琵琶湖分室を応援するファンになってほしい、という思いが強くなり、今回の動画企画に繋がりました。
    今日も彼らは琵琶湖を何周も周り、複数の調査地に出かけていきます。見かけたらどうぞ、ひとこと声をかけていただきたいです。
    なお、企画・撮影・編集と、全て研究所内のスタッフで行っており、粗削りな部分はお許しいただければ幸いです。
    最後に、 動画を見て、ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
    小田倉@生物広報

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