笠碁(かさご)
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- Опубликовано: 10 фев 2025
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さて、この「かさご」という噺、舞台は大店の隠居所。
二人の隠居は囲碁好きでござる。
毎日互いの家を行き来しては、碁を打って楽しんでおった。
ところが、ある日、些細なことで言い争いが起こり、大喧嘩!
「二度と顔も見たくない!」
と、絶縁してしまう。
それから数日後、雨が降り続く。
囲碁好きの二人にとって、雨の日が続くのは退屈でならん。
「憎いあいつの顔なんか見たくもないが、囲碁が打ちたい…」
二人はそれぞれ葛藤しつつも、相手のことを思い出してしまう。
そんなある日、一人の隠居が雨の中、菅笠をかぶって出かける。
向かう先は、喧嘩別れした相手の家。
しかし、家の前まで来たものの、なかなか中に入ることができん。
「あいつの家に行くなんて、今更できない…」
「でも、囲碁が打ちたい…」
男は家の前を行ったり来たり。
一方、家の中にいるもう一人の隠居も、戸を開けて外の様子をうかがっている。
「もしかしたら、あいつが来たんじゃないか…?」
二人の隠居は、互いに相手の家の前を行きつ戻りつ。
結局、我慢できなくなった一人の隠居が、もう一人の隠居を呼び止める。
「おい、何をしているんだ!」
こうして二人は、仲直り。
再び囲碁を楽しむのでござる。