【廃駅に潜入】78年の歴史に幕「普通も止まらない秘境駅」神戸電鉄菊水山駅（2018年3月26日）

皆さんは「秘境駅」という言葉をご存知でしょうか。 人里離れた山奥などに存在する駅を指すのですが、先日、神戸電鉄のある「秘境駅」がその歴史に幕を降ろしました。 「普通も止まらない駅」と呼ばれたこの駅を取材しました。 菊水山の山頂から見える1つの駅。 この駅が今回の目的地です。 26日特別に許可を得て、構内を撮影することができました。 実はこの駅、13年前から営業を休止していました。 草木が生い茂る山道を進みたどり着いたのは、神戸電鉄の菊水山駅。 鈴蘭台駅と鵯越駅の間にある「秘境駅」です。 現在は看板もベンチも撤去され、ホームだけが残っています。 菊水山駅は1940年に開業。 登山者を中心に、多い日は1日100人以上に利用されてきましたが、時代と共に利用者が減少。 最も少ない日は1日18人にまで落ち込んでいたということです。 菊水山駅は一部の普通電車しか止まらず、通過する普通もあり、「普通電車も止まらない駅」とも呼ばれていました。 しかし、13年前の営業休止後も再開のめどが立たず、今月23日正式に廃止となり、今はホームの解体作業が進められています。 78年の歴史に幕を降ろした菊水山駅。 残念ながらホームに入ることはできませんが、登山で通りかかった際は注目してみてはいかがでしょうか。
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