Beethoven(1770-1827) - Piano Sonata No.12, 3mov. on a Bösendorfer piano(1894) with Viennese action

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  • Опубликовано: 18 окт 2024
  • ベートーヴェン(1770-1827)の『ピアノソナタ第12番 op.26』から第3楽章を、いつもの1894年ベーゼンドルファー製ウィーンアクションのピアノで弾きました。
    この op.26 のピアノソナタ、実はソナタ形式の楽章がないんですよね〜。モーツァルトの例の「トルコ行進曲つきソナタ」もソナタ形式の楽章がなく、第1楽章が変奏曲であるという類似点から「ベートーヴェンはモーツァルトのこのソナタを意識して作曲したのであろう」とまとめる論調が散見されますが、いやいやいや待ってくだせぇ、トルコ行進曲つきソナタには葬送行進曲はないですってばさ。まぁ、よしんば「意識して作曲した」のが真実だったとしても、それってどんな作曲家でも珍しいことぢゃございませんで、それがナニか?ですなw
    閑話休題、この第3楽章は葬送行進曲で副題として「MARCIA FUNEBRE sulla morte d’un Eroe/ある英雄の死を悼む葬送行進曲」とされており、この「英雄」が誰なのかは気になりますね。ベートーヴェンで英雄といえばナポレオンが最初に浮かびますが、このソナタが作曲されていた時期のナポレオンはまさに破竹の勢いでしたからそのセンはなさそうな気がします。
    このソナタが出版されたのは1802年、ベートーヴェンは二十代後半から自身の聴力障害を意識したとされており、有名な『ハイリゲンシュタットの遺書』が1802年ですから、ひょっとしたら自身の「音楽的な死」のための葬送行進曲だったのかも・・・と想像するのはさほど難しくはないでしょう。まぁそれがナニか?w
    このタイミングのベートーヴェンは作曲家として順風満帆でこのソナタも変イ長調らしいさわやかな温かさ(主観ですヨw)に満ちているように思えますが、どうしたことか第3楽章だけが葬送行進曲、しかもこの当時としてはかなりぶっ飛んだ調性であるフラット7個の変イ短調とはこれいかに。順風満帆である人生の中に一点現れた音楽家にとって致命的な耳疾の衝撃たるや、フラット7個の変イ短調こそふさわしかったのかも。このピアノソナタはソナタ形式を持たないと最初に書きましたが、強烈な革新者変革者たるベートーヴェン自身を描いた曲だったのかも知れませんね (`・ω・´)
    ベートーヴェンの時代のピアノのアクションはウィーン式アクションとイギリス式アクションに大別できてイギリス式アクションが現代のピアノと直結しているのですが、実はベートーヴェン自身はウィーン式アクションのピアノの方を好んでいたのです。この1894年製ベーゼンドルファーとベートーヴェンがまだ生きていた1820年代のウィーン式ピアノを同じ空間で弾き比べる機会があったのですが、なんと音も響きもそっくりでノケぞりました。さすがは時間が止まっているウィーンの楽器、いわゆる「ウィンナトーン」ってぇシロモノはシェーンベルク(1874-1951)が生まれ育った時代まであまり変わっていなかったんですね〜(・ω・ゞ
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