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日本語学者は「バズる」を見ると、悠久の歴史を感じる【カタルシス古典文法】
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- Опубликовано: 25 июл 2024
- 「古典文法」の最終回です。「新しい動詞を作ると、日本語の潮流に気づく」「すべてが五段になる」「ら抜き言葉も”バズる”も、歴史と整合的」など、古文と現代語のつながりや日本語の大きな流れについて語ります。
【高田先生のnoteとX(Twitter)】
note
note.com/sunday_hornist
X(Twitter)
/ sunday_hornist
【目次】
00:00 合理化が見れる「ら抜き言葉」
09:05 いろんな方言で五段化オジサンがいる
17:03 新しい動詞を作ると、日本語の潮流に気づく
28:10 すべてが五段になる
30:22 高田先生が言葉に興味を持った原点
39:14 「ら抜き言葉」は大きな変化に乗っている
42:36 中世に消えたはずの古文表現
47:32 現代語とのつながりが古文の苦手をなくす
【高田先生のおすすめ書籍】
重要事項や憶え方が要領よく解説されている参考書は沢山あると思いますが、「個々の事項がどう繋がるのか」や「なぜそうなっているのか」について、より学びを深めたい方のための文献を紹介します。手に取りやすい文庫・新書を中心に選びました。
大野晋(1998)『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)KADOKAWA.
amzn.to/47LY8lv
古典文法の幅広い疑問に対して、用例に基づく分かりやすい説明がなされた良書。文法以外に、表記や音韻に関する話も出てくる。平易な語り口の文章で、高校生にも読みやすいと思われる。
小田勝(2020)『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3QXuMuG
中古(平安時代)の和文を中心とする古代日本語の文法についての概説書。従来の概説書とは構成・視点が大きく異なり、現代語の文法の枠組みによって古典文法の体系的な記述が行われた意欲的な一冊。
松尾聰(2019)『改訂増補 古文解釈のための国文法入門』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3KTELwX
古典文法の優れた解説として定評のあった参考書の改訂版。助詞・助動詞・敬語などの意味が、豊富な用例に基づいて記述されている。文学者ならではの、それぞれの語が用いられた文脈に対する丹念な検討が特徴。
沖森卓也(2017)『日本語全史』(ちくま新書)筑摩書房.
amzn.to/3OSYmyP
古代から近代に至る日本語の史的変遷の全貌がコンパクトにまとめられた一冊。時代ごとに、総説・文字表記・音韻・語彙・文法の五項目について、特徴が説明されている。
高山善行・青木博史 編(2010)『ガイドブック日本語文法史』ひつじ書房.
amzn.to/44rmIp1
日本語文法史の基本事項について、「ヴォイス」「アスペクト・テンス」「モダリティ」などのテーマごとに解説された教科書。
この他に、高校の古文の授業で使われる文法書を傍らに置いて、動画を観ていただくと、理解の助けになると思います。お手元にある文法書で結構ですが、持っていない方のために、次のものを紹介しておきます。一般にも購入可能で、内容も分かりやすくまとめられています。
井島正博・伊藤博美・仲島ひとみ(2012)『詳説古典文法』筑摩書房.
amzn.to/3KWJdLA
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慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
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#カタルシス古典文法 #ゆる言語学ラジオ_カタルシス古典文法
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大野晋(1998)『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)KADOKAWA.
amzn.to/47LY8lv
古典文法の幅広い疑問に対して、用例に基づく分かりやすい説明がなされた良書。文法以外に、表記や音韻に関する話も出てくる。平易な語り口の文章で、高校生にも読みやすいと思われる。
小田勝(2020)『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3QXuMuG
中古(平安時代)の和文を中心とする古代日本語の文法についての概説書。従来の概説書とは構成・視点が大きく異なり、現代語の文法の枠組みによって古典文法の体系的な記述が行われた意欲的な一冊。
松尾聰(2019)『改訂増補 古文解釈のための国文法入門』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3KTELwX
古典文法の優れた解説として定評のあった参考書の改訂版。助詞・助動詞・敬語などの意味が、豊富な用例に基づいて記述されている。文学者ならではの、それぞれの語が用いられた文脈に対する丹念な検討が特徴。
沖森卓也(2017)『日本語全史』(ちくま新書)筑摩書房.
amzn.to/3OSYmyP
古代から近代に至る日本語の史的変遷の全貌がコンパクトにまとめられた一冊。時代ごとに、総説・文字表記・音韻・語彙・文法の五項目について、特徴が説明されている。
高山善行・青木博史 編(2010)『ガイドブック日本語文法史』ひつじ書房.
amzn.to/44rmIp1
日本語文法史の基本事項について、「ヴォイス」「アスペクト・テンス」「モダリティ」などのテーマごとに解説された教科書。
この他に、高校の古文の授業で使われる文法書を傍らに置いて、動画を観ていただくと、理解の助けになると思います。お手元にある文法書で結構ですが、持っていない方のために、次のものを紹介しておきます。一般にも購入可能で、内容も分かりやすくまとめられています。
井島正博・伊藤博美・仲島ひとみ(2012)『詳説古典文法』筑摩書房.
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前々回 ruclips.net/video/W234JLB3t8w/видео.htmlsi=kJEcKRbUUibP4IWa
前回 ruclips.net/video/qcceIZPosSo/видео.htmlsi=N6a7NwY--FK2oDi8
先生が両脇二人の茶番を小慣れた様子で待ってるのがツボ
4:38 「終止形」の「止」が堀元さんの服の「^」と合体して「企」になっててちょっとジワる
私は新潟に住む者なのですが、ドカベンの話を聞いて「滑ろ」に全く違和感がなく、むしろ「滑れ」に違和感を持ってしまいました。
水島新司先生も新潟出身ですので、これは新潟方言だったんだなと発見がありました。
九州出身としては、「走らんか」「起きれ」がまさに半世紀ぶりのコネクティングざドッツでした🤗ありがとう💖
幼少期、「貸せろ!」「貸せろ!」と言っている友人の言葉に
何か引っかりながら過ごしたのを、
日本語学を学んでメカニズムに気づくという
高田先生と全く同じことを体験をした記憶があります。
(正確には動画内で説明されてる一段化とは少し違いますが…)
あと、同じく幼少期に、
「こい!」という謎の掛け声が「来る」の命令形であるということに気づくまで
何故か時間がかかった記憶があったのですが
(漢字で「来い」と書くことを国語で学ぶまで「来る」とは別の語だと思っていた)
それも中学校で「カ変」を学んだとき非常に納得のいった覚えがあります。
他の命令形は「エ段」や「ろ」や「よ」で終わるのに
唯一カ変だけは「い」とか何なん!?全く違うやんけ!と。
そして、そうなった理由も日本語学を学ぶ中で
東日本と西日本の命令形語尾の対立を知ることで解決したので
つまり何が言いたいかというと
私の拙い日本語学知識を人生まるごと総復習させてくれる神回
「走れる」を学校では「可能動詞」として一語と習ったので、「走れ」に「る」が付くという分け方がそもそも新鮮でした。
「た」の回もそうでしたが今回のシリーズも最高でした!このくらいのインテった回をこれからも期待しています!
ドカベンの「すべろ」は、新潟弁言い方です。水島先生は新潟出身ですが、方言と気付かず使われたのだと思います。
自分は「すべろ」の方がしっくりきて「すべれ」に違和感があります。母が新潟出身だからかもしれません。教えてくださりありがとうございます。
みんな!ゆる言語学ラジオ聴いてインテろうぜ!
【口語版・インテリ堀元】
インテらない堀元みえない
インテります堀元みえます
インテる 堀元みえる
インテるとき堀元みえるとき
インテれば 堀元みえれば
インテれ 堀元みえろ
インテろう 堀元みえよう
インテって 堀元みえて
【文語版・インテリ堀元】
インテらず 堀元みいぇず
インテりたり堀元みいぇたり
インテり 堀元みゆ
インテるとき堀元みゆるとき
インテれば 堀元みゆれば
インテれ 堀元みいぇよ
インテらむ 堀元みいぇむ
インテりて 堀元みいぇて
子どもの頃読んだ漫画の言い回しに対する疑問をずっと持ち続けて大人になって解明するの、根っからの言語学者で凄すぎる
五段化おやじ家系のなかで見という名前であったことに気づきアイデンティティが揺らぐも必死に繋がりを探す様子がとても良かった。
27:40 頃 「五段化の甲斐がある」にめちゃウケた🤣‼️
そうだったのか堀元見👍
日本語では名詞+るで簡単に動詞を作ることができて便利ですよね
うちのスペイン語ももっと日本語るしてほしいなぁ
高田先生回、心が折れかけたけど良い回だった~。
把握しきれてないところがたくさんあるので、何度も見返したい
札幌にいたときに「する」の命令形を「すれ」で話す人が多くてびっくりしたんですが、あれも五段化なんですね!
高校で国語を教えていますが、やはり苦手意識の強い生徒が多いです。
授業をより面白くために、動画・参考文献ともに活用させていただきます!
そういえば…みんな「古典文法なんて」と言うけれど、日常会話の中にも「古文の影」を感じながら言語生活を送るのって、実は楽しいですよ‼️
学校でも、原書購読だけじゃなくてそれが現代日本語とどう繋がっているか、頻繁に説明入れながら授業やったら「普段使ってないし」とそっぽを向く人も減るんじゃないかなー…(そんな時間無いすかね😓)
例: さようなら<左様なら(左様=そういうこと、というような意味)
ちなみに「様」は古くは「やう」でした。だから「ふざけて丁寧に言う」時には「さやうなら」と発音してみたり(笑)
当たり前の挨拶が全てネタになる‼️
高田先生のシリーズ、いかんせん古文の記憶が儚くなっておりとても難しい…英語と違って普段使わないし
楽しみに待ってました
たのまち(帰宅)
最高でした!ありがとうございます!
先生のnoteで、動画補足まで読み込んで大満足☺️
26:23
ものまね芸人に「羽生ゆづらない」という活用形がいますね
「蔑まられる」はいわゆる
一般的に誤用とされる"ら抜き言葉"を避けようとした結果新たな誤用が生まれたまさにレジスタニックな例なのかもしれませんね。
「滑ろ」の現象だと、
「トラベル」の動詞化をしたときに、
「トラベろ!トラベよう!トラべられる」
みたいな用法を発展させようとする派閥が発生してもおかしくない
一見ばらばらの言葉があるルールで一つにまとまり、さらに歴史的な大きな流れも見えてくるという「学問」の面白さがあふれた動画でした。
学問は憶えることで終わるものではなく、憶えたものを自分でも考えつつ有機的に結合していく壮大な推理小説だと思っているのですが、まさにその醍醐味を味わえて最高でした!
中高生のみんな、今味気ないと思って暗記している事柄の先には面白い世界が待ってるぞー
面白かったですー
係り結びが現代では消えたと言う言説を見る度に引っかかってたので、「こそあれ」がれっきとした係り結びと知れてすっきり
三河弁だと、ら抜き言葉に加えてれ足す言葉もあって
食べられる→食べれる
行ける→行けれる
の様に見た目上では「れる」で対応が取れた感じになっています
私の祖母は五段活用の動詞も「行かれない」「書かれない」と活用させてます。
そんな地域ですが若者はきちんと「ら抜き言葉」です。
名前を五段動詞化する話を聞いて、数学徒が「ド・モアブルの定理」を使うことを「ド・モアブる」と言うネタがあるのを思い出しました。
すばらしい。
全3回の中で最おもろ回。
「早よ寝らんか」が方言だと初めて気づく九州民
沖縄はまさに「起きれ」型なので、国語の授業では命令形に気を付けるようにと先回りで教えてもらってましたね。
『ドカベン』アニメの当該回、「危ない里中!足からすべれ」と五段活用の形でサブタイトルになってますね。レジスタンスに対する五段化派の圧力か…
「歌わさせていただきます」のように五段活用に「さ」を入れる「さ入れ言葉」についてもどんな見解があるのか気になります。
ド素人ですが、元の動詞が話すだと話させてになるので、サ行五段活用に近づけているのではと推測します
@@user-jg4lb7vc3h
興味深いですね。ありがとうございます!
「させていただく」で一語と認識してる気がします
@@christmassuy84 それもあり得そうですが、その場合は未然形にくっついてるのが不思議ですね。
ありがとうございます!
10:40 人体のことを端末と表現してるの新鮮
「ら」抜き言葉の説明、とても納得感あります。そのうち全てが五段になると、「起きらない」「起きります」「起きる」「起きるとき」「起きれば」「起きれ」に化けるのかと思いました。
堀元家が誇る五段活用おじさん
その名は「すすむ」
生まれながらのマ行五段活用である
有川浩さんが
有川ひろ名義になって
活用できそうなお名前に
QuizKnockの動画の、答えに使われてるひらがなが今後使えなくなるという企画内で、「ろ」が使えなくなった段階で正解した伊沢拓司が「褒めれ、褒めれ。」と言っていたのを思い出しました。
伊沢拓司は五段化CEOですね。
構成が良すぎ 楽しかった
古文ってとても楽しいですね
むしろ古文は単語レベルでたくさん覚えること"こそあれ"、全体としては現代語に近いなと感じながら学んでいたので、得意でした。
「てあり」→「たり」→「た」と訛って行ったんだろうなとか、勝手に思いながら(何かで確認とかはしなかったのですが、そうすると分かりやすかったので)読んでいたので、本シリーズで思いがけず答え合わせが出来て面白かったです。
下一段動詞の「むせる」は、福島ではすでに五段化されてます。「むせらない」とか「むせりやすい」とか、違和感あったけどもう慣れました。そのうち「食べらない」とか「着らない」とか、全部ラ行五段化するのでしょうね。
「やめれ」はネット特有のものだと思っていたけど、五段化おじさんだったか。
たしかに中学のとき、先生「食べるの命令形は?」生徒「食べれ!」先生「食べろです。もう一つの言い方は?」生徒「食べれ!」先生「食べよ、です」ってやり取りしてたわ。(北海道)
最後正面に礼せず、マイクを避ける礼が同じ角度なの結構好き
「統べろ」なら自然に感じるなと思ったら、こっちはちゃんと下一でした。
ドリフトしてるのはとても良く分かりました。
そうすると今度は逆に「元々多くの活用形があったのは何故か?」が気になりました。
「滑ろ!」にあまり違和感を感じない...。
なんでだろう。
「統べろ!」と同じ発音だからだろうか。
なんとなく、最後が「ろ」のほうが命令感が高い気がする。
なんなら「走ろ!」も受け入れてしまいそうになる。
"滑ろ"の件、小学校の頃に校庭でサッカーをしている子ども達が"ケロ!ケロ!(蹴ろ)"と言っているのを聞き、先生がカエルがたくさんいるな〜と言っていたのを思い出しました。
最後、マイクを避けるために斜めにお辞儀する2人なんか面白い
高田先生と同じく、当時ドカベンを読んでて山田のセリフ「足から滑ろー!」に違和感を覚えたのですが、高田先生と違って「(自分の生まれ住んでる)西日本の田舎と違うて、東京の方ってそういう言い方するんやろうなぁ」と勝手に納得して終わってました。そこで疑問をそのままにせず勉強してたらひょっとして違う人生があったかも? 大げさかもですが、小さなことも大きな分岐点になりうるなぁと思わされた還暦のジジィでした。
沖縄では、五段化おじさんがマジョリティーです。
小さい子からお年寄りまで、みんな五段化してます。
北海道出身の堀元さんのお父さんが同じとは、周圏説?
……と思ったら、五段化は新しい流れなんですね!
不思議です。
赤ちゃんの間違いって例えとても好き
滑る ・滑らない・滑ります・滑る ・滑るとき ・滑れば ・滑れ
統べる・統べない・統べます・統べる・統べるとき・統べれば・統べろ
明治維新で関東方言を新標準語としたが関西以西には4段活用、2段活用などの当時の標準語が残っている例がある。
戦前の生まれになる40年前の田舎の年寄りは係り結びとか平気で使っていた。
「滑ろ」に全然違和感覚えなかった。確かに正しいのは「滑れ」だ。
「さっさと滑ろや!」って普通に言ってると思う。
関係ありませんがアイコン可愛いですね。
学名:アホロートル!
46:23 ここめっっちゃコネドったぁ!!!!!気持ちよすぎました
えらい先生がコネドみとか言うてるのウケル😂
五段化親父があえて上一段動詞を息子に名付けるの、すごい逆張り感あるし、血は争えないなぁ…
俺を含む北海道方言の母語話者が「五段化おじさん」呼ばわりされんの笑うしかねーぜ
コメ欄読んでると沖縄生まれ北海道育ちの堀本ミレ氏はまさに五段化の権化と言えそう
泉州人です。泉州〜南河内の南大阪の否定形ではむしろ、五段活用も込みで、古来の「らあり」が残っています。
走ることができない→走られへん
飲むことができない→飲まれへん
寝ることができない→寝られへん
です。
というのも、南大阪では、五段活用の場合、否定の「〜へん」のエ段に引きずられて、走らない→走れへん、なるので、これと区別するために残っているのかと思います。(可能だけでなく、受身の意味でも同じ形です。)
一方で、京都弁〜北大阪弁では、「〜へん」のエ段に引っ張られない活用をします。
つまり、走らない→走らへん、となります。
そのためか、標準語と同じように、走れない→走れへん、というら抜き言葉が使われています。
なので、関西弁話者同士でも、「走れへん」が、北では「走れない」、南では「走らない」という意味になります。
そのせいで、泉州人が「あんた、なんで恋人作れへんの?」(あなたはなぜ恋人を作らないんですか=単純な疑問)と言ったとしても、京都人には、(あなたはなぜ恋人を作ることができないんですか=貶している)と伝わってしまう、なんてことがあります。
関西弁も結構面白いので、ぜひまた今度扱っていただければ幸いです!
(古いですが、山下好孝先生の書籍、関西弁講義は必読です)
高校のとき、サッカーでよく「蹴ろ!」「蹴ろ!」っていう声を聞いて同じように思ったことがありますね。
私の地元は伊豆ですが同じように「蹴ろ」って言いますね。
「滑る」もそうですが、五段動詞の語幹がエ段の場合、命令形は語呂が良くない感じがして下一段化してしまうんじゃないでしょうか。
ちなみに「蹴る」は元々下一段活用で四段化(五段化)した動詞なので、古い形に先祖返りしたと考えれば「蹴ろ」でもあながち間違いではない気がします。
mire(ミレ)は、スペイン語の動詞「mirar(ミラール)見る」の命令形(敬語。タメ語ならmira(ミラ))です。はからずも五段化の命令形と同じですね。
5:39 爆風スランプ Runnerの「走る〜走る〜」が一瞬脳内再生された
詳しくは覚えてないですが、林修先生が「ら抜き言葉ではなくar抜き言葉」なる説を紹介されてましたね。
カタルシス古典文法シリーズとてもよかったです。私は滑ろに違和感はないです。むしろ滑れの方が食べれと同じくわざと崩してる感を感じました。また、食べれ〜、褒めれ〜、寝れ〜、早くしれ〜、見れ〜、喋れ〜、など、方言とは別に、語尾を変えると照れ隠しとか柔らかくなるとかの効果が生まれるので使われてますよね。合理化の大きな流れの中でもアレンジが出てくるのは言葉に気持ちを乗っけるのが人間だからなのかな〜と思いました。
私の地元の親世代がするの命令形を「しろ」ではなく「すれ」と言っていたのですが、これも五段化と言っても良さそうだと思いました
私の地元の静岡県(遠州弁)では「ら抜き言葉」が標準ですが、アクセントが特徴的で「食べれェる」みたいに「れ」の部分を少し長く発音します。「食べれ得る」みたいにも聞こえます。
静岡県中西部では「食べる」の命令形として「食べれ」を使う高齢者が多かったですが、浜松以西の方になると若い人も含めて「食べん」や「食べりん」になります。
余談ですが、静岡県は同じ「遠州弁」が使われる地域でも、川(大きい区分では天竜川、大井川、安倍川など)を跨ぐと方言が変わるため、静岡県に長く住んでいると少し喋るだけで静岡県のどの辺りの出身者かが分かります。
これからは、ら抜き言葉のことを誤段活用と呼ぼう
ら抜き言葉のロジック、自分は昔こういう説を聞きました。
「ら抜き言葉で抜かれているのは"ら"ではなく"AR"」
どういうことかというと
「走る」→「走られる」→「走れる」のとき
hashirAReru→hashireru
「見る」→「見られる」→「見れる」
mirAReru→mireru
どちらも抜かれているのはAR
「走る」(ラ行五段)の場合は"RA"が抜かれていると主張できなくもないですが、
「聞く」→「聞かれる」→「聞ける」
kikAReru→kikeru
のようなラ行以外の五段動詞を例にとると"AR"抜き仮説が支持されますね
血は争えんな
さすが五段化オジサンの息子
24:18 ボコるに違和感はないんですけど、自分にとって馴染みがあるのは"ボコす"でした。
これはもしかして、ラ行五段じゃない珍しいタイプか?と思いましたが、根幹は「ボコボコにする」かもしれません。
ここで"グチャグチャな状態への変化"を想定して造動詞すると、「風で髪がグチャる」のラ行五段と同時に「パズルをグチャす」のサ行も思い浮かびました。
"〜になる"はラ行、"〜にする"ならサ行の方がしっくりくるものもあるのかな?と思いました。
「片付ける→かたす」とかもそうですかね
片す は関東方言なので、出身地による変種と考えてよいと思います。
@@masuo64 へー、関東方言が広がったんですね。たしかに小学生の「こんな言葉知ってるんだぜ期」に知った言葉な気がします。
22:56 ハライチのターンの確認くんのコーナー理論
最高のシリーズクライマックス回でした。
(ボールの直撃の所で)日本語学者も「免れる」を「まぬがれる」と読むんだと知れたので、私も今後迷わず「まぬがれる」読みをしていく心が決まりました!!
一方で、😮
行ける→行けれる
といった言い方をしている若い人もいる。
「サ」入れ言葉も含め、一段活用の五段活用化という変化によって、活用の混乱が色々に起こってるように思う。
ここ20年ぐらいで、日本語文法に大きな変化の波が来ている気がする。
ラ抜きだけでなく、レ足すに関しても知りたくなりました
「見ろう」は意思より「を見ろう人」のように、しているの意味で使ってる人は見ろうかな。
43:52 消えた古文表現、連体形での後置修飾かと思いました!
「滑ろ」や「蔑まられる」って、通常の使い方よりもさらに意思や意図を強調したいときに、「滑れ」や「蔑まれる」と言うより違う活用系の活用を無意識に使ってるのかなと思った。ら抜き言葉の五段化も言い方を変えて分かりやすくしてるのかも。
友人「何が面白いの?」
私「何がつまらないの?」
今回はすごく分かりやすかったです♪
(17:14-) 新しい動詞「ノンポる」ってどうだろう? 全然古いか! 🙈
ここだけよく分かりませんでした: (43:37-)「古文で代表的な文法現象で現在残っていない『係り結び』」の例がもっと聞きたかったです。ググったら「明日こそは勉強しよう」とか出ました。これ現在でも普通に言いますすけど… 👀やっぱわしゃ分っとらんわw。
係り結びのところは、「昔は、ぞ、なむ、こそが強調の係助詞に使えたけど、連体形と終止形が一緒になって、ぞとなむが使えなくなった。で残った、こそ、だけがこそあれ、や、こそすれ、の形で残ってる。」と説明してる。
文語文法で、「こそ」だけが、已然形で結ぶというルールが、残った原因と言われて、なるほどなあ、と思いました。
てっきり
「走り+得る」が「走れる」
「食べ+得る」が「食べれる」になったんやないかなぁと思ってたけど
純粋に「る」がくっついているだけなんやなぁ
13:25
北海道弁だと命令形の語尾が「〜れ」になるので、堀本さんのお父さんが使うのはそういうことですね。
「こそあれ」のカタルシス半端ない
小樽出身の私の父も五段化おじさんでした
赤ちゃんと、外国人や方言の人や時代を隔てた人等の習得する側の話者(=母語話者以外)の応用・適応が、実は全ての言語のドリフト役になってるのかな、と感じた回でした。
44:44 ついにこの落とし穴踏み抜いたかあああ
前川みく似の女性が女性専用車両に乗ってきた男性に怒鳴り散らす動画で「早く降りれよ!」と言っていたのに違和感があったが彼女は高知出身だったのかもしれない
地元の方言では寝ることを勧めるときに「はよ寝りー」のように「寝り」と言います。何も気にせず使っていましたが、LINEで文字として打った際に「変なの!」となりました。「はよしぃ(する)」「はよ行き(行く)」などを考えると基本は連用形を使っているようです。「はよ寝り」「はよ食べり」などは他の連用形の母音がイであることにつられてこのような不思議な形になっているのかな、と思いますがどうなのか気になります。
「おやり(なさい)」の「り」が残ったんじゃありません?
「来る」は「くり」ではなく「きぃ」になりますけどね
「走られない」は言わないけど、「走られへん」は言うな
方言で「ら」が入ることもあるのか
五段動詞「行く」を可能表現にする時、「行か+れる」ということもできますが、可能動詞「行ける」を使うのが現代の山手弁や標準語では一般的かと思います。
(因みに静岡在住の祖母は「行ける」の意味で「行かれる」を普段から使います。)
同じ要領で、「走られない」も普段あまり言わないとしても誤った用法ではないはずですし、西の方で「走ら+れ+へん」という用法が見られるのも、従来の標準語の文法で説明できる範囲内なのかな、と思いました。
四国の南西部ですが、
昭和初期生まれ世代は「食べよ」
昭和中期生まれあたりから「食べれ」が増えてきて、
昭和末期生まれは専ら「食べれ」でした。
可能動詞は「食べれる」が普通ですが、
勢い余って「食べれれる」と言う人までいますね。
明日は休みなので、9時間「寝れる」と50年前から言ってました。国民栄誉賞ください。
23:15 すっとぼけをする堀本さん
27:55 妹さんのお名前、堀元「みえる」でしたっけ、、、?
ある程度影響力がある人がSNSなどで新しい言葉を使うようになると、今までよりも早く言語の変化が起こりそうで、そこを目撃できるかもしれないと思うとわくわくする。
ら抜き言葉の発生経路が分かって目からウロコでした
一時期ら抜き言葉に敏感になっていて「走れる」とかもあれ合ってるんだっけ?ってなってたのですが、活用がそもそも違ったんですね
係助詞はあとは終止形で結ぶ「は」がありますね。