「生きることは働くこと」脳性まひの畠山さん

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  • Опубликовано: 21 окт 2024
  • 重度の脳性まひの畠山亮夏さんは昨年春、府立高校の自立支援コースを卒業し、介護職を目指す学生や現場で働く職員に向けた出前実習を始めた。思うように動かない体を「生きる教科書」にして実践的に学んでもらっている。
     9月下旬、大阪府松原市の商工会議所で、市内の企業向けの研修会があった。テーマは「生きることは働くこと」。畠山さんが講師だ。しぼり出すように「はた…か」と声を出すと、母の織恵さんが「畠山亮夏です、はい」と明るい声で言葉を補った。
     亮夏さんは全身の筋肉が緊張し、意志とは関係なく動く。ゆっくりと単語を発することは出来るが、コミュニケーションは選択肢を示してもらったり、表情を読み取ったりしてもらうことで行う。
     言葉がうまく話せない自分だからこそ、伝えられることがある――。実習は話題を呼び大阪府以外の介護施設からも実習の依頼が舞い込み、府内の大学で講師として働く。通勤を助成する制度が出来たらどうしたいかと尋ねると「新しい場所(で教えてみたい)」と、笑顔を見せた。織恵さんは「通学支援についても、障害がある子どもたちの自立が進むと期待しているでしょう」と代弁する。
     織恵さんも、亮夏さんの高校時代は毎朝車で市内の高校へ送り、教室まで車いすを押して送りとどけていた。「体調が悪い日も、気を抜くことが出来なかった。自分以外に頼れる先があれば、保護者にも余裕が生まれる」と話す。

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